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有給5日消化を利用しての黒船まつり

2019-05-30 00:49:00 | 花火

▲さわやかな芯入り青ボタン残輪入り。なお奥の三角形は米軍軍艦のイルミネーションだそう。自分が泊まったホテルにもネイビーが何人か泊まっていたらしい

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 黒船まつりの花火大会は金曜日に上がる。以前はその翌日に大曲で花火鑑賞士会の総会があって移動の問題でそちらを優先するとこちらを見に行けないという問題があった。それが大曲「春の章」の登場により、総会期日もその日に移動して見に行けるようになった。
 もっとも金曜日平日開催なのは変わりない。

 ところで本年より有給休暇5日間を取得させないと企業側が罰則を受けるとかいう案件が発生し、勤務する会社でもその旨が告知されていた。しかも、とりあえず5日分の有給の予定を入れろとのお達しがあったので、とりあえず栄えある第一有給をこの黒船まつりの花火が上がる5月17日とした。
 とはいえ、仕事の状況によっては難しいよなぁと思っていたんだけれど、まさかの出向が発令され(それでも有給申請は生きている)、忙しくない時期になることが確定した。
 まぁ、多少出向先との揉め事は発生したが、何とか休みをもぎ取り、晴れて下田へ…。

 なお、前日までの雑業務で当日になってから準備をするという事態になり、伊豆急下田行きリゾート踊り子に飛び込んだのが発車1分前。駅弁を買う余裕すらなかったよ…。
 ということで到着した下田。伊豆急、PASMO対応だったから無事改札を出られてほっとした。
 そのままホテルへ…。祭りなのに平日だからか、素泊まりとはいえお安く泊まれて感謝。ここで友達と合流する。

 尺まで上がり、芸協玉も上がる花火大会としてはそれほど混まない(むしろガラ空きよ)のは、ひとえに金曜日開催であるからだ。それも会社終了後駆け付けられる距離ではないから、確実に半休以上の休みを取得せねば見ることができないってあたりだね。

 打ち上げ担当は東京のホソヤエンタープライズ。
 なぜ東京の業者!?って思うかもしれないが、伊豆に花火工場を持っているのですよ、これが。なお、ここから南の島しょ部の花火もこちらの煙火店さんが担当されているらしい。ほら、南の島は何気に「東京都」だし…。

 ということで、打ち上げ開始でございます!
 (玉の大きさはともかく※打ち上げ場所によってサイズが異なるから、玉名は少々怪しい)


▲7号水色オレンジ花びら


▲10号八重芯菊先染分錦残輪


▲芸協玉5号より。千輪は重ねるに限る


▲芸協玉5号より。八方のコクのあるパステルは輝度不足かしら


▲7号銀芯錦八方先変化って感じかな…。変化部分の火薬が親星とは異なる細さで、そのアンバランス感がちょっと印象に残る


▲7号 紫紅千華芯青黄しぐれ


▲7号&10号 彩星錦残輪千輪


▲特大スターマイン


▲フィナーレはドラム缶花火。さすがにドラム缶からの吹き出しは飛んじゃうので、その上のみで…。



おまけ
 翌日は10時ぐらいから岐阜基地の航空自衛隊による展示飛行があった(当初予定はブルーだった)。思いっきり望遠を忘れていたので、最大ズームのスマホ動画で果敢にチャレンジしてみた。真下にいると相当な爆音でビビる。





奥多摩源流まつり

2019-05-29 23:28:00 | 花火

▲日本一のお松焼。かなり離れていてもあったかいんだよ

 今年のゴールデンウィーク、年号の変わり目以外は実家に帰ることもせず、特に何もしない予定だった(裏ではいろいろやっていたけれど)。でもずっと家にいるのもあれなので、源流まつりにお出かけ。
 源流まつりは多摩川の上流にある山梨県小菅村のお祭りで、毎年GW(5月4日)に行われる。ステージでの発表や歌謡ショやーコント等も行われ、グラウンドでは地元や関係のある自治体の特産品などが売られたりしている。

 車でも行けるが、路線バスでも行ける(奥多摩駅と大月駅から)。バス運賃は片道1,000近くかかるが、近年は帰路の運賃がタダになるクーポンを往路のバスで出してくれるのでありがたい(これ、村が負担しているんだろうなぁ)。
 今年は少し早めに家を出て、12時台のバスで行く。会場に着くころに激しい雨。祭りのメイン会場から引き上げる人続々。自分が会場に着くころには雨は上がったのだが、グラウンドが泥の海と化していた。先ほど観客が引き揚げてしまったので、すっかり空いたところで名物のそばなどをいただく。
 花火が見える河原に簡易いすを置いて筒場に向かって歩き出す。筒場は早すぎてまだ車すら来ていなかったorz その代わりといっては何だが、この川、ヤマメ釣り場であったことを知る。イクラを餌に釣っている大人や子供が結構いる。そうだったのか~。

 ということで、山の上のほうにある温泉へシャトルバスでブーンと行く。

 夕方前に会場に戻る。予想通り、自分の前に三脚の列ができていたが、まぁ、少しずれるだけでなんとか対処する。そして、子供が遊んでいたという、行方不明の椅子を回収w 

 暗くなりゆく中、ようやく夜の祭りが始まる。

 最初はカグヅヂ(http://www.kaguzuchi.com/)によるファイヤーダンス。いや、ファイヤーダンス(プログラムにはそう書いてあるけれどさ)なんて古びた言葉で表現しきれない、火やLED等を使ったパフォーマンス集団である。公式サイトの動画を見るだけで、圧倒されるであろう。

 そして、たいまつを掲げた山伏たちが登場する。この山伏、公募制だったりする。山伏のたいまつによって日本一のお松焼に火がつけられる。日本一サイズだけあって、そばで見ているとやけどしそうなレベル。かなり離れていてもあったかさを感じる。


▲山伏たちが奥多摩源流を渡り、お松焼の火を北辰に返しに行く。

 この火をもって、花火に火が着けられ、花火が夜空の北辰(北極星)に返っていくというストーリーは、どなたが考えたのか、なかなかにいい筋書きである。
 

 ということで、打ち上げ開始でございます!


▲花火が空に帰っていく


▲うっ、ケムケムが滞留気味…。


▲レモン色×青のピカピカ変化。この配色は某煙火店を思い起こさせる


▲ブリティッシュカラーの聖礼花


▲煙で本来の色が隠れ気味


▲濃厚な色合いのスライド変化


▲幸せ色のパステル八方


▲そして聖礼花


 今年は観客席が風下になってしまい、花火が見えづらかったけれど、そこは心の目で補填。聖礼花3発は見失っているなぁ…。
 花火終了後、奥多摩まで戻るバスはそれほど乗客は多くなく、ちゃんと座って帰ることができた。

平成最後の花火と令和最初の花火をはしごする

2019-05-23 01:49:00 | 花火

▲令和最初の長岡花火。令和元年5月1日
 新時代も平和な花火を見られますように…。

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 過ぎてしまえばなんということはないが、今年は時代の区切りだった。
 今上の退位が決まり、皇太子の天皇位への即位が行われた。

 花火バカとしては気になる「平成最後の花火」と「新元号最初の花火」。今回の譲位は前回とは異なる喪を必要としないものだし、どことなく祭り気分が漂う。4月に新元号が「令和」と決まり、徐々に近づいてくる「その日」
 しかし、その日に花火を上げるという情報は意外と多くはなく、その中で平成最後と令和最初の花火をダブルで上げるという伊東温泉に行くことにした。もちろん伊東温泉もそのセレクトの一助となる。
 GW出し、温泉街だし、きっと一人で泊まる宿はたっかいんだろうなぁと思ってググったら意外と安いビジネスホテルがヒットした。部屋のお風呂も温泉だとか…。ならば温泉湯治も兼ねてと、ポチる。

 しかし、その日が近づくにつれて天気予報ががががが…。
 それでも少し天気の崩れが遅ければ、または早ければ何とかなるのかもしれない…という一縷の望みを抱えて家を出た4月30日。
 伊東温泉は曇り空だった。

 駅前の観光協会に「今日は花火やりますか」って聞いたところものすごく確信を持った声で「やります、雨が降ってもやります」との回答を得る。

 ホテルに荷物を置いてから、とりあえず打ち上げ現場へ…。
 (途中、一度は行ってみたかった東海館(https://ito-marinetown.co.jp/topics-33237.html)で温泉を楽しむ)

 か、風が強い。雨が横殴りだぜ…。

 打ち上げ現場には、場所取りの様子どころかほかに人影がなく、ただ警備のおじさんが風雨の中立っている状態。
 大きな防波堤の内側にある港の先に、筒場を認める。その根元には本日の打ち上げ担当である光屋窪田煙火工場と思しきトラックが止まっている。傘が持っていかれそうな強風&横殴りの雨という悪天候の中、花火をセットしてくれていたのだ。

 窪田さん、雨に負けずにがんばれ!


 食事をしてホテルに戻り、上下雨合羽完全防備で再度出発。
 先ほどの下見でもそうだったのだが、町中は小雨という感じなんだけれど、これで海岸線に出ると、一気に雨風が本気の姿勢を見せる。

 雨、本降りやんけ! 風、強いやんけ!! 傘させないレベル…。
 こんな中、現場に来るのは自分ぐらいだろうと思っていたら、仲間が1ダースほどいた。主に地元の方なのかな? 強風に悲鳴を上げながら、それでもこの悪天候の中花火を見ようとやってきている。
 河口近くには親水公園的に整備されており、その石段のところで見ることを警備のおじさんに進められるが、そこもふきっ晒し&雨ざんざか。結局その近くの橋の下に人が集まる。

 自分もそこに降りて、三脚を調整しているうちに、花火が上がった!

  

▲平成最後の花火。平成30年4月30日 伊東港
 打ち上げ開始前から港は横殴りの風で、レンズに雨粒が打ち付けられる。橋の下に避難していててもこのレベルの雨の吹込み
 
 橋げたを屋根代わりにしたのはいいが、完全の花火が橋桁の上にフレームアウト。仕方なく、三脚を前に出して花火を捉えるものの、それは吹き込む雨をまともに受けることになる。

 カメラにかけているタオルはあっという間にずぶぬれ。吹いても吹いてもレンズには雨粒が付く状態、強風にはひょっとしたら砂粒も混ざっているのかもしれない…。そんな状況下、予定通りのテンポなのか、やけにポンポンと花火が打ちあがる。リカバリーを許さぬ状態。

 ということで、雨粒満載で継続です!!


▲平成最後の花火。平成30年4月30日 伊東港


 しかし、あまりの雨の降りっぷり&海風の暴力ぶりに、観客が一人二人と脱落していく。気楽にスカート&サンダルで来ている人もいるし、そもそも雨を想定してる格好の人はほぼいない状態。
 がっちり装備している人は警備のおじさんと自分ぐらいだw

 しかし、替えのタオルも使い切りそうだったので、自分もいったん最前列を離脱する。



 先ほどまで屋根代わりに使っていた橋の後方まで下がってみた。
 雨はまともに受けるが、レンズの角度が緩くなることと、砂粒直撃の不安は解消。風も少し収まる(なお時々突風は吹く)。

 そして気付く。
 観客ほぼいなくなったな!

 橋の下にいた観客もほとんど撤退し、風が少し弱まるここも数人いるかいないか状態(;^_^A



▲平成最後の花火。平成30年4月30日 伊東港
 予想外のトラ攻撃

 ところで、この橋なんでこんな派手な色付けているの!? しかも色が変わるのよ。



▲平成最後の花火。平成30年4月30日 伊東港

 ということで、最後まで残って見たのは2名のみでしたw


 ほ、ほら、伊東温泉に泊まっている人はきっとホテルの部屋から見たんだよ、きっとそうだよ(棒)

 ずぶ濡れのまま、ホテルに帰宅。
 速攻カメラグッズを乾かし作業。新たにコンビニでタオルを買うレベルであった。



 当初、令和最初の花火も伊東で見るつもりだった。
 だが、その日を間近にしたとこに、「長岡でも令和初日に花火上げるよ、しかも尺玉あげちゃうよ」って情報が流れてきた。

 行くっきゃゃないでしょ!

 GWにもかかわらず、期間中間で人の移動が少ないからか(はたまたこの路線の乗車率の問題か)まだえきねっとの「とく30」とかが残っていたので日帰り長岡敢行を決める。

 ということで令和初日は、伊東発長岡日帰りである。
 当初は自宅によらずにそのまま行くつもりだったが、タオル全滅に付き、いったん自宅によってから長岡に行くことにする。
 まぁ、長岡はホームだから観光する必要もないしね…。


 夕方長岡着。
 駅中でイタリアンを食べて、信濃川へ。

 長岡では長生橋がカラーライトアップしているので、これは後方に長生橋だなって、迷わず左岸に向かう。途中の大手大橋上に三脚を広げる人もいる。花火大会当日にはここは封鎖されるから、なかなか体験できないアングルになるのだなぁと理解する、

 そして左岸に到着。
 知り合いがいるだろうと思ったが、誰にも会わず。
 こりゃ帰りも自力で戻らないといけないな、ひょっとしたらタクシーつかなわなきゃ帰りの新幹線に間に合わないかも…(翌朝も予定あり)。
 すんません、地元の知人を中心に駅まで送ってもらおうと甘い考え持ってましたm(_ _)m (地元外はインターに向かうだろうという理性は持ち合わせていた)

 終了後のバス便を一つだけ見つけて再び土手に戻る。

 結局知人とは1組だけしか会えなかった。みんなどこ行ったんだろうねぇと談笑しているうちに時間になって、打ち上げ開始。

 長岡、ケムケムで見えないことはあっても、あまり上空に雲が垂れ込めることは多くないので大丈夫だろうと思っていたら、ばっちりいたよ、低い雲orz

 特に何のアナウンスもなく、淡々と尺玉を打ち上げて、最後にはスターマインが上がって終了。10分ぐらいの出来事。


▲令和最初の長岡花火。令和元年5月1日


▲令和最初の長岡花火。令和元年5月1日


▲令和最初の長岡花火。令和元年5月1日


 慌てて撤収してバス停へ向かう。バス停が見えた所で向こうからバスがやってくるのも確認。ダッシュ! 無事乗車。
 長岡駅からさっさと新幹線に乗って家まで一直線で帰ったのでした。


 みんな、右岸長生橋上流にいたんだねぇ…。新幹線の中で確認したよ…。


 なお、伊東温泉の令和最初の花火は、前日と同様風雨の中で上げられた模様。一部雲に打ち込んだとはいえ、小雨で済んだし、ほとんど見えていたし、長岡まで瞬間滞在でも来てよかったよ!


 令和の時代も平和に花火を楽しめますように…(-人-)


兎足神社風まつりフルコース!

2019-05-10 01:43:00 | 花火

▲手筒の心意気!なんだかんだとここは三河、花火の里

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 三河とか南信とかでは春祭りと秋祭りでよく花火が奉納される。南信は車がないとなかなか行くのに苦労する場所なので、春の三河小坂井の風まつりは電車族には貴重な現場である。
 風まつりは3日かけて行われる祭事で、主に土曜日に行われる試楽祭を見に行く。

 要は、この日に花火が上がるからであるw

 そんなこんなで、この何年かはかなりの確率でお邪魔する風まつり。今はなくなったけれど、かつては二尺玉が上がっていた(請う復活)
 昨年、ふと気づいた。この風まつり、花火の日はあくまで本祭(主要な神事)の前夜祭ではないか…。これはちゃんとまつりそのものを見届ける必要があるのではないか…。
 ということで今年は花火の後に豊橋に宿泊して、翌日の神事を見て帰ろうと思ったわけである。

 今年もぷらっとこだまで浜松まで。以後は各駅停車を乗り継いで、小坂井に至る。兎足神社によって、「花火だけ」を見る場所に。そこに三脚を立てて、すでに到着している花火仲間と談笑。
 そうこうしているうちに昼になり、昼の手筒奉納を見に境内へ
 

▲神職及び奉納者の入場から見る。今年は桜がいい具合に残っていた。


▲昼の手筒奉納。玉火2本と手筒2本が奉納される。


▲境内前に止めていた小坂井の山車が戻る。山車の上の赤い笠は稚児獅子舞の踊り手

 この後昼花火があり、お目当ての夜の花火が打ちあがる。
 花火は神社前の仕掛け花火を見ながらその裏打ちとしてあげられるものだが、神社前のスペースはそれほど広くなく、花火見としては、電線がデデーンとあるので実はここでは見たことがない。たいていは伊那街道を渡った打ち上げ現場近くの田んぼ前で見る。
 その後、空が青から愛へと変遷する中、夜の花火が上がり始める。大玉が上がるのはすっかり暗くなってからだ。


▲昇り銀竜小花付芯入白菊


▲昇り曲導付彩色千輪 4号・6号・10号


▲昇り分砲付八重芯菊先パステル三化


▲昇り曲導付三重芯細波パステル彩色八方柳


▲昇り曲導付八重咲未来花


▲昇り曲導付八重芯銀華入冠降雪


▲昇り曲導付四重芯菊先染分爆花


▲昇り銀笛銀竜付緑点滅ひまわり千輪+昇り銀笛銀竜付ピンク点滅ひまわり千輪
 この2発、右→左の順で打ちあがったのだが、そんなに離れて上がるなんて聞いていないw


▲昇り銀竜付紅雪割草3玉+紅点滅時計草千輪5玉

 ここの花火、決して数は大きくないが、時に凝った球が上がるし、煙火店の得意玉も上がるので、その数少ない逸品を見るだけで満足度が上がる。

 ここらへんで民族移動が発生。境内近くの仕掛け花火で、最も見どころの建物花火が始まるからだ。しかし、撤収の遅さに定評のある自分は完全に出遅れるので、のんびり行くことにする。
 それでも隙間から見ることができた。


▲まさか間に合うとは思わず、しかも結構ちゃんと見れるところに行けるとは思わなかった手持スマホ動画の建物花火


 そして、これが終われば、手筒花火の奉納となる。
 最初のうちは結構混むんだけれど、奉納が進むうちに子供たちとその付き添いが帰るので場所を変えてみることもできる。

 やはり手筒は夜に上がるほうが映える。




▲手筒は、最初地面に置き、奉納者当人やその付き添いの人ともに、のけぞりながら木やりを上げる。そののち、手筒に着火。


▲最初は斜めに持ち、やがて垂直に抱える。顔の真横から火が噴き出す感じ


▲複数本同時奉納もある


▲周囲では世話人が見守る。建物のシルエットからこの炎の高さがわかる。手筒は終盤、底が威勢よく抜けて終了となる。その瞬間を「ハネ」と呼び、奉納者が火花に包まれる。


▲場所を変えて斜め正面から。これも「ハネ」の瞬間。その迫力にビクッとして手振れ甚だしく写真としては失敗だが、この迫力を伝えたくてあえて晒す


▲ちょっとアップにしてみる。ちなみに、不動の構えが必要らしく、ちょっとでも頭を傾けたりすると、後で古老に叱られるらしい


▲奉納者の顔も入り、ハネの瞬間も入り、かすかに桜も入れている自己満写真w

 例年、この後の大筒は見ないで帰るのだが、今年は宿泊予定だったので、最後まで見る。
 だが、ここでちょっとした事故が発生する。その瞬間を見ていなかったが、結局はこれで終わってしまった。なんということ。

 まぁ、おそらく長い歴史でそういうことは皆無ではなかったのだろうけれど、ご当人はお大事に(もう1か月以上前の話になってしまうが)


 この日は、豊橋に泊まった。


 翌朝、再び小坂井へ。
 風まつり、実は1日だけの祭りではない。実は3日間にわたって開催されている。前日は「試楽祭」と称される2日目、翌日が本番の「本祭り」となる。
 煙火目録にさらっと書いてあったことに気づいたのがここ2・3年のことである。

 ということで、本祭りも参戦。
 前日とは異なり、人でも落ち着いて一層地元の祭り感。


▲桜降る中佇む二尺奉納の記念碑。来年は2尺復活しないかな…。


▲本殿に神職や催事関係者がずらっと並び、祭典が始まる。ちゃんと殿上する前に手口を清めていた。昨日は少し前に出ていた巨大ウサギ神輿も、今日は少し下がっている。


▲神前で稚児舞奉納。今年は男の子の稚児さん


▲ほんと、今年は桜が残っていてよかった。時折ふぁさっと桜吹雪が待った。
 地元のカメラグループは桜ばかり撮っていたな…。


▲祭典が終了し、続々と退出する。あ、そうそう、煙火関係者は例のウサギの帽子をつけていた。

 この後、午後まで行事はない。
 昼ぐらいに「宿」地区の山車がやってくるから、そちらに行ってみようかと思っていたら、もう踏切のところまで来ていた。


▲架電に引っかからないよう、山車の屋根が低くされ、電車がこない間に一気に踏切を渡る。
 あ、宿地区の世話役は長羽織や裃を見につけていて、それはそれでかっこいいおっさんたちだった


 そうこうしているうちに小坂井の山車も動き出しそうだったので、慌てて神社前に戻る。しかし、どちらの山車もゆるりと子供たちが先導し、時にお菓子や酒がふるまわれてくるので神社前に到着するまでたっぷり1時間以上かかった。
 ぼーっと神社前で座って待っていたら、反対側か何かが駆けてきた。


▲坂地地区の獅子が周辺をぐるりと回って、駆けてきた。実は先ほどの踏切でも、この獅子を見たのだが、そのころから獅子頭を持つ若者はすでにヘロヘロモード。神社を目の前にして、一休みを入れるものの、おそらく相当お神酒を入れられているであろう様子で、周りの者たちに支えられている感。酒飲んで走って(めっちゃ全力)舞ってだから、そりゃ、回るさ。


▲鳥居下で獅子頭の舞を見せる。何度も見せる。

 そして、その後境内に向けて、やはり全力疾走で土煙を上げながら、駆けて行った。



 ということで、小坂井の山車がやってまいりました! たぶん、この道がかつての東海道だったと思われる。


▲若衆の中に明らかに子供が一人ちょこんと山車を引いているのがかわいらしい。ここまでくるちょっと前までもっとたくさんの子供が引いていた。

 そして、山車の方向転換。この手の古い屋台はハンドルなどはないから、物理で方向転換をする。
 京都祇園祭の場合は、車の下に竹を敷き、そこに水を撒いて一気に車輪を滑らせて方向転換をする。これがうまい山鉾には拍手が沸き起こる。
 田原の屋台は新しいからか、ほぼ力任せでびっくりした。あぁ、西枇杷の屋台は方向転換は見たことなかったなぁ…。
 秩父の屋台は前を梃子で持ち上げて芯棒を入れ、一気に方向転換をする。。


 小坂井もてこの原理を利用する。


▲山車の前から芯棒を突っ込み、支点となる半円形の丸太をかませる


▲芯棒に全体重をかけ、山車を持ち上げる


▲山車を浮かしたまま、地面を這うように芯棒を押し、角度を少しずつ変える。これを何度も何度も繰り返す。
 この時、後ろのほうでも大人たちが角度を変えるために山車から延びる別の芯棒を押している。

 小坂井の山車は境内に入っていき、神社前に鎮座される。


▲そうこうしているうちに宿の山車もやってきた


▲もちろん、宿の山車にも芯棒は突っ込まれ、若い男の子たちが成るw


▲宿の山車には兎足神社にかかる提灯と同じ兎柄の提灯が掛けられている


▲宿の屋台は神社の敷地には入らず、横向きのまま道に鎮座。屋根の上の人型は神社のほうを向いて飾られる

 両山車の動きが止まったところで、境内に戻る。


▲この帽子は何だろう。鴛鴦とか鳳凰とか表しているのかな


▲小坂井の山車はまだ人形設置中


▲これが御鉾かな。上のほうに重心があり、3人がかりでもふらふらさせながら神社本殿に設置された


▲笹踊りが始まった。

 踊りが始まるまで、結構時間がかかった。
 隣にいた地元のばあちゃんが、小坂井に嫁いで60年という方だったのだが、「笹踊りを見てからじゃないと帰らない。いっつもこれをちょっとだけでも見て帰る」って言っていた。
 そこまで地元のばあちゃん推しだと、私も見て帰らざるをえまいと、待っていた。


▲顔が隠れて見えないから確定ではないが、おそらく女の子3人が揃いの衣装を着て太鼓をたたいて跳ね踊るのが笹踊りというのだろう。先頭の男の子は、踊り手の世話係も兼ねている模様


▲笹踊りは3人のうち、2名は同じ踊り。一番後ろの1名も同じような踊りだが、少し変わった振りをする。3名そろってぴょんと飛んで太鼓&ポーズを決める。このパッケージを繰り返し、境内を何周かする。


▲笹踊りの後方には祭り関係者が続き、一緒に境内を回るが、踊るのは前の3名のみである。一番後ろには坂田金時と楠木正成の人型を乗せた山車を子供たちが引いていた。

ということで、スマホ手振れですが、笹踊り、ちょっと見てみて


 この笹踊り、特に何かが変わることなく、同じところをぐるぐるぐるぐる回るだけだった。呪術的な何かなのかな。笹踊り自体が大陸由来という話もあるみたいだ。
 雨がちょっと降ってきたので、この後の御神幸と語還幸の煙火は見ないで、撤収した。


 なお、実はタイトルに偽りありですw この風まつりは金曜日の神事から始まるので、気が向いたらそちらも見てみようかな…(字面からちょっと迷っている)

 そういえば、朝から豊川の向こう側にある豊麻神社の花火の音が結構なボリュームだった。