▲今回のMVPはこれだよね~。パステルチックな光の点がぐるぐる回り始めた時は何が起きたかと思ったよ!
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6月に欠かせなくなった小千谷の愛染まつり。約1分おきに1発ずつ上がる小千谷煙火の玉をゆったり見られることと、ちょっぴり新作玉が上がってくるというそのちょっぴりのスパイスの引きの具合が凄いここ最近。気が付けばずいぶんマニアが集う祭りになりました。
とはいえ、基本は地方のお寺のお祭り。
妙高寺は地元では知られたお寺である。重要文化財に指定されている愛染明王像があるからで、自分は小学校の頃に学校行事で見に行ったことがある。昨今では愛の兜の男・直江兼続が愛染明王を信仰していたというフレーズも付加されている(あ。愛は愛染明王から取っていたんだよ。なお、兼続が「この愛染様」を信仰していたかどうかの真偽は不明)。
国宝の名が冠されているが、戦前に国宝に指定されていたのは事実(いわゆる旧国宝)。戦後、法令が変わって、重要文化財となっているが、格下げされたわけではないので、某駅近くの大きな看板も偽りではない(こういうのは全国に結構ある)。
ということで、この界隈では、シーズンの初花火ということになる。なお、以前は6月30日固定だったそうだが、これが見事に雨花火となるため(地元では愛染様の祭りから二荒[にっこう]様の祭りまでずっと雨という印象)、近年は6月第2土曜日に移動している。今はこの祭りが終わったら小千谷は梅雨入りが近いという目安だ。
▲この時期7:30の打ち上げ開始はまだ明るさが残る
今年は、明るいうちに現場入り。天気予報通りに雨は上がったが、日中の土砂降りがたたったのか、境内のお祭り客は例年より少なめな気がした。
ここ2年ずっと蔵王堂の方で撮っていたので、今回は本堂が入る方に三脚を立てた。そして一応ロケハン。ウーン、足(車)のない自分はあまり変えられないよなぁ…。
今年は遠花火で撮った人もいただけに車の機動力がうらやましい。まぁ、あそこは新潟のカメラマンなら知っているところだけど、この花火で撮った人はあまりいないんじゃないかな。
ということで、割と年齢層高めな集団で三脚の壁を作り、打ち上げ開始でございます。相変わらず、ステージ絶好調で、発射音が全然聞こえませんw
あ、玉名っぽいのはテキトーなので、信じないように…。
▲リング入りの染め分け。5号だと、本堂の屋根にわずかにかかる
▲彩色牡丹。色合いに小千谷煙火独特の温かみ
▲7号の緑青の変化玉。
なおここ、奉納煙火目録があって配布しているのだが、この玉名が全くあてにならんのはいつものこと。サイズのみを頼りに見るものであるw。なんでこんな目録なんですかね。
一応1発上がるごとに、目で見た印象の玉名をテキトーにメモし、次の打ち上げまでの約50秒を口の中でカウントし、撮影データを確認しって、間があればあるだけ忙しいものである。そしてそうやってメモした玉名の半分ぐらいは、ほとんど文字の体を成していないのはいつものことw
▲青牡丹紅緑彩星。まだ暗い青が残っているみたいですね(これ、結構持ち上げている)
▲またもや青緑の変化。発射音聞き逃し、芯抜け~
▲最初の尺は三重芯紅牡丹、これ、天地人用に最初に造った三重芯だよな。そして上方切れているorz
▲芯のマゼンダから紫への変化が艶めかしく美しいと思うの
▲レモン→青→紅→青→緑と変化する星々。青が重なるけれど、五度変化
▲これ、緑からの銀としか見えないのですが、芯の所に例のぐるぐる系統の火薬を持ってきていて、開発した瞬間に最大級にときめいちゃうヤツ
▲青牡丹だなぁ~と思わせといて、最後にマゼンダ×緑の染め分けになり、そして一瞬青に戻って今度は先とは逆の染め分けになるという…
▲私のいた辺りではダルマにしか見えなかったのだが、蝶である。しかも芯がキラキラ変化する正対してみたら、どんだけすごい蝶なんだろうって思う
▲これも蝶の芯がキラキラ系。世界一美しいモルフォチョウを花火で再現しようとするなら、こうなるのだと思う
▲そして第二の絶叫玉キターー!! レモンと青のシンプルな構造だけどブワッと光が全面に押し出される感じがすごい。これは直に見てくれ。
しかし、黄色が弱い煙火店が多いのに、小千谷はレモンがしっかりとした色を出すからいい感じだよなぁ
▲染め分け変化染め分け霞草。今回、意外と〆に霞草(音が出るから群声か!?)が付いている玉が多くて、最後まできちんととれていないのが結構多い…orz これ、意図的に外側緑にしたんかな…。
▲開発直後の引きの色なのかそこにレモンが仕込まれているのかが判別できないのだが、6度変化か7度変化。
▲10号雪千輪(他社名義だから正しい玉名あったら教えてくださいね)
▲ラストの10号。多分、四重芯緑先点滅
あ、今更だけど、10号だけに昇曲導が付いています。
▲〆は錦冠のスターマイン
終了時刻の21:30。このころにはあんなにたくさんいた子供たちもすでに引いており、境内は花火マニアしかないという状態。境内のステージの出し物が21:30までなので、それに合わせての打ち上げだと思うんだよね。
今回は、境内から離れて見る人も少なくなかったので、撮影終了後もちょっと寂しい印象。知人の車で実家まで送ってもらったが、途中三脚を背負って自転車を必死にこいでいる人を見かけた。実家から自転車だと45分ぐらいで着くかなぁとぼんやり思った(お尻が痛くなるのでやりません)
それにしてもすばらしい玉が1発でも見られれば…という思いだったのだが、いやぁ、今回も本当にすばらしい内容でした。ホントここ、花火マニアだけが集まるような現場になりかねんなw。
とりあえず、小千谷煙火さん、今週末の古都ひろさき花火の集いでも割物&自由玉を上げるそうなので、お近くの方もそうでない方もぜひ見に行きましょう!
なお、私は行けませんwww