春先に訪問以来、半年ぶりに釜石を訪れました。 鈴木玲さんが主催する「ハマボウフウの移植作業」メインの活動でした。 1年ぶりの以上のフェリー利用で、苫小牧東港(乗り場を間違えて西港に行ってしまい慌てた)より八戸へ。
朝は、八戸漁港近くの朝市で朝食。 なかなか期待通りの市場でありました。 その後、三陸海岸を南下。 各市街地は整地が進み大きな土盛り(土地の嵩上げ)もすすんでいましたが、街並みは復興していませんでした。長い年月がかかることがわかります。 釜石に入ると、まっさきに、国道沿いにある、幸和自動車工業へ。ここは栗林避難所支援当時に避難者として暮らしていた佐藤さん一家が経営する自動車塗装工場です。いち早く再建したものの、再び道路改修工事の場所となり移転を再度するという自体になっています。復興計画のちぐはぐさも垣間見れてしまいます。 しかし、ご一族は、持ち前の明るさで私たちを迎えてくれました。
ハマボウフウは、津波で壊滅となった大槌湾沿岸の片岸、根浜海岸にわずかに自生再生したハマボウフウから地元の漁師さんや鈴木さん方が春の終わりに種を採取し発芽させた幼芽を黒松内へ持ってきて、夏場にちょっと大きく苗にしたものです。寒くなり幼葉が黄色く枯れてしまい、心配していたのですが、多年草なので、根っこはたくさんのひげ根が形成されており、冬は越すことができるでしょう。 根浜海岸の防波堤の内側の苗畑に移植をしました。 ゆくゆくは海岸に再移植も考えています。
ところでハマボウフウは、漢字で書くと、浜防風と書くのです。 ひとつひとつは小さいけれどたくさんあつまれば、砂浜を守ることもできる・・・。
なにか、私たちの被災地支援を象徴するような植物だなあ・・・。
はじめて被災地を訪れる学生さんもいました。被災当時は、まだ高校生や中学生だったので、私たちの支援活動では受け入れをしていなかった世代です。 だいぶんと片付いた元市街地ですが、その様子や今だ残る被災したビルなどを見て、大きな驚きがあったようです。「やはり現地現場を見ることは大切だ」という感想が聞こえました。
一晩目は、3階まで津波の被害を受けたものの再建した宿、宝来館泊まり。
二日目は、再開の旅となりました。 峠の茶屋は、笛吹峠から、世界遺産登録となった橋野鉄鉱炉公園に移っていました。
静子さん、政子さん、龍太郎さん御夫妻、邦ひこさんと皆さん、お元気で笑顔で迎えてくださいました。 「人ってすごいなあ!!」と感じます。あの大災害を経験し、今もまだ復興と言える状況でない中、いつも前を向いてあきらめない態度と姿勢。同じ状況に遭遇したら、私にはできるのだろうか・・・??とも思いますが、今や勇気と元気を私に与えてくださる方々です。
夜は、市街の居酒屋「たそがれ」にて、斎藤まなぶぅやボランティアから移住をしたしんちゃん等も交えて交流会。
ハマナス移植・食べ歩きツアーとなった2泊+船中2泊5日の旅でありました。