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今更感のGW花めぐり

2015-05-24 00:42:00 | 新潟ネタ

▲山本山からの越後三山

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 忙しかった大仕事がようやく終わって、心身ともに解放された週末。放置していたGWのもう一つの画像ファイルに手を付ける。小千谷の春の花である。
 今年は途中から雪解けがぐいぐい進んでしまったので、GWにはカタクリの最盛期は終わって仕舞っていた。それでも家の前にそびえる「山本山」は比較的遅くまでカタクリが咲いているところがあるのでそちらに。

 信濃川はこの山本山に沿うようにぐるりと蛇行する。

 その川の向こうには越後三山をはじめとする、越後の名峰が雪を頂いた姿を見せる絶好のポイントである。市内のいろんなところから見えるんだけど、ここは山の上まで車で行けるので市民にはお手軽な山である。


▲多分こっちが守門岳で


▲こっちが浅草岳


▲で、多分こちらが巻機


▲条件が良ければこの向こうに苗場山とかが見えるんだけどなぁ…
 ちなみに下が小千谷の田んぼの有名撮影ポイント。


 カタクリは…といえば、やはりあった。雪が残っているところのそばはまだ春の花が残っている。

 今回は、いつもとは逆方向にふんわり現像している。 雪が遅くまで残っているということは、谷あいの花である。日が当たらないから雪が残っているわけだ。そういうところだからか、光線が印象的な画像も多く、その処理方法をどうしたらいいのかなぁと思いつつのトライである。
 いつも花火と同じような処理をしているので逆サイドに引っ張ったら、個人的には驚きの展開である。
 さらに画像ソフトに「透かし」を入れる機能があることを1年以上使用して初めて知り、試しに入れてみた。しかもなぜか2種類ある(笑)



▲逆光なので、ドラマチックに!


▲これ花びらの脈が見えていたんだけれど、ここにアップすると潰れた


▲花びらの色を生かすか、蕊を生かすかは難しい


▲花を生かすために犠牲になった葉っぱ。だけど小千谷界隈のカタクリは斑入りの葉が多いので、思いっきりつぶしてしまうのも手だな


▲ちょっと月光色っぽくなった


▲光の加減で花びらの色が変わる


▲奥の雪解け水キラキラを生かすには硬調に仕上げた方が良かったか!?


▲カタクリは1週間ぐらい咲くので、蕊の状態を見ると何日目ぐらいかだいたい分かる。これは4日目ぐらいかな


▲カタクリの小路。ここは一応中部北陸自然歩道らしいよ


▲ちなみにカタクリの奥には、ミネザクラやユキツバキ、タムシバなどの雑木林が広がり、その林床にもカタクリが咲きます


▲カタクリの小路の途中の4姉妹。カタクリはタネで増えるので、実際姉妹であることが多い。

 カタクリ以外の花も咲いている。


▲コシノカンアオイ(越寒葵)。カタクリと同じような場所に生息する。上部中央の葉がカンアオイの葉で、この根元に地味な花をつける。葉っぱを見つけてその根元をそっと見てみるとあったりなかったり…。でもね、古典観葉植物らしく、目立つところで咲いていると翌年は無くなっていることも多いのよね(盗掘なのかなぁ…)



▲多分知らないと花とは気付かない。意外と固い


▲別の個体



▲ショウジョウバカマはカタクリよりも早く咲くが、雪解け水の通り道沿いではまだ残っていた。全体的にはピンクの花が主流だが、結構白っぽい個体も多くみられる


▲キクザキイチゲ。もうくたびれているけれど、残っていてうれしかった。


 季節は移ろい、徐々にカタクリやショウジョウバカマからトキワイカリソウやチゴユリ、オオイワカガミの季節となる。
 普通イカリソウは紅色なのだが、小千谷界隈では色つきのイカリソウを探すことの方が難しいほど、この白いトキワイカリソウがあちこちで幅を利かせている。


▲トキワイカリソウ。錨のような複雑な形をした花である。


 木の花もコブシが全開モード。里は既にコブシが終わっているが、山はこの時が最盛期
 

▲枝にいっぱい咲くコブシ


▲これぐらいになると、そろそろ散り時


▲こうなると、ちょっとだらしない感じのコブシだけど…


▲咲き始めはとっても気品あるコブシ


 今回、なにがうれしかったかって、思いがけずにたくさんのシュンランと出会えたこと。
 以前この山にシュンランが咲くことを知ってすっごくうれしかったのだけど、それっきりなかなか再会できなかった。目立つところで咲いていたから取られちゃったかなぁと思っていたのだけど、どうもこの時期が本来の開花期で、ここ数年は山の春が遅れていただけだったようだ。
 道沿いからも何株も見られるのだが、よーーく目を凝らすと森の中の林床にも結構咲いているよう。この時期は下生えの緑が増えるので、ちょうど保護色のような感じになっている。「見る目」を持っていないと見つからないと思われる。
 


▲久しぶり!シュンラン!


▲1株見つけると、続々と見つかる。このシュンランは大株だ。


▲…つむぎっぽい…


▲本当に幸せな時間





▲オオイワカガミ。普通のイワカガミの倍以上の花が付く。次の林床の主役


▲チゴユリ。コイツももの凄い量が全山で咲く。上から下までびっしり生えている


 あまりに花を愛ですぎて、夕方まで山で遊んでしまった。


▲JR東日本小千谷発電所の調整池と田んぼに映る夕陽


▲この水が山手線を動かしています


▲夕暮れから藍色に変わる、JR東日本小千谷発電所


越後の春は牛と共に(1)

2015-05-16 00:30:00 | 新潟ネタ

▲東山の春は牛の角突きとともに始まる

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▲前場と後場の最初に、勢子に取り組みが発表され承認される


 例年、5月3日は牛の角突きの初場所である。最近は「古志の雪まつり」に合わせて山古志の方で3月に角突きをしているみたいなんだけれど、小千谷は毎年緑香るこの時期が初場所となる。



▲小千谷の名物司会の佐藤さん(左)はこの初場所で引退とのこと。今後は、奥の観光協会のイケメンと、もう一人の勢子のイケメンが担当するのだそうだ。


 越後の角突きは、南総里見八犬伝にも描かれている伝統ある神事。国内にはいくつかの角突き・闘牛の文化があるのだけれど、国の重要無形民俗文化財に指定されているのは越後の角突きだけである。



▲牛は基本的自分たちの意思で頭を付けてグイグイと押し合う角突きを始める。最初はそろっと頭を付ける程度だが、コイツおもしろいや!と思うと息を合わせてゴツンと頭をつけあう。勢子はそれを見守る





▲停滞した角突きを活性化させるのも勢子の役目。腰を落とし、手を叩き、「よしたー!」と大きな声を上げて手を広げて牛を鼓舞する。「よした」は人間にも使われる「よくやった、いい子だ」って意味の方言。上の勢子は鼻紐を腰につけているから、いざというときに牛の鼻を掴める人だ。下の勢子は小千谷の勢子勢では1、2を争うイケメン。


 この角突きは神事のため、勝ち負けはない。すべて引き分けとなる。山深い中で助け合いの精神で生活してきた古くからこの地域に住む人々は、勝ち負けが決まって面白くない人が出ることを意識的に避けたのかな。それがが神事にふさわしく、どこか魅かれるのである。



▲よしたぁ!


▲ほら、よしたぁ!! 左のお兄ちゃんはほっそりしているのに、牛の扱いがうまくて感心する。牛の間に入るのもなかなかいい


▲ほぅら、よしたぁ!!


▲よしたぁ!!!




▲勢子は牛の近くで牛の状況を観察し続ける


▲牛の目をじーっと見る勢子


▲牛の観察は勢子の重要なお仕事。この勢子は、牛の後ろ脚に引っ掛ける綱を肩に掛けている


 とはいえ、牛をどうやって引き分けるかというと、ここに勢子という人が介在する。勢子が牛の状況を見てこれで十分だということで角突きをやめさせる。



▲勢子長の手が上がった!


 勢子長が手を上げるのがその瞬間。聞き分けよくさっと分けられる牛もいるが、牛としても頭を突き合わせるのは本能を刺激されることらしく、なっかなか止めない組もある。そんな牛の真ん中に割って2頭の牛を分けるのが勢子の役目。



▲離れて見ていた勢子がわらわらと集まる


▲後ろ足に綱をかけ、前に行こうとする牛の動きを封じ、勢子が対抗牛の鼻を取りに行く


▲紐を抜け出して場内を疾走する牛と、追いかける勢子。個人的には、カメラマンたちのレンズのお値段が気になる!


 小千谷の勢子は、揃いの法被を着ているので統一感があってかっこいい。これは強く主張したいところである(山古志はTシャツなのがいまいち)


初熱海~やっはいやっはい

2015-05-10 01:53:00 | 花火

▲初熱海

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 GWの報告を飛ばして、今日行ってきた件を…。

 先日も人に「意外」言われたが、実は熱海は行ったことがなかった。日曜夜に出かけるのが億劫だったのだよ。ところが、春季は土曜開催だったのでちょっと行く気になった今回。
 
 当初は、アカオのガーデンでバラを見ようか、いやいや三島のクレマチスの丘に行こうかと、楽しいプランを考えていたが、どうにも天気が気になる。そうやってウジウジしているうちに、午後4時を回ってあわてて出立!

 車中で日が暮れ、熱海に到着。雨雲の動きが気になるものの、まずは温泉に(←現場下見に行けよ)


▲駅前温泉の共同浴場に


▲タイルの小さめの浴槽が2つ(一つは柱の陰に隠れている)

 夕方というのに混んでいない。先客は3名。話の内容から大学4回生と分かる。
 こいつらが湯船の縁に腰掛けて足だけチャポチャポと湯につけているんだよね。ん? そんなに熱いのかって思って湯の温度確かめてみると、全然熱くないじゃん!! お前ら、どんだけぬるま湯人生なんだよ~! ということで、ぬるい人生を送ってきた女子大生をかき分けて入浴。これもう、40度切るか切らないかぐらいじゃないか~ ふと横を見ると、延々と水道水を流し続けている。
 ざけんなよ、熱海の源泉って最高温度98℃が売りなんじゃないかぁー(さすがの私も入れませんが)
 体感温度が39度ぐらいになったところで、もう一つの湯船があることに気付く。そちらの湯船に移動。ようやくひと心地付く。とはいっても、こっちの湯船も体感42度ぐらいなんだよなぁ…。もうちぃーっとパンチ出していいよ、熱海。

 くだんの女子大生は、ろくに湯船も浸からず、シャワーを浴びて上がっていった。

 ちょっと待てぃ!!

 おまいらちゃんと体を拭いてから出ろよ!!!( `Д´)/ 共同浴場の基礎の基礎だろ! 浴場内でタオルでさっと拭いてから脱衣場に出るんだよ!!!

 これだから近頃の若いモンは…ブツブツ。


 ということで、8時近くになってあわてて出発。
 はじめての熱海、どう行ったらいいのかわからないが、とりあえず浴衣の人の後を付いていく。そして到着。
 この時点で打ち上げ10分前を切っている。

 みんながよくアップする画像から想定してコッチかなぁと思ってみるものの、なんだか違う方向へ行ってしまったような。
 気が付けば、打ち上げ5分前。
 とりあえず、手近なところに三脚を立て、カメラを乗せてスタンバ…

 イイイイー!!  上がった!?


 そして、そんなに前にガブリ付きで見るのなら、ちゃんとデコッパチを持ってこいよ!ということに初弾から気付かされた orz


▲オープニングから堂々とはみ出ました!


▲上に合わせると下が切れるし…。


▲左側の大玉が、は、入らん!! というか、モゴモゴな花火だな…。


▲ある意味イケブンらしいといえばイケブンらしい星の散り方だが…。


▲イケブンブルーも


▲熱海城が花火の一部となっとる


▲大玉がひと休みすると、高さがそろってまぁまぁなのだが…。




▲熱海城が外せない




▲この辺りからケムケムが無視できなくなる


▲扇抜けなのは、カメラの向きを変えたからです


▲こう見ると、熱海城が未確認飛行物体状態だな



▲ラストの空中ナイアガラ。これって、こういうものなの??


 終了~。
 やっはい、やっはい、失敗したわ~。

 ここまで酷いとむしろ清々しい(開き直り)!!
 また行くかもしれないが、土曜設定のある春ぐらいかな。


 それにしても本当に誰にも会わなかったな。