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長野えびす講こぼれ話

2012-11-29 23:43:00 | 花火

▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 まずは千輪×5。最初のは2種の重ね撮り。


①長野のスタバは寒い
 かつて、長野にもスタバに出店してもらおう!と署名活動の結果誕生した長野駅前のスタバは、天井までガラス張りのおしゃれな空間。朝7時から開店しているので、えびす講の場所取り後、駅まで歩いた後の癒しスポットとなる(駅中のそば屋も十分な癒しスポットだが)。


 だがしかし、長野は寒い国である。
 全面ガラス張りの店内は、朝イチの寒々しい空気が、ガラスからビンビン凍みてくるのである。
 猫舌の私にはホットドリンク類が早く飲めて便利だが、その「損益分岐点」を越えると寒い以外の何者でもない。店内にはご丁寧にブランケットも常設されているが、コートを着てブランケットをかけてもまだ寒いって、いったいドンだけなのだろうと、毎年思うわけである。






②信州煙火工業本店は土産店?
 スタバから善光寺参りへ、というのがいつもの朝コース。
 中央通をのそのそ歩いているときに今年初めて気付いた。某民芸店のシャッターにその店名と並んで「信州煙火工業」の名があることに…。確かに信州さんの住所から見てもその辺りに本社があるようだが、まさかここが本社!?
 いつも早朝にここを通るので、店が開いているのを見たことがないのだが、本当に民芸品屋(お土産屋)をやっているのだろうか…。

 あ、だから信州さんの花火って紫が入るのね。善光寺本堂にかかっている「五色まん幕」って所からの定番なのかなって勝手に想像してみる。




▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 染分けシリーズはちょっとイマイチな玉も…。


③えびす講昼花火は善光寺仕様?
 えびす講は昼にも花火が上がる。号砲ばかりだが、三段雷、五段雷、万雷、大雷などが組み合わされて毎時上がる(ときに30分毎に上がることも)。
 この花火が上がる場所は夜の現場(犀川)とは異なる。善光寺から見たら南西の丘陵地帯から上がっているようだ(おそらく某浄水所近辺)。何でかな~って考えたひとつの仮定が、「昼花火のスポンサーが善光寺だからお膝元で上げまっせ」ってこと。
 犀川からだとちょっと遠いから、市中で善光寺からもよく見える、よく聞こえる場所で上げているのではないだろうか…。
 ひょっとして信州煙火が善光寺の門前にあるってことも影響しているのかな(ちなみに工場は打上現場の近くの川をさかのぼったところにあるようで…)。

 あ、あと、朝の善光寺に某所(無人)には有料のはずのプログラムが無造作にドンと置かれていて取り放題だったのだが、よいのだろうか…(私は別なところで買いました)



▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 お楽しみの多重芯シリーズ 1/5


④昼花火のお膝元は何も知らない?
 で、この昼花火打ち上げ現場近くには温泉があって、毎年日帰り入浴を利用している。その温泉に向かっている最中にも、号砲が上がったのだが、とたんに周囲のワンコたちが大合唱を始めた。
 ワンコの散歩をしていた地元の主婦もあまりの音の大きさにビビッていた(私でも一瞬ドキッとするほど音が近い)。で、何の花火かご存じなかった。



▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 お楽しみの多重芯シリーズ 2/5


⑤多分、いびきをかいていたと思われ…
 温泉入浴後は、座敷でごろんと…のつもりだったが、昨年まで有料で別室あったのが廃止されてしまった。仕方なくオープンスペースに場所をキープし、横になった。
 激務続行中&夜行バスの身には少々騒がしいほうがよく眠れるらしく、結局2時間も爆眠。


 どんだけ豪快に寝ていたかは、同行者がいないので個人的には謎である。



▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 お楽しみの多重芯シリーズ 3/5


⑥えびす講<三連休
 現場ではあまり祭りらしいものやちゃんとしたものを食べない派なので、長野の場合は長野が生んだファーストフード「おやき」を買って向かう。
 長野駅にはいくつものおやき店が入った便利な店があり、いつもここで買うのだが、今年は売り切れ寸前であせった。
 これはえびす講の人出が多いから!?って思ったら、店員さんは「三連休の初日ですから~」と華麗にスルーされてしまった。



▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 お楽しみの多重芯シリーズ 4/5


⑦おばあちゃんはどこへ行きたかったのだろう…
 夕方、シャトルバスが出ている時間帯だったので利用した。
 私のちょっと後におばあちゃんが乗ってきた。後ろに空いている席があるからいいかぁと思ったら、そこに行くのを面倒くさがって、立つらしい。そうなれば席を譲らねば!! と立ち上がったが、おばあちゃんは「すぐ近くだからいいですよ」という。
 いやいや、「これはシャトルバスで最後まで止まりませんよ、だから座ってください」って、無理やり座らせた。

 そしてバスは日赤病院前に到着。
 ふと見ると、おばあちゃんがバス停に座ってバスを待っている。

 ……………
 ………
 …アレ?

 ひょっとしておばあちゃんは、シャトルバスを通常のバスと間違えて乗り込んできたのだろうか…。だから「すぐ降りますから」って言っていたのだろうか…。

 おばあちゃんが無事目的地にたどり着いたかは誰も知らない。





▲青木さんの10号シリーズ@長野えびす講煙火大会
 お楽しみの多重芯シリーズ 5/5


長野えびす講煙火大会行ってきました

2012-11-24 14:46:00 | 花火
 この2週間ほど、仕事がかつてなく忙しく持ち帰り&2時間睡眠もしばしば。そんな状況ではあるが、何もかも投げ出して今年も行ってきた「長野えびす講煙火大会」

 いつもの通り夜行バスで長野入り。それでも前夜から場所を取っている人にはかなうはずもなく、空いている場所を見つけて何とかシートを敷く。まったく、真っ暗の中でみんなようやるわ。
 当初は雨降りを覚悟して、後ろで立ち撮りできるのならちょっと遠くでもいいかな…、って思っていたのだが、現地で今一度天気予報を確認するとどうも雨は降らない確率が高くなってきたのでセンター左側である。ミニ三脚を立てて、テルテル坊主を吊るしておいた。

 ということで、あとは長野の定番の過ごし方
 スタバで時間をつぶして善光寺参りに行き、温泉でまったりある(仕事疲れもあって想定以上に寝こけていたが)。今回はその後に、「プログラムをゲット、ネットカフェで撮影用のプログラム起こし」というメニューも追加した。

 そして、夕方。3連休の初日ということもあって、売り切れ直前になっていた「おやき」をゲットして会場へ。
 温泉で寝こけていた分出遅れたため、会場でカメラのセットをしているうちに暗くなってしまう。例年、あとで後悔するので早めに携帯カイロを張り付けてスタンバイ完了。


▲オープニングの個人協賛特大スターマイン。和火かよ~って思って開放



▲大スターマイン(信州煙火工業)。縦横無尽に飛び回る飛遊星


▲大スターマイン(紅屋青木煙火店)。全体的に渋い色が多かった気がしたが、これは素直にかわいらしい


▲ミュージックスターマイン(紅屋青木煙火店)。相変わらずトラの動きが凄い。松島を使ったりして、ちょっとこの間の八代の趣もあった。


▲大スターマイン(信州煙火工業)。会場左側は途中から月(月齢9.2)がカットイン


▲大スターマイン(紅屋青木煙火店)。おなじみのキノコ会社スポンサードの花火は当然キノコ花火。千輪だってキノコ千輪だもん。


▲ミュージックスターマイン(信州煙火工業)。トラ、扇の色変化が凄すぎるのだが割物が上に行き過ぎて、撮るにはちょっとつらかった(下手の言い訳)。


▲大スターマイン(信州煙火工業)。カメラマンへの挑戦なのか、和火物が多すぎ。薄雲の月の方が明るいや。


▲大スターマイン(紅屋青木煙火店)。輪星は重ねても飛ばないから。


▲八号玉驚異の100連発超~ワイド特大スターマイン。途中まで、8号を2発づつ上げていたんだが、後半一気にワイドに。これ、全部撮れた人はいるのか!?


▲打止 特大スターマイン十号玉十五発一斉打(信州煙火工業)の一斉打の方


 今年もいい花火でした。
 まぁ、いい玉とそうでもない玉との差はいかんともしがたいが、この時期にこの物量の花火が見られるのはやはり貴重なこと。幸い、雨も落ちず、風も背後からで観覧環境も良かった。

 帰りの新幹線→在来線でもほぼ爆眠。
 いい休暇になったのは確かなのかも。



 …あ、投げ出した仕事はこの連休中に取り戻しときます。

秋の週末越後三昧③

2012-11-11 19:05:00 | お出かけ
 もう1週間もたってしまったが、11月4日は「越後の角突き」平成24年最終回であった。


▲「天竜」と「隆政」の取組



 越後の角突きは、新潟県小千谷市東山地区と、長岡市山古志地区に伝わる伝統行事であり、国の重要無形文化財に指定されている。もともと、長岡市と小千谷市の山間部は二十郷と呼ばれる小さな集落が点在する地だった。角突きは、そこに共通して伝承されてきた文化である。
 角突きと同じくして伝えられてきたのが「錦鯉」。今は行政区分的に分かれてしまっているが、元々は大きな地域文化圏である。
 越後の角突きは滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』にも記されており、江戸時代から有名だったことが分かる。



▲勢子はお清めの酒を口に含んで場所に臨む

 もともと牛は、頭を突き合わせて押し合い、力比べをするという習性があるそうだ。この地での農耕牛もそうやって角突きをしてきた。
 今は牛を農耕に使うことはなく、角突き用に牛をわざわざ買っているお宅がある。牛持ちと呼ばれる。この地では、犬の散歩ではなく、牛の散歩が日常である。
 そんなのどかな地。


▲当日の取り組み発表。勢子は拍手で同意を示す

 前日までは崩れていた天気もこの日は回復し、千秋楽を楽しみに出かけた。今は小千谷駅からシャトルバスも出ているので行きやすくなった。もちろん車でも行けるが、かなりの山道を行くことになる。
 今回は家族の車で乳幼児連れで早めに行った。母曰く、早く行くと「ぜんざい」がもらえるからという理由でである。



▲小千谷の闘牛キャラクター「よし太クン」も登場。長靴を作ってもらっていないからか闘牛場には入れず…。

 闘牛場の周囲には角突き牛が無造作につながれている。基本的におとなしいから触ることもできる(私は触らないけど)。
 今回、まだ怖いもの知らずの甥っ子がしきりに牛のそばに行きたがって、ドキドキした。なにせ相手は1トン超の大牛である。よし太クンにはあまり興味がないのよねぇ…。よし太クンに幼児を魅了するキャラクターアップを求む(笑)。



▲「天寿」と「龍氣」の取組。勢子が至近距離で見守る。小千谷の勢子は藍染の法被に「角突き」と白抜きされていて格好良い。


 日本には数は多くないが「闘牛」が行われているところがいくつかある。その中で「越後の角突き」が特異なのは、勝ち負けはないこと。全取組引き分けで終わる。
 牛が過度に疲れないよう、傷付かないように見守る「勢子」が牛とともに大勢場内に入って取組を管理する。元々は大事な農耕牛。ひとつ屋根の下に暮らす大事な家族である。傷つけて働けなくなったら大変なわけである。
 今は農業に従事する牛はいないが、家族同様に大事にしてもらっている昔ながらの飼い方をされている牛もまだいる。


 
▲「健康力」と「門兵衛」の取組。勢子は両手を広げて「よしたー、よしタッ!」と牛に気合いを入れる。「健康力」は地元のおじいちゃんたちが老後の楽しみに共同購入した牛である。この日も80を超えた牛持ちが場内で頑張っていた。


 鼻の綱を取られて頭をつけ合わした牛は、お互いをぐいぐい押し合う。時に上から押し付けたり、クイッと首をもたげて相手の体制を崩したり、と牛は牛なりに考えながら角突きをする。
 そして十分戦ったであろうというタイミングで「審判長」が手を上げる。すると、勢子が牛を分けて終わりとする。



▲「六兵衛」と「新政」の取組


▲「拓輝号」と「角銀」の取組。この2頭、すでに後ろ足を大勢の勢子に取られているのだが、当人たちはまだまだやる気満々。勢子が鼻を取りに行く。


 ただ、牛も面白いところを無理やり分けられるので、なかなか思うようにいかないこともある。時に、いつまでも頭を離さないヤツや、足を取られてもまだ取り組みを続けようとするヤツ、中には勢子につかまらないよう場内を疾走するヤツもいる。
 そんなヤンチャな牛と勢子のやり取りもこの角突きの見どころである。
 牛の一瞬のすきをつき、取組み相手の鼻(牛の弱点)を取る勢子の鮮やかな牛さばきには場内から拍手が起きる。



▲「平野屋」と「順ノ下」の取組。後方で大勢で足を引っ張ってもやめられない2頭。この足に綱をかけるのも一つの技術である。


▲勢子に鼻を取られた「平野屋」。奥の方で「順ノ下」も鼻を取られて、ともに「痛いの~(>_<)」の顔


 角突きは相撲と同じく、後半に行くほど年齢を重ねた横綱牛が出てくる。明らかに体周りも最初の牛よりも2回り以上大きい。そして、そういう牛の取り組みの方がやはり面白い。

 だけど最近どうも帰りの渋滞を嫌って、早めに帰ろうとする人が少なくないのよね~。花火でもそうやって最後まで見ない人が多い。だけど花火と違って、ここの渋滞って観客数が限られているから(写真で見ても分かるでしょ)そんなに大変なことにはならないはずなんだけれどねぇ…。


 何はともあれ、今年もいい角突きを楽しめた。
 やはり千秋楽は牛たちがこなれていて迫力がある。初場所の初々しいデビュー戦もかわいいんだけれどね。

 これから5月の初場所まで、牛たちは冬籠りに入る。そして当地は間もなく3メートル以上の雪に覆われる




▲「曙」号を引く未来の勢子。小学2年生になりました。おにいちゃんともども、闘牛場のゲート番をしていました。ちなみにお父さんがイケメンです。



【蛇足】
 最近は高級カメラを抱えて最前列に座りこむ人も結構いる(お仕事先のツアーも年に1回は来ている)。
 一応、ワイヤー4本(ゴムカバー付)でしっかりと区切っているのだが、やはり1トン超の牛が体当たりしてくると迫力がある。この日は前日までの雨で場内の足場が悪いためか、結構そういう取り組みが多かった。
 自分もカメラを構えるので気持ちは分からなくもないが、やはりあれはちょっと危ないと思う。1本30万越えのレンズがいつか踏みつぶされますぜ~。

秋の週末越後三昧②

2012-11-07 00:58:00 | 新潟ネタ
 今週末、ウチの裏をSLが走る。

 SL信濃川ロマン号。
 上越線長岡駅と、飯山線十日町駅を往復する。もちろん、小千谷にも停車。しかも往路は蒸気機関車に必要な水の補給などをするので、駅に20分も停車するそうだ。


▲小千谷駅を出発したSL。駅にも人が大勢おり、また、家の裏に出てきているおじいちゃんも写っている。



 このSLは実はある事件が関係している。

 JR東日本不正取水問題。
 JR手持ちの発電所が信濃川沿いにいくつもある。この発電所へ引き込まれた水はすぐ信濃川に戻るのではなく、山の下のトンネルを通ってより下流の発電所へと引き込まれ、そこにある発電所でもう一度発電を行う。つまり水の再活用。
 その間、本来の信濃川にはその分の水が不足することになる。本当は、決められた水量のみを使用するはずだったのが、長年にわたりJR東日本が多めに取水していたということが発覚した問題である。
 この水は最終的に小千谷で信濃川に戻るため、小千谷では水量豊かな大河に戻っているのだが、その上流の十日町~川口間は大河とは名ばかりの水量の少ない川になっていた。それは、魚資源の激減にもつながり、そして農業用水の不足にもつながるという、第1次産業県・新潟としては深刻なダメージを受けたのだった。

 ひょっとして、信濃川の川下りが廃止されたのもこれが原因だったのかな…。

 JRは謝罪し、沿岸の市町村に対し、賠償と共に観光支援などを約束した。
 その観光支援がこのSL運行である。

 今回初めて知ったのが、SLというものは、本運行の前に約1週間ほど試験運行が欠かせないということ。確かに、ハンドルをグイッとひねればスピードが出る電車とは違い、操作は難しそうだ。
 この辺りは「鉄」の皆さんがどこかで解説をしてくださるだろう。

 その試運転がちょうど私が帰省していた11月3・4日と行われた。
 何せ実家のすぐ裏は上越線。窓を開ければそこが特等席!


▲至近距離で見たSL

 でももっと近くで見たいというのが人情。
 ついつい線路際まで行ってしまう。都会と違って田舎の線路はほとんど無防備。私も子供のころは線路のすぐ脇で遊んでいて、「特急とき」などを間近に見ていた。新幹線がなかったころだから、特急も急行も今の倍以上走っていたわけだ。
 時間になって、線路際まで行くと、小千谷駅に停車しているSLが見える。
 時々サービスなのか、水蒸気を盛んに上げているのもよく見えた。駅にも多くの人が集まり、フラッシュがたかれている。

 そして出発時刻。

 ぽぉー!!というひときわ大きな汽笛を鳴らし、プシューっと余計な蒸気を吐き出して、ゆっくりとSLが動き出す。さっきまでの白煙が見る見る黒煙に変わり、近づいてくる。
 沿線に見物に出ている人へのサービスなのか、やけに汽笛と水蒸気を大盤振る舞いして疾走。ウチの前もあっという間に駆け抜けて行った。
 カーブの向こうに姿が消えてからも、時折汽笛の音が聞こえる。
 汽笛というのは旅情をかき立てるものだ。



 さて、旅立ったSLは午後に戻ってくる。
 もう一度ウチの裏を通るのだ。
 ということで、午後にもう一度見物に。午前中はかろうじて持った天気も午後には本振り。傘を差しながらそれでもやはり見物客がいる。
 そんなところに、遠くからSLがやってきた。


 ……あれ……。

 後ろ向き!?


▲復路は後ろ向き。石炭が先頭で、運転台の後方に煙突がある。

 復路の機関車は「お尻」から走ってきた。
 この沿線に「転車台」がないからとのこと。かつては十日町にあったのだが、ほくほく線開業と共になくなり、越後川口の転車台も中越地震の後に撤去された。
 話には聞いていたが、やはり目の当たりにすると少し脱力(笑)。




 翌日も試運転日。
 往路を見送るべく、今度は家からちょっと離れたところまでトコトコ遠征。
 天気がよかったからか、まったくの農道にまで見物人がチラホラ。中には県外ナンバーも見られる。後ろを見れば、線路脇には明らかに「その筋」の方がチラホラ…。
 上越線は電化されているため架線(邪魔)がある「ため、それでも少なめと思われるが、架線のない飯山線にはもっと多くの「その筋」の方が来られたのではないだろうか…。

 そんな中、汽笛を鳴らしてSLが近づいてきた。


▲どうしても空を入れて撮りたくて、縦
 ちなみに、ここ、春だともっと面白い撮り方ができるんだけど、常態化しないかな~


▲運転士も写っていてちょっとうれしい気分

 
 …あれ~、今朝も後ろ向きだ~。

 この日は往路が逆向きで、復路が正面というスケジュールだった。
 まぁ、珍しいものを見れたから良しとしますか。


 ちなみに本番の乗車券は瞬殺で、家族分のチケットを取ろうとしていたウチの弟がたいそう憤慨いた(10時にみどりの窓口に行くんじゃダメらて…)。


秋の週末越後三昧①

2012-11-06 00:19:00 | 花火
 週末は3つのイベントをハシゴしてきた。
 ①ろうそく祭り
 ②SL試運転
 ③角突き千秋楽


▲燃えるろうそく

 ろうそく祭りは宝徳山稲荷大社の秋の神事。
 信越線に乗っていると、無人駅である越後岩塚でギョッとする。山から巨大な赤い物体が突き出ているのだ。「大地の芸術祭」ではない。それが宝徳山稲荷大社。あまりの巨大さに、山向こうの地元民の私でさえ、怪しい宗教じゃないかと疑った次第である。



▲鳥居もデカいが、その背後の神社本体の建物もデカい


 そのいわれは古く、縄文時代創建とか!? でもって、3つあるお社にはそれぞれ尊い神様が祭られている。

 天照白菊宝徳稲荷大神(あまてらすしらぎくほうとくいなりのおおかみ)
 大和古峰大神(やまとふるみねのおおかみ)
 八意思兼大神(やごころおもいかねのおおかみ)

 他ではあまり聞かない神様だけに、有難みもひとしお!?

 11月は神無月、国中の神様が出雲にお出ましになる。
 その出雲行きの前に何故だかこの宝徳山稲荷大社に集合していくというのがこの日らしい。つまり、この日の巨大なお社の上空には全国の神々千五百万(八百万ではきかない)の神様がグルングルンと回っているというわけである。
 まぁ、さすがに全国というのは誇張で、リアルサイズでは東北関東周辺の神様が集まるのではないかという無駄な推察を加えてみるが、それだけ神様がいれば人々の願いも聞き届けてくれるに違いないというわけで、周辺の善男善女がこの日の夜に参拝に訪れる。


▲燃えるろうそく。これでも全体の1/4ぐらい

 で、神事は夜中の10時に本殿で、0時に奥の院で行われるという宵っ張りのお祭りなのだが、このときにお願いに使うのがろうそくである。
 ろうそくといっても3寸の仏壇ろうそくではない。1尺の赤いろうそくである。それも2本セット(2,000円也)。そのろうそくの赤い胴に油性マジックで願いを記入し、灯をともして神様にお願いするわけである。
 そのろうそくの数が半端ない。数万本。50メートルプール2つぐらいの屋外に、ズラズラッとろうそく立てが並ぶのである。そう、ろうそく畑。ひと昔前は、何十万本もあったという。
 それらに灯がともると、まさに壮観!まるでたいまつのように赤々と燃える。ろうそくの芯が小指ほどの太さがあるのだから、ちょっとした風ぐらいでは消えないのである。
 11月の夜ともなれば、結構寒い。だが、ここに行けば暖房要らずのぬくもりである。

 このろうそくの明かりの束に、時折「火の鳥」が見えるという。それが見えると幸せになるといわれているので、人々はろうそくの明かりを一時じっと見ているのである。


▲中抜けだけど冠菊


 このろうそく祭りに合わせて、花火が打ちあがると聞いた。
 3~5号ぐらいの単発花火がポンポンと上がるだけである。花火好きとしては行くっきゃナイショ。ってカメラを担いで行ったのだが、これがなかなかに難しい。
 曲導入りの花火がほとんどなく、いきなり花火が開くのである。発射音はろうそくの炎の燃えるゴーゴー音にかき消されるから、まさに突然花火が開く感じ。
 久々に「中抜け」写真を大量に生産してしまった。それに、ろうそくの炎が集団となって明るすぎるから、なかなかバランスが難しいのだよね。



▲見物の人がド真ん前に立ち尽くしてしまったが、ろうそくの光を遮ったのでむしろ花火の色はキレイ。


 この神事は新潟の行事に多い「日付固定」なので、また曜日が良い日に行って見よう思った。


 ちなみに、奥の院で参拝(玉ぐし奉納)をすると、供物の引換券が渡される。これを一番下の本宮に持っていくとビニール袋に無造作に入った供物が渡される。
 うどん、せんべい(地元岩塚製菓特別謹製)、お神酒(小千谷の高の井酒造謹製)のほか、みかんや缶詰が入っていた。お参りするだけでこれらがもらえるのも、この神社に多くの人が集まる理由なのかもしれない(笑)。


 私は電車での移動だったので、神事は見ないで撤収した。一番盛り上がるの夜中の0時過ぎと聞く。車でお出かけすることをオススメする祭りである。



▲曲導付花火は本当に少ない