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向かい風の台風の中で私のやつしろ

2017-10-28 02:14:00 | 花火

▲今年のやつしろは30回記念だったのでカウントダウンの際に★30★文字打ちが…

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 九州唯一の競技花火大会であるやつしろ全国花火競技大会。多くの花火大会への仕込み(交通手配とか宿予約とか)はかなり早く行うのであるが、ここは特に早い。飛行機の予約は年初に行っていた(安い割引チケットを手配するので)。 
 それ故に、昨年の熊本地震の直後には行かねば!!とは思いつつもすでに最大割引切符がなかったので断念したのであった(直前に復興割が出たときは地団駄踏んだ)。

 そんなこんなで2年ぶりのやつしろである。
 近づく台風を気にしながら、フライト直前に開催決定となり安堵する。

 熊本空港で友達を待ち、レンタカーでLet's go! あ、もちろん私は後部座席ですw

 先に日奈久温泉で温泉満喫をし(https://www.travel.co.jp/guide/article/16049/←ここ、マジでお湯が最高だから!!!)ホテルにチェックイン。今年は弁当付きプランだったが、どう見ても雨模様なので、大きな弁当箱を持っていくのははばかられ、荷物をコンパクトにまとめる。珍しく雨靴を履き、雨具をつっこんで会場に向かう。

 台風はギリギリ未然となりそうだが、雨が止まない。席をシェアしてくださる人と待ち合わせて有料席に入場。雨の中スタンバイをする。そんな最中、アナウンスが始まり大慌て\(>o<)/

 ということで、雨降る中、打ち上げ開始でございます!!


▲オープニングスターマイン


▲オープニングスターマイン


 えぇ、えぇ、わかってましたよ! メイン風下だって…。雨も煙も何なら燃えカスもこちらにむて振ってくる。玉皮ひらひら大量降雨。
 このやつしろには「エキサイティングシート」というかぶり付きの席があり、観覧に際しゴーグルがもれなくついてくるというお察しモード。私は最後方のカメラマン席にいたというのに、雨と混ざって固形物がひらひらはらはらぼとぼと…。今年はドリーム席でエキサイティングシートの雰囲気も味わえるという一度で二度おいしい状態w

 しかし、カメラ的にはなかなか厳しい状態で、初っ端からタオルでレンズふきふきふきふきふきふきふきふき…………となった。

 それでも雨粒付きまくりw

 ということで、雨粒燃えカス大量にレンズについておりますが、こころのフィルターで除去してご覧ください。



 前年優勝の響谷さんの標準審査玉で競技開始。
 第1号は北日本さんでした。


▲5号玉の部準優勝「天空の孔雀」秋田県 北日本花火興業


▲10号玉の部優秀賞「降臨 大孔雀明王」秋田県 北日本花火興業
 色味が修行先を彷彿とさせますね~。

 
 ここは、最初からちゃんと審査員が見てくれていたようだ。

 こちらの競技花火は、5号玉の部、10号玉の部。スターマインの部の3部門。以前は、10号は九州を除く全国からの花火師が対象で、スターマインは九州の花火師たちの対決。5号のみが全員参加であった。
 それが、いつの間にか。10号玉の部にも九州の煙火店が出店するようになっていた(今年かららしい? 今年だけ?)



▲5号玉の部「祈りの華」佐賀県 唐津煙火
 九州の花火もカラフルになりました



▲10号玉の部「閃光瞬き牡丹」佐賀県 唐津煙火
 そしてこういう火薬も扱うようになっているのね



▲スターマインの部「GOLD TREASURE ゴールドトレジャー」佐賀県 唐津煙火
 斜め打ちもOKですから、想像以上に大きなトラがびよーんとなる




▲5号玉の部「虹色月下美人」長野県 信州煙火工業
 こちらもカラフル八方咲きに参戦してきましたか。



▲5号玉の部「復興の輪」長野県 篠原煙火店
 このタイトルの花火、2つありましてね…。



▲5号玉の部「青い薔薇」大分県 生島煙火
 片貝ブルーや! 修行に来たってわけではない!? ってか、もう1社さんもひょっとしてって思う風情があったんだけど、まぁ、単なる思い込みってことで…。



▲尺玉の部「八重芯虹色の華」大分県 生島煙火
 こういうオリジナルな色で染分けると、なかなかインパクトのある玉になりました!



▲スターマインの部「雨あがり」大分県 生島煙火
 この花火のように雨が上がってくれればよかったのですが…。



▲スターマインの部「雨あがり」大分県 生島煙火
 千輪の虹が出た!




▲5号玉の部「輝く未来」茨城県 山崎煙火製造所
 ディスクの周りにポカを飛ばす。あ、花時計とか観覧車の応用編ですね



▲10号玉の部「昇曲付五重芯銀点滅」茨城県 山崎煙火製造所
 どこでも出し惜しみをせずに5重芯を出してくるのが素晴らしい



▲5号玉の部「光のアトリエ」静岡県 三遠煙火
 三遠さんの色は、上品味があって、ギトギトしないのがむしろらしい!



▲10号玉の部優秀賞「光のアトリエ」静岡県 三遠煙火
 10号も同じタイトル! 銀点滅芯に八方も追加。この玉対打ちで見たいな~。



▲スターマインの部「空」福岡県 高田花火工業
 晴れとか雨とか虹とか表したんだと思う



▲5号玉の部優秀賞「復興の輪」長野県 アルプス煙火工業
 同名玉名その2



▲10号玉の部「八重芯千輪菊花火垂ル」長野県 アルプス煙火工業
 玉名がホタルと気が付くまでに3日かかりましたw すごいホタルの1年なんだ…。


 競技花火の合間にはスポンサー花火も上がります。


▲特別花火「復興祈願花火」



▲特別花火 第30回記念特別花火「感動のスペシャルスターマイン」


▲特別花火 第30回記念特別花火「感動のスペシャルスターマイン」
 この色はおそらく生島さんだと思う。こってりとしっかりカラフルな花火が雨空を跳ね返す(濡れているけど)。そしてちょっと濃いめのパステルも! この方向で進化していくのでしょうか…。



 競技第2部へ…。


▲5号玉の部優秀賞「昇曲導付八重芯煌花」新潟県 新潟煙火工業
 小泉さんは、5発全部そろっていたように見えたのがよかった。あたりまえだけど、あたりまえでないところもあるしね…。


▲10号玉の部優秀賞「昇り曲導付四重芯変化菊」新潟県 新潟煙火工業
 今年は安定しているように思う



▲スターマインの部「故郷」宮崎県 柿薗花火
 トラの色がいいですわぁ~。



▲5号玉の部「虹色瑛華~希望の輝き~」秋田県 小松煙火工業
 今回、九州内外問わず、虹色系が多かった気がするの…。虹が復興のシンボルになり得るのかな…。



▲10号玉の部優秀賞「昇曲導付五重芯変化菊」秋田県 小松煙火工業
 そして小松さん問題の五重芯。こちらも今年よくある、あとちょっと感…。



▲5号玉の部「昇曲導八重芯幻想の華」新潟県 阿部煙火工業
 阿部さんもかわいい玉が上がりますなぁ

 

▲10号玉の部「昇曲導三重芯変化菊」新潟県 阿部煙火工業
 芯の大らかさがいいが、親星の遊び具合がちょっと…。



▲10号玉の部「昇曲付三重芯流星華」熊本県 津山花火
 覆輪!? 全体としてはバランスが悪いが、パステルの色変化。



▲スターマインの部「花束に願いを込めて」熊本県 津山花火
 ここがやつしろで一番「地元」の煙火店さん。日奈久の方にあるのか~。

 ちなみに、右下にある白い四角い物体は、九州の各煙火店さんのトラック。この花火は、球磨川の中州で打ち上げられており、ちゃんとトラックで渡れる道があるのだ。



▲10号玉の部優勝「昇曲導付き四重芯変化菊」長野県 紅屋青木煙火店
 何かと話題の四重芯。ようやくちゃんと見えるようなコンディションになって来たようです



▲スターマインの部準優勝「風神雷神」鹿児島県 大洋花火
 タイトルを見ただけで、あ、雷多用ねってわかってしまうマニアたち。案の定バリバリピカピカバリバリピカピカでした。あえてそうではないところを…。カラフルな扇たち。



▲5号玉の部優秀賞「昇曲付八重の花」群馬県 菊屋小幡花火店
 小幡さんらしい和火の花火。雨粒の中にも八重芯が写っている!!



▲10号玉の部「輪廻の銀花」群馬県 菊屋小幡花火店
 途中まで金華やって思っていたけれど、最後に青銀点滅に変化してギリギリで消える。大きいは正義賞ではみ出たorz



 競技大会のやつしろの花火であるが、名物が青木さんによるミュージックスターマイン。
 明暗激しく、上下左右斜めと好き勝手に打ちまくる、翻弄される花火である。そしてやつしろはメインが風下ということが多いため、たいていはけむに巻かれて終わる。今回も案の定に案の定な具合で、裏観覧組のクリアな視界に「ホンマに同じプログラム見ていたんか」とがっかりするまでがやつしろなわけで…orz


▲2017ミュージック花火「Wonder」紅屋青木煙火店
 さ、最初だけはクリアに見えるんっすよ!



▲2017ミュージック花火「Wonder」紅屋青木煙火店
 これ、裏観覧組が歓喜してアップした青のシーンだと思うのだけど、表は目視ではマドンナブルーは分かったけれど、カメラではとらえられず…。なお、このころ雨粒とともに大量な玉皮の燃えカスがひらひらひらひらと降ってきておりそちらも非常に気になった



▲2017ミュージック花火「Wonder」紅屋青木煙火店
 赤のシーンのパーツ。ケムケムになるので、小刻みにシャッターを切るという自衛手段実行中。

 終了時、表側はまっちろ…。


 そしてラストの第3部へ


▲10号玉の部「紫陽花」鹿児島県 六葉煙火
 まだバランスはイマイチだけど、大きく散る小割はいいと思う



▲スターマインの部優秀賞「祈り」鹿児島県 六葉煙火

 土浦の時も思ったんだけど、六葉さん、メインの花火師さん変わったのかな!?



▲5号玉の部「八重咲き彩の花」福島県 菅野煙火
 カラフルな菅野さんは珍しい気が…。そして珍しく低空開発。



▲10号玉の部「睡蓮乱舞」福岡県 ワキノアートファクトリー
 睡蓮といえば、磯谷さんの素晴らしい立体型物があるのだが、あちらに比べると、姫睡蓮の面持ち。



▲スターマインの部「スターライトパレード」福岡県 ワキノアートファクトリー
 九州の業者さん、総じてトラ使いが面白いです



▲5号玉「モーショングラフィックス」長野県 太陽堂田村煙火店
 花火はどこから見ても丸く同じく見えるというがセオリーだが、時差変化玉は開いた時の向きによって全然異なって見える。こちらは、ばっちりと表方面に「正面」が来て開発したため螺旋に変化する色の様子が軌跡としてとらえることができた、偶然の産物



▲5号玉の部優勝「昇曲導付八重咲彩色の花」山梨県 山内煙火店
 山内さんもカラフル路線に…。



▲10号玉の部準優勝「昇曲導付三重芯変化菊」山梨県 山内煙火店
 銀止めは、きっちりきっちりと芯を主張する山内さんらしい玉



▲5号玉の部優秀賞「桜のじゅうたん」福岡県 塚本花火工業
 5号10号通じて唯一入賞した九州勢。千輪の重ね打ち効果がうまく出ている



▲スターマインの部優勝「さくら~そつぎょうできなかったきみへ~」福岡県 塚本花火工業
 いろいろと想像させるタイトルで、それだけでちょっと抜きんでた感は否めない。しっとりと最後まで見せてくれた(スターマインは九州の業者のみの参加)



▲5号玉の部優秀賞「孔雀」愛知県 磯谷煙火店
 緑と青でまとめた孔雀。そういえば以前孔雀に求婚されたことを思い出したw



▲10号玉の部優秀賞「キラキラ万華鏡」茨城県 野村花火工業
 満を持して大トリに登場した野村さん。土浦なら優勝ですw
 とはいえ、安定感抜群で、この玉を決められたらちょっとやそっとじゃ太刀打ちできない今の状況だよなぁ…。



▲フィナーレ「特大スターマイン 7号玉80発・10号玉30発」
 以前見たときは芸協玉がなんとも雑に扱われていて絶叫したのだが、今回はそんなアナウンスもなかったので心穏やかに見ていられた。ところどころでおぉって思わせる玉が見られたのもよかった。
 なお正直な気持ちは、終始雨に打たれまくってかなり心折れそうになっていたので、「ようやくだよ、ようやく終わりだよ…」という気持ちである。


 台風の大風とか大雨とかではなかったが、終始雨が降り続く中での花火観覧はいつぶりだっただろう。なかなかに精神修養の時間であった。
 翌朝の台風の先端たる強風を思えば、よくぞこの日に開催してくださったものだと関係機関には感謝しかない。

 みんなでやつしろの歌を歌おうとあおられたのはちょっと引いたがw(歌えるけれどwww)



 淡々とそんなことを書いているが、実際は花火終了後の夜中に関西方面へのフライトが微妙なアナウンスが航空会社より入り、友達の予定変更に合わせて私も帰宅のフライト時間を早めたのであった。多分大丈夫だろうと高をくくっていたものの、ふたを開けてみれば、当初予定していた便は夕方にはあっさり欠航となっていたので、なかなかにスリリングなタイミングであった。
 帰宅を早めたものの、温泉には入りたいと思って車を走らせたが(友達が)、菊池の方にいい温泉を見つけたのも収穫。この辺り、なかなか個性的な温泉が点在することも知る。空港に近いのも強みだな。




土浦その3 思い込み編

2017-10-14 16:43:00 | 花火

▲花火師登場シーンより。桟敷席ですらまともに見えないのに、後ろの田んぼに佇む者には当然見えるわけありません。

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 ここまでは参加賞(優秀賞)より上の作品を紹介してきた。今回は、それらから漏れたもので、えぇ、なんでこんな位置にいるのぉ!!とか、応援してあげたい!!という作品を圧倒的個人的嗜好によってうざく愛を語るシリーズですw
 なので、書いてあることのほとんどは妄想もしくは夢想レベルなので、信じてはなりません。

 その前提で、好き勝手に自由に指が滑るままに、書いていますwww。暴言雑言、思い込み、押しつけがましい愛、猛毒、意味のないつぶやき等大量に含まれています。

 基本。放置プレーでお願いします。
 なお、掲載順は、打ち上げの早い順になっていますよ。




▲標準審査玉「10号 昇曲導付八重芯変化菊」茨城県・森煙火工場

 これが大曲だと、昼花火、10号割物の部。10号自由玉の部、スターマインとすべての競技部門の標準審査玉を上げる。
 だが、この土浦では10号玉しか標準審査玉が上がらない。すなわちほかの部は出来レ…ブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )
 いや、10号玉でも(ι´・ω・`;)...ンー ってのがあるから…
 ――==≡≡≪〈〈〈《(-_-)=○》≫≫()゚O゚)バキ!!

 まぁ、得てして競技花火というのは、見ている者と審査委員の気持ちが一致しないものである…とぐらいに考えておく。


 なお、大曲では秋田の業者が年ごとに持ち回りで担当するが、土浦では森さんが毎年八重芯を上げているような…。



▲創造花火「夏休み自由研究食育編『玉蜀黍を育てよう』」北海道・海洋化研

 北海道の煙火店。北海道には煙火協会に登録している企業が山ほどあるのだが、そのほとんどが銃火薬扱い。道内の打ち上げ花火製造は数少ない。 
 ここ2、3年夏休みの自由研究シリーズを出していて、個人的には楽しみにしている。
 今年はトウモロコシの成長過程を表現する予定だったが、いまいち分かりづらかったかな!? 葉っぱがもうちょっとグイっとうまく開けばよかったのかもね…。



▲スターマイン「キラキランド」宮城県・芳賀火工

 「アイドル」降臨で人気に火が付いた芳賀さん。多くの人が注目している。その期待に応えるような素敵花火を上げてきた!




▲スターマイン「Petite Fleur ~小さいお花~」神奈川県・ファイアート神奈川

 かわいく美しい千輪が楽しみな煙火店。途中、バリバリバリバリバリバリと千輪を濃密に打ち上げ、偶然にもハート型になった!!




▲創造花火「泳ぎまわるメダカちゃん」鹿児島県・(有)六葉煙火

 かわいいメダカがポカもので時間差で開いていって、泳いでいくのが可愛い。




▲10号玉「天空に咲く桜花美人」東京都・ホソヤエンタープライズ

 細谷さんの緩く開く千輪もの。ところで、今年はどこも市松模様を言わなくなったんですが、もう五輪花火の云々は決着がついたんですか…ね!?




▲10号玉「昇曲導付三重芯変化菊」新潟県・阿部煙火工業(株)

 新潟生まれですから、新潟の煙火店さん激推しですよ!! 色から見て、小泉さんじゃね?って思ったんですが、芯の数が異なっていた。



▲創造花火「魅惑のリング」長野県・(有)篠原煙火店
 
 篠原さんもこういうの上げるようになったのね。そして美しい…。




▲スターマイン「infinity」新潟県・新潟煙火工業(株)
 
 新潟の煙火店さん激推しその2! 松島の驚異的な千輪技術を持つところですから、小さい玉だって手抜きませんよ。ってか、小泉さんもこの系統か。




▲スターマイン「千本桜~百花繚乱~」宮城県・(有)若松煙火製造所

 トラブルで途中で花火が終わってしまい、残念無念…。煙火店さんからメッセージ出ていたけれど、みんなうっすら思っていることは同じだと思う…。どんまい!

 ところでなんで、土浦で千輪が多いかというと、スタマで上げられる玉が小さいからで、結局千輪で物量勝負に出るほうが、派手な演出になるから…と思う(最後でぼかす)。





▲創造花火「disco ball」新潟県・(有)小千谷煙火興業

 新潟の煙火店さん激推しその3! 年々時差玉のバリエーションが増えていく小千谷煙火さんが満を持して創造花火(初)に投入してきた!! 本当は尺でも見せてくれるんですけど、まずは5号玉で…。
 でも、時差玉を早々に取り入れてきた業者が、もうその先に移行しつつあるという現実を見せてくれたのも今回の土浦の特長でした。それを差し引いてもこの玉の完成度の高さはやはり素晴らしいと思うのに、まったくもってガラスの壁というか天井というか…。





▲スターマイン「雪の華」鹿児島県・(株)太洋花火

 最近、「横浜の花火」(神奈川県ではない)で、ぐいぐい評判を上げてきている大洋花火さん。今回、どんなすてきな玉を上げてくるかと思えば、雪がテーマ。「あー、南の国の雪へのあこがれね、ハイハイ…」と豪雪地モードで構えてしまったのですが、素敵な花火でした。雪だるまかわいい。




▲スターマイン「光彩来復」福島県・(有)糸井火工

 どんだけ小玉仕込んどるねん!! とあきれる密度(褒めてます)。




▲10号玉「昇り曲導付四重芯点滅菊」(有)小千谷煙火興業

 昨年も四重芯で挑戦してきた小千谷煙火さん。それは崩れて残念な結果となった。今年は長岡の時(匠の花火)もちょっと不安だったんだけど、ちゃんと土浦に合わせて改良してきた! まずはきちんと上げること。上げ続けること。きっと結果が後からついてくる。 




▲10号玉「昇曲導付三重芯変化菊」山梨県・(株)山内煙火店

 山内さん、同じ三重芯でも時々ハッとするほど丸くてその丸さがイデアの世界で美しく感じることがある(大曲で優勝した時がそうだった)。今回のもなかなかだったと思うのだけど、まさかの選外ですか!? 審査員さん、真実のイデア見えていますか!?




▲10号玉「虹色のグラデーション」山梨県・(株)齊木煙火本店

 より虹色に美しく色味を際立たせてきたこの花火、今年はちょっと親星の形が整ってこない。どうした!? と思っているのは齊木さん自身かもしれない。色の美しさの印象が強いので、なんでーーーって思うのだけど。冷静になると今年はちょっと調子が悪いようだ。




▲10号玉「昇り雄花四重芯変化菊」(有)太陽堂田村煙火店

 あれ、田村さんが優秀賞にいる。なんでだろう!? 安定感抜群なのに…。今来ている新作に時間が取られているから、何かが抜け落ちてしまっているのだろうか…。まぁ、土浦だから気にしても仕方ない。




▲創造花火「ヒカリノアトリエ」岐阜県・高木煙火(株) 
        ※高は柱高が正しいですが以下略

 プチ齊木煙火的な色合いの八方咲。まぁ、マナブはマネブですから…。




▲創造花火「ぶどうの王様「ルビーロマン」 」石川県・北陸火工(株)

 北陸火工さん、実は型物も上手かったりする。ブドウとはすぐわかったが、上方の錦の棒が何を表しているのか認知できるまで3発かかった。あれ、ブドウの上の切った枝を表しているんだ!!




▲創造花火「柳~淡い光のイルミネーション~ 」神奈川県・(株)ファイアート神奈川

 1月の二宮で初めて見たときは、和火バージョンと錦バージョンがあった。その時から、錦よりも和火バージョンの方がパステルが際立って見えるからきれいだなって思っていたら、今回は和火だけになった。私と感覚が同じだったのか、ちょっと嬉しい




 ということで、好き勝手なことを書いて今回の土浦は終わりとする。

 あ、大曲もこれをしたいのだが、いかんせん時間がないんだよなぁ…。




▲エンディング花火より


土浦花火~入賞作の続き

2017-10-13 21:19:00 | 花火

▲エンディング花火。大会の回数に合わせて毎年1玉ずつ増えていく7号玉。終了直後の退場混雑緩和という目的もあるらしい。最後に野村のぐるぐる来たけれど、たいていはこんな感じでもっそり上がる。

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 土浦全国花火競技大会は、一応全業者全玉を審査する。ただし、全部ランキングするような鬼畜はせず、以下同文は「優秀賞」でまとめられる。すなわち「優秀賞」=「参加賞」ってな感じである。
 競技だけで93もあるのに、ご苦労なことである。参加会社30社未満の大曲なんか上位発表だけだぞ。その情熱を別なところに使って欲しいものである。


 ということで、上位入賞は逃したものの、入賞した作品のご紹介。
 なお、それぞれ2等からになるが、その上には各部とも4社いるので、実質5等以下ということになる。



【スターマインの部】


▲2等「オーロラの奇跡」茨城県・山崎煙火製造所

 大曲と同じテーマの土浦版。大曲でもきちんと消化できなかったんだけど、やはり若干消化不良感がある個人的感想。一般にオーロラツアーに行くと、たいていは緑色のオーロラを見ることになる。まれにオーロラ大爆発なんて現象が起きると、ピンクや黄色といったさまざまな色がゆらゆらと空にカーテンを広げるという。
 オーロラツアー、昨今はすっかり値が上がりカナダのハイシーズンなんて40万円近くするんだよね。ヨーロッパの方が安いが、長時間フライトに耐える自信がないので、山崎さんの今後の進化には大いに期待しているw



▲2等「天照」愛知県・加藤煙火(株)

 おそらく今若手で一番攻めている感のある煙火店さんの一つ。今年もすっごいキレッキレな花火だった。花火内容は素晴らしいが、あまてらすの解釈ってあれでいいのかな…。審査員、理解できたかな…。向上心強いので、今後も楽しみな煙火店である。あと、落とし物には気をつけましょう。
 あ、ナルト絡みで、和火屋さんと組んでみるとか…(殴られる)



▲2等「黄金の花、心の花」山梨県・(株)マルゴー

 時差花火の最先端を行っていた煙火店があえて錦にシフトした!? 確かに田舎の煙火店まで時差花火をグリグリ出してくるようになりましたしね…。その帰結先が何となく小幡さんの方向と似ているような気がする。錦に負けないこっくりとしたカラフルな色遣いは、錦のイメージを変えてくるのかもしれない。



▲3等「山紫水明の世界」長野県・アルプス煙火工業(株)

 水光星などを持つアルプスさんも方向性が変わってきた感。タイトル見て、堀内さんみたいなナチュラル系に来たか!?とも思ったが、そうではなかった。



▲3等「Stardom」静岡県・三遠煙火(株)

 三遠さんも最近、ちょっといい感じだよね。若手が頑張っているところは応援していきたいし、先代が頑張っているところもやはり応援していきたい!!



▲3等「ムーン・リバー」山梨県・(株)齊木煙火本店

 青と黄(レモン)色だけで表現。シンプルだけど、それぞれの発色が美しく、見ていて気持ち良い。細かな千輪は水面の揺らぎを表し、下からの吹き上げも水に映る月を表現しているって、全然気づかなかったよw



▲3等「モダンシノワズリー」山梨県・山内煙火店

 大曲の土浦版ということか。シノワズリって、欧州における中国趣味の美術のことでロココ時代に隆盛を極めたらしい。それを現代風にアレンジしたからモダンなのかな。なんか、ふぅ~んといっているうちに終わってしまった感…。



▲3等「色彩の恵」福岡県・高田花火工業

 もっとキラッキラのピカッピカで来るのかと思ったら、ずいぶんとおとなしくなった気が…。まぁ、意識は相変わらずNの方向なんでしょうけれど…。




【10号玉の部】


▲2等「昇り曲導付輝き芯椰子菊先変化」石川県・北陸火工(株)

 土浦には「大きいは正義」賞というのがありましてな…。主にH陸火エさんとO□煙火さんが受賞されます



▲2等「昇曲導付三重芯変化菊」茨城県・筑北火工堀米煙火店

 野村さん、山崎さんだけが目立ちぎみだけど、堀米さんも茨城の業者。ってか、茨城は4社が芸協だったっけか…。



▲2等「昇曲付三重芯月が欠けていく」宮城県・(株)佐藤煙火

 親星(黄色)が時間差で発光しながら移動していくんだよね、これ。



▲3等「昇り曲付輝光姫菊」長野県・(株)小口煙火

 土浦には「大きいは正義」賞というのがありましてな…。主にO□煙火さんとH陸火エさんが受賞されます



▲3等「昇曲導付 四重芯変化菊」長野県・アルプス煙火工業(株)

 アルプスさんきっちり


▲3等「昇り曲導付三重芯越の海雪」新潟県・(有)片貝煙火工業

 これ、関原で見た!! そして玉名がやはりカタカイズム。
 新潟勢は安定の高度で安心して見られる。ってか、低い業者多すぎませんかね!? ここって発射薬付きで玉送っているんですかね…。



▲3等「昇銀竜五重芯変化菊」秋田県・(株)小松煙火工業

 ----んーーーー あれ!? 芯大きくなった!?



▲3等「昇曲付四重芯変化菊」長野県・(株)紅屋青木煙火店

 ちゃんと見えるとホッとするという現象を早く解消してください。某店並みの安定感は無理なんですかね…。
 


▲3等「昇曲導付三重芯変化菊」静岡県・(株)光屋窪田煙火工場

 親星が銀になったんですね



▲3等「昇曲導付四重芯変化菊」千葉県・高城煙火店

 色きれいよね~。千葉!?って思ったら柏らしい。息子さん意外と若いから、新コレ出んかな?



▲3等「昇曲導付四重芯引先橙閃光」長野県・信州煙火工業(株)

 橙といったら、オレンジのあの業者を思い出しますな。



▲3等「昇曲導付四重芯変化菊」新潟県・新潟煙火工業(株)

 一瞬、阿部さんとてれんこになったのかと思ったよ…。だが、こちらは間違いなく四重



▲3等「昇り曲導付三重芯変化菊」栃木県・(有)関口煙火工場

 これ、なかなかきれいだよ。もっと上位でもいいんじゃない!?




【創造花火の部】


▲2等「アイスブルーの華」秋田県・(株)和火屋

 和火屋さんのクールブルーの八方咲。きれいな色使い



▲3等「ひかりの彩度」宮城県・(株)佐藤煙火

 これ、時間差で開くから、花火の全体で見ると丸くならないんだけど、その瞬間には気にならないんだろうな…。



▲3等「レアチーズケーキ 食べ方いろいろ」静岡県・田畑煙火(株)

 昨年に続き、スイーツ路線進む。ホールからハーフにして、三角形ピースにカットしたんだけど、ピースになった途端、高さ激増しになったw



 なお、これらの審査結果に関しては、公式サイトでも見ることができるので、興味のある方はどうぞ。http://www.tsuchiura-hanabi.jp/kantan/?detail=true&id=311&cat=1
「優秀賞」に関しては、打ち上げ順にソートされているので、みなお手手つないでゴール状態という「くっそ優しい世界」である。
 ※土浦の審査結果は、万人が納得という結果にはならないのが恒例

順風吹く土浦花火

2017-10-09 18:44:00 | 花火

▲大会提供 ワイドスターマイン「土浦花火づくし」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 日本三大花火の最後となる土浦全国花火競技大会。10日ほど前から、雨ase予報が出ており、また今年も天気悪いのかdown_slowとテンション上がらぬ日々。
 ところが、開催日が近づくと、どうやら夜は雨が上がる模様と分かり、希望の光が見えてくる。前日の段階では午前で雨終了とのこと。よし!行けるぞ!!
 とはいえ、ここ桟敷に入れないと後方の田んぼが観覧場所になる(地主さんのご厚意で立ち入りが可能となっている所がある)。稲の刈り取りは終わっているものの、雨が降れば当然ぬかるむ。
 長靴にしようか迷ったが、荷物を増やしたくなかったので某100円ショップで靴カバーを買って準備した。

 そして当日。 思いっきり寝坊したyellow22

 とりあえず、指定された時間には間に合いそうで、途中で友人ともばったりミートでき、普通電車でのんびりと行く。土浦の駅で帰りの切符を発券し、プログラムをゲットして、いざ!! バスを降りて会場後方の田んぼエリアへ。すでに場所取り合戦の第1陣は終了している感じ。
 今回は、地主さんが設置した私設有料席なので、場所は確保できている。そのどこに陣取るかだけであった。意外と最前列が人気で(後でその理由が実感できたけど)、自分たちはその1列後ろに陣取る。

 旧ロイヤルの跡地にできたヨークベニマルを見物し、隣のコーヒー店でまーーーーったり。無理に駅方面に行かなくていいのでこれはよい場所(ということでセミナーも展示も行かず)。なお午後になるとほとんど人が動かなくなるので(1時間半待ちとかなっていたけど…)、来年からはなんか対応してきそう(なお3回オーダーしてそれなりに消費してきた)。
 正午以降は、店内から昼の号砲も見られた。


 日差しが穏やかになってきたので、現場に戻る。
 ヨークベニマルのレジはかなりうまくさばけていた。無人レジがあるのがいいな。あと、袋3円だから、マイバック持っていきましょう。冷凍お好み焼きをそのまま売る度胸には参ったが(自然解凍でおいしく食べられるのだろうか…)

 田んぼの間の通路が屋台やら場所取りやらで通行不自由となる中、朝の場所に戻ってスタンバイ。気付けば見知った顔が結構いる。また、前方やら後方やらにもおるおる。
 中にはこの日中止となった鴻巣組も転戦してきたんじゃないかな…!?

 今年は、事前のレクチャー花火を某旅行会社が行うことになった。それに伴ってきっと団体桟敷席が広がっているんだろうなぁと思ったら、倍増の勢い。田んぼの上の高桟敷がめっさ広がった。これでは地主さんの家から花火が見えないではないか!? え、ひょっとして代替わりしたのだろうか…!?
 かつてはカメラマンたちのメイン撮影ポイントだった場所は桟敷につぶされ、隅の方の最後列に肩寄せあってちょこんと座っている方が10名前後だったか…。あまり桟敷に近づくと、スタマ切れそうだし…なかなかに難しいところだな。

 今年は私設とはいえ場所を確保できていて助かった。


 なお某社では桟敷をさばききれなかった模様で、直前に桟敷だけ売ります商品をネットに上げていた。


 そんなこんなで打ち上げ開始でございます!


▲花火師登場!
 桟敷の右側にいる人からしかまともに見えないんですが(なお花火師さんを識別するにはさらに高性能の望遠鏡やら望遠レンズやらが必要になります)、花火師さんの後ろで花火が盛大に上がる。それが目印。
 この花火師登場!全社が出ているわけではないんだよ。ここ、現場は茨城の花火師さん中心に作業しているので、なんなら玉だけ送っておけばいいんだから…。


 一応、競技花火なので、今回は上位入賞の画像のみアップする。
 土浦は「スターマイン」と「10号玉」と「創造花火」の3部門の競技となる。このうち2部門まで出品できるらしいが、1部門だけの煙火店もある。
 決して大玉が上がるわけではないのだが、そういう制限下でのスターマインの見せ方が工夫され、スターマインの大会ともいわれる。
 スターマイン優勝者が、総合優勝たる内閣総理大臣賞を得ることが多い

【スターマインの部】

★優勝★「夜空のミュージカル」茨城県・野村花火工業(株)
★★内閣総理大臣賞も受賞★★

 もうさプログラムでオオトリって段階でズルくないってレベルなんですよ~。打ち上げ内容も素晴らしく、「はいはい、優勝優勝」という感じで見ていたw
 優勝なので、もう1点





準優勝★「ラ・ラ・ランド」長野県・(株)紅屋青木煙火店

 今年は「ラ・ラ・ランド」人気で、結局4社かぶったんだっけ!? そんな中でデフェンディングチャンピオンの青木さんがトップ。境のとは、そもそものセッティング条件も違うから異なる展開になっても当然。まぁ、一部かぶっていたと思うが…。



特等★「花火のチカラ~心に残る一夜のメモリー」群馬県・(有)菊屋小幡花火店

 小幡さん、流行だけを追いかけるのではなく、独自の世界観を背負っている感がいいんだけど、伝えきれたのかな



1等★「LaLaLand~花火ほど素敵なショーはない~」秋田県・和火屋

 ハイ、舌の根も乾かぬうちに楽曲かぶり。和火屋さんは社名の和火以外に千輪の会社でもある。今回もこれでもかこれでもかこれでもかぁ!!って千輪を満喫させていただいた。客の期待に応えるのも大事だけど、創造花火のように進化する姿勢もいい。

 ※土浦の分かりにくさは、1等が1番ではないということ。この和火屋さんはカウント的には4番目の順位になる



【10号玉の部】

★優勝★「昇り曲導付五重芯変化菊」茨城県・野村花火工業(株)

 安定しすぎで面白くない(無礼者)。今年は小松さんの五重芯がちょっと乱れていることと、小幡さんの五重芯もあともうちょっとということで、安定感で野村さんなんですかね…。ってかもう飽きたというのは見るだけの人の戯言です。



準優勝★「昇曲付五重芯銀点滅」茨城県・(株)山埼煙火製造所 
※ザキの字は立の下に可が正しいのだが、当ブログではこれがバグを誘発してしまい、以下すべての文字&画像が破壊されるのでこのままでお許しくださいm(_ _)m

 実は個人的には山崎さんの五重芯の方が好き。銀にしたことですっきり感が増したと思うの。



特等★「昇り小花八重咲きの花」福島県・(有)菅野煙火店

 上位2店が究極の五重芯なのに、なんで3番目が八重芯!? 土浦では入賞に必ず八重芯を入れなければならないという内規でもあるのだろうか!?(以前も八重の上位入賞アリ) 四重芯とか三重芯とかの立場は!?と思う。確かにこの八重芯はきれいな八重芯だけど…。
 あれですか、!?BSで「こころ」再放送していたから、中の人がこだわっていた八重芯の見本だしちゃれって感じですか!?



1等★(株)「昇曲導付四重芯変化菊」東京都・丸玉屋小勝煙火店

 丸さは正義賞、大曲に続き再び!! やっぱりまんまるって気持ちいいよね。小勝さん、何か中が変わったのかな!?



【創造花火の部】

優勝★「ダイエットわんちゃん ビフォーアフター」秋田県・(株)北日本花火興業

 型物名手が今回は引っさらっていった。アナウンスやプログラムでわんちゃんと分かっている人はいいけれど、それらが聞こえないと「クマー!」「キツネー!」となる可能性大。私の場所、私設のスピーカーも置かれていたんだけど、見た瞬間は「クマやろ!?」「キツネやろ!?」とおもったよwww



準優勝★「宵の滴」山梨県・(株)マルゴー

 時差変化の先は、和火と色の組み合わせなのかな。小幡さんとはちょっと異なる路線!?



特等★「スノードームコレクション」新潟県・(有)片貝煙火工業

 この漣をスノードームと名付けたんですね~。そしてそのセンターに大曲でも受けた★をアクセント。7発上げて、全部が全部星がこちらを向いたわけではないけれど、それでも黄色が一番きれいに見えたのはラッキー。大曲ではこの玉自体は上がってなかったけれど、片貝ではしっかり見てました。



1等★「ぱっかーんと誕生!!桃太郎」宮城県・(株)芳賀火工

 この玉、新コレで見ました。桃が割れて、少し遅れて桃太郎ちゃんが出てくるまでが一玉って所が凄いんだよね。よくわからない人が見てると、桃と桃太郎ちゃんは別の玉だと思うはず。だが、もう一度言うが、これで一玉なんですよ!!



特別賞★「桜川に煌めく玉桜」秋田県・(株)小松煙火工業

 もともとこの会社は「玉桜」という花火を持っている。芸協シリーズで出品したこともあったはず。その時10号だったものを5号でコンパクトにしたもの。小さな花火でもこういうのが上がるときっと喜ばれると思う。



 今年の土浦は追い風気味で、煙りがきれいに向こう側に行くのでストレスがなかった。これぐらいクリアな状況だと、楽しい。いつもと異なり、さらに途中で風向きが変わったりしたからか、成田辺りからの飛行機がいつもと異なるルートで花火に突撃する感じにもなっていた(高度差があるので実際にぶつかることはない)。
 相変わらずの審査結果ではあるが、そう決まってしまったのなら仕方ない。茨城に野村さんが君臨するのは事実だし、その下には山崎さんもいるし、他にもぞろぞろ…。

 この鉄壁のデフェンスを破るのは大変だろうが、いつか圧倒するほどの花火を見せてもらいたいのだよ、他県の花火師さん。




 後日、気になった花火を上げられるといいな…。


関原まつりも2年ぶり

2017-10-03 22:48:00 | 花火

▲ん、y…三重芯でした。でもこれはこれできれいだし、この青系展開は強いと思う

 今年、BSで朝ドラ再放送が片貝さんもかかわった「こころ」(2003年)で、やけに寺尾聡(演じる花火師)が「八重芯」「八重芯」とこだわってたのよ。今は三重芯とか四重芯とか五重芯の時代だから、ちょっと引っかかっていたんだよね。だから、片貝まつりでも関原でも安定して三重芯を上げてくれると、「もっとやったれ、やったれ!!」って思っちゃうw

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 9月、暦がよいと3連休の並びに堀之内→関原と花火が連続する。今年はそんな年であった。
 関原は、長岡西部、関越道も超えた向こうにある古い町である。どのくらい古いかというと、ここから縄文式土器がわんさと出てくるほど古い。ただの縄文式土器ではない、独特の造詣が岡本太郎の心を揺さぶった火焔型土器である。


▲こういうのね(新潟県立歴史博物館にて※撮影許可エリア)

 少なくとも古くから人が住むのに適していた地なのだろう。

 そんな町のまつりが関原まつりである。まつりそのものは町内のまつりで、神輿が練り歩いたりするのだが、夜にしか来ないから、その詳細は不明だw 
 夜の花火は、町の中心から遺跡の方に離れて打ち上げられる。打ち上げ担当が片貝煙火さんである。

 おりしも台風が西日本で猛威を振るっている日、新潟はなぜかほとんど雨も降らず、風も強くならず、晴れてはいなかったものの穏やかな一日であった。そんな状態がずっと某天気サイトで予報されていた。
 町のまつりで、直前にならないとポスターも張り出されないため、それほど多くの方が来るわけではない。JA関連施設に車を入れ、徐々に集まる花火好きの方も、圧倒的地元勢。

 花火そのものも派手なものではなく、この時期の祭礼花火と同じように1発1発個人や地元企業の協賛で打ち上げられていくスタイルである。

 ワイド!? そんなのあらしません。

 そんな感じで、地元の人もまつりのメイン会場からこちらに移ってきて、打ち上げ開始でございます!!


▲片貝まつりの時は半信半疑だった、この玉。関原でもバシバシ上がりました。新潟勢だけでぐるぐる玉選手権できるぞwww。あ、こいずみん…。


▲星の管理をしながら端正に詰めていくのだと思うけれど、全方向同じように発光するようになっていないので向きによってその時の光跡が異なり、その光跡が模様となって残るのもこの玉の楽しみだと思い始めている。

 何だろう。割物だけど、アシンメトリーになるこの感じ…。

 なお、花火の玉は打ち上げ筒から出た瞬間、もの凄くスピンがかかって上空までクルクル回りながら上がっていく。したがって姿勢制御はとても難しい。だからこの手の玉の発光の正面はある意味出たとこ勝負なんだろうけれど、基本は真ん丸の割物だから大枠は丸く、中の輝跡がねじれる感じとなる。ごく一部にこの姿勢制御ができる業者もいるようなのだが、それはとても高度な技術だと思う(主に型物に対して使われる)。
 以上素人のつぶやき。



▲片貝ブルーも健在ですわよ!


▲暗い和火のセンターにカラフルなシングル八方芯。大柳火以外にも難しい玉が増えていく…。


▲錦冠小割浮き模様。だが小割が片貝さんらしい色である


▲もちろん大柳火も上がりますよ。なお、ここでは片貝の昇銀竜の法則は効かない。絶対数が少ないからだけど、その分、こちらの空は暗いので、キャノンでもグリグリ持ち上げても何とかなる


▲柔らかな八方の艶やかな色変化


▲この千輪、まるで金魚が夜空に散らばったみたいでかわいいなぁ。土佐金の柔らかなしっぽの感じに見えませんかね…。


▲この青い八方はたまらんのぉ


▲ん?こういう星の混載はあまり見ないような…。


▲スター芯は型物として撮っても、普通に撮っても生きるな。


▲椰子芯彩色千輪は1発での存在感ある


▲錦八方芯の牡丹。八方の先でちょっぴり色が出るのがキュート


▲先ほどの星の混載に曲導が付いたもの。


▲片貝のカラフル八方は色がより艶っぽくなる方向か。パステルには行かないのかな


▲錦先方向変化


▲紫牡丹からの四色点滅染分け。この7色版をずっとお待ちしているのですが…。



▲終盤にまたこの時差変化玉が来た! 前半と光跡の描く模様が違うでしょ。


▲もういっちょ!!


▲後半はスターマイン鑑賞会と銘打って、スターマインがまとめ打ちされる。銀に青の小割浮き模様をあしらったのがきれいだった。


 打ち上げはこの辺りで終了。
 この後、祭りのメイン会場である池の方に場所を戻し、フィナーレのナイアガラがかかる。そちらはパスして帰路に着く。ここ、行きはバス便があるのだが、終わる頃には全く公共の交通機関がなく、誰かの車に寄生して駅まで連れて行ってもらわねばらならぬのである。なお、駅に向かう途中に関越のインターがあるため、仲が良くても遠方の方にはちょっとお願いしにくいというのが現状(それでも図々しくお願いすることもあるんだけれど)
 今回は長岡在住の方の車に乗せていただき、駅まで送っていただいた。その節はありがとうございましたm(_ _)m


 あとは、上越線に22時台も1本走らせてもらえればいいのだが…。21:00発の次が23:16発って何の冗談ですかね
 ヽ( ̄ー ̄ )ノ オテアゲー