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江の島花火の前に…

2013-10-26 21:32:00 | 雑事つれづれ
 先週の花火の前は、腰越→えのすい観光コース。




▲小動(こゆるぎ)神社の狛犬。ほっかむりが「いい味」出しているなぁって思っていたら、江ノ電車中では見事に腰越駅のシンボルとしてポスターに納まっていた。どうやら狛犬界(えっ)では結構有名な存在らしい


▲ちなみに小動神社は夕日の名所と私の古いガイドブック(四半世紀前に購入したブルーガイド鎌倉)には書かれていて、おそらくこの高台のことなのだろう。が、ちょっと木々が生い茂っていてしまったようだ


 ここから少し歩いたところにあるはずの寺に向かう。
 生しらすのお店がやけににぎわっているが、その隣のお店でもそば屋でも生しらすって提供しているのよね。腰越だと多分地元漁協からの仕入れだからどこで食べても同じだと思う私は甘いのかな。以前食べたけれど、とてつもなく美味いってわけじゃないから別にって感じ。嫌いではないけれどね。




▲腰越状で知られる万福寺。鎌倉の観光的寺はほとんど行っていたが、ここはタイミングが悪くて行っていなかった所。境内の前を江ノ電が通っていて、江ノ電が通ると踏切が下がって寺に行けなくなる。ある意味江ノ電的王道風景


▲まぁ、江ノ電自体が「御用聞き電車」だから、こんな風景はどこにでもあるわけで…。このお向かいのお宅は、家を出たら「右よーし、左よーし、江ノ電よーし」って指さし確認しないといけない訳だよね


 ということで、とことこ新江の島水族館へ。

 途中、なんだか女の子がわんさかならんでいる店があった。今どきそんな行列の店って、多分パンケーキの店だろうって思っていたら、ビンゴであった→Eggs 'n Things



 江ノ島水族館は初入場である。
 水族館は結構好きだ。ひとりでも出かける。水族館でも博物館でも美術館でもそうだが、好きなもの、気に入ったものは何度でもいつまでも見たいので、人と合わせることがストレスになる。だから結局ひとりで行くのが一番楽なんだよね。
 空いていたらいつまでも大水槽の前にへばりついてしまいたい。だけど今日はイベント前のえのすい。カップルやらファミリーやらで結構にぎわっていて、張り付くわけにもいかなかった。
 あ、でも一つ子どもと張り合って場所を取った水槽があったなぁ(笑)


▲イワシ乱舞。思ったより早くてちゃんと写せない~


▲優雅なミノカサゴ。毒を持っているので刺されると痛いらしい



 リニューアル後のえのすいの目玉の一つはクラゲなわけで。クラゲゾーンもある。クラゲを見ると癒されるとかかわいいとか…。
 まぁ、かわいいのがいるのは認める。


▲タコクラゲ。海月姫で出ていた「クララ」ですね。


▲ムラサキクラゲ。本体が薄すぎて、存在感が…


▲ユウレイクラゲ。明らかに触手が絡まっていますが…


▲カブトクラゲ。名古屋港水族館でも見たよ。親指ぐらいで小さいのに、発光するんだよ。これは飼ってみたいクラゲ。夜、部屋の中で光っているの見たらきっとかわいい


▲コティロリーザ・ツベルクラータ。バンクーバーから来たクラゲとな。頭と触手のバランスがかわいい


▲キタミズクラゲ



 クラゲショーが始まるとコーナーに入れないぐらいに人が集まるので、先に進んだ。


▲イチゴホヤ。食べられるかどうかは存じません。そもそもホヤ食べたことないし…。


▲ゼニガタアザラシ。北海道では野生のも見られる。私も見た



 アシカショーとイルカショーを見た。私が会場に着いた時は最前列も空いていたが、水しぶきがとんでくるということで遠慮した。あとでその水しぶきの豪快さを目の当たりにし、ちょっと引いた。


▲こちらのアシカ君はのんびり屋さんで技のキレは今一つ。でもご褒美をもらうときはこーんなに大きなお口で(笑)


▲おなじみイルカショー


▲オキゴンドウはでかい


▲お、沖の方に花火の台船がやってきた


▲この辺りから台船見物がメインになる(笑)


▲花火の台船。右の2本が二尺ですね

 ということで、イルカショーを見ているうちに雨が降ってきたんだよね。えのすい裏の無料席はまだ半分ぐらい空いているような状態で、多分みんな天気の様子見をしていたと思うのだよね。

 花火台船の位置を確認しつつ、腰越に戻って花火を見た訳である。


千輪まつり!? ふじさわ江の島花火

2013-10-19 22:43:00 | 花火

▲腰越からの眺め。昼ごろまではこの背後に冠雪した富士山がうっすらと見えていた

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 先週の花火が「見なければよかった」レベルだったので、お口直しに江の島花火へ。コンパクトな45分の花火であるが、打ち上げ担当の伊那火工が三重芯・四重芯などを惜しみなく投入するので、なかなか見ごたえのある花火である。そして二尺もあるよ。




▲スタートから三重芯冠菊っすよ

 こちらも2010年以来の3年ぶりの観覧。
 天気予報は曇りのち雨。ずーっと18時(打ち上げ開始)の傘マークが取れなくてやきもきした。それにも増して、先週と同じような強い風が北から吹いている。強風波浪注意報も出される中の打ち上げとなった。気温も低くて冬物を持ち出したが、最終的には風よけとして雨具のポンチョも着込んだよ。



▲斜め打ちが左右打ちに

 今回は腰越からの観覧。傘マーク予報だし、メイン会場の方が無難かなぁ…と思いつつ、東浜をトコトコ歩いて昼ごろ到着。当然誰もいない。あれ、風向き変るのかなぁと不安になりながら夕方再度訪れたら三脚仲間がいてホッとしたよ。
 鎌倉の寺はあらかた回っているが、小動神社と腰越状の満福寺はまだ行ったことがなかったのでついでに参拝。
 それにしてもシラス丼の人気は相変わらずだねぇ。仕入れ先はほぼ一緒で品が変わるわけでもないだろうに、どうして人気店だけに行列が異様にできているのだろう…。



▲スターマイン。変化玉がステキ

 午後は、えのすいで時間調整。
 うーん、この展示だとちょっと高い気がするけど…。ダイオウグソクムシ(もちろん、亡骸を加工したものですが)を触りまくって満足。リニューアル当時話題だったクラゲもじっくりと見た。イルカとアシカのショーも見た。イルカのショーの最中に、花火の台船が曳航されてくるのが見えたよ。
 3年前より水族館に近い気がするのは気のせいか、風向きを勘案してのことか…。
 この頃にいったんパラッと雨が落ちる。昼ごろは日差しもあったのだけど、順調に天気予報をなぞらえている。




▲20号八重芯錦冠先橙点滅。すみません、スタマとあまり間がなかったので露出間違えました!

 傘を差しながら腰越に戻る。
 ふと気づいたのだが、昼まではサーファーがメインだったのに午後はウィンドサーファーがほとんど。そういう決まりなのか、波や風向きによって適応度が異なるのかは、マリンスポーツに興味のない私には分かりかねる(興味がないというよりもお日様アレルギーだから無理なのだよ)。
 岸壁での釣り人の間にとりあえず腰を落ち着ける。

 日が暮れるまで皆さん釣りをしていたが、いろいろ釣れるのね~。さっきまで水族館で見たものが釣れている。お隣さんがまるでワカサギ釣りのようにイワシを釣り上げたのは思わず笑った。まるでオブジェのようだよ。そして、カニもかご網で取れるのね~。
 彼らの引き上げと入れ替わるように、地元の人がやってきて、周りに座り始めた。岸壁に腰掛けるように座る人もいて、もし靴を落としたらどうすのだろうっていらぬ心配も。まぁ、きっと子どものころからそうやって遊んでいるからそんなことはないのだろうけれど…。


▲型物(ひよこ)を撮っていたら左右打ちが入ってきた

 
 風が強くなった気がしたけれど、打ち上げ開始。
 いやぁ、初弾からレベル高いですなぁ~。

 ここは有料席のちょうど背後に当たる。1キロは離れていないだろう。だけど、ワイドスタマとか斜め打ちとか、きちんと見えるのが気持ち良い。それらは地上から打たれるから大きな花火ではないのだけれど、ここんところちゃんと正対してみることが少ない身としては久々に「ちゃんと」花火を見た感じがした。
 音は途切れ途切れに風ではこばれてくるだけだけれどね。
 あと、これだけ離れると、やはり音の遅れが気になるね。


▲ポカものも斜め打ち~


 斜め打ちが左右打ちに変化したのは今年からなのだろうか…。この場所からは実にきれいに見えるからいいのだが、水族館裏の無料席からだとうまく見えていないのかもしれないなぁとも思う。そちらだと斜め打ちやスタマは左斜めで上がり、尺玉等は正面の台船から上がるわけだから。
 でもここだとそれらが一つの動きとしてみることができる。
 かなりいい場所なんでない、ここ?



▲そして千輪まつりである

 玉は3号から20号(二尺)までだが、二尺はそれぞれいつ上がるか、一応目安の時間が明らかになっている。だから流れの中で上がるのは10号(尺)までということ。
 その尺の多くは1発1発しっかり見せてくれるのもいい。そしてきがつけば、千輪まつりと化していて、個人的歓喜。この玉、全部伊那火工のものなの? 

 いや、型物は秋田玉だったよなぁ。ということは、ほかの玉も混じっているのかも…。

 でも、このレベルのが見られるのなんて、なんていい花火大会になったのだ、ふじさわ江の島。



▲芯入りの小割


▲小割の数が多い


▲八方咲千輪


▲ちょっと配色が変わったもの


▲あれ、「大きなさくらんぼ」だ


▲千輪の滝落とし~。北風がいい感じに広げてくれて大迫力であった。江の島大橋の8割方の幅である


▲尺玉シリーズ。八重芯冠菊


▲尺玉シリーズ。時差式の色変化が何重にも連なって、思わず絶句


▲尺玉シリーズ。三重芯


▲尺玉シリーズ。四重芯


▲尺玉シリーズ。四重芯


▲尺玉シリーズ。万華鏡はこの日はきちんと決まったのがなかったような…


▲尺玉シリーズ。親星の色変化がクッキリハッキリ


▲フィナーレのスタマは錦冠が四方に飛ぶ



▲20号 緑芯錦冠先色蜂


 いやぁ、満足満足。いい打ち上げだった。
 終了間際に、ポツポツ来たが、まぁ、ぎりぎりセーフだろう。降ることを予想していて、ポンチョを着こみかばんもゴミ袋でくるんでいた私の勝利である。
 帰りは江ノ電の腰越駅から乗り込んで藤沢へ、江ノ島駅より手前だから、空いているところに乗れるのが楽だ。藤沢からは湘南新宿ラインで一気に新宿へ。9時閉店のスーパーに間に合ってよかった。


 先日の台風で江の島の裏側にある岩屋は被害を受け、現在見物できないそうだ。今回の台船の位置を見てみると、大玉だけなら江の島の裏からも見えるなぁ、と思った。さすがに今日のような強風時は怖いけれど、いつか試してみたい気もする。

こうのす花火大会(関係者は見ないでね)

2013-10-13 21:32:00 | 花火

▲尺玉同時打ち。打ち始まってすぐに尺玉以外撮る価値なしと思ったので、そうしていたのだが、尺玉もあんまりいい玉がなかった。アルプスさんが手を抜いているのか、神田が仕入れ価格を叩いているのか…。

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 昨日は「話題の」こうのす花火大会であった。
 前回は2010年に見ている。三尺玉が初めて鴻巣で上げた年である。その時見て、もう二度と来ないわ~って思った花火大会である。
 一言でいうと、小さい花火が酷い。スターマインとか、同じ花火で2つ見ればごちそうさんレベル。低空開発、地上開発お手の物。なぜ3号、4号がちゃんと上がらない? 隅田川なら大惨事レベルである。
 まぁ、もとは商工会が一生懸命盛り上げようっていう花火大会だからねぇ。別に地元で少しずつ成長していくのならいいのだけど、何とか目立とう目立とうというあざとさが前に出過ぎ。

 あ、そうそう、最近の言葉でいえば「中二病」。まさにこれだ。
 

▲鳳凰乱舞 右の光球はお月さま、半月であった。


 で、今年の話題は「四尺玉上げます!」ってこと。

 初めてこの話を聞いたときから半信半疑だった。マジかよ~。神聖な四尺を勝手に宣伝に使うんじゃない~! って思ってきた。
 こうのすの公式サイトで「世界で片貝でしか見られない四尺玉が…」と、宣伝に使われるのも忌々しい気持ちで見ていた。

 いくらほかが酷くたって見なくてうじうじするより見て冷静に判断しなくては…と決めたのは9月下旬になってから。
 それでもやる気が出なくて、結局3-4日前に公式サイトを確認した。すると、今まで見られた場所が四尺の安全保安距離内に入ってしまうらしくほぼ封鎖。新設された自由席は多分角度的にきれいに花火が見られない。ということで、残り少なくなってしまった土手上で見ることに決める。

 当日は始発で行ったが、どうも前夜のうちにほぼ大勢は決まっていた。しかし、大きなシートと大きなシートの間にまるでおひとり様専用というスペースを見つけたので、そこに場所を確保。
 堤防通路は朝はまだ通行ができたので、トコトコ歩いていると、三尺の筒の横に四尺の筒を発見。事前情報通りに埋めていない。筒の周辺にやぐらを組んで、土嚢200個(このことがブログに書いてあった)で押さえてある。うーん、なんだか不安だなぁ。というか、三尺と同じようなラインで安全保安距離は大丈夫なのか!?
 この辺りは観覧禁止なのに、その情報を知らない人がすでに場所取りをしている。筒の前まで散歩に行っている人がいるんですが…。その筒、多分玉(火薬)が入っているのだが、安全管理は大丈夫なのか!? 不安が増す。



▲鳳凰乱舞


 いったん撤収して、夕方再出陣。
 土手上は、従来の場所に行けなかった人でいっぱい。私の前は本来は観覧禁止なのだが、あまりの見る場所の無さに、人々が徐々にそちらにはみ出していく。警備員は見てみぬふり。おいおい、本当に安全管理は大丈夫なのか?
 最終的に、私の背後に着席第2列目ができ、その後ろに立ち見の人が身動きできないような状態で花火が始まった。確か通路の反対側に座っていた人がいたはずだが、彼らはどうしたのだろう…。
 

 で、打ち上げ開始。1プログラムごとに協賛者とメッセージが読み上げられるので間が空く。私の見ていた辺りにはスピーカーが設置されていないので全く聞こえない。まぁ、私はラジオ持参だったのでよかったけれど…。

 このプログラム、いちいちプログラムの脇に金額が入っているのがなぁ。この価格ならこの程度に花火になりますよアピールなのか、新たなスポンサー募集なのか…。今のドライな人はこういうのがいいのかなぁ。

 で、ラストまでが長い。前見た時も思ったけれど、その他の花火も特筆することがなく、スターマインもそれ、さっき見たという同じものばかり。しかも低空開発とか頻発しているし…。尺玉の引き先が地上に着弾して、ぼや起きるし。それを消火に走る煙火店関係車。
 改めて思う、四尺上げる前にやること多すぎだろう。

 尺玉はアルプス煙火玉のはずなのに、何ともつまらない玉ばかり(後日、大洋煙火@鹿児島の玉も使っていて、アルプス煙火より多いことを知る)と。引き先が長いものは、すべて風に持って行かれるみだれ髪仕様。うーん、フィナーレまで苦行だ、修行だ。しかも、周りの一般の方は無邪気で、そんな花火でも喜んでいるからなぁ…。
 あれだ「荒れ地の修行中に悪魔が誘惑に来る」って、西洋絵画のあのシチュエーションだ。だが花火本体の「化け方」がお粗末なので、全然誘惑されないのだよね。



▲鳳凰乱舞


 ということで、ようやくラストプログラム、鳳凰乱舞。準備中ですって言ったのに、いきなり前触れなく上がったよ。
 あれ、こんなレベル?
 どうもギネス登録のときは特別版だったらしい。今まで溜めて溜めた分が大きかっただけに、ちょっと失望感。だが、この花火の中間に三尺が上がり、ラストに四尺が上がる。
 せっかくの目玉の大玉だから、きちんとあげて欲しいのだが、なぜにほかの花火にまぶす? まぁ、失敗したら目立つから、ほかの花火に混ぜちゃえっていう真理は分かるが…。





 ということで、中間の三尺。余韻を持って撮っていたら、すぐ後の花火が上がった。見せ方分かっていないよなぁ…。そしてラストの四尺。

 上がった!
 開いた! 



▲鳳凰乱舞。〆の四尺玉


 あれ? おむすび山? しかも小さい。ちょっと低い?

 まぁ、それでも正面(有料席)ではちゃんと見えたらしい。


 ただ、私の周りでさっきまでの花火で喜んでいた人々が辛辣だ。なにせ、ここには放送が聞こえてこないからね。
 「四尺玉いつ上がったの?」
 「四尺玉どれだったの?」
 「この後、四尺が上がるのよね」

 えっと…。
 最後のあれが四尺ですよって教えてあげたら
 「全然小さかったわねぇ、なんか期待外れだったわ」
 「もっと空を覆うばかりかと思った」
 「え、どれ? 上がったの?」

 といったお声多数拝聴。


 まぁ、確かに成功と言っていいかどうかの四尺だったね。型が崩れるのは片貝でもよくあるが、私のところから見るととくに崩れが目立った。片貝は、それでも最後には丸く収まるのだが、この日は風もマイナスに働いたようだ。
 それに盆も小さかったしね。三尺の方が大きく見えるぐらいだった。筒はそれほど後方に下がっているようには見えなかったんだけどなぁ。


 とりあえず、アルプス煙火にはお疲れさまでしたとだけ言っておこう。
 これ、来年以降もやるつもり満載だよね。筒作っちゃったんだもの。


 ラストまでの花火がレベルアップしない限り、今後は見に行かないだろう。片貝の四尺があるもの。


▲鳳凰乱舞。中間の三尺玉。最後のキラキラまで押さえていたら、無情にも次の玉が開いたよ




以下余禄 


▲尺玉同時打ち 万華鏡もひしゃげモードでお送りします


 四尺玉は私の故郷、新潟県小千谷市の片貝まつり(浅原神社秋季大祭奉納煙火)で打ち上がる、世界一の大花火である。片貝の花火は、1発1発、片貝の人々を中心とした奉納者が、自分の願い、思いを込めて打ち上げる、魂の籠った花火である。この1発のために、日々節約し、貯金を取り崩し、時には女房を質に入れ(これはローカルジョークである)、それこそ身を切ってあげる花火。これが江戸時代から続いているという、稀有な花火である。そして、三尺玉発祥の地である。

 その三尺が四尺にグレードアップしたのは今から約30年前のことである。
 ある日突然三尺よりちょっとだけ大きな花火が打ち上げられたというニュースが流れた。その大きさは玉皮に張る紙をちょっと厚くすれば…、ちょっと余計に貼れば…達成できるようなサイズである。
 そんな小細工レベルので三尺を越えたって言ってもらっても困るということで、まず片貝が三尺三寸を上げ、次に長岡が三尺五寸を上げた。その後、では片貝は四尺を上げよう、そこまで行けば誰も文句を言うまいということで、片貝の四尺への挑戦が始まった。それがようやく実現したのは1985年のこと。以後、今まで片貝まつりのたびに1日1発ずつ、計2発上がっている。
 私はこの一連の流れを小千谷にいて身にピリピリと感じていた。


 そんな四尺玉を、鴻巣の花火大会の宣伝に安易に使ってもらっては、片貝に失礼じゃないかー!



▲尺玉同時打ち 風に流され、超みだれ髪になった


 どうも、鴻巣は拡大路線を取った当初から四尺を上げようという野望を持っていたらしく、なんと片貝煙火(日本で唯一四尺玉を作る会社である)に玉を作ってくれとお願いに行ったらしい。
 こうのすの関係者って、片貝まつりがどういうのか、どういう経緯で四尺玉が上がったのか知っていたのだろうか…。当然祭礼でもなんでもなく、ただの看板に使われるだけのものではないということで本田氏にお断りされる。
 ただ、どうも「そちらで勝手に作って勝手に上げること自体はそちらの自由だ」という旨は言われたようだ。現行の法律では四尺以上の花火が作れないのは事実であるが、別に四尺を作ってはいけないなんてきまりはない。
 ということで、こうのすで三尺玉を提供しているアルプス煙火にお鉢が回ってきたということらしい。

 新潟の花火愛好家の間では「三尺ですらよろよろとまともに上げられないアルプス」と認知されているらしく、実際、他県では上がらなかった三尺もあるようだ。
 そりゃ、昔は片貝煙火でも上がらないことはあったけどさ、最近は確実に上がる。まぁ、三尺は嘉瀬(長岡)も作り(現在は製造は廃業)、阿部(加茂)も作るしね。

 で、アルプスさんは海外などで試し打ちをしたりしながら、今年こそ行けるということになったらしい。


▲尺玉同時打ち 方向変化。地面に突き刺さってる~。ちゃんと尺玉の高さじゃないよね、これ



速報! こうのす三尺&四尺

2013-10-13 00:01:00 | 花火
 最後の鳳凰乱舞までが長かったこうのす花火。最初から三尺&四尺狙いだから、あえて外れたところでカメラを構える。その方が大玉コンビがよく見えるもん。

 花火開始前、かなり強い北西風が現場に吹く。これは冠系は全滅だなって思っていたら、花火開始前に風が止む。でも途中から結構風が吹いてきて、引き先系はかなり流された。
 観覧席では盛大にビニール袋が宙を舞っていた(笑)



▲鳳凰乱舞中間打上の三尺@こうのす。三尺はちゃんと上がるのだが、もう少し大事に見せて欲しい。次の玉を上げるのが早過ぎ。ちゃんと三尺の裾まで見せる計算をしてほしいのだよ、アルプスくん



▲鳳凰乱舞の締めはアルプス初めての四尺@こうのす。いろいろ上がる前に不安があったが、一応上がった。ただしかなりおむすび山で小さな盆。背後にいた一般ご婦人が、「思ったより迫力なかったわよねぇ、期待外れよねぇ」と言っていたのが多くの人の声だろう。


 私としては、とりあえず事故もなく上がったということだけで少しホッとしている。
 それにしてもアルプスさんは明るいなぁ。18まで絞ってこの明るさだよ。


 こうのすは、今回の打ち上げもまたギネスに申請するつもりらしいが、こんな恥ずかしい四尺を登録するのはやめてほしいな。

もやもやもやもや土浦 

2013-10-09 22:29:00 | 花火

▲スターマイン「聖礼花~パステルカラーの奇跡~」山梨県 齋木煙火本店
 色が変化するパステル玉を落としまくる
 ★スターマインの部 特等(3番目)

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 土浦の花火の続き。
 前回掲載した花火は、すべて上位入賞作品である。あれをアップした時点では結果は聞こえてきたものの、まだ公式に発表されていなかった。
 公式サイトに結果が掲載されたのは、7日の昼ごろだと思われる。

 さすがにあのコンディションで堂々と審査しましたー!と言いにくいのか、「講評抜粋」なる言い訳にもならないような能書きが付いていた。いわく、10号玉に付いては、見えたもののみ審査して、見えなかったものは標準審査玉と同じ点数を付けたと…。


 でもね、見えたうちに入らないものが結構上位にいたりするのよね。


 私は当日、桟敷後方の田んぼの縁で見ていた。私の位置から10号割物の上がる位置の間に審査員席があるはず。すなわち、私の位置でよく見えるものが審査員席で見えないということはありえない。逆はあり得るけれど。
 だけど、ものすごーく下の方に(おそらく見えないと判断されたのか)ランキングされている花火が、実は結構見えていたりするのよね。

 この①②の理由から、やはりこの審査結果には頷きかねる部分がある。
 
 まぁ、あとは見た方が早いだろう。


▲10号の部優勝 長野県 小口煙火店


▲10号の部準優勝 静岡県 イケブン


▲10号の部特等 新潟県 阿部煙火工業


▲10号の部1等 群馬県 菊屋小幡花火店


▲10号の部2等 千葉県 元祖玉屋


▲10号の部2等 秋田県 小松煙火工業


▲10号の部2等 茨城県 筑北火工堀米煙火店


▲10号の部3等 山梨県 齋木煙火本店


▲10号の部3等 愛知県 加藤煙火


▲10号の部3等 山梨県 マルゴー


▲10号の部3等 茨城県 野村花火工業


▲10号の部3等 長野県 太陽堂田村煙火店


▲10号の部3等 石川県 北陸火工


▲10号の部3等 栃木県 田熊火工


▲10号の部3等 茨城県 森煙火工場



 順位の高い順に3等まで並べてみた。おそらく優秀賞は見えなかったグループなんだろうなぁと思うのだけど、実は一福煙火(千葉県)などは結構見えていたんだよね
※なお、10号の部3等の茨城県金沢煙火店は全く写っておらず、「あー、間違ってシャッター切っちゃったー」ってさっさと削除してしまったので掲載できない




▲10号の部優秀賞 千葉県 一福煙火
 一番下から3番目に名前がある。これぐらい見えていれば、3等ぐらいに入ったっていいんじゃない?(今回の審査基準に則ればの話)


▲10号の部優秀賞 宮城県 佐藤煙火
 一福煙火の一つ上に名前がある。

 要は、10号玉第2グループが一番コンディションが良かったってことでもあるわけだよね。



 もう出た結果は覆せないが、まぁ、これが現実であるという証拠を残しておこうという、私の底意地の悪さである(笑)。



▲スターマイン「祈り~You Raise Me Up~」山梨県 山内煙火店
 ★スターマインの部 3等(12番目)