▲初弾で撃沈したでござるよ
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たまむらの傷がくっつき、足の痣もブラックホール→バラ星雲→ヒアデス星団ぐらいになり、気が付けば、あれ、仕事順調!?ってことで、火曜日の午後職場を脱出! 湘南新宿ライン1本で鎌倉の駅に降り立った16時過ぎ。
駅前はちょっと早い浴衣の品評会のようで、その人波にもまれて材木座海岸に到着する。
ここ2・3年撮っていた場所には先客がいたため、少し下がったところに三脚をセットする。
すると、そこには見知った顔が…。
皆さ~ん、会社どーしたんですか~? どーしたんですか~? どうしたんだよ!? (こだま化)
暑さは継続しているが、海からの風は心地よく、沖に浮かぶ台船を見ながら空がペールオレンジに染まっていくさまを見る。
この鎌倉花火大会は、あんまり混雑しすぎると警備とかが追い付かないということで、毎年平日に行われる。とはいえ、お子さまもお嬢様もお姉さまも学校は夏休みなため、みな浴衣を着てここに集まる。しかも、今回は70回記念大会である。
弧を描く海岸線の中央部は大混雑だが、この材木座の辺りも結構人が集まる。浜に引き上げられている地元の人の船に「勝手に乗り込む」人がいるとかいろんなことはあるが(その船の舳先の下にも人がいて、揺れて危ないんだよ)、許容のラインのギリギリのバランス感だな、今のところ。
ペールブルーの空にかすかに本部からのアナウンスが聞こえ、打ち上げ開始でございます!
初弾、撃沈……orz
空の色と薄雲が一体化していて全然気づいていなかったんだけど、いつの間にか打上会場上空には薄い雲が滞留していた。
台船から打ち上げられる花火はその雲の中で開花することになり、その全貌が見えない。幾重にも重ねたレースのカーテンの向こうで光を放つのみ。カーテンに反射する色が鮮やかなほど、奥歯をギリギリ噛みしめることになる。
まぁ、こんなこともある。
以後、壊れたテレビを見ているかのように、さまざまな色をまとう雲を眺める。時折その雲からはみ出した光の粒がちらりと見えると、会場がどよめくという具合。
どうも海岸のほとんどがこんな状態のようで…。
そんな中でもあきらめの悪い私は、少しでも見えるのを取り逃すと惜しいとばかり、無駄にシャッターを切るのみである
▲ほらほら、これなんて下半分の色の変化キレッキレでしょ(棒)
▲あー、確か、鎌倉のどこかのお寺さんの手入れで出る木材を花火の材料にしたやつだっけ、この炭色のって(棒)
▲ボートから海中に花火玉を投げ込む「水中花火」はかろうじて見えるんだけど、どんだけ雲低く来ているんだよ…
▲あ、ちょっとだけ、ちょっとだけ見えた!(大玉の半分以下のサイズ)
▲キティちゃんさんはなかなかの愛想よしで、こんなコンディションでもほとんどこちらに目線を送ってきた。さすがキャラクター界の女帝!!
▲見えるのがほとんど3号とか4号辺りなんですけど…
▲変態玉キターー(光が右行ったり左行ったりぐるりと回ったりする玉を我々は愛称を込めて「変態玉」と称賛している)
▲なんか見たらヤバいのが雲の向こうにあるんですかね…
▲そしてこれが、この日見えた比較的大玉の変態玉だ!ウチもソトもギュリンギュリンと光が行ったり来たり!!
▲台船から斜めに打ち込む花火がもったいないレベルなのだが、この日ばかりは、これだけでも拝めてよかった…となる。
▲最後の水中花火は大玉もぶっ込んで、にぎやかに
結局、コンディションは変わることなく、終始こんな状態。観客はわずかに見える光の破片に一喜一憂し、ちらリズムを堪能した。
まぁ、ね。こんな日もあるよ。
おそらく一番悔しがっているのは、この日のために花火を作ってきた花火師さんたちなんだろうから、我々のような変態は、その断片から全容を想像妄想しまくって補完するのみなのである。
8月7日前に神社に行って風の神様にお願いして来よう…。