原発ゼロ方針 「戦略」の練り直しが不可欠だ(9月20日付・読売社説)・・ここまで言い切るのか!?
社説はこれ↓
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120919-OYT1T01463.htm
新聞の社説の域を超えてんじゃあないの?
経済界寄りの読売はわかってましたが、ここまで社説を持って主張するとは・・・・。ついに立ち位置正体が明快になったとしか言いようがないなあ。 電気料も2倍になると言っている。原発依存を続けると電気代は上がらないという主張は、ウランという化石燃料よりも安価な原料の供給が続けば、投資額が回収できるということでしょ。
しかし、そのウランは石油より枯渇が早いと言われている。 だから核燃料リサイクルを目指して、高速増殖炉を開発しようとしているが巨額投資しても開発の目途が立っていない。だからMOX燃料にして核融合発電に有用なウランを人工的に作りだそうとしているが、そこから出る最終的な超高濃度の放射性廃棄物の処理の問題はさらに目途が立っていない・・・。 さらには、MOX燃料自体が日本で作れない。
原発維持推進派は、エネルギー供給の面ばかりからその危機を主張するが、電力会社を含めて原発を維持開発、作り続けないと、投資が回収できない、現状経営が成り立たないという、経営存続をの本音を言っていない。さもないと、日本の経済産業が壊滅すると・・いうのが危機感でしょ。 エネルギー問題でないんですよ。経営の問題なんですよ。つまり、日本の経済界そのものが、原発頼り過ぎて、行き詰まって来ているのが、本当のことなんだと思う。
脱原発の主張側も原発を止めるということは、日本の経済システムをかなり大きく変えることが不可避で、雇用問題においては、相当数の失業者も出ざるを得ない・・、働く人が少なくなれば、税収も少なくなり、国債借金もできなくなり、ここまで作り上げてきた今の日本の社会保障もかなり後退する覚悟も必要。
しかし、それをいかに回避してゆくのが人類の知恵ってもんでしょ!
押さえておかねばならぬのは、
百歩・千歩・万歩・億歩譲って、原発の過酷事故は二度と起きない位に安全にする技術開発ができるとしても・・・、核燃料リサイクルは本当に可能なのか・・という判断を国民がしなければいけない事態にあるということ。
私は、核燃料リサイクルに投資開発し続けてもここ、何十年かではもう無理! その前に借金できなくなるほど国家が衰退してしまう。核リサイクルは近未来で破綻する。つまりリサイクルできない。今、撤退しないと、借金が民間にも増え続けると思ってます。これこそ、日本の破綻。
しかし、現状は世界中に膨大な放射能汚染廃棄物が存在している、製造し続けている。これはなんとかしなければならない。
まずは、もう少しでも増やさないようにする。その先鞭を日本が世界に示すべきだと思う。
このままでは、原発技術開発の続行をアメリカに押し付けられているだけで、日本が原発開発をやめない限り、世界中の放射能廃棄物の処理が日本に集まることになりかねない!!!!! 日本が世界の核廃棄物処理国になるという危機感があります。
原発続行論は、原発なくなれば破綻する(すでに東電は事実上破綻)現状電力会社と関連企業の経営存続だけの問題。エネルギー問題と切り離して論じるべきだ。 原発の廃炉費用は広く国民が負担すべきことだと考えています。
原発がなくなり、経済雇用問題が発生する・・その対処については、長くなるので、また次の機会に・・。
ともかく、読売新聞の社説を明け方に読んで、ぶっとんだ・・あたしです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます