▲7号聖礼花:幸せを運ぶ花火という意が込められている。だからパステル!
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毎年恒例の「花火鑑賞士のつどい」で大曲へ行ってきた週末。
今年は山梨県の齋木煙火本店さんがゲスト。本店さんといえば、「聖礼花」から「虹色のブーケ」、「虹色のグラデーション」と連なる誰が見ても美しい花火を上げる煙火店である。
ホント、この煙火店さんの上げる玉を見ると、一般の女性やオッサンまでが「きれい~」っと思わず口にするのを、いろんな花火大会で何度も聞いている。
花火の至高は多重芯であると思うが、あれは全くの花火初心者が見たらその凄さが伝わらないある意味玄人好みの玉。でも本店さんの花火は、誰が見ても美しいのだ。
あー、↑この話ちゃんと本店さんに伝えればよかった…と今になって地団駄を踏む。
▲コニーのフォローアップセミナー。聖礼花にちなんで10本のって言っていたけれど、よく見ると12本ある新しい本店さんの法被図。どんまい!
前段に硬い話をこなして、いよいよ齊木社長登場! 社長、私とひとつしか違わないんですね!? そして今日は長髪じゃない(いろんなプロフィール写真のイメージが長髪なんで)。
花火師さんにとっては玉の仕込みなどで忙しい時期。そんな中、いろんな資料を調べて原稿を作ってこられたという姿勢に真面目な人となりを感じました。
本店さんといえば、昼花火の吊り物も素晴らしい。2012年の昼花火は、本当に5本の煙竜が並んで素晴らしかった(参照→
http://photo.ap.teacup.com/jumi/546.html#readmore)。
大曲では煙竜しか見られないが、実は今も昼花火を結構作っているらしい。二代目儔とその右腕慶之助の代から連綿と受け継がれているそうだ。旗物見てみたいなぁ…。そして齊木さんの松島も見てみたい! あ、神明では松島系見ているか…。いや、今度はもっと気合いを入れて見ますよ!!
▲5号虹千輪菊
話は進んで、聖礼花から虹色のブーケ、虹色のグラデーションへとの変遷、二化星から五化星へと星の変化と共に進化していったと。
そして虹色のブーケは上りから含めててで「虹色のブーケ」だということ。
そうして進化していっても、聖礼花を大事にしていきたいというお話は本当に安堵しました。そしていろんなスタッフが聖礼花に関わっているということも。
そういえば、野村さんも四重芯は5人作れるよって言っていたから、こういう並列化の考えはもうデフォルトなのかもしれない。
さらに、今後の方針もうかがえて、本当にそんなことまでお話ししていいのっ!って感じのひと時でした。
その後、コニーのフォローアップセミナー(あのオープニングが謎なんですが…)を経て、懇親会。
▲5号パステル八方咲き
懇親会はくじ引きで席が決められて、あぁ、齋木社長があんなに遠い…orz とはいえ、会の中盤にズズズイッと近付いてサインしていただきました。聖礼花とグラデーションのプリントに!
もうもう、天にも昇る気持ちとはこういうものなのね! 帰宅後、荷物整理もせずに真っ先に飾りましたよ!
何度も遠慮されていたのに、無理やり書かせてすみません。それが口火となって大サイン大会となってしまい、二度すみません。
あ、後でお送りしますからね、写真!
そして聖地で花火鑑賞。
もちろん、パステル&虹満載でございます。三脚のハンドルが1本無くなっていたけれど、そんな細かいこと気にしません(一時の気の迷い)。
▲7号虹のブーケ←とリストには書いてあったけれど、虹色のブーケだよね
▲7号虹色のグラデーション
▲7号パステル千輪菊
▲7号昇曲導付八重芯引先紅光輝
そして、二次会に突入。
なんかもうこの段階から結構テンション高すぎていて、イロイロご迷惑をおかけした感じが…。それでも3次会会場にも行ったのだけど、そこで完全ブラックアウト。今のところ被害届が出ていないから、帰巣本能だけでホテルに帰ったものと思われる。
私の方が酒癖悪いじゃねーか!!!!
▲後半は小松さんの。5号雪割草。増田で見たのとは色違い~
▲7号昇曲付八重芯錦先青光露
▲7号昇曲付四重芯変化菊
▲フィナーレスターマイン
翌朝、記憶のないまま目覚めて0.5秒で青ざめる。皆さん、朝までコースだったようで…。えっと、後からでもいいので被害届出してくださいね、迷惑かけられた人。
とはいえ、予定通りに観光に出かける(というか大曲からの逃走だな)。
田沢湖駅からバスに揺られて玉川温泉へ。数時間の睡眠時間とはいえ、酒を飲んだ時の睡眠は通常時の半分以下の効果しかないので、途中から完全貸し切りの車中で大いに舟をこぐ。バスの揺れに時折目覚めては、眩い新緑と水色の湖と木々の花と雪を視界の隅に入れながらまた夢の世界へ。
新玉川温泉辺りは、ものすごいコブシの楽園だった。ウチの田舎でもあんなにたくさんのコブシが集まっているところはない。道沿いだから多少整備されたのだろうか…。
そんなコブシの足元に蠢く何かが…。
ここにもクマが!!!(今うちの田舎の辺り、ものすごいクマ騒動なのだ)
と思ったら、山菜採りの完全防備の地元のおばちゃんたち。よく見れば、あちこちで車のハッチを開けて山菜の整理をしているバリ秋田県民がいる。
以前、この時期にこの近くまで来たときもそうだけれど、みんな山菜に命かけるよね~。まぁ、うちの父もそうだったから分かるんだけどさ…。
そうこうしているうちに玉川温泉に到着。
温泉に入る前に一回り。
▲ザ、玉川温泉って感じの眺め。右の屋根の部分が岩盤浴の公式の場所。3つあるのだが、それでもいっぱいになるので、各自思い思いの所にゴザを引いて寝転がってもいる。普通の通路も触ると温かいのよね。硫黄を吹き出す岩の割れ目の近くに私も座って、お尻だけ岩盤浴を楽しんだ。
▲あちこちで吹き上がる噴気。硫黄の結晶が原色の黄色を呈している。はっ! ここで硫黄を採取して煙火店さんに献上すれば…
(→まだ酔っぱらっているらしい)
▲先年、雪崩で3名の犠牲者が出た現場を見下ろす高台に慰霊碑が置いてあった。ただ単なる慰霊ではなく「生きるのをあきらめなかった」というフレーズが書かれていることから、雪深い2月にここで岩盤浴をしていた人がどんな人だったのか想像に難くない。
▲大噴(おおふけ)。玉川温泉の源泉である。ここ以外でも泥まみれの湯を吹き出すポイントがいくつもあるのだが、この大噴から温泉を取っている。大変高温で、風向きによっては周りが真っ白になるほど。そして真っ白になるところにも何人もがゴザを引いて寝転がっていた。
▲こういうところに咲くのはイソツツジと相場が決まっている。ちょうど見ごろを迎えようとしていた。
一回りしてから大浴場へ。
新緑のこの時期、まだ本格的な観光シーズンじゃないからか、思ったよりも空いていた。
事前に予習した通り、50%源泉の湯から浸かる。直前までパッチテストのばんそうこうを張っていたところが少しピリリとする。
そして、源泉100%の湯へ。あまり刺激しないようにか、かなりぬるめの湯温になっている。ゆっくり入っていると、体の何か所かがピリピリしてきた。だが我慢できないほどではない。ほかの人と同じように、静かにゆったりと湯をまとう。2~3分で上がるようにと書かれていたように記憶しているが、このぬるさが心地よく結局10分ぐらい浸かっていた。そして隣の気泡浴や箱蒸し湯へ。
間に飲泉を挟み(かなり薄めても酸っぱい)、浸頭湯へ、寝湯の一種だが頭の部分が深くなっており後頭部をたっぷり湯につけられる。不眠に効くという話なので試してみた。当然ここで頭がびしょびしょになるのでそのまま打たせ湯にも。うっかり目を開けていたらイレギュラーな動きをするハネが目に入って悶絶する。
教訓:酸性泉での打たせ湯は目を閉じておきましょう
その後、入っていない湯も廻り、最終的には再度100%の湯にゆったりと浸かって仕上げに弱酸性の湯で中和して上がった。
時刻は13時過ぎ。さて食堂で何か食べようかと思ったら、なんとラストオーダーが13時。
くいっぱぐれる。
仕方なく、売店で適当に何かを買って食べることにする。
ここで買った冷やしトマトが超絶美味かった。ほかにおにぎりとか岩泉ヨーグルトとか牛乳とかを買ってようやくひと心地。ゆっくりとモグモグタイム。
それでもまだバスの時刻には1時間近くあるので、その辺りを再びウロウロして時間をつぶす。
建物内は電波が3本立っていたのがありがたかった。
そしてやっとバスの時間。一緒に乗り込んだ人たちは、新玉川温泉の宿泊客だったようで、すぐに下車。帰りも完全貸し切りバスとなる。そして湯疲れが出たのか(いや浸頭湯効果だ!)、やはりほぼ爆眠。帰り宝仙湖を見た記憶がない…。
田沢湖駅でさらに1時間ほど時間をつぶし、ようやく新幹線で秋田を離れた。
途中、トイレに行った時にコーヒー色のおしっこが出てマジでビビったよ。その後、徐々に色は普通に戻っていったが、まだ体内の水分バランスが取れていないような気がするんだよね~。
玉川温泉、母を連れてちゃんと泊まりに来たいな~。