高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

絶滅種鎮魂祭

2021-10-25 15:39:54 | 日記

先週末に屈斜路湖まで2泊のドライブ旅をしてきました。 目的は、屈斜路湖コタンのアイヌ、Atoyさんが主宰する絶滅種鎮魂祭という演舞奉納の観覧です。あっ、観覧と言ってはいけないのだ・・、参加者だった。 観客は絶滅した種族なのだ。 アイヌ舞踏団モシリの迫力ある演舞もありましたが、鎮魂の儀式には参加は全員が舞台にあがってカムイノミをしました。

Atoyさんと出会ったのは、もう20年以上前だなあ・・。 モシリとうアイヌ舞踏団が全国ツアーをしているという新聞記事を読んで、ぜひ観てみたいとおもい屈斜路湖畔の丸木舟という彼が経営する宿に泊まりに行った。当時は毎晩、宿にある舞台で舞踏を披露していました。それまで、アイヌの古式舞踊は白老などで見たことがありましたし、習いに行ったこともありましたが、彼らの舞台は、作曲家でもあるAtoyさんが演出していて、現代的な振り付けがあり、(もうしわけないですが)古式舞踊よりもずっと心を揺さぶられました。 それでもって、無謀にも札幌公演を願いでたのでありました。

一族一座をよぶには、その音響装置やらを含めてロングコンテナトラックで舞台資材を運ぶ大掛かりな公演になります。

「たかぎぃ、俺たちを呼ぶのにいったい幾らかかると思ってんだ_」とAtoy。 2-300万かかるんだぞ!!と・・。しかし、アタシの熱意に応えて頂いて、確か〇〇・・万円だったかなあ・・、破格の料金で実現させました。 札幌の公立の体験宿泊施設で、大きな体育館でキャンプファイヤーが屋内でもできる場所を会場にしました。参加者から多少の観覧料を徴収するイベントに前日に施設から使用中止が言い渡され、施設長と大ゲンカしたり、天井まで届くような大掛かりなファイアーをおこしてしまい、あとで施設から「火事を起こすだろ!!!」と大目玉をくらったりもしましたが、公演は大成功でした。踊り子たちも大ファイアーにこれまでで一番乗りに乗れたと大喜びでありました。

そのAtoyさんは、屈斜路湖を望む高台に観客席を持つ大きな野外舞台を私設で作り上げました。そこが会場でした。アイヌの自然観を大胆に表現する見事な演舞を堪能しました。 旅する病気のカミサマ・パヨカカムイ(コロナウィルス}の天上送りの奉納舞もありました。 この地上にあるものは、天から降りたすべてに役割をもつ存在であり、ウィルスも同じ。しかし、私達人間に悪さをしないで、天にお帰りくださいという奉納の歌と踊りです。

アイヌの自然観を体感できる、とても良い機会を頂きました。

 

 

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