【今回は花火の写真はありません】
8月、夏真っ盛り、梅雨が戻ったかのような豪雨に日本が覆われた。
ツインリンクもてぎ「花火の祭典 夏」は8月14日に開催となり、チケットもゲットした。今年の冬に初めて行った「花火の祭典 冬」に続いての参加となる。
コロナ禍の状況で、よく開催してくださったと安堵したところ、西の方から猛烈な雨雲がやってきて、それは九州から中国・四国と大量の雨を降らせ、大きな災害をもたらせた。
その雨雲は東進し、前日の天気予報はどこをどう見ても傘マークのみorz さらに、栃木県のコロナ拡大に伴う規制で、帰りの臨時バスが無くなるなど、始まる前から波乱の予感(幸い、茨城側の臨時バスは運航することが分かった)
で、その時に気付く。花火の祭典冬に比べて開始時間が遅いし、終了時間も遅い。日没時刻が全然違うからだ。で、よくよく考えると、どうも当日中に公共の交通機関では自宅にたどり着けなそうなことが分かって、あわてて宿を水戸に抑える。ついでに翌15日の諏訪の花火のフィナーレも見ようと諏訪の宿も押さえた。
この時点で、翌日の雨は確信的だったので、雨具やらタオルやらを多めに詰め込む。
14日当日、天気予報は雨のまま。下手したら花火打ち上げ時に結構な雨になりそうな感じ。
とはいえ、公共の交通機関だとあさイチで出発しなければならないので、6時に家を出る。水戸で宿泊するホテルに荷物の一部を預けて、路線バスに乗った。
バスは、約1時間半走って、栃木側のもてぎへ…。窓の外は雨が降っている。
ツインリンクもてぎのゲートをくぐる時、車窓からちらっと見えた「中止」の看板。ええっ!? それは中止用に用意してあっただけで、今日の状況じゃないよね…という心臓ドキドキ。
そしてバスは終点ツインリンクもてぎに到着。
バスの外からなんか「中止」って言葉が聞こえるような…。え、ここまで来たのに!?
運賃を払って、下車するとツインリンクのスタッフがアルコール消毒薬を持って立っている。手の消毒と検温をしながら「今日の花火はたった今中止になりました」と告げる。
場内のスピーカーからも「中止となりました」と絶賛アナウンス中。
えぇっ!?
ちょっと待て!、じゃぁ、帰りの臨時バスはどうなる!? と尋ねると、「花火が中止なので、臨時バスはありません。16時30分の路線バスでお戻りください」という。
この瞬間からもてぎ耐久6時間が始まる。
バス停に6時間立っているわけにもいかないので、いったん入園。売店の前に先行到着していた知人がちらほら。とりあえず、スーベニアショップでグッズを買って帰るとのこと。その流れに乗るとともに、水戸方面に戻る人はいないかと尋ねてみるが、該当者おらずorz
そうか、もてぎって、栃木側から来るのがデフォルトなのか(朝のバスは水戸側からのみだし、帰りのバスは水戸側しかなかったので ※栃木側は県の要請で臨時バスの運行自体が消失した)
ということで、早々に超手持無沙汰。
自分が到着した後は、皆下の方ゲートで花火中止の報を受けてUターンするらしく、子連れの親子以外は上がってこない。完全にボッチで16:30まで取り残される。
雨ということもあり、園内の人出は多くないので、大屋根の下の飲食テーブル席の一角を確保して、ただただ時間を過ぎるのを待つ。コーヒー飲んだり昼ごはん食べたりビールに手を出したり…。雨がぶっているから、ホンダコレクションホールまで歩いていくのも面倒くさい。1月にじっくりと見たし…。
ふと花火会場を見に行ってみたら、ちょうど撤収が終わるころ合いのようだった。菊屋小幡煙火店の皆さん、朝からのセッティングとその撤収お疲れ様です。花火の祭典の観客を案内する役割であっただろう白いカッパを着た人々も、アリもしないゴミ(だって誰も会場に入っていないもの)拾いをして撤収していった。
▲雨の中の撤収、お疲れ様です
そんな散歩をしつつテーブルでぼぉーーーーーっとしていると、シャーーーっという音が聞こえてきた。雨が降っているのにジップラインに乗っている大人がいることに気付く。うん、帰らない人は目いっぱい遊んでいるんだね。
とはいえ、人出がたくさんというわけではない。
おそらく「花火の祭典 夏」の観客を見越して配置されたキッチンカーがじわじわと撤収を始める。昼過ぎにはキッチンカーは1台も残っていなかった。
そんなちょっと寂しい感じの風景をボーっと見ながら、時計とスマホを眺めてようやく午後になり、あと4時間、あと3時間、あと2時間、あと1時間と、バスがやってくる時間をただただ待つのみであった。
雨はずっと降り続き、時に小雨になったり、大雨になったりと量の変化はあったけれど、結局一度も上がることもなかった。「花火の祭典夏」が開催されたとしても、屋外観覧がメインなので、雨対策は大変だっただろう。
そうやって、ようやく16時になる。あと30分でバスがくる!!
荷物整理をして、トイレに行って、ただ一人、バス停で傘をさして待つ。隣のバス停は園内の駐車場などをめぐるフリーバスで、そちらは大勢が並んでいる。
そうこうしているうちに、ようやくバスが来て、たった一人の乗客となる。あとはもう帰るだけ。
ほぼ貸し切りのまま(途中で1名乗車して途中で降りて行った)1時間半ほどかけてやっと水戸駅に到着。
花火の中止が確定した段階で、ホテルにキャンセル連絡をしていた。ただ、朝イチで荷物の一部をホテルに預けていたので、それを受け取って、ようやく常磐線に乗る。水戸の次は上野という、超ぶっとばし特急であった。
ほぼ1日座っていただけだったのに、ずいぶんくたびれた。
帰宅後、この日の諏訪湖の花火も大雨で中止となったことを知る。そして、大雨で中央線が翌日15日も終日運休であるという情報も流れ、中央道も止まっていて、翌日の諏訪行きもあきらめることとなった。
温泉、入りたかったよ…。