高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

北京フォーラム2日目事例メモ

2012-11-20 21:09:05 | プログラム 研修、講演等
2日目(最終日)です。当初より半日短くなっていました。午前中は事例が続きました。

◆ 午前中 は事例報告のラッシュ。 9時過ぎから13時過ぎまで連続。学会の発表のようでしたが、
事例はなかなか今日も興味深いものでした。 さまざまな試みが始まっています。

①橘建昆@中科院昆明植物所 植物科学画家  植物の詳細画について
  中国広しといえども、専門家は20人くらいしかいないらしい。

②黄@山水自然保護中心  自然学堂プロジェクトの概要、成都フォーラムのまとめ報告
③超@青海省の生態保護協会  自然教育は自然保護をどのように支えているか。
  発表者はなんと元公安局のお役人・・・(と司会者に紹介されていた) 
  カモシカが鉄道等の普及で生息地が縮小し大きく減少していたが保護活動をして初めて微増。
  地域住民がお金をだしあって餌場を確保している。 生態学堂(学習プログラム)を始めている。

④伊@親子の農村体験を進めている荘園?  ROHASに近い意味の中国語を使っている。
 2002年設立、有機農法についての賞を受賞。 道教の修行もできる場所を使っている。
 中国の古道の教えも学ぶ、仏教、朱子学
 農業と読書 自我の成長、行動能力育成、子どもの環境

⑤伊@燕山学童の6年間の活動報告  
 2006年から移動型の児童の自然教育。 郡部農村に出かけ自然教育活動を行う。
 2007年からは独自の基地(建物がある拠点)を保有
 週末キャンプ、シンプルライフの実践、自然の中だけでなく出稼ぎ労働者の住居区での実施
 具体困難 → 拠点維持、チームの保持、プログラム開発
 動画報告では、ネイチャーゲーム、科学実験、地域調査、果樹選定、自然の中での遊び、
 身体活動、自然と郷土のつながり、自然科学学習、
 人と自我、人と自然、人と他人、人と社会との健康的な関係を作る
 自然学校と生態家園
 浄化内心、道徳生活、自然の摂理に従う

⑥陶@北京七代志  生態・生命教育
 幼稚園に出かけて自然教育を実践している。
 自然のすべて(人間にとって汚い、心地よくない等)も含めてまるごと愛すること
 中国の伝統文化をいかすべき


⑦余@上海緑州生態保護交流中心  生態・生命教育案例  ECO教育
 農場を持っている。自然教育の一定のカリキュラムも持っているらしい。
 自然課程、自然課堂(自然教室?)、自然学校、ワーキングホリディ
   ・・・課程と課堂、自然学校の事業の違いが良くわからなかった。ともかく区別している。
 自前の施設を持っている(これを自然学校と称している)
 実際の活動リーダーが不足している.(講師はいるが・・) 現在6人のスタッフ。
 →
 報告者はまだ30歳前後? ボランティアの定着は私達も悩んでいる。その定着を図って、若手スタッフとボランティアだけでアウトドアクラブ(バーゴン)を始めたと教えてあげたら、たいそう喜んで聞いてくれました。

⑧原@首都師範大学教育学院学生  自然名字的奥秘(ネイチャーゲームの秘密・魅力)

⑨雀@緑色中原  環境教育的探索と思考  中学教師 Local Learning Center
 黄河の環境汚染がひどいらしく、子ども達へ環境問題の啓発活動をしている。
 NGO自然の友の地方理事もしている中学校の先生。 
 なかなか迫力ありました。通訳交えて「環境にいいオッサン化炭素の話」をしました。

◆昼食は、広い北京大学の構内を横切って(とは言え一部分だろう)、学食でなくゲスト用の食堂。
結構遠いが、頑張って歩く。

◆午後 
4グループに分かれて、「私が提供できること、私が必要としていること」の洗い出し。

活発な意見が交わされました。 私も環境教育の基本的な考え方や姿勢について、随時発言をさせてもらいました。出てくる課題は日本と同じです。 人材、資金、育成、広報、運営、ネットワーク

私の発言
環境問題は一気に解決することはできない、むしろ難しい。 だから、問題解決を持続的継続的に行う仕組みが必要。 今より良く、better better を探して行動する仕組みが必要。
夢と理想を描き続ける、実現に向けてあきらめない、変化(自分の変化が大きい)に恐れない・・・・
非構成的プログラムと構成的プログラム
知識を学ぶプログラムと「気づき」を促すプログラム
参加者個々人に伝えるプログラムには人数の限界がある。
Aさんに伝わっても、同じ方法でBさんに伝わらないことが多々ある → 言葉がけを変える必要がある。
参加者が多様になれば手法も多様化しなければならない。



そして、全体ふりかえりで山水のスタッフから提議がありました。

「このような交流会が開かれるようになったが、その次ができていない・・みなさん、どうしたら
 いいでしょう・・」


◆提議
そして、かの聡明な美人・・山水自然保護中心(センター)の執行主任・代表 Sun氏から大きな提示がありました。



この方、大きな構想力を持っている。戦略的マーケティングをしている。
プラットホームが必要だと、流れるようなパワフルな話でした。



Your last speach is very powerful and beautiful, I had a deep impression. Thank you so much you
made me the opportunity of my participation!!! I'm so lucky!

そして、 You will be the leading person of Enviroment Education in Chaina! と本気で言って、
「お目が高い・・」とかわされて・・・ すでにそうだからな・・。 You are・・だった。ごめんなさい。

記念写真を一緒を撮らせてもらいました。






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中国のくまちゃん

2012-11-20 09:43:00 | 日記

 山水自然保護中心の若手スタッフ、あだなは カンフーパンダ。

 役割も風貌も、札幌のEZOロックの くまちゃんにそっくりなので、記念撮影。
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Try!

2012-11-20 08:52:19 | 日記
Many chainese speek English so, Let's try to speek English today,catching timing. Making exchange, communication with Chainese・・・・。 加油!

To have Dream & Ideal !
Not give up !
Not fear the Change!
 
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Training

2012-11-20 08:04:01 | 日記

Yes, we have any texts and book for staff training. but not fixed, always changing changing.

Of course, we have the basic policy,thinking, but the stuation is always changed. So we should try and try.

I say my staff, we have the basic formula and truth but not equation. we should make each special equation for each case.

Our managemant is balancing・・・・ volunteer or payment?, formal education method? or informal? organization mission or personal mission? go or not? do or not? to contact him or another? Always looking for the better.

This is our NPO management・・・

English has come as I have waked up・・・・・


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数の感覚

2012-11-20 01:09:35 | 日記

中国の人は、数字や数量、分量についてなんだかアバウトな感じだなあ。 大きな国だから、何事もざっくりでいいのかもしれないなあ。日本は小さいからな、細かくならざるを得ないのかも。
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初めての外で飲酒

2012-11-19 23:55:13 | 日記
初日のフォーラムも時間が押して、18時終了予定が19時半。 痛み止めを飲んでいるせいか、すぐお腹を壊すんですが、元気出力度は52%・・・・。元々好奇心が強い私ですから、街中で食事はしたい。

今日が誕生日の、今回の出張のコーディネイターかつ通訳のファンシーと、ホテルビルしたの飲食店で、またまた中華料理。というか・・、四川、雲南、北京と中華料理しか見当たらないのだな・・・。当たり前か・・日本の食堂と同じだよな。雲南料理屋と思って入ったら、またまた四川料理でした。が・・、料理の種類は多いから食べたことないような、できるだけあっさりしたものを注文しました。しかし、ふたりで食べるには3品だけでも、とにかく分量が多い・・・・。

ビールを頼むも冷えたのがない・・・。1本生ぬるい北京ビールを飲みましたが、おいしくないので、試しに40°の強い中国酒をオーダー。けっこうイケました。が・・・、すぐに目の周りが真っ赤になって、介護役でもある彼女より、即座に「それ以上飲んではダメ」と制止のお達しを受け、取り上げられました。  

日中関係が微妙な時期でもあり、はたまた体調不良である私を中国に連れてきているので、「私ひとりなら何があっても護れるだろう」と、私を無事に帰国させる使命感があり、「遠慮をしないでください」「休みますか」と、とても良く気を使ってくれます。

返って迷惑をかけているようで・・、謝謝です。 

明後日・・・帰国前の時間に 中国五千年(四千年と言ったら訂正されました)の叡智ある鍼治療の手配をお願いしております。
前回、来中した同じく腰痛持ちのHRS氏は、痛かったそうですが、快方したとか・・・。

痛いのが気になりますが・・・。やってみよう。




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北京 自然教育交流会

2012-11-19 23:26:09 | プログラム 研修、講演等
今日から「自然有答案~山水、自然教育交流会」が2日間の予定で、北京大学自然保護と社会発展研究センター(Pekin University Center for Nature&Soceity)にて開催されます。主催のNGO山水保護中心は、呂植教授@北京大学保護生物学教授で、自然保護と社会発展研究センター執行主任(センター長)が、設立したDO-TANKです。

 北京交流会(フォーラム)では、成都会場以上に多彩な分野からの参加者がいます。1また2日間参加者を含めた登録数は200人だそうです。自然系NGOやボランティアはもとより、出稼ぎ労働者の研修担当者、 まちづくり(コミュニティネット)、文芸、デザイナー、北京有機農場@農業体験をしている、都市の中の自然を探すツアー実施者、貿易会社、自然の友(中国最初の自然NGO)、植物研究家、緻密絵画の絵描、雪豹研究者、教師、学生@自然資源管理、YH,青年気候変動ネットワーク、北京博物館の解説ボランティア、学生@野外教育。少数民族の支援、自然体験師??、旅行会社、ラフティング会社、ファンド、都市計画等と、実に多彩です。

 私は、自然学校の事例と必要なネットワーキングに重点を置いて話をし、質疑応答を含めて1時間半を頂きました。他の事例報告は次のような内容でした。

① 博物学は大人のライフスタイル  劉先生@北京大
② アメリカ人「漂流中国」という名称で、川のアウトドア(ラフティング)を中心とした活動展開
   中国人の奥さんの前で「中国の川が汚れてゆくこと」を悲しんで朝、泣いたそうです。(と参加者か
   らの紹介がありました)

③ 胡氏@自然之友 「自然之友の環境教育実践」
   1995~?に設立された中国で最も古くからある環境NGO。清掃や植樹、野鳥観察から始まった。
   2000年から車を使った環境教育の移動教室を実施。

④ 中国環境保護部宣伝教育センター 教育室副主任(副センター長) 政府機関
  美麗中国をキャッチフレーズに全国国民への環境活動を考えている。
  社会発展にあった環境教育にはまだなっていない。
  自然公園の環境教育  党大会の決議文書で 生態、自然については45箇所に書き込まれた。
  海外のように学校の教育旅行に自然や史跡訪問の「必要」と紹介。
   (プレゼンの写真は日本の修学旅行や体験学習の様子でした。
  「聞いたことは、忘れる。体験したことは身につく」など・・環境教育の基本的な概念説明。

  国立保護区の利活用の問題にも言及していたのが印象的でした。
    ・スローガンだけでさまざまな情報を提供するに、まだ至っていない。
    ・環境教育のインタープリテーションのスキルアップの必要性
    ・景観にあった建物が建設されていない・・・これも、日本を含めた海外事例をスライド報告。 
    ・評価ができていない。  日中環境教育研究会 JICAの支援で交流をしている。
    ・成都 で6年間で2000万元 人材育成投入予定と発表した!!

  成都でもそうでしたが、行政の役人も同席するフォーラムはこれまでにほとんどなかったとのこと。

⑤ 山水自然学童のエコツアー
  報告者の山水自然保護中心の担当者(Zou氏)は、7000m級の山々の麓の標高2000m超える場所にある 人口60人10戸のチベット族の村に13ヶ月あまり滞在し、集落社会の役割(冠婚葬祭、農事等)も果たしつつ、集落の環境問題に取り組みました。トレッキングコースでもあり、欧米のバックパッカーが万人の単位で毎年通過する集落ですが、地元にはなんら経済的メリットがないばかりか、ゴミやし尿処理が問題となっている。環境負荷も問題解決をトライしつつ集落支援をしている。
地域住民との交流しつつ、いかにこれからあるべきか、ケーススタディのエコツアーも実施した。今後も予定しているとのこと。 

⑥ 環境教育と旅行の融合@野風文化伝播工作室
  けっこう商業的な匂いがするエコツアーを実施している。
  3泊5日 2500元、4泊3日、1700元(この行程について?質問できなかった)・・けっこう高い。
  ビジネス的なトライが始まっているようです。

⑦ 低炭生活・点滴皆環保(みんなが少しずつ環境保全・低酸素社会へ)@国際青少年旅舎(YH)
   一万里歩くことは、一万冊の本を読むこと
   山中集落の古い建物を改修しユースホステルを造った事例を紹介。環境教育を取り入れた宿にしたい。

なかなか、興味深い事例発表が続きました。
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中国の先生方の講演メモ③

2012-11-19 23:19:14 | プログラム 研修、講演等
◆アイスブレイク 清水先生
・内観を整える気功風活動・・・腕を振る
・自分に自然の名前を付ける   → なぜつけたのかを合わせて自己紹介
 名前を使ったフルーツバスケット (嵐化が来たぞ・・例 植物逃げろ!)

・知恵と感情  大きくなると 慈悲感(大きな愛情になる)
情意 ・・・・感情を引き出して意識を高め行動へ持ってゆく。
知識が氾濫する時代、知識が多くなりすぎると乱用される。 
人間の感情が麻痺すると知識が多ければ多いほど危険。
人間の内的知恵を育てる
知識をたくさん持っていても知恵がとは限らない
自然の中で直接学ぶ
知恵は心に蓄積する。
知恵になるためには・・・、ゆっくりする時間が必要。

心がなければ何も生まれない・・・忙しいはだめよ。
私達が自然に守られてる。
知識は評価しやすい。感情の評価はできない。 → なるほど。
命と交流する機会。
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中国の先生方の講演メモ②

2012-11-19 23:04:26 | プログラム 研修、講演等
顔火回  四川大学完成本科  中国の環境教育

環境教育の体系化は1970年代に欧米で始まり、80年代に世界に広がり、中国には90年代の前半に環境教育の概念が入ってきた。
人間の行動がいかに環境に影響を与えるか研究する、その対策もう考えるための教育

環境教育の芽生えはひとつは環境問題にあるが、自然学習伝統 ルソー、アガシス?からの影響もある。
保護教育 
環境教育の定義と目標 ・・UNEP 定義にこだわる必要はないが・・・ポイント
 司式?、行動、技能、態度、価値観

必要なこと
  整合性・・体験の中で全体を考える必要性
    価値観  人間と自然を共生する道をみつける そのために価値観をみつける
    本土化  輸入したものを自分の地域に合うように改善する
    いろいろな角度から、時に真逆なアプローでの解決を考えることが重要
    多様な方法な方法と手段  文字、芸術、演劇、体験
    スキルアップ

西洋の価値観がある。 西洋では油絵を使った風景は客観的手法???  中国的環境教育?? 水墨画は主観的に書く。風景の中に人間、暮らしを入れる。 民族によって自然に対する考え方が違う。

中国の文化は歴史的に絶つことがなかった。
歴史の中でいつも多くの人口を抱えてきた。
農村地域の歴史的景観、歴史的遺産の価値を私達は認識していない。

危機  人口、工業化、都市化、現代化、消費主義
わずか30年で近代化へ。 急速な変化をしている。これは、地球上で初めての経験をしている。
西欧は植民地に発展の資源を求めた。 しかし、私達は今、現在その両方(国内外)問題を抱えている。

中国の環境教育の対象者は誰か・・・。子どもは自己中心的になっている。
都市化問題・人口密度の高さ、自然から離れた生活の中で生まれた子ども。

環境教育は、問題提議だけで、解決を探し出しているのか???(との意見だったと思う・・・)

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中国の先生方の講演メモ

2012-11-19 22:55:26 | プログラム 研修、講演等
◆有鵬先生 環境生態  中国科学院成都生物研究所

 自然対人的価値 → 供給、文化的に精神に与える価値 宗教的、精神的
           調節機能としての価値(水環境)・・上流と下流の水利権、利用価値の問題
           景観的価値、価値にはバランスがある、文化景観
          
森と草原が重なっている環境が人にとって良い・・・(ヒトが人間になっていった過程で重要だからな。)
遊牧的生活と町を作る生態・・・環境に合わせて人と家畜頭数を決める、町の規模は人に合わせる
大家族・・労働力、過酷な自然の中で生き残り戦略
高齢者尊重(生きるための知識)
どうして今の景観になったのか? そこにいる人にはわからない。先住民が持っている自然に対する観念が異なる。(金の卵から犬が生まれた)
環境が変わると人間の暮らし方も変わる。

科学技術は第一の生産力(登小平・胡錦涛)科学技木第一・・・・(特にアンチテーゼの提唱なかったが・・疑問符の提示だったと思う)

タイプライターのキーボートの配置は科学か? (この指摘は面白かった・・事実上のアンチテーゼ)
人間の文化価値観は自然の変化と共に変わってゆく。 
自然を通して自分を知ることができる・・・どこから来たか、自分の限界、
昔は仕方がなく自然を尊重せざると得なかった。 今は意識して尊重する必要がある。

自然教育のベースとなる哲学 
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