高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

核ゴミ捨て場

2021-04-24 10:19:21 | 震災支援・脱原発・環境問題

昨夜は「核ゴミ問題」に揺れる寿都町民主催のドキュメント映画上映会へ行ってきた。 なにか感想を書き残したいなと思うものの、なんだか重苦しくて 書けない・・・。

映画は、原発推進のドイツの有名な科学者が世界各地に高レベル放射性廃棄物の処分場を探すというドキュメンタリー映画です。 鑑賞会は、寿都町の核ゴミ反対の町民の会が主催で、片岡寿都町長、町議、国の推進機関のNUMOの職員も来ていました。一般町民も数多く、小野先生の解説公演もあり、よい機会の集会となりました。

フィンランドのオンカロは出てきませんでしたが、ドイツ、アメリカ、中国、オーストラリアとその処分適地を探し踏査するというものですが・・、結果、いまだにどこにも適地は見つかっていないが、見つけねばならぬという流れでした。放射性廃棄物をこれ以上増やさないためにはもちろん、ワタシは原発廃炉へ再稼働禁止な立ち位置ですが、すでに途方もない量の高レベル放射性廃棄物は現存しており、長期にわたって影響のある低レベルな汚染物もそれ以上に大量にあり、たとえ廃炉が増えても、それに伴う、高レベル・低レベルの廃棄物は無尽蔵に出現するのですから、この問題は必ず解決はしなくてはなりません。

現在は世界的に地下処分が主流の考え方ですが、何十万年も安全に保管する場所は、この映画の通り、その適地は地球上に有り得ない・・・。福島では事故汚染水を薄めて海に流すことが政府決定されてしまっている。

ワタシは、放射能汚染物質の除去技術が開発されるまでは、人間が目で見て安全を確認できる場所で保管をし続けるべきであると思っている。 そのためには、もう汚染物を増やさないこと(原発廃止)が大前提だ。

その方向にもってゆくためには、世界的世論の成熟が不可欠だ。 なんとも気が遠くなる話だが、あきらめてしまってはならない・・のだ。

 

福島では、貯まりに溜まりつつある、放射性物質を含む冷却水を薄めて海に流す方向が決定されたが、これも技術開発ができるまで貯め続ける責任が東電・国にはあると考えている。しかし、トリチウム以外の放射性物資は、アルプスとやらの機械で取り除いているというが、その取り除かれたその他の物質はどこに保管あるいは捨てられているんでしょ・・???

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春のフィールドワーク

2021-04-24 10:15:47 | 日記
4月23日。朝から良いお天気でした。 ニュースでは東京や大阪圏でのコロナウィルス緊急事態宣言発令話題ばかりです。 しかし、北海道でも季節は急速に春めいてきて、札幌で桜の開花宣言もなされました。 ここ黒松内は札幌よりずっと南ですが、ソメイヨシノの蕾はまだ固く、エゾヤマザクラもまだまだの様子です。
 
あまりに天気がいいので、人ごみをさけつつ、ひとりドライブにでかけました。 目的地は北海道伊達市。郷土資料館で開催されている特別展の有珠の歴史を観に行こうと考えました。
 
途中の豊浦町の大岸あたりから海岸線の道路へ。 礼文華のカムイチャシ(アイヌの聖地、砦、見晴台)があり前から気になっていたので立ち寄りました。 ここらの海岸は風光明媚で、かつて与謝野鉄幹や晶子や斎藤茂吉らの歌人も訪れて(なのか、列車車窓から観たのか・・)たくさんの短歌を詠んでおり、その石碑が建つ小さな駐車公園もありました。 チャシは小さな岬の高台にありました。 内浦湾(噴火湾)を見渡せる絶景ポイントでした。 アイヌ先人がここに拠点を造ったのはうなずけます。  ただ、この展望台の真ん前を横切るように電線と電柱があったのは頂けない・・。下には道路トンネルが貫通しているのだから、電線はそこを通せばいいのに・・と、風景台無しだ!!。
 電力会社のセンスのない経営はこんなところにも表れているなと思った次第。
 
展示の方は、江戸後期から明治時代に有珠を旅をした和人や欧米人の文献古書の展示でした.資料としては貴重なんでしょうが、展示スペースも狭く・・、遠くまで来た割にはちょっと期待はずれでしたがな・・。
 
帰りには、黒松内の隠れたる名所である水芭蕉とリュウキンカの群落湿原に。 リュウキンカの開花はもう少しあとですな。 ここの湿原はかつてはもっと広かったんだと思います。 高速道路ができた時に残土置き場で埋められてしまった形跡があります。 ここの保全活動を始めたほうがいいかなあ・・。
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