▲水の呼吸と炎の呼吸ですね、分かります(なお、音楽は異なる)
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通称「お墓花火」と呼ばれる花火がある。
それは5~5年前に突然TLに現れた花火である。といっても以前から開催されていたのが、広まっただけなんだが…。
日付固定の花火のため、なかなか週末にならず、今年ようやく日曜日となって見に行くことができた(昨年は待望の土曜日であったが、コロナ案件で中止となっている)
正式名称は窪寺観音正覚院春まつり。
長野駅から一駅離れた地区で行われる春のまつりである。住宅地の坂道を上り、山のふもとにたどり着く、そこに建つ歴史あるお寺さんである。本堂は小さいな建物で、その横に地元の人のお墓が並んでいる。
このお墓が花火の打ち上げ場所になるのだ。
何を言っているか分からない?
まぁそうでしょう。初めてこの話を聞いたときは、何を言っているんだ!?って自分も思った。
だが、動画を見て納得。まごうこと無き「お墓花火」であった(今は「お墓花火」で動画を検索するといくつも出てくる)。
もともと春の観音まつりで、数点の出店が出て地域の人が楽しむような祭りだったのだろう。ところが、この地元に某有名煙火店があり、このお寺にお墓があったりする。
今回、拝見しましたよ。「紅屋」と彫られたまあるい石の玉を。はい、こちらにお墓があるんですわ。そして、よく見ると近くに二代目となる多門氏の名も刻まれており、花火マニアとしてはもう正座して一礼したくなるような「聖地」なのである。
そりゃ、墓場で花火ぐらい上げますわ!
とはいえ、長野駅から歩いて到着したのはまだ何も準備されていない時分。が、すでに三脚が置かれている。
ここの特徴は激近花火。近くで見ていると火の粉が飛んできて、服に穴が開くとか、カメラが溶けるとかまことしやかなエピソードがある。
さすがに最前列でカメラをぶっ壊すのは怖いので、少し離れたところで見ることにする。
午後3時過ぎに、地元の方による花火準備が始まる。
軽トラに積んできた花火の部品を組み立て、お墓の間に設置していく。しかし、ここで雨が激しくなり、いったん作業中止。雨宿りしていた山門で雨を避けつつ作業が続けられた。
1時間ほどたって、雨が少し弱まってから、再度花火の設置が続けられた。
いやぁ、本当にお墓の間に花火が設置されていくんだねぇ。
しかし、雨は止まず…。
19時開始予定の花火は、少し早めに開始されることになった。もちろん、地元の方々にもその旨は伝えられ、徐々に境内に人が増えて行った。
なお、雨は降り止まず。当初見ようとした場所から東司の軒下に移動した
そして、打ち上げ開始でございます!!
▲花火っちゅーものは、雨が降っても普通に上がるもんです。
▲お分かりりいただけるであろうか、花火によって浮かび上がる墓石群に…。
▲そうです、墓地で花火がさく裂しているのです。
▲しかもミュージック花火なんですよ。かな~り音響がいいんですよ。
▲桜の木に覆いかぶさる花火。なお長野とはいえ、今年は花が早くて、すでに葉桜
▲この煙火店さんは花火業界の中でもトップクラスの煙火店さんなので、1発1発も見ごたえあります
▲お墓とお墓の間の通路に花火が仕込まれています
▲よーく見ると「先祖代々」~という文字が見える、そうです、それはお墓です
▲打ち上げ花火は、本堂の裏手から打ち上げられます
▲そしてほぼ真上で花火が開花します
▲これは、火花が噴出する勢いを使ってクルクル回る花火
▲墓場に張られた綱には色違いの炎がともり
▲何ということでしょう、ナイアガラ花火が…
▲さらに裏から噴出花火でてんこ盛り~。
▲いきなりパーンとはみ出るよ~
▲雨は降り続く中、紅蓮の世界がががが
▲打ち上げ花火は上がるわ、噴出はなびはあるわと大騒ぎさぁ!
▲地上から、本堂の屋根を超え、杉の木も軽く超えていく花火
▲最初の噴出は何だったんだってぐらいに巨大な噴出花火が。
▲常に前のスタイルを軽く超えていく
▲もはや納まるものではないフィナーレェェェl!!
こ、これがお墓花火…。
ようやく目にすることができた\(^o^)/
今回は、雨で直前に屋根下に場所替えしちゃったけれど、次に行くとき(多分数年後)はぜひ雨無しで見たい。