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気仙沼ぷらぷら

2013-05-28 22:23:00 | お出かけ

▲気仙沼・鹿折地区に今も残る津波で流されてきた漁船。周辺はまだ更地のままだけに目立つ。

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 花火鑑賞士の集いの翌日は、気仙沼に足を向けた。2006年に取材で訪れて以来、震災後が気になっていたところだ。
 朝7:33のこまちに乗って盛岡へ。盛岡から東北本線の各駅停車に乗って一ノ関へ(新幹線でも行けるけれど、その先の接続が不便なので時間調整を兼ねての各駅停車利用)。そして一ノ関から大船渡線で気仙沼に12:09到着。
 東北本線は途中でやけに混んでいたが、そのほとんどは平泉で下りていった。世界遺産様様ってところだね。その東北本線は踏切に誰かが侵入したのか、電車が5分以上止まってしまい乗り換えがギリギリの私はドキドキしたが、何とか発車1分前に到着。お向かいの大船渡線に飛び乗った。
 2両編成のディーゼルカーは藤の花咲く山間を抜けて海を目指す。こちらも途中の猊鼻渓でほとんどの人が降りてしまったが、それでも10人ぐらいは終点まで乗っていた。


▲気仙沼駅。大船渡線の現在の終着点。この先は津波でレールが流されたまま…。

 気仙沼では歓迎の横断幕を持ったスタッフが「ようこそ気仙沼へ!!」と出迎えてくれた。うーん、そんなにテンションが高いとこちらが気恥ずかしいのだが…。
 観光案内所で巡回バス(100円)のことを教えてもらい、それに乗って出発。

 バスには先ほどのスタッフも3名乗りこんで、少しずつ町の説明をしてくれる。ただ、多分本業じゃないんだろうね。突っ込んだ話はちょっと分からないようだった。まぁ、私のマニアックなツッコミは(鹿折地区に転がっていた早池峰山の石碑※の意味。気仙沼からは見えない岩手の山であるのに何故?)、完全に予想の斜め上を行くから仕方ないのだけれどね。
 ※どうやらもともと早池峰山信仰はこの気仙沼周辺の海辺にも広がっていたらしく、おそらくその関連の石碑ではないかと推察される。明治か大正かの建立ではないのかな。



▲打ち上げられた船の真横を県道46号線・東浜街道が通る。海沿いを走るメインルートのため、鉄道代替のバス(BRT)も観光バスもここを通る。

 バスは、市役所前を通り過ぎて、津波と火災の被害で壊滅状態の鹿折地区へ。津波は鹿折川をさかのぼって、川からあふれる形でこの地域を襲ったらしい。石巻と同じ形である。
 目の前に巨大な船が打ち上げられているのが見えてきた。ちょうど道路がその脇を通る形となっており、この日も一般の人が車を降りて見物していた。
 周辺に何もない中にこの船と「復幸マルシェ」(停留所近く)という仮設の商店街があるのみ。
 周辺はがれきを片付けただけで、まだ家を建てることができない。
 なぜなら、地盤沈下があって、3メートルほど嵩上げが予定されているから。だけど、まだその工事に手が着いていないような感じなのだよね。こんな状態では人々が戻るのはいつになるのか。


▲鹿折地区の地盤沈下。沈み込んだガードレールの脇に新たにガードレールを設置している

 一部の人々がこの船を残してほしいという気持ちは分かるが、本来海にあるべきものを無理に陸に留めておくには莫大な費用がかかる。鉄の腐食を考えると、ドーム型の建物で覆うとして何億もの維持費が必要になるそうだ。その何億の金は今困っている人に先に使う方が本分だと思う意見も強いので、実現できずにいるようっだ。
 ちなみに報じられているように船主は解体撤去の方向で考えているらしい。



▲五十鈴神社脇から対岸の魚市場を望む。津波で流された浮見堂の復旧は未定。気仙沼の港まつりの花火はこの辺りから打ち上がる。


▲土台だけを残して失われた家。こんなのが至る所にある


 魚市場前でバスを降りた。
 もちろん、この魚市場も津波をもろにかぶっている。建築物本体は壊滅的な損壊はなかったようで被災3カ月後に魚市場は再開した。しかし、接岸施設やさまざまな施設は失われてしまって、今も復旧工事が続いている。
 ここの魚市場は2階相当位置に見学デッキが設けられており、だれでも見学できる。もちろん日曜日の午後はもうセリもすっかり終わって無人状態であるが、以前朝早くに訪れた時にはそこに並ぶ魚の豊富さに圧倒された。


▲気仙沼の魚市場屋上から望む湾内。本来杭が見えているところも波止場であるが、津波でめくれ上げられ持って行かれたようだ


▲魚市場内部。波止場が持って行かれているのは魚市場正面も同様で、半分以上はまだ復旧工事中のようだ


▲2006年にここを訪れた時は、この辺りには一面にマグロやサメがズラリと並んでいてそれはそれは壮観だったが、こちらもまだ復旧工事中のようだ


 魚市場周辺の施設も多く被災しており、その多くはまだ復旧していない。更地も点在している。


▲魚市場隣のリアスシャークミュージアム。気仙沼といえば、フカヒレということでサメの博物館であった。現在も休館中


▲リアスシャークミュージアムの裏は海市場という物産販売所だった。津波はこちら側から侵入し、ミュージアム正面側に抜けて行った


▲サメの模型もどこか寂しそうで…


 しかし、確かな復興も確実にある。


▲魚市場の対岸の造船所はフル稼働中。石巻もそうだったが、海の町は船が無ければ復興できないということだろう。


▲造船所の数百メートル右側に民家が残っている一角があった。ブルーシートで覆われているのは寺だろうか。対岸の民家は軒並み流されているだけに、ちょっと不思議な雰囲気がした。


 魚市場を離れ、歩き始める。


▲魚市場の近くにヤマオダマキが咲いていた


▲まだまだ復興途上である。後ろに見えるのは私が2006年に取材でお世話になったホテル。気仙沼は海沿いに山がそそり立つ土地のため、崖の上の建物には津波の害は及ばなかった。


▲気仙沼女子高等学校。こちらも高台にあったため、津波被害はほとんどなかったが、津波後の火災を避けるために山を越えて避難したという。この独特の建物が一部マニアには受けていたのだが、震災を機に生徒が集まらないと閉校するらしい。生徒や教職員には寝耳に水の話だったらしい。


 港に面した「お魚市場」は魚市場とほぼ同じ時期に再開した物品販売店である。レストランも併設されており、今は団体ツアーも訪れる場所の一つだ。
 この日も見覚えのある(クライアント)のツアーが昼食に立ち寄っていた。この団体の用海鮮丼大量作成のために、多くの一般客が待たされていたのは不問にしよう。


▲お魚市場のレストラン鮮で昼食。2日前から上がり始めたという初鰹のお刺し身定食1,300円也。生カツオが甘くておいしい上にボリューム満点!

 2日前からカツオが上がっているという話を聞いたのでここは迷わずかつお刺し身定食でしょう。正真正銘、初鰹である。
 さらに、「今日中に帰るんだったらこれ持ってって!」の声に惹かれて、未冷凍の生のカツオのたたきを購入。真空パックなうえに氷を付けてくれたので、東京まで無事に持って帰れた(うまかった)。

 食後、駅に向かって(少々鹿折地区に寄り道もしたが)再び歩き始める。
 気仙沼は港に面して「風待ちの町」作りを進めていた。ここに登録有形文化財の建物がいくつかあったのだが、それらも津波の被害を受けている



▲登録有形文化財の男山本店の現状。下が被災前。3階建てだったのに、下2階はどこに行ったのだ!?



▲同じく登録有形文化財の角星店舗。応急措置はしてあるが、今年度の復旧作業は未定のようだ



▲市内のあちこちに津波到達位置がマーキングしてある


 プラプラしていたら、洋菓子屋さんがあったので、ここでお菓子を購入。もちろん2階まで津波の被害に遭ったお店である。
 そうこうしているうちに駅に到着。
 気仙沼の駅からは今度は特急バスで一ノ関へ。一ノ関からの新幹線はE5系(はやぶさタイプ)ののびのび車両で、前夜3時間睡眠の身には爆眠に最適だった。

花火鑑賞士の集い&錦秋湖花火

2013-05-27 00:05:00 | 花火

▲錦秋湖花火大会

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 25日は年に一度のディープな1日、「花火鑑賞士の集い」(@秋田・大曲)である。
 今回は、夜、錦秋湖の花火(@岩手県)を見に行くことになっていることを新年会で聞いていた。あれ、じゃぁ、「大曲花火カレンダー」にある「花火鑑賞士の集い」の花火はどーなるの?って一瞬心配したけれど、昼花火を上げるんだーと自分の中で納得。後日、その通りの案内が来ていた。
 2時間睡眠の身ではスーパーこまちは快適なゆりかごだ。
 みちのくは春遅く、まだ田植え前の田んぼも少なくない。八重桜がまだ咲き、ウワミズサクラなども咲いている状態。

 ということで、今年のフォーローアップセミナーのテーマは「昼花火大研究!」

 大曲花火化学工業の新山さんや小松煙火工業の小松さんにご登場いただき、相変わらずのコニートークは止まらなかった。
 前振りで20分ってどうよ(笑)。


▲花火鑑賞士のつどい:フォローアップセミナー。「昼花火大研究!」
 この見出しを見て、この番組を思い出した人も結構いるのでは…。次の新三大○○は決まりだな(笑)。


▲昼花火でよく使われる落下傘の長旗に大曲の花火師さんが一筆入魂&手形(相撲取りか!?)がサプライズプレゼント。残念ながら当たりませんでした。好きな番号を言えって言われて「4(この日の私の番号)」を言う人っていないんじゃない? orz


 会場を雄物川河川敷に移して、昼花火鑑賞。
 昼花火は毎度撮影に苦労する。しかも、本番と同じく西日がうす雲の向こうからチラホラするという良コンディションとは言えない状態。まぁ、これで鍛えて本番でも「見える目を養え」ってことで捉えておこう。
 真っ黒なサングラスを買わねばっ!



▲昼花火の構成用色煙の燃焼実験。中の薬品を半燃焼させるのがポイントなのだそうだ。ちなみに、手前の石にこびりついている紫色の薬品は、手に付いたら1カ月は落ちない代物らしい


▲大曲花火化学工業の新山さんが煙パイプを手に説明



▲昼花火鑑賞。黒煙柳入紅光万雷


▲緑煙竜。ちゃんと落下傘で吊られているのが分かる


▲昼のスターマイン


 さて、バスは一路錦秋湖へ。
 錦秋湖は秋田ではなく岩手県にあるが、秋田道を使えば1時間弱で到着。
 錦秋湖まつりの花火大会は、大曲の北日本花火興行さんが打ち上げ担当である。4号や5号主体の小さな花火大火だが、数は少ないが尺などの大型花火も上がる 。
 湖に2台の台船を浮かべ、さらに岸辺の打ち上げ場所からも花火が打ち上がる。

 19:00過ぎに現地到着。
 お弁当と飲み物が手渡され、会場へ。岸辺のそれほど大きくないスペースが観覧場所だ。途中北上線を横断。えぇ、上り下り合わせても1時間に1本ぐらいしか走らない非電化路線である。なんのことはない。
 さて、照明もほとんどない会場で観覧場所を見つけてセットアップ。ほぼ真っ暗な中、弁当を食べる。いやぁ、この弁当が田舎感覚でね…量多すぎるでしょ! そして某酒販売店社長提供なのかドリンクが3本って(うち2本アルコールドリンク)、大盤振る舞いしすぎですよ~。と、東京人の感覚で述べてみるが、新潟県人の感覚では納得してしまう自分がいる(笑)。
 弁当を食べ終わって(ゲプ)、冷えてきたので(山の中でまだカタクリが咲いているコンディション、しかも雪解け水をたたえた湖のそば)1枚着重ねて時計を見れば、打ち上げ開始10分前を切っている。 

 町の脆弱な音響設備に少々ドキドキしたが、無事打ち上げ開始。






▲水中花火。小さなモーターボートから火をつけた花火玉がポンポン湖に投げ入れられ、水上で花火が半円に開くもの。必死に走るボートにエールを送りたくなる。
 話には聞いていたが、実物を見るのはこれが初めて。鎌倉も熊野もこういう方式らしいね。


▲水上開花花火
 岸辺から湖に向けての斜め打ち。規模が違うから、柏崎と比べてはいけない。


▲7号玉10号玉3連。もうちょっと高度差が出るかと思ったのだが、すっかり重なってしまった。右下にお月様が現れた。お月様の下に山の稜線がある位置関係である。







▲錦からポカ物が飛び出し、導火線の長さで開花位置を異ならせる。某江の●の花火よりもクリスマスツリーっぽく見えるなぁ。大曲じゃないから、湖に落とし放題である。


 ということで約1時間の花火は終了。
 再びバスに揺られて大曲に戻り、二次会に突入。スタート22:30という、はじめから日付変更線越える気満々である。
 まぁ、結局3次会(毎度のそば屋)までなだれ込み、ホテルに戻ってきたのは午前2:40であった。今夜も2時間睡眠だな…。

山を越えて

2013-05-24 23:53:00 | 雑事つれづれ

▲せめての潤いをと思って、部屋にシャクヤクを飾りました

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 年に2回の大仕事がようやく終わった。
 大きな戦力だったスタッフが退職し、その補充がないままに進めざるを得なかったため、そのしわ寄せは当然私に集中。
 作業時間が半端ないものになった。

 まぁ、終わったことをここで愚痴っても仕方ない。



 明日はパーッと花火だぁ!
 ということで、土日でお出かけしてきます。

デジブック

2013-05-13 22:12:00 | 新潟ネタ
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▲GW前半の小千谷歩きをデジブックにまとめたものです。あと3週間見られます。

ご近所もいつものように花盛り

2013-05-06 22:52:00 | 新潟ネタ

▲大好きなキクザキイチゲ。いつものところでいつものように出会えることがうれしい。

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 GW前半の最終日は、東京に戻らねばならないので近場で。実家の近くにある小さな花の谷。田んぼのそばの林の中で誰にも愛でられることなく咲いている小さな花園が3つほどある。
 うち一つは遠めにまだ雪が残っていたので、パスして、ふたつだけに絞ってみた。



▲一つ目はこんな滝があるところ

 滝の写真を撮っていたら、地元のおばちゃんに「あーこう見るときれいな滝なのねぇ」と声をかけられた。小規模だけど、一枚岩のきれいな滑滝なのである。上の段々の滝も大きな石が長年の水流で少し削られていい風情。
 おそらく地元の人にとっては雪捨て場という印象しかないんだろうな、ここ。でもだからこそ花が咲いているともいえる。


▲キクザキイチゲの群生。手が届かない所に咲いている


▲エンレイソウ。緑色だったり褐色だったりの花を付ける花らしからぬ花

 ここのカタクリはちょっと終わりかけ。以前に比べて数が激減しているのが気になるところではある。
 この流れの下流に行く。


▲コシノチャルメルソウ。道端に何気なく群生している。相変わらず面白い花である


 いつもの花の谷は想像より雪解けが早く、カタクリもキクザキイチゲも少し盛りが過ぎていた。その分、いつもなら積雪に阻まれて行けない奥の方まで入ることができた。
 道のないところに行く時って、雪があっても困るし、雪が溶けきって下草が旺盛に生えていても困るものである。その意味では丁度良い時期であった。



▲カタクリとキクザキイチゲの寄り添い

 その奥でも見つけた。


▲コシノコバイモ。カメラのバリアングルを駆使して撮影。昨年末買ったこのカメラは。低いところを映すのに大活躍である

 ここはコシノコバイモがたくさん見られるところである。この日も10株以上見つけた。カタクリやキクザキイチゲよりほんの少し後に咲く花のようで、まだつぼみ状態のも多かった。例年は芽出しの頃であるから、それでも状況はいいわけである。



▲カタクリやエンレイソウ、キクザキイチゲが咲く中に、ミチノクエンゴサクがいくつも咲いていた。ちょっと見づらいけれど…。


 西山ではエゾエンゴサクなのに対し(山本山もエゾエンゴサクだったな)、川の東側ではミチノクエンゴサクばかりを見る。花のサイズが全然違うので間違っていることはないだろうが、信濃川がその境となっているのかは気になるところである。
 もう少し東山のフィールドを広げないと何とも言えない。


▲上の画像をトリミングしてみた。手前に咲いているのがミチノクエンゴサク


▲ほとんどがキクザキイチゲだが、一部アズマイチゲも咲いている。葉っぱの形で見分ける。そしてこれはウラベニタイプ。キクザキイチゲにも見られる現象である


▲ボーっと花畑を見ていたら、ギフチョウがカタクリの吸蜜を始めた。しばらくこの辺りの花を飛び回っていたので、遊んでもらった。


 昼ご飯を食べて即帰京。
 この日開催されていた信濃川河岸段丘ウォークの参加者の帰宅と重ならないようにという思いからだったが、早く終えた人の何人かはもう上がっていた。

 湯沢から新幹線に乗り込んだが、思ったより空いていて行き帰りとも肩透かしだった。