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常総の花火は体力勝負です

2015-08-30 23:39:00 | 花火

▲フィナーレを飾るミュージックスターマイン 野村花火工業

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 常総の花火まで来ると、今年の夏も無事乗り切ったなぁという気になる。実際は、9月にも花火は続くのだけど、7月後半からの「毎週花火」というスケジュールは一応ここまでだ。
 その安堵感からか、だいたいこの時期はいつも体調下り坂。行かないにしようかなぁなんて不埒な考えが頭をよぎる。天気も良くないし…(天気がよかったらよかったで暑すぎるしって言い訳を探すww)
 一応土手の協賛チケットは持っていたのだが、直前になってから土手上に入り込めることになって、かなり前向きになった次第である。
 その節はありがとうございましたm(_ _)m



▲プロローグ花火


 ということで、今年も部長出勤で常総へ。現場に立つと、見知った方があちこちに…。
 まぁ、それだけの価値がある花火大会である。毎年体調のめぐりあわせが悪くて、あまり積極的になれないだけなのだが、それでもフラフラと参戦している辺りがその証拠(酷い言いざま・笑)
 

 まずはイスを出して一休み。
 三脚の水準をゆっくりと確かめて、まったりと呆ける。




▲プロローグ花火


 あ、全然挨拶に伺わなくてすみません。すっかり枯れていたもので…。夏の疲れが溜まりきっているのですよ~。

 もそもそとおにぎりを胃に流し込み、ようやくカメラをセットアップ。曇り空に煙タイプの昼花火の結構良かったのだけど、やはり少し暗くなってからでないと食指が動かない。



▲プロローグ花火


 多分誰も言わないと思うが、ここの魅力の一つはプロローグ花火。まだ暮れきらぬうちにゆったりと単発の花火を上げる。
 藍色花火が好きな私にはたまらんヨダレものである。決していい玉が上がるわけではないのだけれど、こればかりは好きなので仕方ない。

 みんながまだまったりしている中、ひとり必死に撮っている。
 テンポが遅いから、あれこれ設定を変えたりして、楽しい時間だ。



▲プロローグ花火


▲プロローグ花火

 プロローグ花火は後半急速に暮れゆき、夜花火ふさわしい暗さが下りてくる。
 途中、常総焼きそば問題が発生したものの、とりあえず個人的には大きな問題にならなかったのは大慶。よく見ると、2カ所からもくもくだったのね。

 そして、夜の花火が本格的に始まる。



▲オープニング花火 ナイアガラ富士の左腕の火がなかなか走らず、見ていて焦りました


▲ナイアガラは火が着いたら着いたで、明るすぎるんだよね。発光控えめのってないのかな


▲斜め感が安定性に欠けるな

 オープニングは、ナイアガラ付スタマでスタート。ここから見るといい感じなんだけれど、ナイアガラの左腕って、無料席に思いっきり近くまで伸びている。全体のバランスは崩れるけれど、あの近くで見てみたい気になる。この日の風向きならケムケムで窒息間違いなしで、ダブルで楽しめること請け合い(笑)


 続いてメッセージ花火
 最後の3本は、お知り合いの協賛でした。


▲8号


▲8号


▲8号 前の5号2発も素敵でした。





▲野村陽一 花火GALLERYより
 この千輪の青って、あとで上がる片貝と同じっちゃー同じなんだけれど、同じには見えないんだよね。同じような玉でも同じに上がらない、それもまた面白い。



▲野村陽一 花火GALLERYより
 このグルグルはもっと派手に仕上げないと、ブログサイトでは劣化が厳しい(って直さない)



▲日本の花火BESTセレクション 伊那火工堀内煙火店
 「5号×2 彩色しだれ丁子花小割浮模様」 可愛らしい花火です
 


▲日本の花火BESTセレクション 伊那火工堀内煙火店
 「昇分砲付八重芯キラカラフル残輪」 なんかフライングで上がっちゃってたけど…



▲ミュージックスターマイン「MOSAIC?/more 細工?」 山崎煙火製造所




▲日本の花火BESTセレクション「8号対打ち 昇曲導付千輪越後花模様桜華」片貝煙火工業


▲日本の花火BESTセレクション「8号対打ち 昇曲導付千輪越後花模様雪華」片貝煙火工業


▲日本の花火BESTセレクション「8号対打ち 昇曲導付千輪越後花模様芽華」片貝煙火工業


▲日本の花火BESTセレクション「8号対打ち 昇曲導付千輪越後花模様波華」片貝煙火工業


▲日本の花火BESTセレクション「8号 昇曲導付千輪越後花模様舞華」片貝煙火工業
 発射トラブルだったのか、対打ちにならなかったので、ここでコンポジ

 毎年片貝の千輪補給ができるのがうれしいココ。片貝まつりに行けない時にはとっても感謝しています(今年は1日だけ行けます!)。対打ちって見せ方もいいよなぁ…。
 ってか、毎年玉名変えるの止めません? その姿勢がかわいいからいいけど…。




▲ミュージックスターマイン「エンターテイナー」 紅屋青木煙火店
 ちゃんと上にも玉が上がってほっとしたわ。




▲ファイヤーアートコンテスト「昇小花虹色のブーケ」 山梨県 齋木慶彦
 (☆▽☆)(☆▽☆)(☆▽☆)(☆▽☆)(☆▽☆)
 曲導を飛ばさないにはもっと絞らなきゃダメか…。



▲ファイヤーアートコンテスト「昇小花八重咲・侘び寂びの華」 山梨県 山内宏
 常総は、一般ピーポーによる人気投票だから、こういうの分かってくれる人が果たしてどれだけいるんだろうって冷静に心配しちゃうよ。



▲ファイヤーアートコンテスト「昇曲付緑芯パステルオーロラ分裂入キラ先かすみ草」静岡県 池谷博文
 大曲の結果が出る前からこの玉を出すことが決まっていたんだろうけれど、ここはガーベラ♡で行くべきだったかと…


▲ファイヤーアートコンテスト「昇小花銀芯ステンド牡丹」 静岡県 田畑朝裕
 この花火は何度見てもきれいだと思う。


 ファイヤアートコンテストって、結果発表が遅すぎだと思うの。本格的競技花火ではないとはいえ(人気投票ですものね)、せめて1週間ぐらいで発表していただけないでしょうか。ボランティアの方々に無理を強いるつもりはないのですが…。




▲スーパースターマインの競演「祭囃子に和の宴」 菊屋小幡花火店
 おぉ! 小幡さんの和火暗いぞ~って思いながら、必死に追いかけて追いかけて拾う拾うw 炭火って結構個性が出るよね。



▲スーパースターマインの競演 「幽玄夜噺リクエスト」 篠原煙火店
 そしてまさかの連続和火スタマ!! このリクエストって2011年のってことですかね…。2011年は片貝とかぶっていたから見ていないんですよね~。
 ってか、常総、そんなに遅い時期開催もあったんだな…。あ、2011年だからか。



 フィナーレは野村さんで。


▲ミュージックスターマイン「遥かなる夢」 野村花火工業 
 すっごい濃い赤が上がった


▲ミュージックスターマイン「遥かなる夢」 野村花火工業
 このプログラムで唯一の疑問は、大玉はこれでよかったのかということだったりするんだよねw

 まぁ、かわいいからいいけれどさ。



 ということで、今年も最初から最後までたっぷり楽しませていただいた常総。いつもありがとうございます。
 年々体力低下を感じる常総。コンディション整えながら見続けたいな。



大曲の花火2015

2015-08-29 10:15:00 | 花火

▲大会提供「あさきゆめみし」

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 えっと、昨日は茨城県に行っていたのだが、ものには順序というものがありまして…。



 8月の大規模花火観覧は大曲を持ってクライマックスと成す。まぁ、そのあとも続くけれどね。

 天気予報は曇り時々雨。でも夜にはぎりぎり止むかなって感じで、東京の青空を連れて行きたい気分。
 例年通り花火セミナーのお手伝いもあるので、朝の早い方の新幹線で秋田入り。雨降る大曲駅前はすでに臨戦態勢。ババヘラ隊も設置完了であるが、まだ午前中であることと雨が降って気温も上がらないので開店休業中である。
 花火庵で呼び込みなどをしながら、空の様子をうかがう。うーん、なかなか上がらないなぁ…。

 花火セミナーの集客が終わったところで、少し早めに会場入り。会場の泥んこ具合が気になるが、私の席は比較的入口に近いので、それほど気にならない。ただし、食糧調達などで会場を歩き回ると、時折泥濘に嵌まる。
 自分の席に立つと、どうにも電信柱が邪魔。少しさすらって、区画内に空いている場所があったのでそこに移る。審査員席の真後ろであった。
 つまり、ここから見える花火の見え方で本日の審査が決するという訳だ。


 到着後、青空も見えたりしたのだが、昼花火が始まるころには怪しげな雲行きとなる。そんな中、昼花火が始まったが、間もなく雨も降ってくる。
 もともと昼花火はコンデジでチャカチャカとしか撮らないが、それすら難しい雨脚。パラシュートによる吊りもの主体の昼花火も、雨を受けて落下続出。これは審査厳しいなぁ…。

 ふと、自分の傘を見ると、ピンクや黄色の雨粒が…。煙竜の粉が雨がに交じって降っている!?

 そして本降りの中で昼花火終了。止まないかなぁと願いつつ、夜花火に向けての雨対策に本腰を入れざるを得ない。



▲オープニングスタマ

 そして夜花火。雨はいったん止んだものの、再び振り出してレンズに雨粒が付く付く。月も見えるというのに、雄物川上空には雨雲が鎮座ましましている。

 それも時間の経過と共に去っていった。
 カメラの雨対策を取り去り、テルテル坊主も脱いでようやく身軽に。以後、夜花火の最中には雨落ちてこなかった。



▲標準審査玉 10号自由玉「メテオ」(秋田県 小松煙火工業)
 まだこの頃は雨合羽観覧



 今回もまずは、入賞作を中心に…。


▲創造花火:優勝「宇宙誕生!ビックバン現象と華麗なる星々」静岡県 イケブン
★内閣総理大臣賞受賞

▲創造花火 イケブン②

 ダイナミックに時間差明滅を施した演出が評価されたのだと思う。なかなかこの玉での評価が上がらなかったので思い切った転換をしたのが功を奏したということだろう。時間差に主眼を置いていたためか、玉のゆがみが個人的には気になっていたのだが…。
 おめでとうございます。


▲10号芯入割物:入賞「昇曲付四重芯変化菊」静岡県 イケブン

 これは芯もきっちり枠を描いていてキレイ。某温泉で見るのと違う種類?


▲10号自由玉:準優勝「思い出のピンクのガーベラ♡」静岡県 イケブン ※タイトルの末尾が文字化けしている方→最後はハートマークがついています

 で、そのハートマークなのだが、なんでつけたんだよ! そこだけが納得いかないのだ(花火に納得いかないのじゃないのか!?) 某工業さんみたいにハート芯にしてみてから言ってくれ!!


▲創造花火:準優勝「闇夜のページェント 〜放たれる光のイリュージョン〜」長野県 紅屋青木煙火店

 こういう色変化使いってあまり見ないと思ったけれど、何年か前に10号で5度変化とかやっていたことを思い出した


▲10号芯入割物:準優勝「昇り曲付四重芯変化菊」長野県 紅屋青木煙火店

 若干盆が小さかったことが気になるのですが…


▲10号自由玉:入賞「夢見草」長野県 紅屋青木煙火店

 現場での目視ではあまりよく見えなかったんだけど、現像したら意外とバランスが良かった(って、それって審査員にもよく見えていなかったんじゃない!?)


▲創造花火:優秀賞「華麗なるイルカショー」愛知県 磯谷煙火店 ※型物詰め合わせ

 イルカの型物と、イルカがくぐるリングとかボールを例のナレーショントいう音声と組み合わせた磯谷劇場。何気に睡蓮も上がっていたので、おまとめしてみました。
 っていうか、相変わらずの素晴らしい姿勢制御です。


▲10号芯入割物:入賞「昇曲付三重芯変化菊」愛知県 磯谷煙火店

 三重芯が一番バランスが良いとおっしゃるだけあって、いつみてもきれいだ



▲10号自由玉:優秀賞「ミラーボール」愛知県 磯谷煙火店

 なんで今更「ミラーボール」って思ったら、ちゃんとスペシャルなミラーボールでした!
 

▲10号芯入割物:優勝「昇天銀竜五重芯変化菊」秋田県 小松煙火本店

▲10号自由玉:優勝「茜空」秋田県 小松煙火本店

 割物ダブル優勝、おめでとうございます! 五重芯の安定性は本当に素晴らしい。しかも、盆が小さいタイプで親星とのバランスも好きです。茜空はあと少しだけいいものが見たいかも…。



▲創造花火:優秀賞「光と音の時間差アート」秋田県 小松煙火本店

 まぁ、花火師さん本人が、時間差を写真で表現するのは無理だよっていうぐらいですので、ここは黙って引きます。でもいつか、これが時間差だよって感じの撮りたいなぁ…。
 修業しますっ!


▲創造花火:優秀賞「タンゴ~情熱のステップ~」茨城県 野村花火工業

 この輪っかグルグルは、ダンスというか、リズムものを表現するのに向いているよね。これでトリプルアク…を…(違っ!)


▲10号芯入割物:入賞「昇曲導付五重芯変化菊」茨城県 野村花火工業

 この配色は見やすくていいですね。野村さんの五重芯も安定の域に入ってきた!? 盆の大きさでは黙視しやすくていいと思うのだが、でもこれ、大曲だけの戦略玉だよね。もったいない。


▲10号自由玉:優秀賞「光の波紋」茨城県 野村花火工業

 野村さんの最近の玉は、スチール泣かせ。魅力の半分も伝えられないのが申し訳ない。かといって動画に乗り換えることもできないしなぁ…。


▲創造花火:入賞「レインボーフォール~希望の滝をめざして~」山梨県 齋木煙火本店

 大曲との相性がよくないのか、どうも私には不当に低く評価されているように思えたりするのだが…。まぁ大曲も人が判断するので、多少の好みの偏りはあるのかもしれないが…。


▲創造花火 齋木煙火本店②

 個人的に好きなので、2枚に増やしました。ってか、きれいやろ?


▲創造花火:入賞「オーロラをまとった氷の妖精」秋田県 北日本花火興行

 この透明感というか、フロスト感のある青緑がいいです、素敵です


▲創造花火:入賞「THE COSMOS ファンタジア『時空世界』」東京都 ホソヤエンタープライズ

 もう、冒頭の光球の昼花火チックなのがそれだけで満足。


▲創造花火:入賞「光と影」山梨県 山内煙火店

 山内さんとは常に個人的に真剣勝負です。負け戦多いけれど…。


▲創造花火:入賞「追憶」山梨県 マルゴー

 タイトルから想像されるイメージとは異なっていたけれど、いろんな方向に振れるんだなぁと…。


▲10号芯入割物:優秀賞「昇曲付三重芯変化菊」山梨県 マルゴー

 今年、ざわついたのはこの割物の素晴らしさですよねー。


▲10号自由玉:入賞「光の楽園」山梨県 マルゴー

 一瞬の光の粒粒がきれいで、ゆったりと降りてくる星がはかなくて…。


▲創造花火:入賞「今日しか咲かない花を咲かそう。」秋田県 大曲花火化学工業

 和火の使用もだいぶ増えてきて、その中でどう個性を貫けるかが必要とされる。並べて見るわけではないから、明るさ暗さだけでは分かりにくいものね。


▲10号芯入割物:優秀賞「昇曲付四重芯変化菊」秋田県 大曲花火化学工業

 意外な(失礼)ほどに美しいです


▲101号自由玉:入賞「彩の響千輪」秋田県 大曲花火化学工業

 この千輪は良かった。今年は千輪豊作だなぁ…。


▲創造花火:入賞「天空の花嫁~天降る光のブーケ~」福島県 菅野煙火店

 最初の方に上がったのがおそらくブーケなんだと思うのだけど、あれって、銀が上に来るのが正位置なのかな。どうも逆ではないかと思ったんだけど…。そうなら一つも正位置で決まらなかった気がするのだが。まぁ、上から光が降り注ぐイメージなら銀が上でも正しいんだろうけれどね。そんな冒頭の花火をありったけ重ねてみた。
 


▲特別プログラム「光の彼方へ」 野村花火工業
 まぁ、前年優勝会社へのお祝い枠だから。競技花火もあるのに、ここで本気出すわけにはいかないわけだ。

初順風の赤川花火

2015-08-16 22:09:00 | 花火

▲市民花火(ドラマチック花火)より。この前、磯谷さんの「天地人」で妄想した万葉花対打ちが出た瞬間、ひとりでアウアウした

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 週末は赤川花火。
 今年は旧盆の民族移動が重なって、帰りの切符が取れていない状態で出発。予報では夜は絶好の観覧コンディションと思われるのに、朝から新潟北部~山形県の海沿いに、雨雲&雷雲が途切れなく来襲している。
 上越新幹線の中で、羽越線が早々にお亡くなりになられた情報を知る。予報では昼ごろにはこの荒天は収まるようなので、新潟に着くまで状況が好転していることを願いながらしばしの休憩。

 新潟についても状況は解決していなかった。それでも利用予定の特急いなほは定刻通りに走るという。ただし、走れなくなったら代行バスを用意という情報も耳ダンボで入ってくる。
 とにかく進もう!
 幸いにしてこの日は友だちが遅れてレンタカーで走ってくるので、最悪の事態に遭遇したらそちらに吸収してもらうというプランもあった。

 ということで出発! 新潟市の辺りは雲は多少あるものの、気持ちの良い青空。そんな状態がしばらく続き、この調子なら行けるんじゃないの? って思った矢先、前方に不穏な雲が現れる。


 直後、いなほ力尽きる。
 村上で運転終了とし、その先は代行バスにて運行との報が流れる。ざわつく車内。

 そして、ポツポツと雨粒が窓に付き、直後、シャワーのような雨が車両全体を叩き始める。なんじゃこりゃー!! というほどの落差。あの進行方向の雨雲は大量の雨を含んでいた。

 村上駅で停車して全員強制下車
 なんと自由席車両の辺りにはホームの屋根がない! 用心こきの私は傘もザックカバーもあるのでチャッチャと用意をするが、晴れ晴れの新潟から来た乗客たちには傘もない。屋根のある所に行くまでに、いきなりぬれねずみモードとなっていた。

 ホームでは酒田行と鶴岡行に分けられて、しばし待機。代行バスを待つ。その間、雨はやむ気配がなく、進行方向の視界も300mを切るような激しい雨。雷まで鳴り出す。
 約1時間後、代行バスに乗って、出発。
 村上駅前の豪雨っぷりは凄まじく、車道と歩道の高低差10㎝ぐらいが埋まるほどの雨水が道を流れていた。
 ところが駅前から山の方へ向かうと5分と経たないうちに雨脚は弱まり、やがて雨そのものも消える。日本海縦貫道を走行時、よくよく足元を見れば、路面が濡れていないのですが…。
 結局、この雨は海岸沿いの一部と、山間に集中的に降ったようで、その後青い日本海を眺めながらのドライブとなる。河口部分には、山から流れだした土砂がチョコレート色の濁流となって、青い海と闘っていた。

 結局、約1時間40分遅れで鶴岡着。ホームでの待機時間1時間を差し引けば、結構優秀な代行バスであった。補助席まで詰め込む状況でなければ…。



▲なんだっけ? ウエルカム花火だっけ?(安藤煙火)

 ホテルでチェックインのみ先に行い、荷物を少し預けて花火会場へ。
 三脚列に並ぶ。やはり約2時間遅れたのは痛いな…。まぁ、場所自体は確保できているのだから、落ち着いて待とう。ということで、ようやくおにぎりやらパンやらで昼飯状態。あのままで放置されたら、きっと生えている草食っちゃいそうだよ(○本信人ではありません)。
 もう疲労困憊なので、冷え冷えビールも先に頂く。これぐらいしたって今日なら許されるはず!

 16時の花火と同時に、しずしず入場。とりあえず、本部席近くに3人分確保し(遅れてくる人の分)、それから風上に向かって歩いてみる。だけど、どうもピンとくる場所がなくって、結局最初の場所でいいかぁってなる。
 その後、本番では風向きが微妙に変わったおかげで、この場所こそがこの日のアタリであったことを知る。

 夕方、友達も合流して、ようやく本日のミッション終了。って、いや、これからが本番だから!!!

 でもさ、もう本当に疲れていたんだよね…。もう髪ぼさぼさで燃えつき状態。なんなら寝ちゃおうかってぐらいに疲れていた。体力的というか、精神的に。

 私は新潟からのルートでこの交通トラブルにあったが、この日秋田からのルートも同じようなトラブルが発生していて、多くの人が右往左往していたはず。そういうのもやきもきしちゃうのよね。



▲オープニング「Dance Dance Dance」伊那火工堀内煙火店
 これ、若干不自然です(つぎはぎ)

 ということで、打ち上げ開始!
 今年は赤川観覧初、背中から風が押してきている。昨年のような煙のスクリーンの向こうへ消える心配はなく、ものすごくワクワク開始なのである。
 しかも、日中は左から右に流れていた煙がいつの間にか逆になっている! これって、これって、右端に場所を取った私たちの勝利ってことじゃないかっ!

 あとはカメラ&レンズの限界と一番問題な腕なので、大目に(笑)


▲オープニング「Dance Dance Dance」伊那火工堀内煙火店


▲オープニング「Dance Dance Dance」伊那火工堀内煙火店
 二尺来た!


▲オープニング「Dance Dance Dance」伊那火工堀内煙火店
 星の変化がきれいなのに、ここに上げると劣化するのが惜しい



▲「山河に轟く尺玉100連発~未来への躍進~」片貝煙火工業
 尺玉×尺玉×尺玉 気持ちいい心地いい~



▲「山河に轟く尺玉100連発~未来への躍進~」片貝煙火工業
 安定の椰子芯彩色千輪×2


▲「山河に轟く尺玉100連発~未来への躍進~」片貝煙火工業
 わーい!大柳火~って思っていたら銀千輪が上書きして行きおった


▲「山河に轟く尺玉100連発~未来への躍進~」片貝煙火工業



▲希望の光「Revolution」伊那火工堀内煙火店
 二尺! (こいつもつぎはぎです)


▲希望の光「Revolution」伊那火工堀内煙火店
 二尺! 二尺! しかも三段落とし付き


▲希望の光「Revolution」伊那火工堀内煙火店
 二尺! 二尺! 三段落としは寸止めしといた



▲市民花火(ドラマチック花火)磯谷煙火店
 万華鏡に光の宝石~


▲市民花火(ドラマチック花火)磯谷煙火店
 光のオブジェ だったっけ?


▲割物の部優勝 菊屋小幡花火店「昇曲導付四重芯変化菊」


▲割物の部優勝 菊屋小幡花火店「モノクロームの金華」
 大曲以上に2発目の打ち上げが早く、露出調整が間に合わん


▲割物の部2位 新田煙火店「昇曲導付四重芯変化菊」
 小松さんっぽい。増田で一緒だから交流があるのかな…


▲割物の部2位 新田煙火店「昇曲導付三重芯錦冠菊」


▲割物の部3位 野村花火工業「昇曲導五重芯変化菊」


▲割物の部3位 野村花火工業「幻想イルミネーション」


▲デザイン花火の部優勝 マルゴー「Swing with colors」
 まぁ、妥当でしょう


▲デザイン花火の部2位 篠原煙火店「フラメンコ Ah go go!」
 全然フラメンコじゃなかったけれどね


▲デザイン花火の部3位 片貝煙火工業「レイニーブルー」
 ってか、この選曲どこから出てきたのか、私たち世代だけに疑問

 そしてエンディング。
 ここまでパタパタタイムが1回しかなかったため(実際素晴らしい風だった)、時間が余るのか無駄なフリートーク始まる。そうこうしているうちに正面からの風が当たるのですが…。おいおい、そんな無駄な話止めて早く上げてくれよ~!
 あと何分、この茶番が続くのかって思ったころ、ようやく打ち上げ開始となる



▲エンディング「for you -君に贈る未来-」野村花火工業


▲エンディング「for you -君に贈る未来-」野村花火工業


▲エンディング「for you -君に贈る未来-」野村花火工業


 ちょっと足元の煙があれだったけれど、何とか最後までクリアに見えたよ。

 そして史上最速に現場離脱! 早々にホテルに戻って、反省会へ。
 お盆料金上乗せって、どんだけですか、鶴岡某居酒屋さん!!!


最初で最後の東京湾大華火

2015-08-11 22:04:00 | 花火

▲打ち上げ開始は18:50。かなり明るい空に花火が溶けていく

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 神明の翌日は土曜日。今年はのんびりしようと、温泉付きのホテルにしたのだが、その後、翌日に東京湾大花火祭が開催されることを知る。
 これって、今年最後だよな…。

 東京オリンピック誘致の資料を見た時から、この花火が終わってしまうことは規定路線だった。メイン観覧場所となる晴海会場はオリンピックの選手村となっていた。こういうのはオリンピック終了後は大抵リノベーションされて分譲される。すなわち、主催の中央区はメイン観覧場所を失う。
 中央区としては、安全に大勢が観覧できる場所がないから、もううちでは主催しないという。代わりに東京都さんが継続してくれませんかと申し出たようだが、袖は振ってもらえなかったよう。

 時期的に来年にはオリンピックに向けた工事を着工せねばならないということで、今年で休止の方向となっている。「休止」ではあるが、現状では再開の予定はない。



 うーん、どうしよう。
 神明の翌朝、ホテルの無料朝食も食べないで始発で出発し、お台場とかに並ぶかとも考えたが、さすがにキツイだろう。ということで、とりあえず個人協賛席を確保した。日の出会場である。
 パイプいすが設置されているが、場所はどこでもいいとのこと。ならば最前列でって妙な気合を入れて、午後イチに会場に到着。先客は2組であった。
 この時点で最前列は確保確定。

 以後、ただただ開場の17時を待つ。時間つぶしにハードカバーの新刊を持って行ったが、前日の疲れと暑さで集中できず、早々に仕舞い込んだ。紫外線対策のストゥールに手袋をはめ、帽子を目深にかぶり日傘を差して、午後の暑い時間帯を路上で焼かれる。
 気が付けば、台船は海上に曳航されていた。ん、4台目もあるようだが、どうもこれには筒が載っていないような…(実は小型煙火の筒があったようだ)「

 午後2時、昼花火が少し上がった。以後1時間ごとに昼花火が打ち上げられる。
 風は…風下だ。



 
 入場待ちの列は15時過ぎから延びるようになり、最後尾は日の出駅の方まで行っていたようだ。

 このころ、明らかにチケットを持っていない人がワラワラと集まりだす。
 なんでも16時から車道の3/4が封鎖されて、路上観覧ができるのだとか。こちらは無料。なるほど、どうりで若い子が多いわけだ。
 16時の開放と同時に、ものすごい攻防戦が一瞬行われる。本当に一瞬で決着。すげぇ…。

 南浜橋から芝浦にかけて、この道路が封鎖されるようであった。もう、関係ないからいいけれど…。




 そうこうしているうちに協賛席もようやく開門。行列が長くなったということで15分早い開場であった。
 はやる気持ちで会場に飛び込むと、長い…。
 入口から日の出桟橋までずらーーーーーーーッとパイプいすが並んでいる。当初はやや駆け足で、やがて早足で、そして普通の歩みで(疲れた)、日の出桟橋の方へずずずずずずずいっと向かう。
 風が北東からだったので、少しでも煙の影響を受けないように北方向へシフトしたわけだ。

 大玉が載った台船のうち、一番北側にある台船正面付近に場所を定める。カメラを覗くと、ぎりぎりレインボーブリッジが入る。もう今日はこの構図で固定だな。



▲第2部より「花火で夏の思い出ゲットだぜ!!」ピカチュウ花火の後にモンスターボールが上がったよ

 最初からこんなに奥まで来る人はほとんどおらず、しばらく椅子に座ってボーーーーッとする。幸いにして日陰、そして海風が吹いている。ようやく人心地。
 やがて、ほかの人もこの奥地までやってくる。
 一応日の出の協賛席は完売らしいので、多少ドタキャンする人がいたとしても、このパイプいすのほとんどに人が座るわけだ。

 そしてふと気づく。周りが2マンセルであることに…。そりゃそうだよねぇ。そんなところに一人で飛び込むのって、ある意味勇者だよ、私。

 いつまでも私の隣が空いていることが非常に居心地悪い。いっそのこと荷物置きにしちゃおうかと思った頃に、勇気ある中国系カップルが現れて、その列の空いている席をひとつづつ詰めてもらって、自分たちカップルの席をキープして着席した。ナイス! しかも、彼氏の方は私と同じカメラ持っているぞ!


▲尺5寸

 入場時に初めて渡された花火プログラムに目を通す。
 打ち上げ開始早いなぁ…。長岡や柏崎なんぞ比にならないほどに明るいうちから花火をぶっこむ。

 ちなみに、この日の出個人協賛席は7,000円もするのだが、アナウンスは一切なしであった。対岸の晴海から微かに流れてくる音を拾うこともうまくできず、ほぼなにも分からないままに花火が上がっていく。

 そのうちに、なんとなく構造が分かって、ようやくプログラムとの一致をみる。

 まぁ、第四部の芸協玉さえ見逃さなければいいのだ。



▲尺5寸



▲芸協コーナー1「昇小花八重芯ステンド牡丹」静岡県 田畑朝裕


▲芸協コーナー2「昇木葉ひまわりの花」長野県 篠原茂男


▲芸協コーナー3「昇曲付三重芯錦先紅光露」茨城県 堀米三郎


▲芸協コーナー5「昇曲付変芯錦先紅遊星」秋田県 今野正義


▲芸協コーナー6「昇曲導付三重芯変化菊」東京都 小勝則孝


▲芸協コーナー7「昇小花潮騒のメモリー」東京都 細谷圭二


▲芸協コーナー8「昇分火付八重マジカル芯雅錦菊」秋田県 新山良洋


▲芸協コーナー9「昇曲導付三重芯菊先散華」新潟県 阿部正明


▲芸協コーナー10「昇小花付八重芯マジック牡丹」静岡県 小口昭三


▲芸協コーナー11対打ち「昇曲付八重咲き・侘び寂びの華」山梨県 山内宏


▲芸協コーナー12対打ち「昇分火ステンドグラス千輪菊」福島県 菅野忠夫


▲芸協コーナー13対打ち「昇小花八重芯菊先紅光露」長野県 青木昭夫


▲芸協コーナー14対打ち「昇銀朴彩色万華鏡」愛知県 磯谷尚孝


▲芸協コーナー15対打ち「昇曲導四重芯変化菊」茨城県 野村陽一


 芸協玉4番がうまく上がらなかったのが残念だが、納得いく玉が見られて満足。
 それにしてもここ、晴海の対岸だから、おそらく晴海会場と見え方は一緒だと思うの。対打ちはああいう打ち上げ方でよかったのか!? 人様のを見るに、お台場会場や品川埠頭の方がきれいに並んで見えるんだよねぇ…。
 竹芝辺りが一番きれいに見えたのかもね。


 そして第6部まで行って終了。


▲尺5寸


▲尺5寸


▲尺5寸


 普通さ、こういう花火会場って、時差退出するじゃない。一応日の出会場でもゆっくり出てくださいって言っていたんだけれど、ものの10分もしないうちに片づけるからさっさと出ろ的なアナウンスに変わった。警備のおじさんも人の側に立ってすっごいプレッシャーをかけてくるのだ。
 まだ片付けているんですってばっ!

 思いっきり奥にいる私が出口に出たころには、入り口付近ではすでに椅子の撤去がものすごい勢いで進んでいて、なんというか興ざめだったのである。


 初観覧にしておそらく最後となる花火大会は、微妙な感じで終了した。
 夜景は綺麗だったけれど。

神明で会いやしょ

2015-08-10 23:13:00 | 花火

▲初めの方に上がる10号5段2カ所から。この段階で既に「混ぜるな危険」状態である

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 8月7日は花火の日、神明の花火である。
 会場となる市川大門には二つの煙火店がある。齋木煙火本店とマルゴーである。この二社は今、勢いのある煙火店に数えられることには異論はないだろう。そんな2社に山内煙火店を加えたオール山梨で打ち上げが行われる花火大会である。
 とにかく美麗で、スピーディで、キラキラで、パステルで、しっとりでって全ての装飾語を総動員しても足りないぐらいに素敵な花火が打ち上げられる。

 今年は、5月に齋木煙火本店の社長の話を聞く機会もあり、この日が楽しみでならなかった。

 ほかにも「神明シンドローム」に罹っている花火愛好家は多く、前日を大晦日、当日を新年元旦と表現する人がワラワラ。
 私は中心軸を長岡においているからそこまではいかないけれど、ここの花火が美しく魅力的であることには異論はない。

 平日開催の今年も、半休を取って(仕事危なかったけれど)会社から直行である。




▲オープニング

 今年は、西伊豆町と姉妹町締結記念とかで、手筒花火でスタート。三河の辺りと違って、ハネがほとんどない感じで、観客を盛り上げながら筒を抱えるスタイル。手筒にもいろいろあるんだねぇ。
 その後、結構しっかりとした挨拶がある。先ほどまでオレンジ色に染まっていた空は、闇を帯び、花火打ち上げの舞台が整ってくる。

 そして打ち上げ開始。
 初っ端からワイド展開。そして尺込の高度感のある打上。観覧場所が打上現場に近いことはとてもうれしいが、縦にも横にもはみ出しすぎるのが悩みどころ。

 もうその件に関してはあきらめている(笑)。



▲10号5段の最初の1発が、もうきれいで~ デレデレ

 目玉となるプログラムはいくつもあるのだが、実は個人的に好きなのは、初めの方の段打ち。「なんでそんな玉ここで上げるのぉ」ってってのがさりげなくしれっと上がってしまう。
 それぞれの煙火店の美麗玉が上がるものだからある意味もったいない。1発1発でしっかり見たいのに、一緒に上がってしまうのだよ。この悔しさというかうれしさというか狂気は、もうただただ叫ぶか、声を失うかのどちらかだ。

 「混ぜるな危険」はここの花火のためにあるような言葉だ。



▲10号5段2カ所は実は好きな玉が上がる可能性が高いので、まったくもって見逃せない。右の玉はひそかに「おたま」と呼んでいる(オタマジャクシみたいなので)


 もう1発1発称賛の声をあげたいが、今回は動画班が隣にいるので、ぐっとこらえる。ただでさえ、無駄に通る声を持つ私は人様の動画の中にいくつもの声の痕跡を残してきている。昨今は、いろんな方が動画をアップされるので、なかなかに恥ずかしい。
 動画撮りの方は、歓声が入った方が臨場感が入っていいっていうんだけれど、自分の声って、自分が聞こえているように他人には聞こえていないんだよね。機械を通して流れてくる自分の声が自分の声と思えないのも嫌なのよね。
 若い女の子みたい黄色い声をあげられればいいんだけれど、生憎びっくりしたりするときは低い声になっちゃう上、どちらかというとネガティブつぶやきが多いので、必死に我慢する。
 まぁ、こちらも撮影に集中すると、歓声上げるどころではないのだけど…。



▲7号10段3カ所からも「混ぜるな危険」連発である

 時折2尺が上がる。プログラム的には4回あるが、例年どこかでダブルで上がるんだよね。こいつがまたはみ出る、はみ出る~。引き先が流れるとぶっつり切れる~。
 まぁ、終始そんな状態なのが神明。

 中には少し離れた山の上から撮る人もいるんだけど、花火は浴びてこそナンボの私には選択肢としてはないので、堂々とカメラから溢れさせておく。



▲特大スターマイン。小さく富士川町(スポンサー)の名前が仕掛で入るのが好き(コンポジ)


 時折スポンサー名の文字仕掛けに火がかけられる。大きな花火の足元で小さく文字を描く火がかわいい。花火の最初しか上がっていないので、あとで好んで合成する。
 昔は小千谷の花火でも文字仕掛けって結構あったんだけど、今はすっかりなくなってしまった。片貝は少しだけ残っている。全国的には文字仕掛けが残っているところが結構あるんだけど、ぜひ残していただきたい仕掛けだ。




▲競技花火より。一応煙火店ブラインドなんだけれど、隠す気が全くないこの花火w それにしても。音源トラブルはどうしたんだろう?


▲競技花火より。和火と言えば…


▲競技花火より。


 途中、5社限定だが、スターマインの競技が行われる。一応、煙火店名は伏せてあるんだけれど、花火の名称からして隠す気がないのがおかしい。今年も上がる前から、どれがどの煙火店から丸わかりであった。
 このスタマは音楽に合わせて上げられるのだが、2台目の花火の時にその音が途中で途切れた。うーん、誰かがコードに足を引っかけた?って感じ。

 なんだか毎年小さなトラブルがあるような気がする。



▲花火シンフォニー。これって和火固定なの?



▲大玉連発スターマイン

 メッセージ付き花火を境に後半戦に入る。
 このメッセージ花火には毎年プロポーズ花火が含まれていて、結果も花火の間に発表される。よっぽど自信がないとできない花火だし、万が一断るほうもなかなかに勇気がいる。
 ってか、本店やマルゴー玉でプロポーズされて何が不満なんじゃって、花火脳の私は思うけどね(笑)

 今年も2組のプロポーズが行われ、うち一組の成功が花火の合間に報告された。

 ん? もう一組のプロポーズは、ど、どうなったのぉ!!!!




▲特大スターマイン


▲テーマファイヤー この上が切れたのは痛恨


 気が付けば最後から3番目のプログラムテーマファイヤーがスタート。
 ここは1年おきに担当煙火店が入れ替わる。今年はグランドフィナーレがマルゴーで、その前のテーマファイヤーが本店となる。
 だからこのテーマファイヤーは本店ファンにはたまらんのである。



▲テーマファイヤー

 心の中で黄色い歓声をあげながら、カメラからフェイドアウトしながら花火が夜空に咲く。とっくにファインダーをのぞくことなんてしなくなっていて、ただ口を開けて上を見るばかり。

 もうね、カメラの画角どころか、人の視界の限界も越えて、目の前の夜空全部がキャンバスとなる1枚の絵なのだよ。それも時間経過とともにクルクルと変わる美しい絵が次々と…。
 終わる前から、「今年もここに来てよかったぁ」という幸せな気持ちが胸の内に広がる。


▲テーマファイヤー


▲テーマファイヤー


 最後の二尺が花開いて、グランドフィナーレへ。
 実は、一昨年のグランドフィナーレでは、真ん中近くのトラが抜けるというトラブルが発生していた。素晴らしい打上げだっただけにそこが残念だった。
 それを一番に思っていたのは担当煙火店さんであって、今年はその雪辱の年となる



▲グランドフィナーレ


▲グランドフィナーレ

 もうね、すごすぎて、全然撮れていないの、これが。笑っちゃうほどに。はみ出したレベルではない、まったく太刀打ちできない感じの花火で、あとで画像確認して討ち死にするほどに。ここまで行くとむしろ爽快である。

 今度は私が雪辱を果たさねば…と思いつつ、きっと来年もこのがぶり付き席で返り討ちにされるんだろうなぁ。そんな自分を想像するのすら楽しい花火なのだ。

 ん? なんだかただの被虐趣味?


 ということで、来年も神明で会いやしょ。