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越後の春は牛と共に(1)

2015-05-16 00:30:00 | 新潟ネタ

▲東山の春は牛の角突きとともに始まる

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▲前場と後場の最初に、勢子に取り組みが発表され承認される


 例年、5月3日は牛の角突きの初場所である。最近は「古志の雪まつり」に合わせて山古志の方で3月に角突きをしているみたいなんだけれど、小千谷は毎年緑香るこの時期が初場所となる。



▲小千谷の名物司会の佐藤さん(左)はこの初場所で引退とのこと。今後は、奥の観光協会のイケメンと、もう一人の勢子のイケメンが担当するのだそうだ。


 越後の角突きは、南総里見八犬伝にも描かれている伝統ある神事。国内にはいくつかの角突き・闘牛の文化があるのだけれど、国の重要無形民俗文化財に指定されているのは越後の角突きだけである。



▲牛は基本的自分たちの意思で頭を付けてグイグイと押し合う角突きを始める。最初はそろっと頭を付ける程度だが、コイツおもしろいや!と思うと息を合わせてゴツンと頭をつけあう。勢子はそれを見守る





▲停滞した角突きを活性化させるのも勢子の役目。腰を落とし、手を叩き、「よしたー!」と大きな声を上げて手を広げて牛を鼓舞する。「よした」は人間にも使われる「よくやった、いい子だ」って意味の方言。上の勢子は鼻紐を腰につけているから、いざというときに牛の鼻を掴める人だ。下の勢子は小千谷の勢子勢では1、2を争うイケメン。


 この角突きは神事のため、勝ち負けはない。すべて引き分けとなる。山深い中で助け合いの精神で生活してきた古くからこの地域に住む人々は、勝ち負けが決まって面白くない人が出ることを意識的に避けたのかな。それがが神事にふさわしく、どこか魅かれるのである。



▲よしたぁ!


▲ほら、よしたぁ!! 左のお兄ちゃんはほっそりしているのに、牛の扱いがうまくて感心する。牛の間に入るのもなかなかいい


▲ほぅら、よしたぁ!!


▲よしたぁ!!!




▲勢子は牛の近くで牛の状況を観察し続ける


▲牛の目をじーっと見る勢子


▲牛の観察は勢子の重要なお仕事。この勢子は、牛の後ろ脚に引っ掛ける綱を肩に掛けている


 とはいえ、牛をどうやって引き分けるかというと、ここに勢子という人が介在する。勢子が牛の状況を見てこれで十分だということで角突きをやめさせる。



▲勢子長の手が上がった!


 勢子長が手を上げるのがその瞬間。聞き分けよくさっと分けられる牛もいるが、牛としても頭を突き合わせるのは本能を刺激されることらしく、なっかなか止めない組もある。そんな牛の真ん中に割って2頭の牛を分けるのが勢子の役目。



▲離れて見ていた勢子がわらわらと集まる


▲後ろ足に綱をかけ、前に行こうとする牛の動きを封じ、勢子が対抗牛の鼻を取りに行く


▲紐を抜け出して場内を疾走する牛と、追いかける勢子。個人的には、カメラマンたちのレンズのお値段が気になる!


 小千谷の勢子は、揃いの法被を着ているので統一感があってかっこいい。これは強く主張したいところである(山古志はTシャツなのがいまいち)


にいがた酒の陣、堪能してきた

2015-03-17 21:49:00 | 新潟ネタ

▲新潟酒の陣、2日目の会場を待つ人々。この列は外にまで続き、かな~り長く伸びている

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 週末は新潟へ。

 土曜日は、この時期恒例の長岡「花火の駅」のパーティーに。開駅5周年ということで、長岡グランドホテルでの開催と豪華版。


▲会場には何と小千谷煙火さんからのお花が届いていました!



▲皆さんの2L展の作品を展示しつつの開会のあいさつをする館長


▲海産物の前菜には、コゴメとフキノトウとの天ぷらが添えられ、春を感じさせます

 こちらで、ディープな花火とカメラの話を堪能しながら、吉乃川をグイグイ。ビールはチェイサーです。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、21時の電車に乗らねば…と早々に退散いたしました(上越線は21時の電車を逃すと、次は23時半ぐらいなのよね…)

 そうそう、隣では長岡市長の何かのパーティーが開かれており、通りがかった私はなぜか森市長に握手をされてしまった(森市長は現在全国市長会の会長を務めているトップオブ市長である・笑)。


 そして翌朝~。
 霧がかかった小千谷は暖かく春の雰囲気。まだ雪は残っているけれど、確実に春が近づいてきている。


▲雪残る小千谷駅から各駅停車&快速に乗って…。


▲雪無し新潟市に来ましたよ(遠くで雪をかぶっているのは五頭連山)。


 小千谷では前日に雪が降っていたので、長靴を履いてきた私。小さなリュックで来ているので、替えの靴などあるわけない。パンツの裾を長靴の外側に出して長靴を隠し、どたどたと新潟市を歩く。
 駅前のバス乗り場は100メートルを超えるバス待ちの列。タクシー乗り場も大にぎわい。このほとんどの人が、これから朝っぱらから飲みに行くわけである。
 
 本日は「にいがた酒の陣」2日目。
 会場となる「ときメッセ」入場待ちの列は既に会場外まで人が溢れている。

 私も一応そちら組ではあるのだが、飲む前にやることがある。
 「新潟清酒達人検定 銀の達人」受験。もう、いったい何度落ちているのかってぐらいなかなかに難しい試験である(お前がバカだからだという非難は承ります!)。四択マークシートなのに、4回以上受けてもなかなか突破できんのですよorz
 今回も自信ないっす~。

 でもね、これを受験すると当日チケットが半額になるわ、この行列に並ばずに入場できるわと結構いいんですよね、待遇。ちなみに、「銀の達人」の上の「金の達人」となると、一般の人より早くしかも無料で入場できる(もちろん飲み放題!)という特典があるそうで…。


▲ということで、試験を早々に済ませ(もうちょっと考えろよ!)、おちょこ片手に酒の陣に突入であります!


 とはいえ、まずは腹ごしらえをということで、食べ物ブースへ。行先はここ! 


▲カキのがんがん焼き! 前日のメニューコンテストで1位に輝いたっていう! そりゃ、食べるしかないっしょー!!


 って、まっしぐらに行ったら…。






▲•うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
 まさかの売り切れ orz


 突入そうそう、茫然自失。
 これを慰めるには「肉」しかありません!


▲ということで、手軽に豚あぶりドン! 脂がキラキラ~!!
 新潟はもともと豚食文化で、年配の方はすき焼き=豚肉だったりするのよね。村上牛もおいしいけどさ~



▲そして新潟米菓でおつまみ確保!


▲続々とつまみが売り切れに…


▲【悲報】のど黒炙り丼も売り切れ!! この直後に生寿司も売切れたorz 寿司職人、もっと食材を持ってきてくらさい~


▲かといって、自炊は禁止です


 もうさ、そうなったら飲むしかないでしょ~!!


▲越乃寒梅だって試飲し放題!(私は好みではないが、とりあえず飲む。というか、後ろのロック風の人が気になる…) 


▲どんだけの人がおちょこを口に運んでいることか…


▲日本酒をシェーカーで振るだけでまろやかになるマジック!(雪鶴の田原酒造。ここ数年、糸魚川のお酒は注目です!)


▲もうね、吟田川(ちびたがわ)って名前=地名がズルイ!毎度この響きがかわいくってたまらんのですわ~(代々菊醸造)。


▲ステージでは、酒造りの歌や新潟芸妓の舞などが披露される中、敢えて謎の蔵元ハッピー(法被)ファッションショーを! ちなみに、右の二人が小千谷の蔵(新潟銘醸と高の井酒造)の法被を纏っとります


▲会場には呑兵衛しかおりません


▲見ろ! 呑兵衛がゴミのようだ!!


▲レイアウト変更をしたためにこれでも例年よりだいぶ楽に移動できるようになっとります



▲会場の片隅では、地べた宴会を始める人も…。もはや恒例過ぎてなんとも思わないアタシがいる。


▲会場の外では信濃川の風に吹かれつつ、酒盛り続行中(入場券はリストバンドなので、何度でも出入り自由)


▲会場のごみ箱には、買ったばかりの銘酒が続々と空き瓶に…


▲「さかすけ」は酒粕の加工食品。栄養豊富で、いろんな食品に加工されています。ということで試食会も…。


▲さかすけロールケーキ


▲さかすけレアチーズケーキ


▲ジェラートもあって、デザートも完全完備! 行き届いているぅ~!


 そんなこんなで、会場はオッサンばかりかと思いきや、意外と若い人も多いです。家族連れで来ている人も結構(ちなみに酒の試飲をしない人は入場無料だったりします)。最近は外国のお客さんも増えてきました。
 にいがた酒の陣公式FACEBOOK には、なぜか会場の美女ばかりアップされているんですよね(笑)



▲ターン王子(@ハッピーターン)もいたよ! 


 最後に写真などは撮っていないが、今回ビックリしたのが十日町の松乃井酒造場。なんだかおっしゃれ気に変わっていた。津南醸造さんが外部から経営が入って化けたように、松乃井さんもしばらく目が離せないのかもね。
 今年は十日町近辺で「大地の芸術祭」が行われるので、ぜひ松乃井さんにも注目だ!

 今回は、多分20蔵ぐらい回ったのかな。
 もう、全部(90蔵が5種以上試飲に出しているので、全部飲むと5升になるそうだ)飲むことなんてとうに諦めているし、記憶にも残らないのよね。かといって、仕事のように本気取材しちゃったら、酔えないまたは悪酔いするかのどっちかだしね~。
 ということで、まったりとひとりで(会場で知人には会ったけれど)堪能してきた「酒の陣」である。


GWは子守り帰省

2014-05-06 21:04:00 | 新潟ネタ

▲カタクリ、間に合ったー。

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 GW後半は、子守り要員として実家に召集。弟の3人目の子供が4月に生まれたばかりため、ヤンチャ盛りの上2人の子守りである。
 実家に着いてみると妹も来ていた。さっそく妹を唆して山本山に連れて行ってもらう(ヲイ、子守りはどうした!?)。

 元スキー場だったところは有刺鉄線で完全にクローズされ、なんだか木が植えられ始めている。見た感じツツジかアジサイかって感じだったけれど、新たな花の名所でも作るのかはたまた草地だと山の管理ができないから気を植えようという魂胆なのか、全く分からない。
 このスキー場も結構なカタクリのポイントだっただけに残念なことである。



▲タチツボスミレの道

 山頂は風が強かったが、まだヤマザクラは残っている。雪解けが遅い所ではまだカタクリも残っていた。今年は雪解けが早いからもうカタクリは無理かなぁって思っていただけにうれしい誤算。
 だけど、季節は確実に先に進んでいて、カタクリからイカリソウやテングスミレ、オオイワカガミに花の主役は移りつつある。



▲山中に咲くヤマザクラ。上から見るだけで、近寄れない
(山菜採りんしょは別でしょが…)

 下りながら、目についた木の芽とワラビをポキポキと。
 この山は山頂まで車で行けるので、ほとんどの人はクルマでやってきて奥に入って山菜を取る。だから、歩いていて目に入るような1本2本では取る気にならないようだ。だからか、山を下りたころにはちょうど「ひとかたけ分」採ることができた。


▲沢山ポケットパークの菜の花も見ごろに。
 「花より団子」事件があったらしい…。

 「市民の家」辺りで雨が降り出し、横殴りになる。ウインドブレーカーと傘では防ぎきれず、結構濡れた。一番ひどかったのが山本山大橋を渡っている時で、何も避けるものがないので靴まであっという間にジュクジュクに…。もっとも、ボトムの方は、歩いているうちに体温で乾いていったからあまり気にならなかったけど。


▲変わり種のコシノカンアオイの花。山頂で消防施設が整備されて、花が咲くポイントがつぶされていて真っ青になったが、隣接するところは無事だった。


▲麓の方ではオオイワカガミの花が咲いている

 遊びに行ったのは初日だけ。
 あとはおとなしく子守りモード。
 いや、おとなしくないんだけどさ、甥っ子&姪っ子が…。まぁよく兄妹喧嘩するする。突き飛ばす、居座る、泣く、頭突きする…。そこに新生児がオッパイくれーっと泣くし(私では対応不可である)。
 くれぐれも田舎の家でよかったと思う。
 これ、東京のマンション住まいなら間違いなく騒音クレームが来るレベルだなぁと思う。


▲ウリハダカエデの花


▲チゴユリは咲き始め。
 カタクリ→オオイワカガミ→チゴユリと林床の主役は推移する

 外ではどこに飛び出すのかわからないので、主に広めの実家で遊ばせる。広いだけが取り柄の実家であるから、廊下は全面的に子どもスペースとなる。
 体力担当としては、散らかし放題のおもちゃを片付けたり、子どもが寝たすきに掃除機をかけたり、ノリノリのブランコを思いっ切り押したり、ボールの投げ合いをしたりと、子どもたちと全力で遊んでいた。
 この子達、もっと小さいころは初日は私に怯えていたよなぁ(慣れずに)。今ではただいまって言ってから3秒でお尻カンチョー攻撃である。
 いいことなのか!? 



▲トキワイカリソウ。小千谷のイカリソウは白いのばかり

 とはいえ、ずっと家にいるわけにもいかず、少し連れ出したりもする。
 実家の裏に線路が通っており、GW期間中は企画列車が往復する。その時間帯に甥っ子姪っ子を連れ出し、その企画列車にお手振り勤行(笑)。意味のない行為であっても子供には楽しいらしい。特に列車好きの甥っ子には好評であった。

 小千谷入線直前に田んぼの傍で手を振っている子供を見かけたら、それがウチの甥っ子姪っ子でございます~。



▲「酒」をコンセプトとした企画列車「越乃Syu*Kura」


▲山本山から「越乃Syu*Kura」を遠望。何気に実家も写っている

毎度おなじみ、にいがた酒の陣

2014-03-17 22:56:00 | 新潟ネタ

▲会場を埋め尽くす呑兵衛の熱気

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 週末、にいがた酒の陣が開催された。
 2日で約10万人が集まる呑兵衛の祭典。新潟県内の89蔵が自慢の酒を持ち寄って試飲し放題!
 へぎそばや新潟米のおにぎり、村上牛、越後もちぶた、たれかつ、鯛茶漬け、寿司、魚介類、あられなどフードもたくさんあり(食べ物は有料だが)、つまみにも事欠かない。



▲開場前の列。朝から呑む気満々の新潟県民。試験会場入り口から


 そして、今年も懲りずに新潟清酒達人検定 銀の達人に挑戦。結果は…聞かないお約束で(笑)。
 というか、きょうかい酵母◎号がどんな性質かなんて、蔵人でなければ分からんわ~(そんな問題が出た~)。そもそも醸造用酵母は一般人には手に入れられないものだし…。
 でも、金の達人になると、この酒の陣が無料でしかも先行入場できるんだねぇ。ちょっとやる気が出てきた(来年以降の話)。




▲酒造り唄の披露


 試験終了後、会場に突入!
 一昨年は記憶が無くなっているので、今年は自重モードで。とはいえ、最初の蔵からして5種類の試飲をしているし、おちょこにちびりちびりとではあるが、いったいどれだけ飲んだのやら…。結局ゆるーく全体を回っていたしねぇ。



▲会場にこんな展示が…。ポン酒ファイト(右から二つ目)はちょっとしてみたい気もする(笑)このマークをあしらったグッズが売っていた


▲新潟県のアンパンマンのお友達、コメパンマン!というか、説教一時停止とかまた変なマークと、その前で地べた宴会を始めている人々→珍しい風景ではないのだな、これが


▲キャラつながりでレルヒさんも。なぜか会場外にいたよ。


 帰り道は、寿司や(回る方)で新潟産のノドグロや佐渡産の真鱈の白子をつまむ余裕を見せつつ、帰りのグリーン車(えきねっとで格安入手)は爆睡というのはいつものパターン。
 あ、行きも帰りも北陸新幹線型E7とすれ違ったよ。


▲新潟駅でつまんだ佐渡産の鱈の白子。とろけました~。


▲戦利品

 今回ゲットしたのは以下の4点。
 ・月不見の池の本醸造かめ口
 ・越の雪椿の純米吟醸無濾過ひと寝かせ←前にも買ったことあったよ
 ・雪鶴のカップ酒
 ・スキー正宗の桜カップ(出口のガラポンで当たった)



カメラ女子3人展へ行ってきた

2013-09-15 21:29:00 | 新潟ネタ
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▲片貝花火のデジブック。2日分の花火と、昼行事を説明付きで(30日間限定公開)

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 片貝まつりの前日、花火の駅での「カメラ女子三人展」を見てきた。



▲展示の様子。各人8点ずつ合計24点の展示です。
 上の写真には甥っ子姪っ子もチラリズム。


 朝10時、実家の母と弟の嫁と姪っ子甥っ子を連れて賑やかに到着。
 母や嫁にはカメラのプレビューでしか見せたことがなかったので、こういう少し大きなプリントで見てもらおうと思ったためである。しかし、そこにはヤンチャな4歳児の甥っ子と2歳児の姪っ子が付いてくる。2歳児はともかく4歳児はじっとしてくれない。結局子守を場所を変えて行なったようなものであった(笑)。

 お二人様ご来館。うち一人はカメラマンの会でお会いしたことのある方。ウチの子供たちが帰ったのと入れ違いで子連れでいらっしゃった。
 午後にはほかの「カメラ女子」2人が来るというので、一旦お昼に退館する。

 駅前に行ってみたら、アオーレで山古志フェアが開催されていた。高そうな錦鯉や角突き牛が来ていた。そして、なんとアオーレで角突きのデモンストレーションが行われるという。

 えぇー!

 足下アスファルトでっせー。牛の爪が傷つきまっせ~。

 って心配していたら、鼻の綱を付けたままの取り組みだという(つなっこ)。
 角突き牛は1トンを超える巨体だが、弱点は鼻の孔。ここを押さえられると痛くてたまらずおとなしくなる。だから普段はここにひもを通して、角突きの直前まで付けておく。角突きが始まった瞬間に、その紐を押さえる綱を外して投げ上げるのも、越後の角突きの様式美である。
 つまり、その綱が付いていると、牛は100%全力で戦うことはないものらしい。

 さらに。角突き場がコーンで囲んだだけ。昔は人垣の中央で行われていたという。今回はその再現とのこと。
 まぁ、それもこれも牛の鼻に綱が付いているからできることだけれどね。

 そして、いつの間にか山古志の角突きにもかっこいい法被ができていた。

▲肩口から袖にかけて「山古志」とデザインされている
 山古志の角突きは写真でしか見たことがないのだが、Tシャツなのが残念な感じだった。小千谷・東山の角突きは、紺染めの法被で揃ってカッコいいがんに、何でお隣の山古志は安っぽいTシャツなんだろっかねぇって思っていたら、なんだ、こんなかっこいいの作ったんだ。


 ということで、角突きデモンストレーション開始である。

▲両牛とも、鼻に綱を付けたまま頭を突き合わせる。最初は慣れない場所だし鼻に綱が付いているしって恐る恐る頭を突けているようだったが、だんだん力強い押し合いに変わってきた。



 ということで、花火の駅に戻る。
 つい角突きにのめり込んで遅刻してしまったが、すでに花火女子2名は到着済み。花火話で盛り上がった。
 長岡花火の写真コンクールにその一人が入賞されていたのだが、なんと作品と撮影者がテレンコになるという大失態を長岡市が犯していた(現在は直っている)。それにしても遠花火ばっかしだねぇという感想はみな同じ。


 そんなところにやってきたのが阿部煙火工業の息子さん。
 アメリカからのゲストを連れてこられた。この人が「趣味で」花火を作っている人。
 「趣味~!?」って一同が驚く。ノットビジネスって言っていたもんね、この人。お仕事は不動産関係らしい。
 でね、話を聞いていくと、尺玉は作るわ、二尺玉も作っちゃうわ、八重芯も作るわって、なんだか「趣味」の範疇を越えているのだよね、話が。さらに日本では大抵おばちゃんが地道に作業する玉皮張りも、なんと友達が「自動玉皮巻きつけマシーン」を作ってくれたと言って動画を見せてくれた。いかにも機械いじりが好きな人が作りそうなマシーンだったが、それ、日本で売り出したら商売になりますがな(笑)。

 ほかにもいろいろ話を聞いたが(主に周りが)、つくづく自分の英語力の衰えを感じる瞬間であった。いや、元々英語力なんてほとんどないんだけれどさ、やはり聞き取る日常がないと全然頭に入ってこないね。



 東京オリンピックが決まったことだし、ス●ードラーニングでも始めようかしら…。