
この3月の中国への旅は、音楽の力を改めて感じさせる旅でもありました。チャーリー宮本さんや中国大理の陳さんが奏でる楽器や声は、心に染み入りますが、複数のミュージッシャンによる楽器や声を重ね合わせて調和をとってひとつの音楽にしていく過程はとても素敵です。
思えば、ねおすの活動を始めた頃に「地球交響曲・ガイアシンフォニー」というドキュメント映画の自主上映をしたことがありました。環境をテーマにした映画ですが、自然や人と関わる人物を主人公にした「心」の映画でもありました。 全国的に自主上映のブームがありました。
配給元に上映日程会や地域を照会すると、私が観たいと思った当時は、北海道では、その第一波が過ぎ、上映を企画している人・団体はいませんでした。観るのであれば、自主企画するしかなく、当時の研修生に「お前、実行副委員長、俺が委員長」と、ふたりで、自主上映会の企画をはじめました。その時に相談をしたのが、第一波ブーム時に確か釧路で上映会をしたNRさんでした。 彼は有名なパーカッションミュージッシャンです。ひとりでいろいろな楽器を操り、調和のとれた即興音楽を奏でます。 実際に私も何度か聴きました。それぞれの形も音色も違う楽器が調和する調べはとても心地よく、映画のテーマでもある?「繋がり」を私自身が理解するにも助けになりました。
今回も、チャーリー宮本さん、かんぺいさんというミュージッシャンは、楽器という道具を使って、参加者の心を繋ぎました。 さらに、複数の演奏者による即興も何度かありました。中国の古い弦楽器、世界各地の民族楽器、そしてギター。人の喉声・・・。異なる人が異なる楽器を奏でて即興で調和したひとつの音楽にしてゆく・・・。それは心地よいものでした。
それを聴いていて・・・、
私の中で、何か時代が一回りした感が湧きました。 敷田先生のサーキット理論で言えば、シゴトの循環過程であるサーキットを一周して、次の高次な位置にあるサーキットの螺旋坂道を昇るしんどさを励ますような調べでした。
「ひとりで紡き織る繋ぎ方から、複数で紡ぎ織る繋ぎ方へ・・・・。」そんな空想が頭の中をめぐりました。
このセッションの会場に使われた場所の名前がまたふるっていた。 「天堂的左辺・The Left Side of Heaven 天国の左側にある店」。
実際に古いキリスト教教会の左隣にあるお店なのですが・・・。
なんとも良いひとときを、意義ある体験を頂いた中国旅でした。
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