▲まだ暮れ切らぬ空に打ち上がる花火
3年ぶりの大曲の花火。久々なので、絶対にチケットが欲しいと、入手しやすい現地販売に行くことにした。なお、節約した部分もあるので、往路は夜行バスにした(東京から秋田って意外と遠くて、夜行バスでは翌朝の販売時間に間に合わないため、前泊をすることになる)。
さすがに秋田までは約10時間かかる。夜だからドライバー休憩の度に外に出ることもできず、隣の人が寝ていれば車内トイレも気楽に行けない。なかなかにシビアな旅だった。これが山形の日本海辺りへの行き先なら4時間も短いのだが…。
秋田って遠いんだなぁと老体に刻まれる。
前泊とはいえ、ノープランなので、秋田市の温泉で夜行バスの疲れを洗い流してから大曲へ。
当初は商店街の七夕花火があったのだが、諸事情により取りやめとなっていたところ、別途プライベート花火が上がるとのことで、カメラを持っていつもの河川敷に向かう。
夕日を浴びてシルエット化した鳥海山はくっきりと浮かび上がり、右サイドには三日月が浮かんでいた。
時間になり、プライベート花火のツアー客が到着。今回は他人の花火を見るので、土手上に距離を取って三脚をセットする。そして、打ち上げ開始でございます!
▲右端に三日月が浮かぶ
▲この日の打ち上げは花火創造企業で、小松社長の解説付き
この日のメインゲストは、JR系のツアーのお客様。大曲の河川敷にバスで入り、椅子に座って観覧。暮れ切らぬ藍色の空は私の大好物でもある。
▲赤い雪割草
▲大きなきのこは秋田でも
▲ニャンコ~
▲尺玉も上がりまして
▲彩色千輪
コンディションよく、本番の大曲もこれぐらいのコンディションで見たいもの(季節が違うから無理だろうけどね)。
ホテルに戻って、翌朝の準備をして就寝。
翌朝、4:30に起きた。
何しろ現地販売が初めてのため、何時ごろに行列に並ぶのが適切なのかわからない。とりあえず、荷物をホテルに預けて出発。角を3回曲がると、遠くに人々の行列が見える。
ひゃぁぁぁぁぁぁ。もう結構並んでいるなぁ。
これが正行列ではなく、仮の待機場所だったりする。購入する席の場所によって並ぶ位置が異なるので、とりあえず自分の欲しい席の列の最後尾に並ぶ。まだ開場前なのにこんなに人が集まっているんだ。持参の折り畳みイスにとりあえず座る。
6時になって、ようやく敷地内に順番に誘導される。なにしろ初めての現地販売参戦なので、何もかもが初めてづくしできょろきょろと挙動不穏。。
本年より、従来の高桟敷の席が廃止されたため、その代替となるテーブル付イス席(定員4名)を求める人と、それ以外の席(パイプ椅子席、ベンチ席、シート席[椅子持ち込み可]、堤防席)で大きく2ブロックに分かれて、販売開始時刻の8時を待つ。
8時に販売開始予定だったが、前倒しに7時から販売が始まった。並んだ順に申込書を記入し、身分証明書を提示して購入窓口に向かう。そこでチケットを購入して出ていくというもの。
自分、ここで席の場所が選べるんだと勘違いしていたのだが、一応その席種のベストの部分から販売しているらしい。その筋の人ともなると、あえて最初から並ばず、販売位置から程よい場所を見計らって並ぶものらしい(何のプロだよw)
ということで、位置はちょっと低いが無事に友人一家の分もまとめて席を確保できた。先に友人分の席代を預かっていたので、うっかり落としたり紛失したりしないかと緊張していたんだが、無事購入&支払いも終わったことで、ようやく肩の荷が下りた。
さて、朝早くホテルを出たのはいいが(荷物だけ預けた)、コトがすべて済んだのは8時前。当初、チケット販売時刻は8時だった。
その8時に雷が上がった。
昼の号砲花火も消防署に事前に連絡許可申請を出さないといけないため、当日早めた現場に対応はできない。
そして、予想より早く暇になったが、何もすることがない(まだ観光施設も空いていない)。丸子川を見ながら時間が過ぎるのを待っていた(状況分かっていないから、ホテルもチェックアウトしていたのだよ)
9時になったので、とりあえずはなびアムに行って時間をつぶす。とはいえ、展示内容は冬&春の章とあまり変わっていなかったので、完全に手持無沙汰。
とりあえず、秋田市で時間をつぶすか…と荷物を受け取り、駅に向かって行ったら、見知った顔がまだ並んでいる。チケット界の極意を見た気がした。
そして本年第一ババヘラをゲットする。
チケット販売にどれだけ時間が取られるかも、初めての経験だから分からず、帰路の新幹線は午後3時台を予約していた。花火は日本最高級だが、時間をつぶす施設がないので(この辺り、各地方都市でもよくある問題)、イマイチな大曲を出て、とりあえず秋田市に向かう。
約1時間後(在来線)に秋田に到着したものの、温泉は昨日は言っているから結局駅ビル界隈をうろつくのみ。秋田土産も前日に買っていたので、ランチを食べたらまた何もやることがなくなった。
とりあえず、駅の待合室で時間が来るのを待つ。
そして、この段になってスマホの通信網が混乱していることに気付いた。とはいえ、ネット検索ができないぐらいで、ほかは特に困らなかったので、ただボーっと時間がくる。新幹線チケットは、suicaに取り込んであるから問題ない。
そうして、ようやく新幹線がやってきて、チケット争奪戦は完全終了したのであった。
今年初参戦で、知人からいろいろ知恵を付けてもらったので、来年以降も参戦するかどうかはまた来年考えよう。
▲スターマイン
▲フィナーレ。三日月は最後までよく見えました