ちょっと前になるが、みのもんた等で有名になった、「七歩の詩」を紹介しよう
この作者はご存知の方も多いと思いますが。かの、後漢の後、三国志でもお馴染みの時代、魏志倭人伝の金印でも有名だ。曹操が旗揚げしたかの「魏」の国。曹操には曹丕、曹彰、曹昂、曹鑠、曹植がいる。曹操も文才に優れていたがかの曹植が一番曹操の性格、文才を引き継いでいたらしい。
でその本文は、煮豆持作羹 豆を煮て持って羹(あつもの)と作(な)し
漉豉以為汁 豉(し)を漉(こ)して以って汁となす。
萁在釜下燃 萁(まめがら)は釜の下に在りて燃え
豆在釜中泣 豆は釜の中に在りて泣く
本是同根生 もとはこれ根を同じく生じたるに
相煎何太急 相(あい)煎ること何ぞ太(はなは)だしく急なる。
もってあつものとなす」とは煮たり、蒸したりして、豆乳のようなもの。
これをこしてさらさらの状態にして汁を作る。まめがらは釜の下で燃やされ、豆は釜の中で煮られて泣く。同じ根から出たもの(兄弟)なのに、なんでそんなに煎りつけるんだ。
これは曹操亡き後(曹丕と曹植が皇帝の座をめぐって、争っていた。)嫡男の曹丕の命に従わなかった曹植に殺害を目的に「七歩、歩くうちに詩を読め」とした時に、瞬時に曹植が是を歌い、皇帝の曹丕も泣いてこれを許したという故事であります。
実の兄弟ですら、権力争いから殺害を生じる。ましてや他人なら尚更だ。でも、ここで、チョット冷静に、相手の立場、心(何を言わんとしているか)をくんで、対応すれば、いくら他人でもイガミ合うことはないね。
また人間、兎角権力にしがみつくとろくなことは無い。元総理大臣だった、田中、大平、金丸、竹下、小渕、橋本等皆そのなれの果てだ。