gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

大曲~大会提供など

2014-08-30 02:38:00 | 花火

▲大会提供花火。今年は参加業者から提供してもらった花火を織り込んだスペシャル版。これは齋木煙火本店の聖礼花

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 事前の予報よりだいぶマシになったとはいえ、空気中の湿度はかなり高い。
 向かって右側に上がる尺玉はまだましだが、中央で上がるスターマイン(創造花火)は結構煙の影響を受ける。進行中に何度か煙はけ待ちがあったほど。
 風は、雄物川下流対岸から上流側、わずかにこちらに向かって吹いてくる。少しの煙ならいいのだが、速射連発の煙はちょっと嫌な方向に動く。


▲オープニングナイアガラ付きスターマイン

 夜花火開始直後のナイアガラスターマインからして、肝心のナイアガラが自己煙の向こう側になってしまっていた。イカのスミスミ攻撃みたいなものだ。イカは動けるけれど、花火は動けないのよねぇ…。
 それに、やはり前日までの雨はかなりの水分を土中に含んでしまったらしく、花火打ち上げのための推進力を奪ってしまったようだ。
 例年にないほどの低空開発や、引き先の地上着地(大曲では減点対象)、尺玉に至っては半分ぐらいの高さで開いてしまっているものもあるようで…。




▲スペシャルスターマイン

 実は昼花火の方が酷かった。
 昼花火には大きく2種類あり、半分以上は煙竜というもの。加熱することで色の煙を吐き出す筒を、パラシュートで吊り下げてゆっくりと下ろしていくタイプ。つまり打ち上げが大成功でも元々の造りからして結構下まで降りてくるのだ。
 打ち上げが低いのか、湿気を含んだパラシュート(多くは紙製)がうまく機能できないのかは分からないが、スーッと地面に落ちていく煙竜が何本もあった。
 入賞作ですら地上落下があったもので、かなりの作品が減点されたことがうかがえる。

 もっとも観客のどれだけがその事実に気付いているのだろう。



▲昨年内閣総理大臣賞を受賞した小松煙火工業による 特別プログラム「躍」Sky Magic 


 大曲は競技花火が主体である。
 旅行会社のパンフレットには大会提供ばかり使われるが、それは大仙市が提供している花火画像がそればかりからだ、と思っている。日本一の花火師を決めるという気合を持っているのであれば、第一は内閣総理大臣賞を受賞した煙火店の花火を前面に出すことだと思う。
 だが、旅行会社の企画担当者自体がその価値を知らない。ただ売れるから、見た目が派手だからという理由で安易に大会提供花火の画像を使用する。その画像に釣られてやってくる団体客の何割がこの花火大会の正しい見方を知っているのであろうか…。
 もっとも私自身がその片棒を担ぐ仕事をしているから説得力に欠ける(直接ではないが)。

 大曲の花火を続けていきたいのであれば(年々桟敷席広がっているものね)、観客のレベルを上げる必要があるはずだ。今のままでいいじゃないと思っているのであればそれは残念至極。人の心は移ろいやすいものである。いつか飽きられてしまう。だからこそ飽きられないよう、観客の「目」をレベルアップしていくべきなんだろう。



▲大会提供花火 万華鏡一斉開花


 そういった意味で、今年の大会提供はよかったと思う。創造花火50年という記念年であるがゆえに、競技花火参加店に玉を発注しそれをうまく取り込んだ。煙火店ごと玉はきっちりと見せる演出も良かったと思う。
 これは旧来の花火ファンには懐かしく、好きな煙火店の玉が上がれば非常に気持ちが盛り上がる。私自身、ここまで興奮した大会提供花火は今までなかったかも…。


 敢えて難を言うのであれば、秋田の花火師が協力しているこの大会提供花火、ぜひ秋田の内容だけでこのレベルに近づけていただきたいものである。

 と夜中にそっと書き込んでみる。



▲大会提供花火 紅屋青木煙火店来たー!

 さて、今年から配置が変わった桟敷席であるが、元々後ろのC席で見る私としては特に何が変わったというわけではなく、思ったより印象が変わらなかったなというところだ。
 確かに言われてみればA席がずいぶんこちらまで来ているなぁとは思うが、ほとんど気にならなかった。
 多分一番風景が変わったのはA席から見るA席なのではないのかな。

 難を言うのであれば、やはりトイレが目に入る位置に配置されすぎ。会場図を見た瞬間からそのことは覚悟していたのだけれど、青いプラスチック仮設トイレが目立ちすぎである。
 どの写真も例外なく、トイレが写り込んでおりますがな…。

 あと、喫煙スペースはあんなにまん中だとは…。一応、桟敷席から隔離されたスポットになっていたが、私自身はタバコを吸わないので何とも…。
 あ、でも私の観覧スペース(少し特殊)近くにはちょっぴりタバコスペースがあって、灰皿が置かれていた。あれ撤去できないかなぁ。ちょうど私の真ん前で少し距離はあると言え、臭いが流れてきていたのよね。


▲大会提供花火

 福知山の事故を受けて、大曲の桟敷席レイアウトが大きく変わった訳だが、会場内の物品販売屋台が火の有無で選別された。私の席からだと上流・下流とも遠く、火を使っている屋台にはたどり着けなった。
 だけど、火を使わない屋台って腹にたまらないものなのよね…。ドリンクとかかき氷系とかばかりで…。冷やしパインが300円とは驚いたぜ。

 枝豆とわらび餅(復活!)で何とかしのいだが、例えば梅干しおにぎり2個パックとか。会場外でパックしたお惣菜系(焼き鳥セットとか揚げ物セットとか)を販売することはできないのかな(隅から隅まで見た訳ではないので何とも言えないが)。
 あと、カットスイカを導入しようよ~。ちゃんと皮もないヤツ。八色スイカという最強アイテムのある長岡はそれだけで(個人的に)ポイント高い。
 まぁ、次回からは会場外でいろいろゲットしてから来ようっと。しかし、場外の焼そば売り場は、会場に近い所は凄い行列だったよね。多分中央付近の観客は、左右の火器系屋台に行くよりは場外の屋台に行った方が早いという判断だったのだろうね。




▲大会提供花火

 大会提供花火に戻るが、最後の方で一気に下流側にトラ&小型煙火が伸びた。
 そんな話聞いていないし、だれも知らなかったようで。
 あれを無理に取り込もうとすると、画角が崩れる…。えぇ、思いっきり無視させていただきました。
 あれ、端っこに行ってしまった自由席対策との声もあるのだけど、実際のところどうなんだろうな。人様の画像で見たがやはりもの凄い斜め角度なわけで…。



▲フィナーレ尺玉30連発


大曲の花火2014~入賞作羅列~

2014-08-27 00:04:00 | 花火

▲大会提供より。スタートは和火

 週末は大曲の花火を見に行っていた。
 直前まで傘マークだは、前日に駐車場半数が閉鎖されるはと、不安要素いっぱいだったが、当日になってみれば午前中から青空がチラホラ。雨に降られずに観覧できた。
 とりあえず、入賞作品を通しで。



【創造花火の部】


優勝:長野県 株式会社紅屋青木煙火店
「Atlantis - 海に眠る幻想の世界 -」



準優勝:茨城県 野村花火工業株式会社
「夜空を彩る光の遊園地」
☆総合優勝の内閣総理大臣賞も受賞☆



優秀賞:山梨県 株式会社マルゴー
「~やさしい光に包まれて~」


優秀賞:秋田県 大曲花火化学工業有限会社
「~平和の歌~この地球に願いを…」


優秀賞:群馬県 有限会社菊屋小幡花火店
「バタフライガーデン」



入賞:愛知県 株式会社磯谷煙火店
「ブブリアントカットダイヤモンド」


入賞:秋田県 株式会社小松煙火工業
「風鈴~2014夏の思い出~」


入賞:山梨県 株式会社山内煙火店
「桃源郷へ」


入賞:山梨県 株式会社齊木煙火本店
「Colors of Hearts~想いのままに~」
れりごーれりごー♪


入賞:秋田県 株式会社北日本花火興業
「みだれ髪」 ど、ど演歌でした


入賞:茨城県 株式会社山崎煙火製造所
「動物いっぱいの森へ~幸せを運ぶてんとう虫を探しに」
…そういえばてんとう虫の型物見つけられなかったような…


入賞:福岡県 高田花火工業
「彩煌の花」
ひょっとして2年目で入賞ってすごいのだろうか…。


【10号玉 芯入割物の部】

優勝:秋田県 株式会社小松煙火工業
「昇天銀竜五重芯変化菊」


準優勝:茨城県 野村花火工業株式会社
「昇曲導付五重芯変化菊」


優秀賞:茨城県 株式会社山崎煙火製造所
「昇り曲付五重芯銀点滅」


優秀賞:山梨県 株式会社山内煙火店
「昇曲導付三重芯変化菊」


入賞:長野県 株式会社紅屋青木煙火店
「昇り曲付四重芯変化菊」


入賞:長野県 有限会社太陽堂田村煙火店
「昇り雄花四重芯変化菊」


入賞:新潟県 新潟煙火工業株式会社
「昇曲導付四重芯変化菊」


【10号自由玉の部】


優勝:茨城県 野村花火工業株式会社
「幻想イルミネーション」


準優勝:秋田県 株式会社小松煙火工業
「氷花(ICE CRYSTAL)」


優秀賞:長野県 株式会社紅屋青木煙火店
「夏の終りの夕陽」


優秀賞:長野県 有限会社 伊那火工堀内煙火店
「土星探査衛星」


入賞:愛知県 株式会社磯谷煙火店
「ブリリアンカットダイヤモンド」


入賞:秋田県 大曲花火化学工業有限会社
「昇分火付八重マジカル芯雪錦菊」


入賞:福岡県 高田花火工業
「輝」



【昼花火の部】


優勝:宮城県 有限会社若松煙火製造所
「紫煙竜の舞」


準優勝:長野県 信州煙火工業株式会社
「変色 煙蜂」


優秀賞:山梨県 株式会社マルゴー
「バナナ・モビール」


優秀賞:秋田県 大曲花火化学工業有限会社
「昇曲導付黒煙柳に彩連竜」


入賞:東京都 株式会社ホソヤエンタープライズ
「今日のお天気? 煙りのち星天☆!!」
中央の光球は富士の麓辺りでも見られるものの応用ですよねぇ


入賞:静岡県 三遠煙火株式会社
「新種発見!黒蒲公英」


入賞:新潟県 新潟煙火工業株式会社
「雷鳴に橙煙竜」

ケムケム敗北 赤川花火

2014-08-18 01:00:00 | 花火

▲オープニング「Beauty of the moment」片貝煙火工業

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 山形県の赤川花火に行ってきた。天気予報にずっと傘マークがついていて何とも不安だったけれど、当日傘マークが取れた!

 関西からの友人と爆雨の新潟でミートし、少しゆっくりと鶴岡に向かう。
 特急「いなほ」は新発田までは結構な混雑だった。ちなみに今年から「いなほ」は新型車両になったのだけど、実は「お古」だったりする。「フレッシュひたち」が首都圏でのお役目を終えて新潟で「第二の車生」の「いなほ」として歩み始めたばかりである。
 新潟には名高きJR新津車両製造所があり(今年4月から子会社に移管されたが)、山手線新車両をはじめとする首都圏の通勤車両を多数製造送致して来たのに、自分の所には新しい車両がなかなかというか、ほぼ来ないのよね。お古を塗り直して修理して走らせてばかりで…。「紺屋の白袴」とはまさにこのことである。

 ホテルにチェックインだけし、会場に向かう。昨年熱波の中レンタル自転車でフラフラになったことを思い出し、タクシーで移動。ところが、タクシーがない!? タクシー乗り場に4社も電話番号が記されているのに、今日は出払っていて…とそっけない。
 しばらく待ってようやくやってきたタクシーで会場へ。

 田んぼというわけではないが、なかなかの泥道具合。
 そんな中、スタッフが板桟敷の上の水を一生懸命払っているのを見つつ、カメラマン待機列に並ぶ。この頃はまだ雨が少し降っていたけれど、入場時刻の頃にはどうやら止む。
 カメラマン席に腰を据えるが、明らかに風向きが…。

 時刻を告げる雷の煙もほとんど動かない。

 そうして花火打ち上げ開始時刻となる。


▲オープニング「Beauty of the moment」片貝煙火工業

 オープニングは片貝煙火のワイドスタマ。
 尺玉をふんだんに用い、打ち上げ音&開発音とも心地よい。だが、ものの1分と立たないうちに煙が花火本体を覆うようになり…。
 あー、やっぱりこう来たかぁ。

 まぁ、仕方ないよね…。
 と思うのは、片貝花火は「神様に奉納する花火だから」というのが身に染みているから。俗世から見えなくても神様に見てもらえばいいんだよねっていう考えが小千谷人の頭の根っこにある。これは仕方ない。

 でもさ、これ、奉納煙火じゃなくって、花火大会だったのだよね。

 見えないのはワイドスタマだけではなく、競技玉のデザイン花火や割物尺まで、その被害に遭うものが続出。これはこっちも仕事にならん(職業じゃないけれど…)。

 時間がたつにつれて、裏ではきれいに見えているという情報がリアルタイムで入ってくる。表側で頑張っている人々が大ブーイング(笑)


▲ドラマチック花火(タイトルは長いので省略・笑)磯谷煙火店

 ただ、裏では音が届かないという。たとえばこの磯谷さんのスタマは、セリフや効果音が聞こえなければその魅力は半減といえるものだろう。だけど、ミルククラウンや万華鏡、コスモが弾幕の向こうに消えているのを見ると、表側だって、魅力ナシなのだよね…。
 だけど、観覧側が嘆いても、一番残念なのは当の花火師さんだろうし…。

 だんだん突っ込み大会と化してくる。



▲「希望の光」の中で上がった二尺玉 伊那火工堀内煙火店
 ※私のカメラでは二つを一緒に取り込むのがわずかに無理だったので別撮り&合成している

 あれ、今年は「希望の光」がないのかぁ。というのが、プログラムを見た最初の印象だった。だけど、当日やはり打ち上げられることが告知され、あまつさえ二尺玉×3込みだという。
 1発目はクリアに見えたが、2、3発目はちょっと煙の影響。さらに仰角を間違えて下が少し切れてしまった。いやぁ、2、3発目は寸分の狂いもない同時開発で(開発音が一つしか聞こえなかった)、初めてそんなのを見たよ(というか、聞いたよ)。これ、意識してできているのであれば、ものすごい技術力だ。


 このプログラムの後は盛大なツッコミ大会となる。
 まぁやりたかったのだろうねぇ、でもまさか「本家」が特別プログラムに持ってくるとは思わなかったんだろうねぇ…。でも曲までストレートすぎて…。悪いことに姿勢制御もことごとくあっち向いてホイで…。
 願わくは、イケメン花火師がいることを…のみだな。
 今度紹介してくださいよ、会長。



▲「エンディング」の中で上がった二尺玉 伊那火工堀内煙火店

 エンディングの二尺×3は煙の影響を受け過ぎて、まともに見られない(TДT)。
 もうすでに私の気持ちがまともに見ていないし…。昨年の土浦ですら黙々とひたすらレリーズを押し続けていたのに、今回はその手が止まってしまった。
 あーもう駄目だぁの瞬間フリーズ。
 音と開発タイミングはばっちり合っているモノばかりだったので、撮っていて楽しいはずなのに(いやぁ、時々ステップ踏みそうになるのよね)…。
 
 いかん、いかんなぁ。試合放棄はイカンだろう、自分。
 



 以下、比較的まともだった割物よりいくつか…。


▲昇曲付万華鏡冠菊 磯谷煙火店

 得意玉の細工を芯に入れるのは昨今の流れなのか!? 聖礼花芯とかニコちゃん芯とかおさかな芯とか猫芯とか(後方3つはやり過ぎだけど、大好きだー!!)



▲昇り曲付さくらんぼ 太陽堂田村煙火店

 本物のさくらんぼだぁ~。片貝の「大きなさくらんぼ」にはじつは「実」がない。これはちゃんとさくらんぼの実が見える!!




▲昇り小花付パステル八重芯パステル先点滅
 昇り小花付虹色のブーケ 齋木煙火本店

 本店さんは相変わらず美しい花火を上げる。くじけそうな気持ちが持ち直す瞬間である。




 そして、茨城県の煙火店の緑青対決! 今年のトレンドですか!?


▲昇曲付四重芯青点滅 山崎煙火製造所
 (あとで見返したら、崎の字で盛大に化けていて驚いた ※正しくは「立」崎)


▲光の波紋 野村花火工業




 花火を見えるところならどこでもいいのか、花火が見えなくても花火会場にいるべきか…。


 前者はこういう書き方だと自分としては嫌だ。でも後者はわざわざ見に行った甲斐がない。昨年の弁天島のように皆から平等に見えなかったらよかったのに、今回は人為的なアクションでそれが避けられたという状況だった。
 見えなかったら見えなかったでいいじゃん! うん、片貝(奉納煙火)ならそれで私の心は平安である。

 でもこう悶々とするってことは、私は裏側に行った人を僻んでいるんだろうなぁと、どうしようも美しくない心で思うのである。


 柏崎や神明のように、きれいな花火を見てただただ子供のように感動するという心境に戻りたいものである。




 とりあえず、来週大曲ガンバるっすー。


美しすぎる!神明の花火

2014-08-09 21:49:00 | 花火

▲二尺玉 プログラム上は2発だったが、スタマにまぶして2発上がったので合計4発上がった

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 8月7日は「花火の日」。「山の日」よりも祝日にしてほしいものである。そんな日に行われるのは「神明の花火」(山梨県市川三郷町)。昨年、甲府から出勤すれば翌日の仕事に支障なく行けることに気付き、当日半休を取って見に来るようになった。
 マルゴー、齋木煙火本店、山内煙火店といった各々に特徴のある地元花火師さんの競演が見られる。

 花火には問題はないのだが、唯一の問題は交通機関の脆弱さ。車ならどうとでもなるのだが、JRの場合、最寄りの市川大門駅は身延線にあるのだ。この身延線、思いっきり単線なのよね…。すれ違い場所調整のために、花火当日はダイヤが乱れがち。昨年は、1時間以上駅に入るのに行列して、各駅停車で1時間かけて甲府に戻った。さすがに疲れたので、今年は東京の駅で特急券購入して出発である。







▲10号5段打ちより 初っ端からテンション上がる↑↑↑

 甲府の宿にチェックインしてから臨時列車で市川大門へ。
 長岡でも同じだが、どこも花火に行く電車は混むものである。幸いにして始発駅から座っていたので、疲れずに済んだが…。
 というか、甲府涼しかったぞ。

 涼しいのは花火会場も同じで、やや強めの風が気持ちよく吹いている。
 これぐらいだと気持ち良いのだが、冠が流れるよなぁ…。

 指定席の上段に三脚を立て、念のためにペットボトルで重りを付けて安定させる。軽い三脚とどちらにしようか迷ったが、少し重い方を持ってきてよかった。
 チャッチャとセットして、コンビニのおにぎりと唐揚げを頬張る。唐揚げ、屋台だと400円とか500円だけど、コンビニだと150円だものね。


▲7号10段打ちより いろいろ混ぜすぎ

 ご飯も食べて落ち着いたが、相変わらずここの出足は遅い。30分前でも桟敷席がガラガラで心配になってしまう。
 そんなところにレンジャー隊登場! 熊本の黒いヤツは暗い所では全く目立たなくて難があるが、赤青黄の3人は照明を浴びて愛嬌を振りまく。
 レンジャー花火の後はしばらく頭の中で「ぱらっぱらっぱ~♪ぱらっぱらっぱ~♪」がリフレインされることはナイショにしておこう。


 そして、19:15を少し押して打ち上げ開始。10秒前からカウントダウンするのは長いと思うよ、女子アナさん。
 5か所ワイド打ちからスタート!
 続いて二尺! ここは二尺もあるし、尺玉も豊富。オオダマスキーにはたまらんところである。


▲競技花火より「Colors of hearts」本店さんは2位でした(エーッ!!)
 さっき大曲のプログラムを見たら、同じタイトルだって気付いた。

 3つ目のプログラム、10号5段打ちからしてうなる。いや、もうちょっと後で出してもいいからさ、その玉…。出し惜しみしないっていいなぁ~。
 しかしこれはまさに序章に過ぎず…。

 一応、地元3社+2社の5社における競技花火もある。一応、業者名はブラインドなのであるが、玉を見れば一目瞭然。君たち、隠すつもり全然ないでしょ!? 
 そしてここも当然地元バイアスが働く…。まぁ、確かに内容で見れば上位3社は納得なんだけれどさ…。

 画像を整理していて初めて気づいたのだが、ここ最上段で立って撮ると水面反射が入るのね。川幅が狭いのであまり気にしたことがなかったが、きれいな花火の反射はテンションが上がる。



▲メッセージ付き花火より 芯が美しすぎる

 ここのプログラムはほとんどスターマインで、単発は二尺玉とメッセージ花火ぐらい。そのメッセージ花火にも気が抜けない玉が出てくる。



▲花火シンフォニー。徹頭徹尾、暗い和火。山内さん、写真に撮られるのお嫌いですか!?

 苦戦したのはこの花火シンフォニー。和火和火和火で、さらに特別に暗い。
 花火はもともと炭火の色であった。暗い赤い色が本来の花火色である。たまに時代劇で今風な花火が上がっちゃったりするけれど、あれ全然違うんだからね。
 今のようなカラフルな花火に変化したのは、明治時代から大正時代にかけて。外国からさまざまな薬剤が入ってきたことによる。
 
 山内さんが和火にこだわっているという話は聞いていたので、まぁそれもいい。そもそも私は和火推しである(片貝の大柳火大好き!)が、こうも暗いと撮りようがない。f4.5でもぼんやりとしか写らないじゃない。これは、撮影厳禁ってことですか!? もっと明るいレンズを買えよ、貧乏人ってことですか(TmT)



▲メッセージ付き花火より 


▲メッセージ付き花火より


▲メッセージ付き花火より。プロポーズ花火♡ これで断るのであれば説教じゃー!

 メッセージ付き花火第二段は盛り上がる。今のところ成功率100%のプロポーズ花火があるからだ。
 まぁ、そんなことはどーでもいいが、ここでそれ上げるのズルイだろうって気になる。なんて素敵な花火のメッセージ。メッセージ内容はすぐ忘れても美しい花火は記憶に残る(ヲイ)



▲大玉連発スターマイン


▲超特大スターマイン 南アルプス市提供。文字仕掛け付きだけど、見えるかな?

 きれいな花火は後半にもずいぶんまぶされていて、そのたびにキャーって叫びたくなる(ビデオの人に怒られるから噛みしめるが)。
 いやぁ、今年の花火は本当に楽しいなぁ。なんだろう、このワクワクする気持ち。花火が好きで本当によかったよなぁ。花火エリアの生まれでよかったよなぁ、私…。なんてシミジミ。



▲超特大スターマイン 晴れのちハレルヤ~♪ 以後、個人的趣味に付きほぼ虹ブー&聖礼花まつり





 「ご当地」であるから、綾香の「にじいろ」の花火も上がったのだが、同じ朝ドラなら私はごち推しである。いや、曲的にはゆずの「晴れのちハレルヤ」の方が演出しやすいでしょう。
 今年はどこも「レリゴー」は当確であるが、ほかに「晴れのちハレルヤ」も結構いけるんじゃないかなって思っている。でもここで聞いたのが初めてだけど(笑)



▲テーマファイヤー

 マルゴーさんも素早い色変化に目がクラクラする。色のテイストも定まっているし特徴的。これはこれでいいよなぁ。
 早い色変化ながら、大玉のゆったりとした動きもきれいで、神明とか長岡とかは本当に環境にあっているのだと思うのよね。



▲グランドフィナーレ 怒涛の美麗花火










 最後の最後まで本当に素晴らしい花火で楽しませてもらった今年の神明。もう今年分の虹グラ&聖礼花全部見ちゃったんじゃないかという不安すら覚えるほど。
 あれだ「なんだか、幸せすぎて怖い」って心境(笑)。


 さて、帰りのネックは階段だけど。そこをクリアした後は裏道でむしろ早めに駅到着。特急に乗って昨年より1時間早く宿に到着できた。

 〆がショウリョウバッタだったことには心臓がバクバクしたけれど(苦笑)

100万人の長岡花火

2014-08-07 01:44:00 | 花火

▲8月2日 10号慰霊の白菊

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 8月2・3日は、長岡まつり大花火大会。何年も前からそうであり、何年先もそうである。今年も月曜日に夏休み1日(うちの会社の夏休みは2日間で適当に取る)をくっつけて、フル観戦!
 幸いにして、右岸の指定席は2日とも無事に取れたので、ゆったりと出陣。
 ところが昼ぐらいの湯沢発長岡行きからしてすでに座れないのである。新幹線を降りてすぐこれとはさすが週末開催。夕方の混雑も容易に想像できた。

▲8月2日 オープニングナイアガラスターマイン。着火タイミングの問題で複数のショットを重ねるのだが、もう何だか合成もいい加減になっているのが分かる

 一旦実家に入って、子供たちにまとわりつかれながら荷物整理、そして昼寝。夕方に明日のチケットを友人に渡して、上越線に乗り込む。SUICA(正確にはPASMOだけど)でピッとスマート改札。
 やってきた長岡行きは予想にたがわぬ混雑ぶり。小千谷から100人近く乗り込むと思われるのだが、どう見ても隙間はない。
 だが都会人の私は知っている、押せば乗れることを…。
 舐めんなよ、東京ラッシュアワーを。とばかりぐいぐい押し進む。ヤンキーにーちゃんがなんか悪態をついているが、そんげんがん構うこたない(新潟弁)。
 高校生がひっくり返りそうになっているのを見ながら、発車オーライ。次の越後滝谷や次の次の宮内でも、小千谷ほどではないが結構な人をむりくり詰め詰めに乗せて、長岡に12分遅れで到着。

 疲れた…。いい加減JR新潟支社もこの日だけは車両増設しようよ。4両では無理があるよ。電車を増やせなんて言わないからさ~。


▲8月2日 天地人花火(小千谷煙火)。色はキレイなんだけれどね…。菊とか芯とかは丸くなるようにしようよ、瀬沼さん(これではないショットの話)。


 駅からアオーレ(長岡市役所)を抜けて、ついでにトイレも済ませて河川敷に向かう。途中枝豆を購入。河川敷で友人とあいさつし、本日の自分の場所へ。


 分かっていたけれど、長生橋近っ!
 あー、この位置だと長生橋トンガリ1つ目脇から三尺が上がりそうだよなぁと目論む。この緑カメラマン席は、三尺玉はあきらめてフェニックスを全部見る(撮る)席である。
 お隣さんからシャバ代を徴収(まったく別の名前、住所でカメラマン席を申し込んだ家族名義で、なぜか隣りあわせという奇跡を発揮。知人に譲ったわけで、強請ったわけではない)。このお金がまるっと大曲の桟敷席代に変わるのよね…。


▲8月2日 フェニックス10。この席と分かった段階でフェニックスフルバージョンを撮るしかあるまいだろうと思っていたもの。ところが、いろいろ障害物が…。


 さて、撮り始めて気付いたこと。三尺は近いが、そのほかの花火が少し遠い。そして眼前に広大な桟敷席ができたことで川も遠い。もちろん、右岸指定席だからして花火から遠いということはないのだが、何年も撮ってきていた場所から比べると花火が遠く感じるのだ。
 そのせいではないとは思うが、なんだか戸惑い気味であまりタイミングが合わなかった。さらに、この場所は背後のスピーカーと正面の大型スピーカーによる音の到着時間が大幅にずれてしまい、非常に気持ちの悪い所であった。昨年の大曲でもあったけれど、複数のスピーカーを使うときには気をつけるべき内容だよね



▲8月2日 三尺玉とナイアガラ。ここまで端っこに来るとナイアガラとの共演は無理だよなぁって思っていたら、おこぼれ程度にコラボ。だけど、これならまだない方がマシ。

 そして三尺は近いが故の光量増大。もっと絞らないと小割まできれいに出ないのね。


▲8月2日「この空の花」(マルゴー)。お、キレイ!と思ったけれど、冷静になってみれば去年も同じ配色の千輪が上がっていたな(そして残暑見舞いに使った)。


▲8月3日 オープニングスターマイン

 翌3日は赤席の指定席へ。ほぼ例年見慣れている角度と距離感。昨日は遠くにあった信濃川がグイッとこちらに寄っている。
 ふと振り返ると、三尺撮影軍団がいつもの位置にいて笑う。あきらかに超重装備なんだもの。あの人たちは今年も三尺1本なのかなって思うほどにレンズがすでに長生橋方向にロックオン!
 そういえばこの日、私の後方のカメラマン席は空いたままだったな…。カメラマン席は。その目的が明確なゆえに、現場を確認してから使うかどうかを判断する人が結構いたみたい。よく見れば、この辺りのカメラマン席には空きが目立った。
 どこに行ったのさ~。



▲8月3日 天地人(野村花火)


 やはり、川の長岡は水映りがあってこそだよね~。前日の席は埋め立て桟敷が前方にできてしまっていたので、川までの距離があり、水映り効果は非常に限定的なものであった。
 この辺りも河川改修はされているのだが、水との距離が近いままであったのはありがたかった。


▲8月3日 この空の花(マルゴー) 前日とは少し演出を変更

 3日は、前日のラッシュアワーを避けて路線バスで移動。これが大当たりでやたら飛ばす運ちゃんの下、おそらく予定より早く長岡に着。
 帰りはJRしかないから仕方ないんだけれどさ…。

 そのJRが全面的にマヒ。
 どこかの××が北海道行きのトワイライトエクスプレスに向かって飛び込んでくれたらしい。いろんな人に迷惑だろう、コレ。
 最初は信越線が運転見合わせと花火中にアナウンスされていたが、帰りに駅に着いてみると、上越線などの他の線もその余波でストップ! 駅前は大混乱である。

 どうもJR側は、一番旅客の多い新潟方面在来線を優先的に仕切っているようで、弱小ローカル線はほぼ無視状態。駅前広場で放置されること1時間以上。アツイはネムイはツカレタは…。
 結局22:18の電車が長岡を出たのは、24時を回ってからであった。


 めったに発生しない人身事故がよりによって長岡に人が溢れるこの日に発生するなんて…。ご冥福云々よりも、新潟支社の対応力の低さに泣いたわ。


▲8月3日 三尺玉


 観客数は2日で103万人とおそらく過去最高であった(あ、私のお仕事先も1万3000人と参加者数がジャンプアップしていた)。

 そうそう、ICカードの料金は安くない。長岡~小千谷間は切符で320円に対し、ICカードでは328円であった。3回乗車していたから、24円の損である。チロルチョコレートぐらい買えるぞー。





 ということで、支離滅裂なまま今日は神明に行ってくるでござる。