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大曲の花火2018~入選作より~

2018-08-31 22:36:00 | 花火

▲夜の部オープニングナイアガラ付スペシャルスターマイン

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 大曲の花火、今年も行ってきた。
 ここ数年、直前に大雨でヒヤヒヤするのだが、今年もちょっとドキドキした。思わず翌日のホテルとか一瞬押さえちまったよ…。

 ということで、あさイチで開催決定を確認し、新幹線に乗り込む。今年はかなりゆったり出発。とはいえ、新幹線は相変わらず満席で、デッキに席の無い人が立ったまま秋田へ向かうという状況は例年通り。隣、いかにもビジネスっぽいから仙台で降りるかなって予想したら、その通り。だが仙台から新たな人が乗り込んでくるので、結局満席は変わらず。
 大曲到着後はすぐにチェックイン。部屋に大荷物を置いて必要最小限の荷物で会場へ向かう。例年に比べるとかなり気温が低くて快適だが、湿度は高い。時折上がる雷の煙の行方を見ていると、予報通りメインは風下っぽい。

 撮影のできる席に着いたものの、どうも具合がよくない。ちょっとズレた場所に移ろうかと思ったら、後ろの変な人が変な行動をとっている。なんか、ほかのカメラマンを威嚇している!? しかも、自分の席の横になぜか勝手にロープを縦横に引いてしまっている。どう見ても関係者ではなく、自分と同じカメラマンパスしかもっていないようなのに、なんなんだ!?
 その人は、撮影席に対してだけではなく、通常のC桟敷にいる方にも絡んできて来ていたらしい。挙句の果て、カメラマン席はダメだけど、C席の後ろなら移っていいよとまで言ってきた。何者、このおっさん!?

 気持ちを切り替えて、花火前にスイカを食べて、昼花火開始。今年もパラシュート取れませんでした(パラを取る競技ではないw)。昼花火、撮るの難しい…(太陽と重なる率高し)



 そして、夜花火の開始を告げるスターマインと独特のアナウンスが藍色の空に響き、競技花火の打ち上げ開始でございます


 競技花火は、始まる前に基準となる玉が上げられ、それより良い悪いで点数を付けていく。大曲では地元4社で持ち回りをしており、今年は小松煙火工業の担当である。


▲10号芯入り割物「昇曲導三重芯変化菊」


▲10号自由玉「雪割草」
 以前この玉名で見たものと違っている…。


▲創造花火「アジサイ咲く旅路」

 これらを基準に、ほかの花火を審査していく。
 大曲の業者あるあるとして、標準審査玉が自分の作品(別途上げるんだよ)よりもいいものに仕上がっているということも少なくないw
 この3枚は意識的に審査員席を入れてのトリミングにしている。10号玉は大体、こんな感じで見えている。創造花火は、審査員席の正面以外に左右に筒場がある。なお、屋根がかかっているが,一番先端のみ、素材が透明なものになっていた。前年まではそんな工夫がなかったように思う。




 ということで、今回は入賞作品を…。

総合優勝【内閣総理大臣賞】菊屋小幡花火店(群馬県)

▲10号芯入り割物【優勝】昇曲導付四重芯変化菊
 1ヶ所かけているのはぱっくり面か!?


▲10号自由玉【優勝】里山の忘れ柿


▲創造花火【準優勝】「昭和のなごり花」


 創造花火こそ2番目の賞だが、10号のダブル優勝は内閣総理大臣賞を得るのには十分であろう。初代内閣総理大臣賞を受賞したのはこの煙火店。先代の時代だった。若くして先代の後を継いだ当代の社長としては悲願の内閣総理大臣賞受賞であろう。「過去の受賞者」として列席されたときも先代が受賞したものなのでって恐縮していたらしい。大曲初の親子受賞者となる。
 先代は四重芯の名手として有名だったが、同じ四重芯で優勝したことはうれしいことではなかろうか。自由玉は過去にも出品したことがあるタイトルだが、やや低かったものの、肩の張りもしっかりとして小割のバランスも良いものになっている。
 おめでとうございます。今から来年のスペシャルプログラムが楽しみです。

 以後、部門別で

★10号芯入り割物の部★

▲10号芯入り割物【準優勝】「昇曲導付四重芯変化菊」紅屋青木煙火店(長野県)
 今回は久々にきれいな四重芯。少し小さいか…!?


▲10号芯入り割物【優秀賞】「昇曲導付三重芯菊先光露」山内煙火店(山梨県)
 以前内閣総理大臣賞を受賞した時と同じレベルの美しい三重芯。丸い、均等、美しい。


▲10号芯入り割物【優秀賞】「昇り曲導付四重芯変化菊」丸玉屋小勝煙火店(東京)
 あまり周囲では小勝さんの評判聞かないんだけど、割物は結構バランスいい玉出していると思うんだけどな、私。


▲10号芯入り割物【入賞】「昇曲導付四重芯変化菊」信州煙火工業(長野県)


▲10号芯入り割物【入賞】「曲導付三重芯錦紅光露」筑北火工堀米煙火店(茨城県)


▲10号芯入り割物【入賞】「昇曲導付五重芯変化菊」山崎煙火製造所(茨城県)
 このパターンより昨年の方が分かりやすいんだけど、受けがよくないのかなぁ…(私は好きですけど)。


★10号自由玉の部★

▲10号自由玉【準優勝】「晩夏の轟き」阿部煙火工業(新潟県)
 昨年の昼花火準優勝に続き(今年も準優勝)、10号自由玉でもこの成績を納めた。10号玉は基本同じサイズでトリミングしているのだが、大きく広げたのは小幡さんと阿部さんと篠原さんだけなんだよな。中でも一番広げたのは、この玉。それだけ肩の張りがよく、雄大な花火であったということだ。


▲10号自由玉【優秀賞】「虹色のグラデーション」齊木煙火本店(山梨県)
 仕掛けが細やかなだけにどうしてもほかの玉より一回り小さくなってしまう虹グラ。それでも決まれば破壊力は抜群。


▲10号自由玉【優秀賞】「むすんでひらいて」野村花火工業(茨城県)
 波紋の応用編って感じか!?


▲10号自由玉【入賞】「曼荼羅」磯谷煙火店(愛知県)
 え。終わりって思ったときに赤い星が光った。


▲10号自由玉【入賞】「土星に現れた流星群」伊那火工堀内煙火店(長野県)
 大曲って、この堀内さんの炭火大好きよね…。暗い花火で写真的には毎度泣かされる


▲10号自由玉【入賞】「宵の浮星」片貝煙火工業
 直後の三遠さんほどではないけど、大会提供花火の煙の影響を受けた感があるのよね、これ。かろうじて審査員席から中央のが見えたかなって感じ。


★創造花火の部★


▲創造花火【優勝】「クリスタルオパール~大地を照らす神秘の輝き~」小松煙火工業
 そんなに良かったかなっていうのが第一印象。今回、飛びぬけてコレっというのは目立たなかった気がするんだけれど。これだったかなぁという感もある。


▲創造花火【優秀賞】「ウエディングセレブレーション~二人に捧ぐ恋の花~」片貝煙火工業
 今年も分かりやすい花火で行って(と思う)賞を獲得したという。花火技術の進歩も必要だけど、お客さんが見てわかる花火というのも大切なんだってことを大曲は求めているのではなかろうか…。実際、講評の中でも「ウエディングでハートとか分かりやすい」と述べられていたし。ただ、型物をあげればいいというのではなく、ストーリーの中にうまく織り込めていたのが評価されたのだと思う。
 なお、肝心のめでたい感じの♡の部分とかは撮れていないので、この写真では説得感ないけど…。



▲創造花火【優秀賞】「タンポポ」信州煙火工業
 これも分かりやすい花火。自由玉との連携とやらでも問題ないし…。綿毛は白いんだろうけど、かわいく見えれば勝ちだな。



▲創造花火【入賞】「雪どけの華」マルゴー(山梨県)
 雪どけの里山の華やかさを描きかったのかな。


▲創造花火【入賞】「仮面と薔薇~赤と白の世界~」山崎煙火製造所
 オペラ座の怪人でした。バラの型物は分かったんだけど、仮面の型物(舞台等で使われる、半分顔を隠す白いマスク)を理解するのに時間がかかって、なかなか入り込めなかったんだけど、審査員はちゃんとわかっていたったことですねw


▲創造花火【入賞】「水面の煌き~夜明けを待つ森の中の湖~」野村花火工業
 正直、野村さんの花火の凄さって分かりにくい時があるんだけど、その個人的な印象のままで終わってしまった感じ…。


 「自由玉との連携」が今年話題になったが、自由玉と創造花火のタイトルを等しくする業者は以前から何社もあったし、タイトルは違っても自由玉を存分に見せる構成の創造花火は過去からいくつもあったわけだから。花火師さんの間ではわかっていたことではないのだろうか…。私も何となくそうなんだろうなぁとは思っていた。
 極言だが、一般人が初見で見分けのつかない五重芯の必要性に関しては個人的には疑問を持っているんだよね…。花火とは誰のために何のために上げるのか…と考えれば、我々マニア向けの花火ではだめなんだよね…と思う。
 その点、片貝の花火の伝統を引き継ぐために設立された片貝煙火工業さんはそこを、しっかり持っているんだと思う。


 大会提供花火もケムケムでした…。






 あ、昼花火は優勝の小松さんだけアップしておく(スマホでもよく撮れてない…)

▲昼花火の部優勝「曲付黒龍の舞」小松煙火工業



 ということで、今回はここまで。

今年も大曲の花火の前に花火セミナーにご参加ください

2018-08-25 01:00:00 | 花火


 台風も過ぎ、明日(あ、もう今日だ)は大曲の花火本番(一応開催可否は朝の6時発表予定です)!!

 今年も大勢の方が花火を見に来られることでしょう。
 今年も花火鑑賞士による無料花火セミナーを開催しています。

 今年の会場は何と3ヶ所!!

 従来の花火庵・大曲技術学校のほかに、今年オープンしたばかりの花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」でも開催します。花火に向かうちょっと前に、花火の話を聞いてみませんか。花火の見方が分からないという方も大歓迎! 去年どうだったっけ!? って復習にもいいかも!!

 会場によって開始時刻&回数が異なります。花火鑑賞士会のトップページでも紹介されている内容を転載しておきますね。


 大曲駅に近い「花火庵」では以下の4回(1回約40分)
 12:00~
 13:00~
 14:00~
 15:00~
 ※花火の構造紹介(模型の活用)を通じて、品質の高い花火を作る苦労などを紹介します。 講師によって個性も出るので、毎回見ても面白いかも。ただ、キャパシティが小さいので、混んでいる時は譲り合ってご参加ください。
 講師役以外にも呼び込みしている鑑賞士もいろいろ知っていますので、模型展示を見ながら話しかけてみるのいいかもしれませんね

花火庵(会場が小さいので、入れない場合があります。特に午後)
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 キャパシティの大きな「大曲技術専門校」は3回(1回約40分)
 13:00~
 14:00~
 15:00~
 ※競技大会各部門の内容などを紹介。大きめなスクリーンなので、見ごたえもあります。会場の周りには屋台もいっぱいあります(館内での飲食はご遠慮いただいています。また、トイレの使用はできません)

大曲技術専門校
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 「はなび・アム」では4回(1回約40分)
 12:00~
 13:00~
 14:00~
 15:00~
 ※こちらでは競技大会各部門の内容などを紹介。
 セミナー前後に館内を見ると、より大曲の花火が分かること間違いなし!! なお、当日の開館時間は8時~17時と通常と異なりますので、ご注意を…。

はなび・アム




 それでは、皆様大曲で!!(@^^)/~~~



節約プランで赤川花火

2018-08-24 21:22:00 | 花火

▲オープニングが北日本花火さんですから、型物詰め合わせ!! しょっぱなのドラネコは型物設定していなかったので撮れておりません(;^_^A

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 例年お盆辺りと重なることが多い赤川、今年はお盆後の開催となった。とはいえ、節約したいお年頃なので行きに夜行バスを利用し、帰りは鶴岡泊を辞退して快速で新潟へ脱出するというプランを組んだ。

 ということで、早朝鶴岡に到着。
 夜行バスで誤算だったのは、途中の休憩で外に出ることができなかったこと。路線バスを持っている会社に多い気がする、このルール。ちなみにここは山交バス。かつて小田急バスの夜行バスでも乗務員休憩でも外に出られなくて窮屈な思いをした。あと窓際が取れなかったのもちょっとストレスだったな…。
 この辺りは来年への反省と課題としよう。

 バスターミナルに隣接するホテルでお風呂をひっかけて、友達とミートし、そのまま朝食。そしたらJ市のSさんとバッタリ。何気に今年最初だったので、タオルをいただく。
 たっぷりご飯を食べてコーヒーを飲んでとりあえず、現場へ向かう。席は確保されて入るものの、域内フリーなので一応並ぶのだ。
 今年から会場のレイアウトが変わったので並ぶ場所も変わっていて、ちょっとわかりづらかったけど、無事に列を見つける。
 土手裏にはいつのまにかラーメン屋ができており、そこで昼食。なぜか荷物入れが私にくっついてくるというハプニングがあったが、まぁ、うまかったしかき氷も食べられたからよしとする。


 夕方になって、場所も定まって2杯目のビールも飲みほして(目の前にあるんだもの)、打ち上げ開始でございます!!


▲オープニング「Future~心躍る未来へ~」北日本花火興行

 この時点では、風は良好。お、行けるか!?という気にさせられた。



 赤川の花火は、一応競技会の体を取っている。その間にワイドスターマインが上がる感じだ。大曲に比べると参加者数が少ないので、ミニ大曲という人もいるらしい。


▲デザイン花火の部「Elysium~英雄たちの新たな楽園~」菅野煙火店

 会場レイアウトが変わって、観客席の後方に仮設トイレが設置されている。いわゆる「昇トイレ」状態。仮設トイレ、そろそろ花火大会向けのが出てきてもいいんじゃなかろうか…。


▲割物自由玉「流星群」山崎煙火製造所※崎の字はバグるのでこの字でスンマセン
 タイトルからいって動きがあるのかと思いきや……ありませんでした。


▲ドラマチック花火「オバケのマシューと魔法の花」磯谷煙火店
 昨年消えてしまったオバケのマシュー(某所で別人として復活したけど)。案の定しれっと復活\(^o^)/ 


▲(((o(*゚▽゚*)o)))復活ばんざーいとばかりにコスモが上がる


▲ところがマシューが復活できるのは「魔法の花」が咲いている間だけで、1枚1枚と花びらが散ると消えていってしまうという儚い設定は今年も。ミクちゃんの絶叫が切ない(TT)


▲ミクちゃんの心の中でいつでも会えると知って大円団。


▲デザイン花火「マーガレットに愛をこめて」篠原煙火店


▲デザイン花火【3位】「Move~光と遊ぼう~」太陽堂田村煙火店


▲割物「千変万華」安藤煙火店 地元の煙火店さんの覆輪入りの染分け花火


▲割物【優勝】「昇り曲導付四重芯変化菊」丸玉屋小勝煙火店


▲割物【優勝】「市松文様花」丸玉屋小勝煙火店 ここ2-3年市松模様で挑んでこられた小勝さん。この容に落ち着いたのかな。おめでとうございます


▲割物「昇曲付三重芯変化菊」磯谷煙火店


▲割物「スノークリスタル」磯谷煙火店


▲市民花火「Masquerade~火炎舞踏会~」伊那火工堀内煙火店
 二尺はないけど、段落としは健在


▲市民花火「Masquerade~火炎舞踏会~」伊那火工堀内煙火店
 以前はこの上に二尺があったんですが、私のカメラ的にははみ出るのでこれで良しw


▲市民花火「Masquerade~火炎舞踏会~」伊那火工堀内煙火店


▲割物【準優勝】「昇り分砲付四重芯菊先紅銀乱」伊那火工堀内煙火店


▲割物【準優勝】「昇分砲付八重芯煌めき朧菊」伊那火工堀内煙火店


▲割物「昇り曲導付四重芯変化菊」太陽堂田村煙火店
 珍しく曲導が外れた!?


▲割物「Moving Star」太陽堂田村煙火店
 芯の星まで色がグルグル動く。これ、少し遠くから見た方が大きな輪のらせん状の色変化が分かると思う


▲割物「歩行者信号機」アルプス煙火店
 タイトルからてっきり型物で来るかと思ったら、普通の割物でした。チカチカ点滅するのを表したんですかね…。


▲希望の光「永久の光よ」マルゴー
 市民花火の頃から完全風下となり、煙が結構厳しくなった…。


▲希望の光「永久の光よ」マルゴー
 相変わらず、足元の色変化がエモい


▲デザイン花火【準優勝】「たんぽぽ」若松煙火製造所


▲デザイン花火【優勝】「雨上がりの空に」アルプス煙火店 おめでとうございます。来年のことを早くも楽しみにしている人多すぎですw


▲割物【3位】「昇曲付八重芯パステル変化菊」齊木煙火本店 この玉を競技に持ってくるようになりましたか…。


▲割物【3位】「虹色のグラデーション」齊木煙火本店 もはや定番で欠かせない。玉の完成度は開いてみるまで分からないのが花火だからね…。


▲割物「輪廻の讃歌」菊屋小幡煙火店
 大曲とは別な玉でしたがこれも大きくてきれいなのよね。


▲エンディング「Moment of Miracle~タイセツナアナタヘ~」紅屋青木煙火店
 ケムケムかなぁって思っていたら、割と持ち直しましたw


▲エンディング「Moment of Miracle~タイセツナアナタヘ~」紅屋青木煙火店
 なにか反省したんですかね…w

 終了~。

 赤川花火、今年から会場レイアウトを変えて、有料席の人だけがベストポイントで見られるようにしたわけで、例年本部前にたむろする無料観覧者一掃されたのはよかったと思う。
 ただ。それに気をよくしたのか、終了後の導線が甘くなり、土手上は大混乱。危険が危ない感じだった。例年より域内入込人数は少ないはずなのに、超大混雑。いやぁ、事故らなくてよかったよ。


 駅に着いて、新潟行きの快速を待つ。
 指定席なのでちゃんと座れたが、意外と新潟までが心理面で長かったなぁ。あたりまえだけど、夜だと外も真っ暗なので、何も楽しむことが無く、隣の人をどかしてトイレに立つ気にもならない…。
 トンネルも割と多いので、ネット断絶も多く…。

 宿泊費を安くしようと新潟まで脱出したのだが、意外と一人だと楽しくないので、来年はまたプランを変えるかもしれないな…。

【初】同窓会を抜け出してしんぐみ花火

2018-08-15 23:22:00 | 花火

▲こんなん花火が上がります

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 
 (えっと、今回前段長すぎです)
 さて、8月11日である。例年なら常総の花火でほぼ確定なのであるが、今年は煙火協会推しの東京大花火大会なんてものが入ってきた。この情報が入ってくる前に、見知らぬ番号からの電話が…。 
 市外局番が実家エリアからのだったので、一応出て見た。そしたら小中の同級生、しかも同じ町内の◇◇ちゃんからだった。いわく、「今年同窓会開くんだけれど、○○ちゃんの住所知らない?」

……
……

 ○○ちゃんは、私の家の隣の子で、自営業だった。その家の仕事がうまくいかなくなって、ある日突然いなくなったのである。
 その頃は超不況で、実は同じ町内から3人の女子が消えた。皆、親の仕事が行き詰って逃げたのであった。いわゆる「夜逃げ」である。
 同じ町内でも親友というわけではなかったが。保育園→小学校→中学校と同じところに通っているから、遊んだりお互いの家に行き来したりと交流はあった。
 ○○ちゃん以外の□□ちゃんや△△ちゃんは、その後の動向が伝わってきたり、実際再会したこともあったのだが、○○ちゃんだけは、東京の方で病院に勤めているらしいという断片情報しか伝わってこなかった。
 
 その○○ちゃんの住所を知らないかという電話である。残念ながら、情報は持っていなかった。ただ、せっかくの機会なので、「今年は同窓会に出るよ」って返事をしてしまっていたのだ。多分赤川とかぶるだろうなぁと思いつつ…。

 で、その後来たはがきには「8月11日」開催との文字が…。

 ということで、赤川ではなく、常総が犠牲になったのであった。なので、東京湾の花火が発表された時点では、もう行先が決まっていたのだよ…。

 そして、8月が近づいてくると、つい調べてしまった8月11日の新潟の花火。そして見つけたのが長岡の「しんぐみ花火」である。打ち上げ開始は19:30。18:30に同窓会会場を出れば間に合うな…ってわかった瞬間、もう決めてしまった「同窓会、抜け出そう!」と…。


 ということで、同窓会当日。くだんの「○○ちゃんと35年ぶりの再会」という大イベントが発生したのだが、そんなことも気もそぞろに、時間を見つつ、同窓会の各テーブルを回って挨拶。
 花火を見に県外に行脚するようになってからは、赤川と重なるのでここ10年ぐらいご無沙汰だった同窓会。第一声は「だっだ!? おめさん」となる。いやぁ、女性はともかく、男性はいろいろと変わるねぇ…。
 そして、時間が来たので、そそくさ退出。あと4分で電車が行ってしまう~という状況でタクシーに乗り込み、2分で駅に着いて電車に飛び乗ったw タクシーの運転手さんグッジョブgood

 そして、初めて降り立つ「押切」の駅。田んぼのど真ん中の駅である。
 一面の田んぼは、大正時代までは八丁沖という広大な湿地帯であった。長岡北東部から見附までに広がる広大な湿地。この冬、電車立ち往生で話題になったアソコも元はこの湿地だったと思われる。そしてそこは、幕末の北越戦争(戊辰戦争)の舞台でもあり、戊辰150年の今年にふさわしい地でもある(越後は明治150年なんて浮かれない、戊辰150年だ!)。暮れゆく田んぼ道を、「北越戊辰戦争伝承館」に向けてとことこ歩く。
 小さな建物で、地元のデュオが演奏をしており、その周りを子どもたちが駆け回る。
 その一団とは違う明後日の方向を向いている人がいるので、その方向が筒場と推察され、三脚を立てて待つ。

 そして、長岡のアナウンスばりの美声と安定の読み上げのアナウンスの下(ほんとに同じ人じゃなかろうか…)、打ち上げ開始でございます!!
 


 田んぼのあぜ道と思われるところから、火柱が立ち、夜空に薄い線を描いていく。
 

 この新組というのは長岡花火発祥の地であると言われている。現在では打ち上げ担当(玉皮も作っている模様)の安藤煙火さんがいるだけだが(山形の安藤煙火さんとの関係は分からない…)、かつては4社ほどの煙火店があったという。その一人は超絶技巧を持っており、当時。五連星とかはその人しかできなかったものらしい。嘉瀬さんの長岡三尺復活に際し、技術的なアドバイスをしたのもここの花火師らしい。

 そんな歴史のある地なら、この花火もひそかに歴史を重ねてきたのだろうって思ったら、今回が5回目だったようだ。アレ?


 一応ミュージックスターマインなんて演目もあるだけど、いわゆる中華箱で全編やっちゃうのよね。予算面もあるんだろうなぁ…。


「しんぐみセレクション」なんてプログラムがありまして…
 全国の煙火店の花火が見られるというそんなプログラム。
 5号玉ですけど、8社さんが出しておられました。

 これが、どうもプログラム(アナウンス)と玉があっていないようで…。
 画像と玉名を神経衰弱してみましたw


▲「銀芯菊先紅銀乱」群馬県 菊屋小幡花火店
(番付は「咲染の涼華」新潟県 出雲崎煙火
 出雲崎煙火さんの花火初めて!! って興奮したんだけど、空振りだったみたい)


▲「黄金点滅芯紅青緑混合霞草」福島県 菅野煙火店
(番付は、北日本さんの「ぷっくりわんちゃん」)


▲「雪〇芯彩色万華鏡」山形県 安藤煙火店


▲「椰子芯彩色金閃花」茨城県 山崎煙火製造所


▲「夕映えの椰子」長野県 紅屋青木煙火店

 多分、後半3つは番付通りであっている。

 現場でアナウンス聞いていても「えー」って感じで、特に2発目の北日本さんの花火は、見たことがあって知っているだけに、すぐ気になった。じゃぁ、4番目の小幡さんの時にワンチャンが上がったのでてれんこか!? と思えば、小幡さんの花火と玉名が合わないし…という感じで整理してみた。

 結局、あとからデータを見ても出雲崎産の玉は分からずじまい…。

 以後こんな玉が上がっていました。
 同窓会ついでだったので、軽量三脚しかもっていかず、強風にあおられまくっとります。すなわち拡大禁止w


▲曲導が風にあおられてえらいことになっとります












▲フィナーレ2発重ねたったw


 終了後、地元の方は各自車でピューっといなくなる。誰もいなくなった田んぼの真ん中をぽてぽてと駅まで歩き、電車で長岡へ。長岡での乗り換えが2時間近くあったため、改札の外に出てラーメン(とビール)食べて帰宅した。


神明の花火は盛大にはみ出て

2018-08-15 06:21:00 | 花火

▲まだまだ明るいうちから花火が打ちあがります。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 春夏秋冬花火が上がるとはいえ、どうしても過密スケジュールになる7月8月。
 昨年秋、職務内容が変わったことで、だいぶ忙しい日々になった。平日休むのがかなり難しくなったのである。
 それでも長岡は2日間休んだじゃないか!?と言われればそれまでだが、あれも上長と喧嘩寸前まで行ったものである。

 そんな長岡からほんの数日で、またもや平日花火、8月7日である。
 こっそり午後休の申請を上げておいた。それを見なかったのは上長の怠慢である。オンラインなんだから、見とけよ…。ということで、今回も半ば火花散らしながら、会社を飛び出てきた。
 翌日の出社用の服も持って、あずさに飛び乗り甲府へ。

 神明の花火を休むわけにはいかない。

 もっとも、出奔するためには仕事も終わらせる必要があるので、こっそり内職もしていたおかげで、信玄餅アイスを食べ終わる頃には爆眠モード。石和温泉で目覚めてよかったよ…。
 途中、雨模様だったけれど、甲府は晴れ\(^o^)/

 甲府のホテルにチェックインして、身延線で市川大門へ。
 有料席に三脚を広げる。ありがとうございます、ありがとうございます。
 タオルもありがとうございます。と各方面に盛大に感謝を飛ばしておく。

 そしてトイレに行ったら、聞き覚えのある声で呼び止められる。
 ギョギョ!! まぁ、ここに現地係員が誰かしら来るのは知っているんだけれど、マジで直結担当とここで出会うとは…。「いやぁ、本当に来るんですねぇ」って言われましたwww


 そんなこんなで打ち上げ開始でございます!!


▲しょっぱな2尺。テレビ番組で二尺玉が上がりまくるようなことで紹介されてしまった神明の花火だが、今年は増量されての6発です


▲これって玉名付いている?


▲美しい八方系もビシバシ上がります



▲小さいながらも競技花火がありまして…。社名を伏せてスタマをあげるんですが、もう各社自社玉の主張が激しくってマルバレっすw


▲ここで思うのが、みどりって反射力あるよなぁってこと。打ち上げ現場の草色が見える場所ってそう多くない気がしません?


▲自分の好みだけでズイズイ上げてまいります


▲7月に行かなかった湯河原で上がっていた変態変化芯玉も無事見れた


▲これ、動画の方がめっちゃきれいな玉


▲ワイドスタマ、近すぎでカメラスペック低いからはみ出しまくりやねん。だがここから下がれん、下がれるわけがない


▲マルゴーさんの千輪の子の小割、めっちゃ色が奇麗で、ホント幸せよね~


▲聖礼花も大判振る舞い!! はみだし放題! これが神明、むしろこれこそ神明!!! 人間開き直りが大事だ


 今年も無事に終わりました~。

 雨のせいか、客足が少し少なかったようで、意外と脱出がスムーズに。そのまま裏道街道で思ったよりかなり早く駅に到着。はい、今年は無事に特急指定席ゲットできました~。
 ところが電車が遅れている。部分単線の宿命だから仕方ないとはいえ、いつもよりも遅れている。どうやらイノシシと衝突したらしく、その対応で遅れているとのこと。
 遅れてきた電車に乗り込むと、周りがほぼ知り合いで占拠されているというw おかげで楽しい帰路となりました。

 甲府に着いて、ホテルへ。
 前から気になっていたホテルで、シングルでもかなーり広いの。バスルームも足を延ばせる仕様だし、いろいろ細かいところのサービスが良い。
 先日の名古屋の風呂別ルームの狭さとは雲泥の差であった。ほかのホテルに比べるとちょっと高いが、この広さ・アメニティなら納得。部屋数が多くないので、常にとれるとは限らないが、今後はこのホテルがいいな…。