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新コレの夜と翌日と

2015-03-29 23:54:00 | 雑事つれづれ

▲今回最大の心残りは、うんまげなフキノトウを採ってこなかったことだ!!!! 本当に本当に悔やまれる orz

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▲新作花火コレクション、受賞された花火師さん一同。一番手前が優勝された方です。そうです、ダイヤモンド☆ユカイ氏です(嘘)


 さて、この新コレは秋田で行われるからして、夜の宴会は下手したらエンドレス。まぁ前日から入って0次会をしている人もいるしね。
 レセプションが終わって、二次会そして三次会へ。ところが三次会時に何と鑑賞士仲間の大勢が〆ラーに走ってしまった。私はまだのみが足りなかったので、迷わず3次会突入だったのだが、あまりに花火師でない人が少なく戸惑い。枯れ木も山の賑わいとばかり、こんな年増が若手花火師の真ん中に放り込まれた。

 ちょっとまってー! 基本コミュニケーション下手なんですが~! 調子良さ気なのは「お仕事スイッチ」入っているだけで、もうそのスイッチ切れているんですけど~。もうもうもう! 基本いじめられっ子で、コミュ障で、オタクなんだからそんなに所に突っ込まれても困る~。

 周りの花火師さんは初参加の方ばかりで、全く誰が誰やら…。どうやってこの状況を切り抜けと! ヘルプメールを打ってみたものの、援軍は来ず(TДT)
 
 勇気を出してお向かいの花火師さんに声をかけてみる。九州からの初出場のお二人。どうしてよいものやらはそちらも同じで…。やつしろ2回見ただけでは、私に語る資格ないし…orz

 横に声をかけてみれば、ダメだ、こちらも語ることなし。隣、私が一番座っちゃいけない人じゃないですか~。

 私が、あまり広く見て回っているわけではないことの弊害が思いっ切り出てしまっている。
 それでも隣の花火師さんに、某埼玉の現場の苦労話を伺う。
 そ、そうね、あそこは実行委員会が暴走気味よね…。花火師さんもお仕事だから仕方ないよね。でも最初に本田さんの所にお電話したのは御社でしたか…。
 でもでもでもですよ、そうやって大きな現場をやるようになったから新コレにエントリーできるようになったわけだし、こうやって新しい玉に挑戦することで周りの目も変わってくる。仕事をしっかりやっていけば、その発言力も間違いなく増すわけで…とにかくしっかりやって頂きたいというだけで精一杯です、私。
 面と向かって批判できまえんがな、さすがに…。

 終盤、少し席を替わることができてよかった。



 翌朝は、週末パスなので奥羽本線をがたんごとんと各駅停車で新庄へ。本日は温泉である。

▲新庄駅には趣のある木造機関車車庫がある


▲そして、絶妙な方言をまぶしたテツ用語が笑える


▲陸羽東線(湯けむりラインという別称あり)に乗って、宮城方面へ
 途中神室山系の山並みがドドーンと広がる


▲中山平温泉駅で下車。駅前の桜の古木は、陸羽東線が開業した年に植えられたという、鉄道を見守る生き証人。そして駅前は店ひとつない閑散としたところ。もちろん、無人駅

 鳴子温泉の手前の中山平温泉で下車。ここの温泉はかなり良い。以前にも入ったことがあるが、もう一度入りたくなって再訪。


▲日帰り入浴施設の「しんとろの湯」。駅から徒歩約15分


▲泉質看板が外壁に付けられている


▲右の湯けむり上がる源泉タンクから、左手の浴舎へと湯が引かれる


▲源泉温度90度という高温泉を丁寧に木樋で冷ましながら浴槽に直投入

 ここの温泉は本当につるつるぬるぬる。中山平温泉自体が「うなぎの湯」と称しているほどなのだ。湯に浸かっていると美容液を全身に塗りたくっている感じなのよね。熱めのお風呂なので長湯は厳禁であるが、それでも途中水を何度かかぶってたっぷりじっくり浸かりまくる。
 やや青みがかったとろりとした湯は、入っていて清涼感がある。

 この施設の難点は、食事施設がないこと。そして近所でもそれらを調達できないこと。コンビニどころか、商店ひとつありませんがな…。地元の方々は、弁当持参でやってきているのだが、旅人にはそれは難しい。
 まぁ、今年はパンを持ってきていたらひもじさで倒れそうになるってことはないけれどね。


▲周辺には野性の福寿草が咲いていた

 それでもあんまりのんびりできない。陸羽東線のこのエリアは電車の数が少ない。12過ぎに到着したら、お風呂に入って13時後半の電車でここを立たねばならない。それを逃すと17時台になっちゃうという鉄道利用者には全くやさしくないところなのだ。今回はこの後乗るリゾート列車の指定券を持っているので、ここから乗ることも可能なのだが、それも16時近く。さすがにそれまでパンだけでは心もとないので、さっさと隣の鳴子温泉へ向かう。


▲鳴子温泉の裏番を張るくろねこ様です。この辺りに何匹もくろねこ一家がたむろしていた




▲鳴子温泉「滝の湯」 表は駐車禁止のはずなのにいつも車が止められていて残念な絵柄となるので、あえて裏から。


▲青いやぐらの源泉からこの湯だめにお湯が集められて…


▲浴槽に湯滝となって注がれている

 まずは「滝の湯」へ。ここ狭いのに伝統ある湯なので結構混む。150円というのもあるかな。そして浴槽が深いのだが、湯が濁っているので底が見えなくて入浴時に焦る。今回は膝すりむいちゃったよ。
 そして、ここも熱湯モード。でも地元のばーちゃんいわく、土日は多くの人が入るから湯温が下がると…。

 ここはあんまりのんびりできないので、もう1件の共同浴場へ


▲早稲田桟敷湯。やけにモダン


▲源泉辺り


▲余ったお湯はジャバジャバー

 早稲田桟敷湯は、なぜだかモダンな建築。黄色い建物が不安をあおりますねぇ(笑)。
 しかも冬季は暖房効果を高めるためなのか、入口がベニアでふさがれて、小さいドアを身をかがめて入る。
 内部もモダンで、脱衣場のベンチにはなぜかタイヤが付いている。
 浴槽もデザインが凝っていて、ここの温泉の流し方は面白い。だけどここ、温度調節のために加水しているみたいなのよね。それがもったいない。

 そして今回は、こちらもやや混んでいた。ゆっくりできないので、さっさと上がることにする。


 鳴子駅で、荷物整理。諸々を無理やりリュックに押し込めて、電車を待つ。
 

▲リゾート列車「みのり」到着。全席指定の快速列車である。走行区間は仙台~新庄間を1往復土日祝限定の運行だ。


▲みのり車中。先頭車両には、長めの良いカウンターがあり、好きな時に好きなように見ることができる。その脇にはベンチもあり、いつでもだれでも使用可能。


▲みのり乗車証明書。裏にスタンプ欄があり、先頭車両のカウンターでスタンプを自分で押す


 前に鳴子に来たときには、この列車にアキはなかったのだが、この日は乗車率6割程度!? 窓が大きい車両で見晴らしが売りなのだが、それだけではなかなか難しいのか? あと、なんでもこの機関車は古いもので珍しいらしい。その辺りまで来るとよく分からんけど…。

 でもこんなパンフレットが各席に設置されており、ここが見どころだよーって教えてくれる。

▲陸羽東線版

▲東北本線版

 この辺りはさすがとは思うが、観光的車中アナウンスがあるわけでもないので、ここにある風景が見られるかどうかは、かなり個人の能力を要求する。快速なので各駅に止まるわけではない。駅を通過しているときは、どの辺りを走っているのか常に把握しておかないと、せっかくのビューポイントを見逃してしまうってわけだ。
 ちなみにこのことに気付いたのは、もう東北本線に入ってだいぶ経ってからであった(爆)



▲小牛田の車両基地で、石巻線車両を見る。この日が女川までの開通日だったっけ!?



▲松島辺りも通るのだが、本気の走りなのでまったく減速しない。松島も一瞬の幻である。


 そして、仙台に到着~。ここで新幹線に乗り換え。
 朝のうちに大曲ではやての指定を取っていた。その時、2×2の席だったから、こまち連結タイプだなって思っていたら、なんとこまちがつながっていたものの、純粋にはやて運用のようだ(はやて+こまちだと、ちゃんとそのように表示されるので)
 そんな少し珍しい新幹線に乗って、この日の旅は終了するのであった。


新コレ2015も楽しかったです

2015-03-28 22:54:00 | 花火

▲インターバル花火「春の選抜甲子園出場 ガンバレ!大曲工業高校!!」
 …2回戦突破できなかったけれど…。

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 先週は大曲の新作花火コレクションへ。

 秋田に行くというのに、山形新幹線に乗る。今回は「週末パス」を利用して少しでも交通費を浮かそうというもの。まぁ、帰りの秋田新幹線が「えきねっと」で取れてなかったというのもあったんだけどね…。
 週末パスは秋田の湯沢までフリーパス区内のため、山形新幹線の終点・新庄から奥羽本線を各駅停車で北上。湯沢~大曲間の乗車券は別料金となる。時間はかかるが(約6時間)、この方法だと諭吉さん1枚ぐらい違うのだよね。それに山形新幹線には自由席があるから、東京から乗車するなら楽勝である。翌日の自由度も高まるし…。
 
 ということで、大曲に到着したのは13:14。
 ホテルに荷物を少しおいて、タクシーで現場に向かう(路線バスが無くなったのはツライ)。



▲インターバル花火「be proud of~」

 到着後、すぐにパンフレット売りに出るが、さすがに開始6時間前では人が少ない。でもその時点ですでに近い駐車場は満車寸前だったりする。
 今年は一番上の駐車場に団体席を設けたために、そちらは一般には開放されず、下の駐車場がいっぱいになると一丘隣の野球場の方に誘導された。そのために早くから会場入りしている人もそれなりにいるのよね。ここは観覧場所取りよりも駐車場取りの方が熾烈だ。

 16時過ぎからポツポツと人がやってきて、パンフレットがポツポツと売れる。ポツポツがゾロゾロに変わり、あわただしくなる。
 パンフレットだけではなく、団体席用のイス席が一部当日売りをされることになり(急に決まったそうだ)、そちらの販売も同時に行う。
 本日の主役である花火師さんも団体様でご来場。打ち上げ担当の大曲の花火師さんが通った時は、どこぞの組かと思わせる統一された「一同礼!」で出迎える(笑)。

 やがて暗くなり、花火打ち上げ間近(パンフレット売りはあくまでボランティアで、本来の目的は花火観覧です)。 あわてて撤収して、花火観覧場所へ…。

 この花火は、若手の花火師さんが自分の花火をプレゼンしてから上げるというのが特徴。今年はより多くの方から花火師さんが見えるようにと、一段高いお立ち台を用意。
 でも最前列の私からは横顔。しかも、照明器具がちょうど顔に当たるところにあって、見事に頭髪しか見えなかったorz


 以下入賞作を…


▲「小波(光の波紋)」静岡県 臼井宏司(臼井煙火)★★★金賞受賞

 初っ端から大変失礼なのですが、全く印象に残っていなかったのだが…。レセプションで「小室!小室!」と囃されていたが、個人的にはダイヤモンド☆ユカイに似ていると思うの。




▲「菜の花の“黄色いじゅうたん”」神奈川県 和田順(ファイアート神奈川)★★銀賞受賞 ★特別賞受賞

 わかりやすいプレゼント、わかりやすい花火だった。色にこだわって、いろんな黄色を出していたのもちゃんとわかったし…。この日、ファイアートさんの地元のお隣の市から大勢のゲストが来ていた「追い風」が無くてもいい花火だった。




▲「ふぞろいの星たち ウィークポイントをチャームポイントへ」秋田県 齋藤健太郎(響屋)★銅賞受賞 ★花火鑑賞士賞受賞


 花火自体は派手ではなかったが、それゆえに親星の確実な丸と肩の張りが素晴らしく良く見えたというのが個人的感想。これ、ちゃんと評価してよ!! って思っていたら、きっちりと評価されていてうれしい。
 ちなみに、新山兄さんとは8歳離れとのこと(ウチと同じや!)。




▲「陽炎の火~炎が描く超常現象~」長野県 氣賀澤文平(伊那火工堀内煙火店)★銅賞受賞

 明るい和火系の花火で、「ぞびだびぞび」の感じ。 椰子とも大柳火とも違う、明るいゆったり燃焼系。大柳火好きが食いつかないわけがない。
「 」の謎の言葉、だいぶ昔に覚えたのだが、多分お茶の注ぎ方だったと思うのよね。「最初細く、中ほど太く、最後は細く」という意味だったと思うが、今グー〇ル先生に尋ねても何も回答が出ないから間違って覚えているのかも…。

 あ、そうそう。昨年の増田でこれに似た花火を見たことを思い出した。




▲「ここに咲く 紫陽花の華」滋賀県 柿木博幸(柿木花火工業)★銅賞受賞

 琵琶湖の花火を上げる煙火店さんですね。紫陽花本体の青?青紫?がやや暗く感じたのはもったいなかったけれど、繊細な花火といった印象



 以下、受賞は逃したものの、気になったものを…。


▲「雪つらら」愛知県 加藤克典(加藤煙火)

 え、白一色!? 敢えてお得意のパステルは持ってこなかったのね。つららの落ち方がキレイでした。ちなみにご当人はこの日が結婚式&披露宴。おめでとうございます!!
 この披露宴って、1年以上前に決まっていたのかな…。昨年のディフェンディングチャンピオンなのに、なんでこの日に設定しちゃったの!?




▲「restart」群馬県 小幡知明(菊屋小幡花火店)

 最近の小幡さんの大きな引き先好きなんですよね~。これはその引き先と牡丹星の組み合わせ。朴が悪目立ち?




▲「月の満ち欠け」宮城県 佐藤晃朗(佐藤煙火)

 初めの方の時差式変化は分かるけれど、分かりにくい。でも後の方の花火はちょっと気になった。




▲「月の満ち欠け」秋田県 久米川和行(和火屋)

 えぇえぇ、久米川さんがNARUTO好きなのは十分に分かりましたから~(笑)




▲「虹色の太陽」山梨県 飯田茂雄(齋木煙火本店)

 相変わらず美しい虹花火。でも「新作」だとこれじゃいけないって声が…。確かにいつかどこかで見たことのある部品と言われればそうなんだろうけど(お前の目は節穴か!って声は甘んじて受けます)




▲「鉱石の輝き」新潟県 阿部友希(阿部煙火工業)

 いやぁ、まずは覚えていてくださってありがとうございます。あの日、花火師さんが来るとは知らず名刺を持っていなかったんですよね。今回、改めて名刺をお渡ししました~。そうですよね、小千谷の人って言っていませんでしたよね。県外にいるときには盛んに言うんですけど、県内では敢えて言う必要もないんで…。
 これ、元画像をアップしてみると、一つ一つの点滅がとてもくっきりきれい。最近、芯物もちょっと面白い色が出ているので、こういうのをまぶして行って二尺芸術玉を作っていってくれるとうれしいのですが…。そういえば数年前の長岡での染分け芯二尺って御社なのかなぁ…。
 ということで、次お会いした時はもっとお話しさせてください!




▲「煌めきの閃光華…春の福音」東京都 細谷祥城(ホソヤエンタープライズ)

 今回は。本当にキラキラ系が多い。いろいろお話を聞くと「新作」って本当に難しいってこと。今の大御所も年々進化して行っているし、そこに新作で切り込むにしてもアイディアが無尽にわいてくるわけではないものね
 ところで、細谷家には何人御兄弟がいるの? ちょっと笑った写真が兄様と違って好感(←そこっ?)


▲「ジュエルミネーション」静岡県 窪田大輔(光屋窪田煙火工場)

 私が新コレを見た2回目の時の優勝者がこちらの方だった。先輩鑑賞士に、あの星の管理の難しさとかいろいろ聞いていたことを思い出す。あれから、いろんな人がキラキラ点滅星を試している(今回もものすごく多い)けれど、やはりこちらの星はキレイだなぁって思う。




▲「江戸前といえば鮨」東京都 小勝康平(丸玉屋小勝煙火店)

 まさかの鮨対決!?と思ったけれど、こちらの方が勝ち。 しっかりマグロと玉子は分かったよ。〆がビールという辺りが日本酒党としては何とも…(笑)。というかこのシャリのサイズは高級鮨店ですよね。絶対そうですよね!




▲「動き出すモビール」山梨県 齋木啓介(マルゴー)

 静止するモビールから動くモビールへとのことだけど、ちょっとわかりにくかったかな。モビールって、日本の風鈴にも影響受けたって話があるのだが、ホント!?




▲「花あかりに誘われて」岐阜県 村瀬功(村瀬煙火)

 個人的にはたぶん初めて接する煙火店さん。桜の型物がかわいい。諏訪もあまり行かないしなぁ…私。




▲「越後の秘宝~5色の輝き」新潟県 本田和憲(片貝煙火工業)

 こちらも点滅キラキラですか~。でもね、元データで見るとやはり光り方が美しい。多分、ここではつぶれていると思うけど…。




▲「マスター★ドーナッツ 大曲本店」宮城県 鈴木朋文(若松煙火製造所)

 このポン・de・ライオン?がバッチリ決まったところを最大に評価したい! ちなみに大曲のミスドはイオンモールの中にあるらしい。




 花火の後のレセプションとか2次会で花火師さん本人とお話しするまでが新コレの本番です、はい(一応スタッフになっちゃっているみたいなので)。
 花火師同士もこうやって顔を突き合わせて一堂に会する機会ってそう多くないみたいで、ものすごい情報が飛び交っている。いや、花火の秘密じゃなくてほとんどが個人情報みたいなものなんだけれど…(笑)。
 でもこの新コレって、けっこう個人的事情がいろいろ透けて見えるものなので(去年までは嫁が対象だったのに、子どもに変わっているよーとか)、それも面白いかなって。

にいがた酒の陣、堪能してきた

2015-03-17 21:49:00 | 新潟ネタ

▲新潟酒の陣、2日目の会場を待つ人々。この列は外にまで続き、かな~り長く伸びている

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 週末は新潟へ。

 土曜日は、この時期恒例の長岡「花火の駅」のパーティーに。開駅5周年ということで、長岡グランドホテルでの開催と豪華版。


▲会場には何と小千谷煙火さんからのお花が届いていました!



▲皆さんの2L展の作品を展示しつつの開会のあいさつをする館長


▲海産物の前菜には、コゴメとフキノトウとの天ぷらが添えられ、春を感じさせます

 こちらで、ディープな花火とカメラの話を堪能しながら、吉乃川をグイグイ。ビールはチェイサーです。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、21時の電車に乗らねば…と早々に退散いたしました(上越線は21時の電車を逃すと、次は23時半ぐらいなのよね…)

 そうそう、隣では長岡市長の何かのパーティーが開かれており、通りがかった私はなぜか森市長に握手をされてしまった(森市長は現在全国市長会の会長を務めているトップオブ市長である・笑)。


 そして翌朝~。
 霧がかかった小千谷は暖かく春の雰囲気。まだ雪は残っているけれど、確実に春が近づいてきている。


▲雪残る小千谷駅から各駅停車&快速に乗って…。


▲雪無し新潟市に来ましたよ(遠くで雪をかぶっているのは五頭連山)。


 小千谷では前日に雪が降っていたので、長靴を履いてきた私。小さなリュックで来ているので、替えの靴などあるわけない。パンツの裾を長靴の外側に出して長靴を隠し、どたどたと新潟市を歩く。
 駅前のバス乗り場は100メートルを超えるバス待ちの列。タクシー乗り場も大にぎわい。このほとんどの人が、これから朝っぱらから飲みに行くわけである。
 
 本日は「にいがた酒の陣」2日目。
 会場となる「ときメッセ」入場待ちの列は既に会場外まで人が溢れている。

 私も一応そちら組ではあるのだが、飲む前にやることがある。
 「新潟清酒達人検定 銀の達人」受験。もう、いったい何度落ちているのかってぐらいなかなかに難しい試験である(お前がバカだからだという非難は承ります!)。四択マークシートなのに、4回以上受けてもなかなか突破できんのですよorz
 今回も自信ないっす~。

 でもね、これを受験すると当日チケットが半額になるわ、この行列に並ばずに入場できるわと結構いいんですよね、待遇。ちなみに、「銀の達人」の上の「金の達人」となると、一般の人より早くしかも無料で入場できる(もちろん飲み放題!)という特典があるそうで…。


▲ということで、試験を早々に済ませ(もうちょっと考えろよ!)、おちょこ片手に酒の陣に突入であります!


 とはいえ、まずは腹ごしらえをということで、食べ物ブースへ。行先はここ! 


▲カキのがんがん焼き! 前日のメニューコンテストで1位に輝いたっていう! そりゃ、食べるしかないっしょー!!


 って、まっしぐらに行ったら…。






▲•うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
 まさかの売り切れ orz


 突入そうそう、茫然自失。
 これを慰めるには「肉」しかありません!


▲ということで、手軽に豚あぶりドン! 脂がキラキラ~!!
 新潟はもともと豚食文化で、年配の方はすき焼き=豚肉だったりするのよね。村上牛もおいしいけどさ~



▲そして新潟米菓でおつまみ確保!


▲続々とつまみが売り切れに…


▲【悲報】のど黒炙り丼も売り切れ!! この直後に生寿司も売切れたorz 寿司職人、もっと食材を持ってきてくらさい~


▲かといって、自炊は禁止です


 もうさ、そうなったら飲むしかないでしょ~!!


▲越乃寒梅だって試飲し放題!(私は好みではないが、とりあえず飲む。というか、後ろのロック風の人が気になる…) 


▲どんだけの人がおちょこを口に運んでいることか…


▲日本酒をシェーカーで振るだけでまろやかになるマジック!(雪鶴の田原酒造。ここ数年、糸魚川のお酒は注目です!)


▲もうね、吟田川(ちびたがわ)って名前=地名がズルイ!毎度この響きがかわいくってたまらんのですわ~(代々菊醸造)。


▲ステージでは、酒造りの歌や新潟芸妓の舞などが披露される中、敢えて謎の蔵元ハッピー(法被)ファッションショーを! ちなみに、右の二人が小千谷の蔵(新潟銘醸と高の井酒造)の法被を纏っとります


▲会場には呑兵衛しかおりません


▲見ろ! 呑兵衛がゴミのようだ!!


▲レイアウト変更をしたためにこれでも例年よりだいぶ楽に移動できるようになっとります



▲会場の片隅では、地べた宴会を始める人も…。もはや恒例過ぎてなんとも思わないアタシがいる。


▲会場の外では信濃川の風に吹かれつつ、酒盛り続行中(入場券はリストバンドなので、何度でも出入り自由)


▲会場のごみ箱には、買ったばかりの銘酒が続々と空き瓶に…


▲「さかすけ」は酒粕の加工食品。栄養豊富で、いろんな食品に加工されています。ということで試食会も…。


▲さかすけロールケーキ


▲さかすけレアチーズケーキ


▲ジェラートもあって、デザートも完全完備! 行き届いているぅ~!


 そんなこんなで、会場はオッサンばかりかと思いきや、意外と若い人も多いです。家族連れで来ている人も結構(ちなみに酒の試飲をしない人は入場無料だったりします)。最近は外国のお客さんも増えてきました。
 にいがた酒の陣公式FACEBOOK には、なぜか会場の美女ばかりアップされているんですよね(笑)



▲ターン王子(@ハッピーターン)もいたよ! 


 最後に写真などは撮っていないが、今回ビックリしたのが十日町の松乃井酒造場。なんだかおっしゃれ気に変わっていた。津南醸造さんが外部から経営が入って化けたように、松乃井さんもしばらく目が離せないのかもね。
 今年は十日町近辺で「大地の芸術祭」が行われるので、ぜひ松乃井さんにも注目だ!

 今回は、多分20蔵ぐらい回ったのかな。
 もう、全部(90蔵が5種以上試飲に出しているので、全部飲むと5升になるそうだ)飲むことなんてとうに諦めているし、記憶にも残らないのよね。かといって、仕事のように本気取材しちゃったら、酔えないまたは悪酔いするかのどっちかだしね~。
 ということで、まったりとひとりで(会場で知人には会ったけれど)堪能してきた「酒の陣」である。


星空と共に

2015-03-08 21:51:00 | 新潟県中越大震災

 仙台市天文台で昨年の3.11に公開されたプラネタリウムの特別プログラムである。


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 間もなく東日本大震災から4年という日を迎える。テレビなどもその方面の報道が増えてきた。そんな中、仙台天文台の「星空とともに」が都内で上映されると聞き、見に行ってきた


「星空とともに」
 東日本大震災の夜、大停電の被災地を照らしたのは、見たこともないような満天の星でした。
 その輝きに被災者たちは何を見たのでしょうか?
 被災者から寄せられた星と震災にまつわるエピソードをもとに、仙台市天文台が制作したプラネタリウム特別番組。


 昨年、仙台市天文台で3.11に公開された特別プログラム。その後全国のいくつかのプラネタリウムでも上映されていたが、なかなか見に行く機会がなかった。
 それが今年は都内2カ所のプラネタリウムで特別上映となり、行ってきた。



 10年前の新潟県中越地震の時、被災した母と弟、またそれ以外の友人知人親戚などから聞いた話の中で気になったのは、みんながみんな「ものすごいきれいな星空で、流れ星がいくつも流れて行った」というものだった。当然、一晩中の余震、それも震度5強以上の余震に20回以上見舞われながらである。
 小千谷は地方の小さな町である。夜はそれなりの照明がつくが、それも少し外れれば夜空には十分な星が見える。天の川だって、裸眼で見える。そんな環境なのに、わざわざ星空がきれいだったと口にするのは何でだったのかなってずっと思っていた。
 今になって思えば、地震で小千谷市のライフラインは完全にダウン。当然停電となり、真っ暗闇の世界である。唯一の発光体となった星々がきれいに見えたというのは、当然のことである(と当事者に教えられた)が、同じことが東北の震災現場でもあったのかという点に共感を覚えた訳である。

 中越地震が発生した時、当夜およびその後も何日か天気が崩れなかったのは何よりと思っていた。あのころは冬の訪れの第1波が来ることで、氷雨が降ってもおかしくなかった。
 東北ではあの夜、雪が降っていたことまでは覚えているが、その後の星空が広がったのは何かのメッセージだったのか…。



 都内での上映とはいえ、今回は足立区のギャラクシティと東大和市の郷土博物館という、中心部ではない地。ウチから見ると等しく離れている。当日の都合を考えて、足立区の方に向かった。

 西新井駅からすぐのところにあるギャラクシティ。無料上映ということで、整理券が配られていた。いざ、開場してみると席の埋まり具合は6割ぐらいといったところか。
 これは風化? それとも単なる宣伝不足?

 内容は、当日の夜空を写しながら、被災者の星空にまつわる体験談が朗読されるといったものである。特に、劇的な展開があるわけでもない。
 ただ、この手の話はまだ「こころの鍵」を緩ませてしまい、つい10年前のことを思い出してしまう。ハンカチを忘れたことを後悔した。




 都内以外でも全国で上映している→ 
 大抵3.11に関連した上映なので、期日限定なのが残念だな。



温泉求めて石和冬花火

2015-03-01 21:52:00 | 花火

▲石和冬花火。夜8時半打ち上げ開始なので、こんなに明るい空ではありません。星もあんまり出ていなくてしょぼん

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 温泉、温泉、温泉入りたーい!!! ということで、石和温泉へ向かう。
 2月後半からの仕事修羅場に加え、やれ、レイアウト変更だから荷物減らせだのあれこれ整理せいだのに加え、退職する同僚の記念品係などにも任命されて、集金やら寄せ書き色紙作成やらなかなかに忙しかった。
 それらもやぁっと終わって、とにかく温泉に入りたくて入りたくてしょうがない!! そういやぁ、石和温泉の冬花火は2月28日で終了だから、もののついでで見てくるかぁと中央線各駅停車の旅とする。ちなみに、ここもICカードの方が4円高い運賃設定である。



 昼前に出かけたのは、こちらの日帰り入浴が15時までだからである。


深雪温泉は自噴源泉を二つ持つ源泉かけ流しの宿である


 石和温泉は昭和30年代に湧き出したという山梨県最大の温泉郷である。個人的イメージとしては「昭和の温泉街」であったが、最近はそういったものは一掃されているようで、駅前をはじめ、いくつか無料の足湯がある。お仕事関係で見知っている宿もいくつもあるしね。
 日帰り専用の入浴施設とか外湯はないが、多くの温泉宿で日帰り入浴を受け付けている。

 温泉を管理しているのが県ということもあり、温泉資源保護のために大抵の旅館は源泉を循環使用しているのがイマイチなのだが、いくつかの温泉旅館ではいわゆる「石和温泉」とは異なる源泉を有している。

 今回行った深雪温泉もその一つ。
 36度ちょっとの「熟の湯」と、50度を超える「完の湯」の二つの源泉を調節し、加水加温循環なしのかけ流しの温泉が楽しめる。
 この温泉、久々にいい湯に浸かったなぁというもの。体のコリも一発解消となる。


▲カボチャのほうとう

 温泉でホカホカになった体で、温泉街をプラプラ。
 うっかり小作の看板を見つけて、吸い込まれる。風呂上りは腹が減る。特にちゃんとした温泉ほど腹が減る。ということでカボチャのほうとうをすする。大きなカボチャやジャガイモ、ニンジンがゴロゴロと入っていて、相当食いでがある。ほうとうなくてもいいんじゃない?ってボリュームだった。
 さらにブラブラ歩いて、笛吹川の縁に出る


▲どうやらここが花火会場の中心らしい。対岸にはすでに花火セット中。スタッフさんの顔も見えそうなほどだ。

 思ったより川幅が狭い。最大3号らしいが、この距離だと意外と高く見えるなぁ。
 それより、川に隣接する道路に横断歩道がないのだが…。信号はあるけれど、人は? まぁ、温泉旅館・ホテル宿泊の人たちは送迎バスで来るから問題ないんだろうけれどね。この規模だとわざわざ見に来る人もいないだろうしなぁと思いつつ、町に戻る。

 小作で時間を費やした分、ちょっと予定が押してしまい「八田家書院」に行きそびれる。ひな人形の展示などをしていたらしいんだけど…。
 近辺のお寺も夕暮れモード。時計店の音楽時計が鳴る。

 お寺参りのジーチャンがうれしそうに千社札を張るのを目撃した。張って回るのが生きがいなのかもしれないけれど、貼られる立場に立って考えられないのかなぁ…。自分の家に赤の他人の木札貼られたらいやだってわかるだろうに…。



▲温泉2軒目はかんぽの宿

 花火の打ち上げは8時半~ と遅い。
 冬の川べりだからそれなりの支度もしたいわけで、遅くまで日帰り温泉を受けて付けてくれる宿はありがたい。このかんぽの宿は20時まで日帰り入浴OK しかも15時以降は520円となぜか安い。この際循環だろうが何でも良いのである。(温泉旅館の日帰り入浴は1,000円前後が相場である)
 夕方だから宿泊客で混んでいるかもなぁと思ったら、ちょうど食事時だったらしく、広いお風呂は快適であった。月見をしながら露天風呂でまったり。まったりしすぎて、危うくタイムオーバーしそうになった。
 あわてて風呂から上がり、髪の毛を乾かして、耐寒装備を身に着けて出発! 若干早足!!

 現場到着は開始15分前。まだ観客はいない。無料の甘酒をもらい、急いで三脚をセットする。そうこうしているうちに温泉街の宿泊施設からのバスが続々と到着し、客がぞろぞろ降りてくる。
 フリーでやってくる人も少しはいるようだ。
 
 そして打ち上げ開始。拡声器が開始を告げる。



▲上がった!


▲小型煙火なのは想定の範囲内


▲豪華に見えるのは写真だからで、それぞれバラバラに上がっているのをずっとシャッター開けてガマンしたもの


▲カリフラワー花火と勝手に命名! それ以外の命名が思いつかん!


▲これも小型の箱物花火


▲シンプルな花火だけどシンプルに消えていくのが意外といい雰囲気


▲ヴーん…。こうなんというか、垢抜けきれないというか…。求めすぎてはいけないのだけどさ。


▲このマゼンダとレッドとイエローはまぁキレイ


▲フィナーレは一応錦系


 打ち上げ終了8時50分。旅館軍団はさっさとバスに乗って一目散に各宿泊施設へ。あっという間にポツンとひとりきりである。
 こっちももたもたしているつもりはないんだけど…。9:43の高尾行きに間に合うべく、やはり早足で駅に戻る。
 周りに何も見るべきものがないので、30分ちょっとで戻れた。
 駅前のイオンが22時までの営業なので、ビールとつまみを買って駅に入る。

 駅の待合室で少し荷物整理もできるほどの余裕だった。
 
 だが、やってきた高尾行きの電車がロングシート。しかも結構人が乗っている。さすがにこの状況下でひとりでビールを開ける勇気はなかった(TmT)。
 しかも、斜め前の男性3名「寝たらいかん」と車内で小学生みたいなことをしていてウルサイ(吊り輪耐久、立ち幅跳び、腕立て伏せ競争、立ち相撲等々…)。3人だけで妙に盛り上がっている。高尾まで飽きずにずーーーーっとやっていたのだよ。


 ビールも飲めない私はせめて寝たかったのだが…(TДT)