今年の冬の終わりに設置した太陽光パネルはほぼ順調に稼働しています。 主として事務所の天井照明とデスクトップ型パソコンに使われています。
電気料金は、いったん役場に総括的に上がるので、いつも年度末精算となっています。昨年度と比べてどのくらい電気量が節約になったのかは電気料金を比べてみないとわかりませんが、当自然学校の事務所の使用電気量の電灯は、およそ2/3位の電力を自給しているのではないかと思います。
夏場は、日中の暗い時間から夜の仕事時間まで、ほぼ事務所の照明は太陽光だけでしたが、ここのところは発電量が落ちているようで、北電さんにもお世話になっています。これから冬場に入りますので、日中の発電量はかなり落ちるでしょうが、年間にどのくらい節約ができたか、知るのが楽しみです。
私は確たる数字的な根拠は言えませんが、現時点の経済ボリュームであれば、自然エネルギー発電と化石燃料発電のミックスで、少なくとも北海道はやってゆけるのではないかと思えます。
この2年間の北電の化石燃料による発電のコストは高くなりました。しかし、原発の発電はないままです。 一方的な2度の値上げは、経営方針を変えない北電にもありますが、実際は、銀行も融資しないぞ・・の背景がある、北電の経営死活問題なのでしょう。
2年近くも泊原発の供給発電は止まっています。それでも経済は回っている。 アベノミクスが言うような経済成長を求め続けるのであれば、エネルギー必要量も増大するでしょう。 しかし、グローバル化により工業生産拠点は海外に移転してゆきます。エネルギーコストだけでなく人件費、貿易為替によるコスト計算から、日本に生産拠点を置くのは企業益にならないことは自明の理です。これはグローバルジャングルに突入した資本主義社会において、止めようがない。輸入品は高くなり、輸出もままならない日本経済に突入するでしょう。
しかし、一方では、そのためにエネルギーの必要量が減じてくるということにもなります。
私は、その経済の不可避なスモール化の中で、自然エネルギー転換を進めてゆけば、北海道型の新しいエネルギー供給と経済モデルが生まれると思うんだがなあ。これが上手に説明できる数字的根拠をうまく語れるようになりたいのですが・・・。 勉強不足なり。
北海道の大資源は、豊かなる山河と海だと思います。