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お初の下田黒船祭り

2016-05-21 22:03:00 | 花火

▲月明かりに照らされる下田湾。中央のとんがった島(犬走島)が尺の打ち上げ場所。1本だけ背の高い筒があり、それが尺五寸と思われた。シルエット的に右に続く小山(みさご島)が手前にあり、7号とスタマの打ち上げ場所となる。さらに右の方にクレーン船が浮かび、そこからも3・4・5号が打ち上げられる。右端の遊覧船サスケハナには頑張ってもらいたかったのだが…

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 今年は3月に連転、GWに花火行脚をしてしまい、すっかり個人的花火カレンダーが夏を前に破綻してしまった。ここで調子こくと、夏が思うように動けなくなるので調整。
 まずは、鑑賞士のつどいをあきらめる。3月4月と行って、8月も確定だからいいでしょう。多分、来年もそんなスケジュールになりそうだしね…。

 とはいえ、5月が寂しい。
 GW中に多摩源流まつりに行くとして、大玉が足りん! ってつらつら見ているうちに気付いた、黒船祭り。そういえば、行ったことない。

 だが、その日は例年の大仕事のフィナーレ! どうする!? どうなる!? ってドキドキしていたが、気が付けば宿を押さえてみたり、しかももっと近いところに乗り換えてみたり…。
 うん、おれ、この仕事例年前倒しで終わらせているし、最終日は主に書類書きだけだし…、午後の〆切だけど前もってアップさせておけばいいわけだし…。

 ってな感じで、着々と行く方向で進めておく。

 が、そんなにうまく行くとは限らん。
 今回は、まさかの先方都合で大どんでん返しかまされたし、それに伴う悪影響が後々まで響いたし(ホントしっかりしてくれよ…)。
 それでも前々日からかなり頑張って、何とかゴールが見える地点までは持ってきた。

 が、当日昼、某部署から「あ、忘れてたから~」って電話が掛かってきて一気に嫌な汗が出る。超高速で、修正指示し、再度書類を書き直し、最終データチェックをかまし、そしてデータアップ!! おっしゃあああ!!!

 ということで半休を取って、巨大荷物を持って電車に乗り込んだ14時。新幹線に乗り、熱海からは各駅停車でゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトト(長い…)揺られてやってきました伊豆急下田!

 うーんと、20数年ぶり? 学生時代の施設や編プロ時代の幹部別荘が稲取にあったこともあり、南伊豆界隈は良く行っていた。あと、伊豆のガイドブックに何冊も関わったこともあるしな…。ということで、電車で一緒になった愛好者と会場到着17時半ごろ!


 って、三脚、まったくないんですが…。

 とはいえ、筒場&ドラム缶花火も確認すれば、ここがおのずと定位置と分かる。とりあえず、三脚を置いて、今晩の宿へチェックインし、荷物を軽くする、
 暗くなってきたので、寿司をつまんでから現場に戻る。回転寿司は今さび抜きが定番なのか…。



 フラダンスの発表会の脇を通り過ぎ、先ほどの場所到着すると、三脚が2本増えていた。それでも少ない。まぁ、金曜日とはいえ、平日だもんね…。


 ということで、時間ピッタリに打ち上げ開始!!

 ところで、せっかく前露光していたサスケハナがまさかの消灯。お、おぅ!


▲サスケハナが開幕直前に消灯してしまったので、コンポジットで…


▲7号の初弾は華麗にフレームアウトしたので、2発目より。なんとなく組紐のイメージ


▲そして10号が遠すぎて、7号より低く、5号辺りとさして変わらないような高度になってしまうという…


▲もったいなくも2発同時打ちとなってしまった7号。配線ミス?


▲荒ぶる7号ギンカムロ


▲青→赤、赤→緑、緑→ピンク、ピンク→レモン、レモン→青とごちゃまぜ変化する10号


▲この7号もドドンと連発してしまいダダかぶり


▲10号がまったり時差変化を見せる中、野村さんの芸協5号(昇曲付幻想イルミネーション)が打ち上がり始める


▲今野さんの曲付曼珠沙華。脳内で山口百恵が流れるのだったりする…


▲山内さんの昇小花キラ芯青花びら。ところで隠し玉はどこかしら?


▲池谷さんの曲付移動リング。あまりにもあまりだったので、1発目終了後に全部乗せとする


▲細谷さんの昇小花芯入五染分けダリヤ。これ、向き選ぶね


▲再び荒ぶる銀冠。まぁ、足元海だからいいか


▲緑点滅芯の7号


▲10号の段咲き千輪。細谷さんとよく分かる


▲右の花火が暗いなぁと開放したら、明るい7号が来て撃沈


▲八方咲な…


▲10号が遠すぎて、ツライ


▲アホ毛出てるで!


▲オレンジかぁ…


▲あー時差変化ね…って思ったら、戻った!?


▲斜め打ちというか、ほぼ水平だな…。あ、尺じゃない方ね


▲7号の段咲き千輪×2。色のテイストが異なっていたのは意図的なんですかね


 そしてやってきたフィナーレ! 名物のドラム缶花火爆発!!
 ND不使用の私には最初から飛ぶの分かり切っている! が、私のレンズがまれに発揮する幻のF29が出ることを信じて挑んだが…。

 どうぞご笑納くださいorz
 


▲フィナーレのドラム缶花火はご覧のとおり。奇跡の絞り29発動せずorz(多分ND未使用だとそれでも飛ぶ)。添えるもの(尺×2)でごまかすw


▲添え物を尺5寸に変えてみる。遠くちっちゃく見える(尺と同じ位置の打ち上げで、高さの違いは分かる)



 黒船祭りは日付固定なので、来年は土曜日になるのかな?【訂正】第3金曜スタートの3日間。例年これに大仕事が被る(確実に被る><)ので、来年来れるかどうかは多いに疑問だが、今度来るときはもっといい宿に泊まることにしよう(花火写真の改善ではない所がすでに遺憾)。



 なお、祭り本体の方は全く見ておりませんんw

不遜でドラマチックなカラヴァッジョ

2016-05-15 20:32:00 | アート

▲カラヴァッジョ展ポスター

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 気が付けば桜もGWも終わっていた。その辺りで行こうと思っていたカラヴァッジョ展、すっかり出遅れたけれど行ってきた。

 以前にも東京都庭園美術館で見たことあるのよねぇってググって見たら、それが2001年のこと。あれから15年経ちました…。

 上野駅を降りて国立西洋に行くと、なんか列ができている。

 えぇっ!! こんなに行列できるほどの人気あったっけ!? って動揺していると、チケットを買い求める人の列という。もちろん、前売り券はゲット済みであるので、そのままするすると館内入場。
 今回は音声ガイド抜きで観覧。
 音声ガイドは便利なんだけれど、どうもガイドなしの絵画の見方が雑になっちゃうのだよね。まぁ、何度も展示されるアイテムならそれでもいいのだけど、後で印象から消えてしまうのはもったいない。今回はそれほど展示数が多くないから、きちんと1点1点見ようと…。
 会場内はそれなりに混んでいるが、超有名どころの絵画展に比べると、ずいぶんゆったりしている。アート好きならともかく、日本の一般人にはカラヴァッジョがあまり広く浸透していない…ということの裏返しだろう。
 何しろこの人破天荒!
 2週間ほど絵を描くと外に出て、大抵騒ぎを起こして帰ってくる。切った張ったを地で行った人で、3人も人を殺めている。自分も刺されて死にそうになっている。
 なのに、絵筆を握るや、光と闇の明暗を使い、まるでカメラで一瞬をとらえたようなドラマチックな構図で作品を仕上げる。きれいごとではなく、ある意味リアリズムで、人々の汚れや大量な血の流れ、苦しみ無ゆがむ顔などを容赦なく描き出していく。
 教科書になんてうっかり載せられない人なのだ。

 今回の目玉は「法悦のマグダラのマリア」が世界初公開ってこと。
 2014年に発見され、専門家の調査によって真筆と認められたものという。

 えっ!! じゃぁ、2001年に来ていた「法悦のマグダラのマリア」(当時は「マグダラのマリアの法悦」ってタイトルだった)ってなんなの!? 当時の資料が一部しか残っていないからよく分からないのだけど、あれも一応カラヴァッジョ作とされていたのだよね。コピーに格下げされたのかなぁ…。
 さすがに当時の印象はほぼ忘れてしまっているし…(←ヲイ)。


 会場の一角に、カラヴァッジョの作品が世界のどこにあるのか分かる地図が展示されていた。マルタに3点ある!! 行く先々でトラブルを起こした彼が、マルタに逃亡してきたときに描いたものらしい。しかも、結局マルタでトラブルを起こしてシチリア経由で逃げているし…w ダメじゃん。
 ということで、マルタに行く2つ目の理由ができた。行かねば!! まぁ、その前に英語だな。美術館も英語のガイドしかないらしいし…。
 

 という感じで、観覧終了。


 そのまま常設展へ流れる。


▲常設展

 常設展は、実は撮影自由。特別なもの以外は撮っていいのだよ。
 とはいえ、比較的暗い館内では絵画そのものを撮ってお持ち帰りすることは難しいので(確か三脚NG)、「解説文込みの後のお楽しみ方式」の撮りとなる。

 版画室では、夢をテーマとした展示がされており、まさかのルドンの目玉と再会。しっかり収めてきた。が、ルドンの中では「気持ち悪い系」に分類される作品なので、どう活用していいのやら…。

 そして退館。


 そういえば、上野公園の広場で小千谷からの物販が来ていると聞いていたので、ちょっと足を向けてみる。
 えちご長岡・佐渡広域観光フェア(pdf)

 物販や飲食販売、地酒試飲(有料)などもあり、結構な賑わい。土日の2日間のイベントで、日曜の午後なのですでに売り切れも多し。それでも結構な人が楽しんでいた。
 小千谷観光協会のヤンキー座りの美人のお姉さんも実物いたし(笑)



▲長岡・佐渡広域観光フェアの小千谷案内
 花火対決だ!!


▲長岡・佐渡広域観光フェアの長岡案内
 芯がないのはいかんなぁww


▲尺玉半分の重さは5.5キロと見た目よりずっしり重い。
 火薬に金属粉とかが配合されているからだろうか…。

 尺玉の重さは平均11キロ。スーパーで売っている大きな米袋(10キロ)より1キロ多い。小家族なら5キロの袋を2つで10キロ。多い1キロ分は、花火に対する越後人の想いと覚えましょう!!(勝手に定義) 実際、片貝にせよ、長岡にせよ、いろんな思いが込められているし…。




▲こういう鯉専用の箱があるのね
 会場では、錦鯉の展示もされていたよ。今、錦鯉って海外輸出が結構多くて、上記のような段ボールに入れて出荷されるらしい。






 そういえば、長岡の小国地区のPRで例のトレランの件が紹介されていた。

 どうも当初は小国だけでやろうと思っていたらしい(実際昨年実施されている)のだが、集客が増えることを考えると近隣地区まで範囲を広げた方がバリエーションも増え、かつ、いざというとき協力体制が敷けるからって辺りから小千谷にも広がったらしい…ということは分かった。
 まぁ、何事も初めてだからやってみないと分からないしな…。一応、西山の危ないエリア(中越地震で崩落したポイント)は大きく迂回しているみたいだし…。
 http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20160427251079.html

 ってか、例の総選挙の翌日じゃね? 連戦なんて猛者がいるのかもw

多摩源流まつり

2016-05-07 23:30:00 | 花火

▲日本一のお松焼き。山伏が火をつけるとあっという間に燃え上がる。この位置でも炎の熱気が感じられるほど

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 ここ何年か気にはなっていたが、GWはいつも帰省していたので行けないものとあきらめていた多摩源流まつりの花火。
 今年は前半に秋田に行ったおかげ?で、後半も在京モード(はっきり言えば軍資金が心許ない)。それなら4日に行けるじゃない!?って…。
 調べてみれば、奥多摩駅からバス出ているし、花火終了後も奥多摩駅まで臨時バス出るみたいだし、これは自力で行ける!! ツルツルで名高い小菅の湯(http://kosugenoyu.jp/)も楽しめるなぁと思いつつ…。

 なお当日、小菅の湯はあきらめた。またいつか…。5月の紫外線は殺人級。その辺りの細菌並みの体には直射日光は死を意味する(GW前半の紫外線やけどがまだ治っていない)。
 なので、小菅行の最後のバス乗ることにしたが、なぜか出発時間を1時間間違ってしまった。奥多摩駅でぶらぶら1時間。もえぎの湯(http://www.okutamas.co.jp/moegi/)でもよかったんだが、温泉グッズ持ってきてないしねぇ…。

 バスの時間になって乗り込んでみれば、乗客5人程度。えぇ!! そんなに少ないの!? みんな車で行くの!?。それとも大月方面から??

 約1時間のガラ空きバスの旅。そのほとんどは奥多摩ダムの縁を走る。ここって、ウチの前を走る道路の延長線上なんだよなぁ…とまばゆい緑を見ながら思う。
 ところどころ残る藤の花がアクセント。湖上に浮かぶドラム缶橋を目にし、こんなところ渡れるんだぁと感心する。確か、奥多摩の山を縦走する人たちにとっては立派なルートだったはず。


 奥多摩湖から離れると、もうそこが小菅村であった。
 バスの車窓から、筒確認。
 とりあえず、一つ先のバス停で降りて、まつりのメイン会場へ。有名どころの演目は終わっていて、公募によるパフォーマンスが演じられているようであった。その脇では出店があったのでふらふら。
 すでに三脚が何本か橋の上に置かれていたが、通常橋って撮らせてもらえないことが多いからどうなのかなぁと思いつつ、さらにふらふら。そうこうしているうちに顔見知りが増えてくるいつもの状況w。きみたち、数日前にも会ったよね。
 一応、筒場近くまで行ってそっと社用車とかを撮ってみるものの、明らかな風下にここも違うかと、結局元の場所に戻る。そうすると、今年は頑強に橋上を排除しているようで、橋の下に降りてセット。

 しばらくすると、山伏さんが集合している!? やがてたいまつに火を付け、篝火に火を移しながら中央へ。へぇ、山伏って千葉とかにもいて、女性もいるんだぁとその口上を聞きながら思う。

 そして、大きく組まれた松の山に着火。炎がゆらゆらと立ち上り、火焔が空を舞う。ほどなく、左岸から放水が始まる


▲燃え上がる炎を前に、大菩薩御光太鼓の披露。あの距離だと、炎の熱を感じながらなのでは!?左岸の方からは地元消防団による延焼防止の放水がずーっと行われている。炎に水を直接かけずに火の粉だけを防ぐそのホースワークは注目してみると面白い


▲山伏たちは、川(多摩川の源流)を渡り、対岸へ帰っていく。その先に花火の筒場があり、そこに火を渡すことで、花火を持って北辰妙見(北極星)に火を返すというストーリー。少しだけ星を入れて(潰れているかな)


 そうして、打ち上げ開始!


▲あぁ、木が…orz 筒場が見えるからここにしたんだけど、少し風が右から吹いていることを考慮すべきでした…


▲スターマインも。なお、全編音楽付きです


▲なお、花火にかかる木は桜の木。当然葉桜です


▲結構上の道から見ている人もいてね、この親子、身を乗り出して見ているのが可愛らしい


▲和火かと思ったら、先が結構明るく変化する。適正露出が見つからん!


▲トリミングしまくっているので、炎の位置が一定しません


▲グルグル色変わりリング


▲たまに木に引っかからない位置に上がってくれます


▲キターーーー! これを見にここに来たといっても過言ではない


▲あーきれいだな~


▲男たちが盛り上がっていたあれ


▲パステル玉が、桜の餌食に…


▲ギャー!!


▲こんなに左に寄ってくるのであれば、筒場の対岸にいればよかった


▲連発早すぎ問題


▲〆は錦で


 終了~。
 チャッチャカと撤収して、バス停に並ぶ。だが、バスはまだ30分以上来ない。トイレに行ってきてもまだ余裕で並んでいると、愛好家仲間が通りかかり、最寄り駅(バスで1時間かかるで!)まで車に乗せていただけることに(ありがとうございます(T▽T))
 実際は、もうちょっと町場まで乗せてもらいました_(。v_v。)ペコ

 さて、今回は場所取り失敗でござったわけだが、リベンジは何年後かなぁ…。来年もできれば大曲行きたいし、横浜も気になるし…。あんまりGWに新潟に帰らないと山野草不足で発狂しそうだし…。

 1年、じっくり考えます!



 あ、あと、今回一番衝撃だったのは、小菅村村民が740名ってことでした。小さい村なのに、こんな素敵なイベントを開催していただき、ありがとうございました!!

 

山の温泉のち余目さくら花火観賞会

2016-05-07 18:56:00 | 花火

▲余目さくら花火観賞会(芯入万華鏡)

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 一夜明けて眩しい日差しで起床!!
 朝5時からひとっ風呂。とはいえ、今日の花火は夜7時からである。まだ12時間以上…。

 ということで、山の温泉へ行ってきた。
 (ご案内&運転ありがとうございますm(_ _)m)

 行先はこちら→http://www.kurikomasanso.com/
 標高1200mの山の温泉宿。というか普通は宮城、岩手、秋田県境の栗駒山の登山基地として知られる。

 仕事柄、栗駒山とは20年のお付き合い。だが登ったことはないww(全国の山を仕事で知っているが大抵がそうだ)。だが、この中腹の開放的な露天風呂は実にうらやましく思っていた。そしたら、例年GW明けに冬季通行止めが解除されるというのに、この暖冬でGW前にR342がオープン! 
 これは行くっきゃないでしょ!

 ってか、車じゃなきゃいけないので、あなた任せのドライブですが…。

 なお、前夜の予報では、東北地方でも高所は雪が降るかもって話だった。
 その予報通り、八幡平アスピーテも蔵王の高原道路も積雪のためにクローズされた。そんな中、この栗駒の温泉だけは、すでに宿としての営業を始めていたためだろう、朝から除雪をして通れるようになっていた\(^◇^)/


▲栗駒山荘

 桜咲く平地から、降りたての雪で真っ白な標高1200mへ! 下から見たって、明らかに新雪と分かる山の白さであった。

 到着してみれば、木々が白い。
 雪が積もっているのかと思えば、木に氷が付いている。樹氷だ。どんでもない歓迎ぶりである。


▲標高1200mはなんか寒いぞ。


▲標高1200mは木が白いぞ。


▲枝に氷がついているって、樹氷ですか!?!?!?!?!?!?


 そんな状態であるから、宿泊客以外で外来入浴に来る奇特な人物なんて我々だけである。当然風呂場は貸切状態。



▲内湯から露店を眺める。は、早く外に、出たい(*´Д`)ハァハァ



▲露天風呂からの眺め~。遠くに見えるのは鳥海山!



▲緑白色の湯はアチチチですが、湯から出ている部分が寒いぐらいなので、ちょうどよい


 はぁ、極楽極楽~。
 と、完全油断モードに入った瞬間、事件は起きた!!

 屋根の雪、露天風呂にダイレクトダーイブ!! しかも一度ではない。

 えぇ、あっついお湯が一気に温度下がりましたよ。屋根の雪も急に寒さがぶり返して温泉に入りたくなったんだよね(もはや支離滅裂)
 そんなこんなでぬるーくなったお風呂に浸かり続ける。ただ、雪が積もったままは気になるので、素っ裸で洗面器を手に除雪作業に入ってしまう豪雪地帯生まれの性。雪がきちんと片付いていないと落ち着かないのだ。

 という言うことで、かなーーりな長風呂。
 上空は今日も風強く、雲が気持ちいい感じに流れていく。白い風景と遠くの青空を眺めながら、雲上の極上の湯を貸し切る贅沢は何にも代えがたい。


 後ろ髪引かれつつ、風呂を出る。
 腹減った~。


▲お昼は稲庭うどんに


▲山菜天ぷらを付けました
 こごめ、こしあぶら、うど、うるい、そしてなぜか舞茸って辺りかな


 ということで、温泉バイバ~イ! 途中で山の湧水を汲んで、ちょこっと寄り道してホテルに戻る。
 そこで花火シフトにチェンジして出発!!


 本日は余目さくら花火観賞会である。
 3月のファミリースキー場から見ると右下辺りにある地域のお祭り。出店なども多少出るが、基本は地元の方のお花見イベント。山の上の公園の桜はほぼ散ってしまったけれど、人間食い物と酒があれば、何とでもなるものである。
 トン汁ウマい! カレー温麺もうまそうだったな…。

 この現場は小松煙火工業さんと和火屋さん。
 現場に到着した時、小松社長、夕ご飯タイムでしたぜ。大きく手をブンブン振ってご挨拶。

 昨日の今日であるから、見知った顔がいっぱい(個人的に懐柔品贈呈完了)。
 かつてないほどの三脚が並んだ!! ということらしい。眼下に広がるまだ田植え前の空の田んぼの畔に、筒が並んでいるのが見える。
 最大5号。4号単発打ちやスターマインもあるよ。

 偉い人のあいさつののち、打ち上げ開始でございます!


▲芯入アトミックサイン


▲5号5連発より 残光入八重芯変化菊。なぜかセンターに吊り物がはまっていた5連発。これなら芯抜けの心配なし!?


▲特大スターマイン


▲特大スターマイン(雪割草)


▲特大スターマイン


▲特大スターマイン


▲特大スターマイン


▲椰子入フラッシュ千輪


▲大スターマイン


▲特大スターマイン(八重芯割物)


▲特大スターマイン


▲5号三重芯変化菊


▲特大スターマイン


▲フィナーレスターマイン(時差式)


▲フィナーレスターマイン

 花火終了後、渋滞もなく帰宅。
 ちなみに来年、国際花火シンポのフィナーレとダダかぶりらしいのですが、どうするんですか、社長。


From Canada with storm~大曲の花火 春の章~

2016-05-05 20:21:00 | 花火

▲大曲の花火 春の章 第2章より

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 例年GWは実家に帰っているが、今年は東北へ。
 「国際花火シンポジウムプレ大会“世界の花火 日本の花火”大曲の花火 春の章」があるからである。GWといえば、東北は桜満開!! これは楽しい旅になりそうだとだいぶ前から観光計画を温めていた。
 しかし、今年の暖冬及び4月以降の高温傾向によって、東北の花火は1~2週間早く咲き、見に行こうと思っていた角館は、到着当日の朝までの強風によって見る影もなくなっていた(という)。
 さらに、4月29日開催日当日も、天気予報の揺らぎはあったものの、どうやら風強めで雨も時々降るといったものであった。しかし、天気図的に、降れば暴風雨になることは自明の理。この手の嵐は現地に行かねば分からないと思いつつ降り立った大曲9:38着。

 駅前のホテルまでの風で察した。
 これは荒れると…。
 時折現れる青空も上空の風の強さを表しているし、たわむビニール傘はその凶暴さを表現していた。

 域内フリーのカメラマン席の場所取りをしようと早目に大曲入りしたのだが、さすがにこの状況はくじける。ホテルに大荷物を置いて、駅前のカフェに入ると、同じような思案顔の愛好家がいたw
 カフェでまったりし、さらにラーメンを食べてから開場に向けてゆったりと出発。


▲駅前のカフェにて。ラテアートが注文できますよ。花火は何パターンかあるみたい。そして、どうして猫好きとバレた!?


▲にぼすけの昼ナンバーワンメニュー



 雨が降ったりやんだり。ただ風が時折強く吹くので傘は差せず…。そんな不安な気持ちが影響してか、体調急降下というトラブル発生(その節はお世話になりました)

 現場にたどり着いたときは、嵐直前であった。
 パイプいす席はすでにセッティング完了で、その後ろに設置されていたカメラマン席は予想を上回る広さであった。
 遮るもののない河川敷を吹き渡る風は凶暴性を増し、雨粒が大きさを増す。やばい、雨具着ないと…、と思ってポンチョを被ると同時ぐらいに大雨来襲、風も横殴りモード。その場にいた皆が這う這うの体で撤退。ほどなく自分も撤退。
 これはやばい、持ってきた雨具では対応できん…と、雨具を求める旅に出る。幸い、フォーラム開場の横のホーマックで無事に雨具を見つけ、ついでにより動きやすそうな短い長靴をゲットする。それらに着替えて再び現地へ…。

 17時開場とあったが、カメラマン席は若干フライングだったようだ。
 三脚はセットしてみるが、すでに風に飛ばされそうである。今日はなかなか難儀やなぁ…。

 徐々に会場に人が集まり、18:50に偉い人のあいさつが始まる。この時点は雨降っていなかったんだよね…。

 そしてオープニング

▲オープニング花火“blossom”


▲オープニング花火“blossom”

 えぇ、オープニングからして小降り洗礼ですわ。向かい風に乗って雨粒が飛んでくるわけで、レンズは上方を向くわけで、どうしたって雨粒がレンズに着くわけである。


 第1章は「世界の旅」というタイトルで、それぞれの大陸の国をテーマに花火で表現したもの。ただし、エジプト、オーストラリア、スペイン。ペルーというラインナップを見た時から、全部錦なんじゃ…って思いまししたよ。


▲世界の旅Ⅰ アフリカ“エジプト”「古代エジプト紀行」


▲世界の旅Ⅱ オセアニア“オーストラリア”「アボリジニダンス」


▲世界の旅Ⅲ ユーラシア“スペイン”「魅惑のスペイン」
 なぜこんな安直なタイトルに…。フラメンコとかアルハンブラとか闘牛とか、いっそのことパエリアでも…いろいろあるじゃないか!?


▲世界の旅Ⅳ 南アメリカ“ペルー”「空中都市マチュピチュに黄金のコンドル」
 コンドルはそう来ると思っていました…



 そして個人的にはこちらがメインの芸協尺玉が第2章


▲昇小花日本の華(山梨県 山内宏)
 この時は雨も止んで、星もチラリと見えたりしていた。が風は強く、星は流されて膨らんでゆがむ


▲昇曲導付三重芯引先黄閃光(長野県 藤原信雄)


▲昇小花八重芯錦先変化菊紅残光(茨城県 堀米三郎)
 いまだに残光の正解が分からない。毎度書いているが誰も教えてくれないw


▲昇曲付松島の夜景(新潟県 小泉英一)
 当然、吊りものなんて飛ばされ放題である orz


▲昇天銀竜万華鏡写輪丸(秋田県 久米川正行)
 風が強い中、千輪物はハッと散って咲く


▲昇曲付八重散華芯紅煌星(埼玉県 根岸和弘)


▲昇曲付光の波紋(茨城県 野村陽一)
 今回は、内側からまったりと変化していった。


▲昇小花栄光の華(東京都 細谷圭二)
 観客を喰おうとしている、宇宙からの生命体って感じだなw


▲昇小花付八重芯マリーゴールド(静岡県 小口昭三)


▲昇木葉付マーガレットの花(長野県 篠原茂男)
 低いっ!! って思ったけれど、いい具合の向きに大きく開いて、これはこれで子供の描くお花のイメージで善哉


▲昇小花八重芯錦冠菊点滅群声(茨城県 森武)


▲昇曲導銀閃冠菊先小割浮模様(新潟県 阿部正明)
 銀閃という玉名に惑わされて絞り失敗したでござる。すまんでござる


▲昇小花紅閃芯ヤシ入金冠(静岡県 池谷博文)

 ここでいったん芸協玉終了~。

 第3章は日本の花火。春色の創造花火を大曲の煙火店4社で競演。


▲日本の花火【春色創造花火】華麗なる千古の桜花


▲日本の花火【春色創造花火】朧月夜に舞う桜花


▲日本の花火【春色創造花火】咲き誇れ!ニッポンの桜!!
 斜め打ちからボンって、夏の大曲では見ないものだから、目新しい感じ


 第4章の芸協尺玉後半戦スタート!


▲昇曲付八重マジカル芯雅冠菊(秋田県 新山良洋)


▲昇曲付三重芯変化菊(茨城県 山崎芳男)


▲昇天銀竜四重芯変化菊(秋田県 小松忠二)
 芯よりも親星の泳ぎっぷりにびっくりしたよ。何あのフラフラしたの…。


▲昇曲導銀世界千輪菊(静岡県 田畑喜一郎)
 なんだかんだで、あの風の中ここまできれいにまとまるのってすごいことだと思う


▲昇小花八重芯ステンド牡丹(静岡県 田畑朝裕)
 相変わらず美しいステンド


▲昇曲付モノクロームの金華(群馬県 小幡知明)
 盆が大きく開いてさらに風に持ってかれて華麗にフレームアウト orz


▲昇曲付光のオブジェ(愛知県 磯谷尚孝)
 小幡さんの後だと、余計に小さく見えてしまうのがかわいそうだ


▲昇小花虹色のブーケ(山梨県 齊木慶彦)
 か、風に負けてしまっている…。


▲昇太朴付マドンナブルーの花(長野県 青木昭夫)
 素朴に、この場合の親星ってどれや?


▲昇分火銀彩の花(福島県 菅野忠夫)


▲昇曲付八重芯錦冠花車(東京都 小勝則孝)
 最近調子のよい、小勝さんの花車。少し開放しすぎた…。


▲昇小花八重芯錦冠菊(長野県 田村清治)
 本当に毎度この玉で安定感というかなんというか…


▲昇小花三重芯冠菊(秋田県 今野正義)
 〆は秋田組で

 そして第5章は、特別プログラム「カナダの花火」
 ようやく「国際」シンポジウムらしくなってまいりました!

 
 というところで、打ち上げ開始。
 最初から雨は降っていたし、風も結構吹いていた。ところがこのカナダの花火が始まるとほぼ同時に、本降りになりだした。それは束の間で、あっという間に風が強くなり一気に気圧低下。暴風となり、カメラを乗っけた三脚が吹き飛ばされるような爆風雨となる。


▲特別プログラム【カナダの花火】“From Canada with love”


▲特別プログラム【カナダの花火】“From Canada with love”


▲特別プログラム【カナダの花火】“From Canada with love”


 カメラには一応雨対策をしているのだが、それにしてもこちらへ叩きつける雨が酷い。目もまともに開けていられない状態。レンズをタオルでフキフキしても、間に合わず、もう立っているのもツライ状態。

 前方の一般客もさすがの事態に逃げ出し始める。見る見る会場を離れるパイプいす席の人々。最終的には半分ぐらいの人が撤退したのではなかろうか…。

 撮影は途中であきらめ、さらにカメラをバッグに避難させる。その間も花火は上がり続けている。
 カメラマン席の人々も少しずつ撤退を始める。それでも目の前で上がる花火からは離れがたく。まるで目を洗眼液で洗うかのような状態の雨に当たりながら、顔だけはしっかりと前を向いていた。

 そして、終わった。長かった…。ある意味これは暴行だ、修行だ、いや滝行だ!!

 ほうっと一息ついたら。「フィナーレ花火~」と読み上げるではないか!? カナダの花火で終わりではなかったんだね。ただただ呆然と顔を上げる。
 その最後の花火は結構気合の入ったもので、カメラを仕舞い込んだことをさすがに後悔したよ。


 そうして、本当の打ち止め。
 kony氏の「ゴメンナサイ!」という発言を聞きながら撤収作業。いや、天気はそちらの責任ではないから、そんなに恐縮しないでください。


 ずぶ濡れの諸々を引きずってホテルに戻った。さすがに今回は疲れた。反省が必要だ!!!!
 といって入った店には花火愛好家がわんさかで、9割ぐらいはその筋の人だったところで大笑いした。