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弁天島こぼれ話、あれこれ

2012-07-09 22:25:00 | 花火

▲スターマイン(イケブン)@弁天島花火大会
 本日もほぼ藍色空シリーズです

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 えっと、なんにも役にも立たない小ネタなので、スルーされて結構です。


【弁天島小ネタ その1】
 今年、弁天島に行って何に一番驚いたかって、有料席の拡大ではなく「白砂亭」が無くなっていたこと。
 調べてみると2010年9月に廃業したそうなので、一昨年の弁天島花火の後に無くなってしまったのだね。あの気の良い社長さんはどうしたのかなぁ。
 だが。そこが更地になっていたわけではなく新しく「ジ・オーシャン」なんてホテルに生まれ変わっていた。外壁こそ手を入れたようだが(ビミョーな色だ)、外観から伺う限り大規模改修をしたわけではなさそうだ。

 どうやら地元の呉竹グループが買い取って再生させたらしい。先日、旧蒲郡プリンスホテルのその後のことを調べていたのだが、その買取主と同じってことだった(現在は蒲郡クラシックホテルという名称になっているそうな)。



▲リングリング(三遠)


【弁天島小ネタ その2】
 弁天島から温泉に向かう際、バスに乗り遅れて舞阪の町をウロウロ。そんな時にいきなり職質。人生初の職務質問である。
 なんでも昨日から行方不明の女性がいるってことで…。いや、今朝夜行バスで東京から来たので~っていうと去って行ったが、改めて我が身を振り返ると、海辺の暴風で乱れきった髪、巨大なリュック、疲れ切った足取りってまるっきり家出人のような風貌であることに気付く。こりゃ、家出人と間違えられても、モゴモゴモゴ…。



▲菊先青霞草 霞草小割入

【弁天島小ネタ その3】
 舞阪の町から乗って温泉に向かうバスは、途中続々と「妙齢のおばちゃん」が乗り込んできた。いったい何事!!って思ったら、この日浜松では五木ひろしのリサイタルがあったらしい(チケット握りしめているおばちゃんがいたのだよ)。この辺りのおばちゃん総ざらいな勢いなんだね、ひろし凄いぞ!
 なんでも4日間連続昼夜2公演。浜松のJAがバックに入っていて、公演ごとに地域分けをし、チケットを振り分けたらしい。



▲スターマイン(三遠)

【弁天島小ネタ その4】
 デロデロに疲れ切って到着した豊橋で、ナンパされた。しかもブラジル人と思われる…。もう声を出すのさえ疲れ切っていたので、無視である。
 というか、こんな疲れ切ってボロボロのオーラを出す人間に声をかけるなよ~。

 あと、豊橋の駅って、新幹線駅とは思えないほどに柱の陰にもれなく人が寝ている…。




▲大スターマイン(田畑)

【弁天島小ネタ その5】
 対岸の新井弁天公園は、ネコ天国!
 朝の嵐の時も、夜の花火の時もニャンコがいた。花火の下方でちょこちょこ動く姿がかわいくって、思わずカメラを下に向けそうになった。
 そういえば帰り道、明らかに植え込みに引っかかっている子猫がいたが(必死過ぎる鳴き声)、脱出できたのだろうか…。

雨のち晴れの弁天島

2012-07-08 16:07:00 | 花火

▲紅光露銀錦先之青光露(三遠)@弁天島花火大会
 藍色空が好きなので、多目に…続きます。

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 東海地方の花火シーズンの幕開けを告げる弁天島花火大会(静岡県浜松市)へ行ってきた。浜名湖が太平洋とつながるポイント(今切の関)の内側にある弁天島が会場だ。
 昨年は地震の影響で中止となった花火大会。実はその前年は終始雨の中での打上となり、晴れれば3年ぶりの花火となる。
 なのに、天気予報は土砂災害にご注意くださいというレベルの大雨。だが、どうも夜には雨が上がっていそうだということで、予定通り(夜行バス)の出発とする。



 朝の東海地方は予報に違わぬ雨がお出迎え。
 3度目の今回は、初めて対岸にまで行ってみようという気になった。なので、新居町駅からトコトコトコトコと雨の中を歩く。地図で見るとだいたい1時間ちょっとで着くかなってい思っていたが、夜行バスの寝不足の体、そして雨に対応したカメラグッズなどが肩に重く食い込み、1時間以上かかって現着。
 さすが太平洋と弁天島に挟まれた砂州がベースの公園は、海風が容赦なく吹き付け、暴風雨モード。さすがにさらなる雨具が必要となり、カバンの中からポンチョを引っ張り出して着用。撮影ポイントを探す。まぁ、だいたいこの辺りだろうって目星をつけていたところにあったよ、先行者のマーキング。その近くにひとり分のシートをささやかに広げる。
 それにしてもこんな風雨の中で雨合羽完備で黙々と釣り糸を垂らす人(内海)やら、おそらく6メートルはあろうかという白波の間で竿を振る人々(外海)…。釣師と花火愛好家は同等のバカであると認めざるを得ない(笑)



▲スターマイン(イケブン)


 目の前に見える弁天島海水浴場まで再び歩き出す。2カ所ほど浜名湖上を徒歩で渡るのだが、そこにも釣り糸を垂らす人々。皆さん、本当に好きなのね。
 疲労のためか、80分ぐらいかけて到着。この時点で17000歩越えである。



 有料席は思ったほど自由席側には拡大しておらず、この時間に来れるのであれば(対岸などに寄り道せずに)、今後もここで見ることが可能かなって思った。まぁ、今後も有料席は売上次第で拡大するそうだから、いつまで無料観覧席が持つかは分からないが…。

 ということで、夜までヒマになる。前もって調べていた温泉付きスーパー銭湯へ向かう。が、1分前にバスが行ってしまった模様。次のバスまで1時間ある。
 なら、舞阪の町を歩いて行こう。バス停をチェックポイントのようにウロウロ歩いていくのだが、すっかり方向を見失ってしまう。おかげで、舞阪の町ってこっち方面にディープになっていくのかって初めて認識。今まで見てきたのはほんの見せかけだったのね。




▲変芯菊先緑降雪(三遠)


 ようやく極楽湯でゆったりノビノビ~。1時間以上かけてお風呂サーキット。十分に歩いている、そしてこの後も歩かねばならない足を重点にケア。合間合間に水風呂に入るので、長風呂可能。昼ビールかっ喰らって、ほんの少しでも横になると疲労回復できる。

 天気は雨が降ったり上がったりと不安定ながら、気が付けば青空。えっ、青空!? 強烈な日差しがしこたま差しこんでくる。
 夕方雨が上がるとは言っていたが、こんなに晴れるとは聞いていないぞ。日傘を差して弁天島に戻る。そして案の定、雨用のビニール傘をいずこかへ忘れてしまった。

 弁天島に戻ってみると、すでに屋台もズラリと並んで賑やかな様相。続々と観客もやってくる。ただ、風がやけに強い。先ほどバス停で日傘が折れてしまった。
 内海の弁天島も白く波立っているような状態。これほどの風だと2尺玉も持っていかれちゃうんじゃない!?って心配になる。だが開催確定らしい。

 まだ仲間が集まり切らないうちに、花火鑑賞士会の資料をいただいてさっさと離脱。人波を逆走してグルグルっと遠い対岸(新居町)を目指す。
 まだ舞阪の方が近い対岸だったのね。次はあの辺りも狙ってみるよ。



▲紅光変芯青光露(田畑)


 約1時間ほどで到着。ピッチ上げればこれぐらいで着くようだ、雨も降っていないし…。
 朝、釣り人以外は無人だった新井弁天公園は、結構な人出。ファミリーでゆったり見るにはいい感じだろう。そして想定外に屋台が出ていた。
 朝の暴風雨の感じでは、途中にコンビニもないし、出店もないよ~なんて言っていたけれど、自治体が違ってもそれなりに見物ポイントとして人気なのね。おそらく弁天島を仕切っている的屋グループとは全くの別物で、ラインナップもちょっと楽しい気がする。
 そして、朝取った撮影ポイントも三脚のバリゲートができていた。両隣とも団体様で立派な三脚が立っていたよ。
 自分もようやく準備完了。立ち撮りではなくチョット腰かけ体勢で構える。疲れた足にはこれぐらいでないと…。

 で、準備中に思ったのだが、外国語が飛び交っている。左隣のグループは明らかに外国人がカメラを構えている。子どもたちが手持ち花火しながら何語かで騒いでいる(その後芝生が火事になった)。…この辺りって外国人居住者が多いのね(どうやら日本一ブラジル人が多い都市らしい)。ブラジルって、ポルトガル語だっけ!?

 珍しく花火前に腹が減る。そりゃあれだけ歩けば…。地元のおばちゃんが作った風なおいなりさんを花火直前にパクつく。

 そうして打上の時間が近づく



▲二尺 昇曲導付錦冠菊バリ小割浮模様(三遠)
 あーやっぱり切れてしまった。まるでみだれ髪の女性のようだ。


 対岸の弱点は、放送がほとんど聞こえないという点。だから時計頼り。あと、筒そのものも完全には見えない(二尺は見えるが)。
 あとは、距離的には表とそう変わらないし(若干こちらの方が遠い)見え方も変わるわけではない。ただ、足元に弁天島のホテル群の灯が入るのがアクセントだ。

 ところが、この日は強風。しかも撮影ポイントはちょっと高いところ。風通しは抜群に良い(後半は寒いぐらいだった)。
 私の軽い三脚にも砂袋を吊るして重心を低くしてみたのだが、やはり少し揺れていたようだ。ホテルの灯がボヤ~んとしているorz
 花火より遠くなのに、∞なのに…。

 強風は、花火そのものも変形させて、みなみだれ髪模様。
 引きが長いほどみだれ髪度アップ。そして引き先の端っこがフレームアウト。

 通常時であれば、若干広角に振れたズームレンズで対応可能であるが、この日はさっさと「デコッパチくん(広角)」を装着する方がよかったかも。でもそうなると小さなスタマが貧相に見えて仕方ないのよね…。
 やはり、カメラ3台体制が必要なのか!?
 右隣はそういう方ばかりだったな…。


 とはいえ、もう花火は始まっている。プログラムを参考に右に左にと花火を追いかける。
 イケブンさんの打ち上げタイミングが早くて困る以外は淡々と進んでいった。
 



▲二尺 昇曲付八重芯黄金冠状菊バリ(三遠)
 学習効果無しを痛感しておりますorz
 というか、町の明かりと比べてみると、2発目の方が大きいぞ。


 ところで、表側にいた人は、もう一つの花火大会に気付いただろうか…。
 浜名湖の西岸の方で上がっていた。こちらからは視界に入るものの、音がだいぶ経ってから届くのでイマイチ認識が遅れるという感じ。
 途中尺と思われるいい玉が結構上がっていた。百花園なんて遠目にも本当に見事で、思わず周囲の人々も感心するほど。

 舘山寺なんて書いている人もいるが、位置的に違う気がする。どこの花火大会で、どこの煙火店の花火が上がっていたのかは結局分からずしまいだが、かなり気になって注意力散漫になってしまったのは否めない。



 後半はスタマもワイドになって、追いつくの精いっぱい。銀一斉に絞りまくる。
 そして終了~。
 撮影場所には街灯も何もないので、真っ暗な中撤収作業。私が公園を出る頃には、もう一般客はほとんどない状態。そして駐車場を出る長い車の列。この車の列は延々と続いていた。
 どうやら国道1号バイパスに入ろうと、表側の車列と合わせて大混雑らしい。


 あわよくば浜名湖の付け根までヒッチハイクしたかったのだが(さすがに歩くのに疲れた)、ほとんどの車がこのルートを選ぶらしく、私の歩く方向はえらく車通りも少なかった。途中に所在なく立っていた警備員さんは、この帰りの車列対応だったのね。
 ということで、三度二本足で歩く。

 新居町駅は、朝は切符の自動販売機すらシャッターが下りていた無人駅だったのに、この日は夜遅くまで駅員駐在。ホームにも駅員が出ていたよ。
 弁天島駅と合わせての臨時対応なんだろうね。22時過ぎのガラガラの電車に乗って豊橋駅へむかう。




▲ラストの特大スターマイン(イケブン)


 豊橋では、1時までやっているという銭湯でひとっぷろ浴びて、「餃子の王将」で時間をつぶす。
 25:40発の夜行バスに乗って東京へ。乗った途端、発車する前に寝てしまった。
 結局この日歩いたのは、44850歩、約32キロだった。