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念願のお墓花火

2021-04-19 21:43:00 | 花火

▲水の呼吸と炎の呼吸ですね、分かります(なお、音楽は異なる)

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 通称「お墓花火」と呼ばれる花火がある。
 それは5~5年前に突然TLに現れた花火である。といっても以前から開催されていたのが、広まっただけなんだが…。
 日付固定の花火のため、なかなか週末にならず、今年ようやく日曜日となって見に行くことができた(昨年は待望の土曜日であったが、コロナ案件で中止となっている)

 正式名称は窪寺観音正覚院春まつり。

 長野駅から一駅離れた地区で行われる春のまつりである。住宅地の坂道を上り、山のふもとにたどり着く、そこに建つ歴史あるお寺さんである。本堂は小さいな建物で、その横に地元の人のお墓が並んでいる。

 このお墓が花火の打ち上げ場所になるのだ。

 何を言っているか分からない?
 まぁそうでしょう。初めてこの話を聞いたときは、何を言っているんだ!?って自分も思った。
 だが、動画を見て納得。まごうこと無き「お墓花火」であった(今は「お墓花火」で動画を検索するといくつも出てくる)。

 もともと春の観音まつりで、数点の出店が出て地域の人が楽しむような祭りだったのだろう。ところが、この地元に某有名煙火店があり、このお寺にお墓があったりする。
 今回、拝見しましたよ。「紅屋」と彫られたまあるい石の玉を。はい、こちらにお墓があるんですわ。そして、よく見ると近くに二代目となる多門氏の名も刻まれており、花火マニアとしてはもう正座して一礼したくなるような「聖地」なのである。

 そりゃ、墓場で花火ぐらい上げますわ!

 とはいえ、長野駅から歩いて到着したのはまだ何も準備されていない時分。が、すでに三脚が置かれている。
 ここの特徴は激近花火。近くで見ていると火の粉が飛んできて、服に穴が開くとか、カメラが溶けるとかまことしやかなエピソードがある。
 さすがに最前列でカメラをぶっ壊すのは怖いので、少し離れたところで見ることにする。


 午後3時過ぎに、地元の方による花火準備が始まる。
 軽トラに積んできた花火の部品を組み立て、お墓の間に設置していく。しかし、ここで雨が激しくなり、いったん作業中止。雨宿りしていた山門で雨を避けつつ作業が続けられた。
 1時間ほどたって、雨が少し弱まってから、再度花火の設置が続けられた。
 
 いやぁ、本当にお墓の間に花火が設置されていくんだねぇ。

 しかし、雨は止まず…。
 19時開始予定の花火は、少し早めに開始されることになった。もちろん、地元の方々にもその旨は伝えられ、徐々に境内に人が増えて行った。

 なお、雨は降り止まず。当初見ようとした場所から東司の軒下に移動した
 そして、打ち上げ開始でございます!!


▲花火っちゅーものは、雨が降っても普通に上がるもんです。


▲お分かりりいただけるであろうか、花火によって浮かび上がる墓石群に…。


▲そうです、墓地で花火がさく裂しているのです。


▲しかもミュージック花火なんですよ。かな~り音響がいいんですよ。


▲桜の木に覆いかぶさる花火。なお長野とはいえ、今年は花が早くて、すでに葉桜


▲この煙火店さんは花火業界の中でもトップクラスの煙火店さんなので、1発1発も見ごたえあります


▲お墓とお墓の間の通路に花火が仕込まれています


▲よーく見ると「先祖代々」~という文字が見える、そうです、それはお墓です


▲打ち上げ花火は、本堂の裏手から打ち上げられます


▲そしてほぼ真上で花火が開花します


▲これは、火花が噴出する勢いを使ってクルクル回る花火


▲墓場に張られた綱には色違いの炎がともり


▲何ということでしょう、ナイアガラ花火が…


▲さらに裏から噴出花火でてんこ盛り~。


▲いきなりパーンとはみ出るよ~


▲雨は降り続く中、紅蓮の世界がががが


▲打ち上げ花火は上がるわ、噴出はなびはあるわと大騒ぎさぁ!


▲地上から、本堂の屋根を超え、杉の木も軽く超えていく花火


▲最初の噴出は何だったんだってぐらいに巨大な噴出花火が。


▲常に前のスタイルを軽く超えていく


▲もはや納まるものではないフィナーレェェェl!!


 こ、これがお墓花火…。
 ようやく目にすることができた\(^o^)/

 今回は、雨で直前に屋根下に場所替えしちゃったけれど、次に行くとき(多分数年後)はぜひ雨無しで見たい。

芦ノ湖4湾一斉花火大会\(^o^)/

2021-04-12 22:58:00 | 花火

▲日が落ちて、空にオリオン上がり、飛行機が薄雲を引く芦ノ湖上空。

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 3月下旬の「大曲冬の章」開催前日、突如として告知された「史上初 芦ノ湖四湾 一斉花火大会」。ざわつくTL。

 え!? 芦ノ湖4湾って何!?
 元箱根と箱根町は、ちょっとした湾になっているし、北側の湖尻も湾といえば湾っぽい、でもう一つは…え、箱根園!? 地図で見ても湾なのかなぁというレベル。が、大人だから察する。西武グループさんがその辺りに観光施設を展開しているからだ! 大人の事情はよいぞ良いぞ。

 ということで、この日から、どこから見ようかと地図とにらめっこ。
 車の無い自分は、帰りのバス便のある元箱根ベースで動かざるを得ない。箱根町は元箱根から徒歩20分ぐらいの隣にあるが、間に元御用邸のあった半島がちょっと飛び出ているので、小さい花火だと見えないかもなぁと考えたりする。
 とりあえず、いくつか目星をつけて、当日ロケハンをすることに。

 今回は、伊豆箱根バスで小田原駅から箱根湯本を経て、大涌谷をかすめて箱根園へ行く。箱根登山鉄道バスも別ルートで箱根園行きの路線を持っているのだが、コロナで客足が減ってからは最後の部分が運休となっていてたどり着けない。車ナシが箱根園に行くには、伊豆箱根バス(西武グループ)しか選択がないのだ。
 そのおかげで、初めて大涌谷を見れたから余は満足である(黒玉子は未経験)。
 それにしても、桜の終わった平地から箱根の山を登ると、季節が巻き戻る。山桜の白い花が山肌を彩る「山笑う」状態の車窓。なかなかの眼福であった。
 湖尻から箱根園のルートも初めてだと思う。山の中腹を削って作られた道を、バスは走る。その間、ほぼ人家はない。山の中腹を何度もカーブを描いて走り、バスは箱根園へ到着した。

 ロープウェーで駒ケ岳に上がる。


▲駒ケ岳ロープウェーで高台へ。見下ろす芦ノ湖。湖尻は右側で切れている。中腹にある枯草色がゴルフ場で、その右上から湖岸に伸びる建物群が箱根園の港につながる。

 事前のロープウェーの写真で分かっていたが、確かにここなら全4湾が見えそう。
 ただ、どうしても湖尻だけが違う方向にあるので1枚に納めるには広角レンズとなるが、各花火が小さくなりそうだなってことで、パス。
 あと、めっちゃ風強い。帽子があっという間に飛ばされた。夜になれば気温も下がるだろうし、寒そうだなぁというのも原因。まぁ、自分はここから公共交通機関へつなぐ足が無いから、初めから「昼に見るだけ」のつもりだったんだけどね。
 山頂の駒ケ岳神社にお参りして、RWで降りる。


 箱根園から元箱根は途中で寄りたいところがあったので(徒歩40~50分ぐらいかかりそう)、タクシーで移動するしかないだろうなぁと思っていた。ところがタクシーがない!? 
 まぁ、そんなこともあろうかと、遊覧船の時刻をチェックしていてよかった。定期運航の最終にぎりぎり間に合う時間で、船上の人となる。

 船が出て、すぐ見えたのは、箱根園の筒場台船。ちょうど打ち上げ担当のイケブンさんが台船を引いてきてた時で、とりあえずパチリ。


▲箱根園を出港したら、そこに筒場があった


 船は、箱根園から箱根町へと向かう。そこには海賊船と箱根町の筒場台船が…。

▲箱根港は海賊船が出港する所に筒場が。



▲かつて箱根の御用邸があったところが今は恩賜公園となり、箱根町エリアと元箱根エリアの間に突き出ている


 船は、目的地の元箱根に着岸。ええ、もちろんそこにも元箱根の筒場があるし~。遊覧船の内実は筒場巡り船であったw

▲箱根神社の赤い鳥居が見える地点に元箱根の筒場があった。 

 という、期せずして3/4の筒場を確認してしまった。


 その後、気になっていた山のホテル方面へロケハンに行ったものの、箱根町と元箱根から結構離れてみることになるため断念して元箱根に戻る。まぁ、そこからだと背後になる箱根園が見える可能性が全くなくなるのもあったし(湖尻は見れると思っていない)

 結局、元箱根に戻った。
 知人たちとまったり待っていると、最終となるサンセットクルーズ海賊船が出港。そして、筒場が最終位置にセッティングされ、水中開花予定の二尺がドナドナされてきた。

 日がオレンジ色を引いて傾いていき、夜空に冬の星座が瞬き始める。
 そして19:30。打ち上げ開始のお時間です!



▲箱根園以遠は見えないと思っていたが、あれ!? 


▲左方の箱根町の花火も間に出っ張ってる半島が邪魔で見えないと思っていたけど、あれ!? 箱根町の箱根園も両方入ってる!


▲とはいえ、全部が尾根を越えて見えるわけではないので、定番の箱根神社の鳥居も入れておく。


▲フィナーレに向けて、徐々に花火玉が大きくなり、比例して尾根からはみ出てくる率が上がる(と思ったら、次は小さくて見えなかったりする)。


▲箱根園の花火(右奥)もうちょっと頑張れ!


▲やはり揃うと、イイね。


▲はーこーねーえーーん!


▲2連の二尺水中花火! こっち側は芯入でお得感。箱根園の辺りで尺の水中開花があったらしい(見えん)。


▲フィナーレは錦づくし。


 4ヶ所中、湖尻を除く3カ所の打ち上げを見ることができた。湖尻も低めの雲に反射し光跡が見えたからおまけで4ヶ所見たことにしておこう。
 15分と短い花火打ち上げであったが、ここまで広大にシンクロした花火の打ち上げになるとは思っておらず、終わった瞬間、自然と拍手が沸いた。

 最高ですよ、イケブンさん!! 最高で感謝のしようがありません! そして、箱根町観光協会さん!! 本当に素晴らしい企画でした!! ありがとうございます。


片貝ふゆ物語~最終章~悪疫退散祈願奉納煙火

2021-04-02 23:41:00 | 花火

▲オープニングスターマイン~悪疫をぶっとばせ~

 大曲の翌日は、片貝へ。
 2020年の片貝花火が中止決定となった後、6月15日にスタートした「みんなの想いが花咲くまち片貝プロジェクト」花火のフィナーレとなる「片貝ふゆ物語~最終章~悪疫退散祈願奉納煙火」を見に行った。もちろん、クラファンに参加して、である。
 大曲からの移動は、新幹線こまちで(在来線少なすぎる)秋田へ出て、駅弁買うために改札外に出て(改札内では基本売ってない)、特急いなほに3時間半揺られ、信越線で長岡、そこからバスで片貝というルートである。


 この日は曇り時々雨という天気で、鈍色のどんよりとした日本海と、雪を頂く鳥海山に挟まれてもったりといなほは南下する。
 海沿いの山野は桜より早くスプリングエフェメラルが咲いていて、キクザキイチゲなどが確認できた。今年は大雪だったのに、もうすっかり消えていて(海沿いはもともと雪は少ないものだけど)、例年よりかなり早い開花となっているのではないだろうか。
 羽越本線は割と遅延が起きやすいイメージだが、この日も特にトラブルがなかったのに終着駅新潟に着いたときは6分遅れだった。いなほは新潟駅で上越新幹線と同じフロアに到着するのだが、乗り継ぎ客対応で新幹線が待っている状態だった(まぁ、上越新幹線はトンネルでリカバリーできるし)。

 ここから先は在来信越線での移動。まぁ、実家から新潟へ行くのも(大抵は新潟酒の陣参戦時)在来線で移動するしね。乗り換えをのめしこいて、長岡行きを待って乗る。長岡からはバスで片貝へ。開始1時間以上前に到着。
 片貝は小千谷の中でも割と積雪が少ないところなのだが、もうほとんど雪がない。この冬は久々の大雪ではあったが、それは1月の話で、2月以降はほとんど雪は積もらなかったそうだ。

 晴れていれば、そこら辺の野に入って、春の印を見つけようかと思っていたのだが、あいにくの小雨である。
 神社脇の杉の木の下に三脚を立てて、待つ。

 打ち上げ時間となり、オープニングスターマインが打ち上がる。


▲上の3つは笑顔の型物花火なのだが、対応できずorz


 今回の花火は片貝煙火工業の新作花火の発表会である。前日大曲で行われた新作花火コレクションとは別物だ。

 まずは5号玉より

▲カラッと!サクッと!エビフライ タイプB
 
 タイプBということはは、タイプAがあるんですよw 配信を見ていた人もエビフライだと沸く。
 さきがけの雷を聞いて、近所の方が傘をさして見に来た。


 以後尺玉(10号玉)の新作花火が打ち上げる。


▲花衣~冬の彩り~
 弱い雨は降り続いていた。そして風が南から結構強く吹き、引き先が風に流されていく


▲満天の星とシリウス(引きだと星が分かりづらいので敢えてトリミング)


▲越後手毬~スライド格子編
 越後手毬は、以前大曲の新作花火コレクションに出品していたのが、その時とは全く違うものになっていた。


▲柳火千輪
 和火があるのは分かっていたのだが、長岡で荷物整理した際に番付を置いてきたという痛恨orz


▲柳につばめ。大柳火系だったのだけど、風が強くて流されて…。


▲時差式変化芯変化菊


▲芯入銀覆輪スライド牡丹


▲銀覆輪六花ストライプ 
 どことなく中世女性肖像画に出てくるの被り物(ウインブル)をイメージさせる


▲カレイドスコープ


▲花衣~彩の世界~


▲エンディングスターマイン~片貝木遣天舞


▲エンディングスターマイン~片貝木遣天舞

 エンディング、片貝の木遣が流れる予定だったらしいが、機材トラブルで鳴らず。


 いやぁ、素晴らしい尺玉の競演でした。
 今年こそ、柏崎や片貝でこれらの大玉をぶち上げてほしいぞ!

 コロナ、早期退散と早期ワクチン接種を願いつつ、新幹線で東京に帰ったのであった。