2010.2.13(土)雪、曇
今季7回目の降雪である。積雪は数センチでしれているが奥から出てくる車の屋根にはしっかり積もっており、相当の降雪があったのかも知れない。土井さんが「正月までの雪は奥も口も変わらないけど、年明けてからの雪は差が出るなあ」と言っておられた。上林を知り尽くした人の言である。
とにかく、上林の今年の冬の雪はたいしたこと無かった。昨冬は3回程度雪かきをしたが、今冬は一度もしていない。じょんのび坂を少しかいたぐらいだ。
わたしがスキーに戸隠に通っているときは凄かった。一晩に何メートルも降り続き、除雪が出来なくて孤立したこともあった。戸隠は長野市からバスで1時間ほど入ったところで、この道が閉ざされると孤立する。北に抜ける道は黒姫に抜ける道でもっと凄い。孤立して2日ほど宿に泊まり、ようよう開通して長野に出て、信越本線で直江津に出たが、汽車の両脇は雪の壁で、駅のホームだけが開けていたのを思い出す。
猪谷先生は戸隠でパラレルスキー学校を開いておられ、毎冬通っていたのである。ボーゲンをしないで、いきなりパラレルから始めるスキーの教室も珍しかったが、そのスクールの専用ゲレンデがあるのが魅力だった。宿舎の近くのそのゲレンデにはスノウバーというリフトがあり、先生の考案で、自作のものであった。何でも自分で作ってしまう先生ならではの設備だった。その時先生はお歳が86才だったと思う、足の具合が悪くて宿舎では一人で歩くことが出来ず、介助されて歩いておられたが、スキーを履いた途端に自由自在に滑っておられた。一人ひとりに丁寧に指導され、夜は夜で楽しいお話を聞かせていただいた。というわけで何シーズンかを戸隠で過ごすことになった。長いときは2週間ほどを戸隠で過ごし、有給休暇も少なかったので給料を差し引かれ、手取りが2万円にも満たないときがあった。
そういうことで、わたしは猪谷六合雄氏にスキーを習ったということが誇りでもあり、自慢でもある。
雪の上林ではクロスカントリースキーでも始めようかと思っていたが、どうもそれほどの積雪が無さそうだ。
今朝の雪、これじゃあスキーも出来ない。
今日のじょん:かみさんがジュンテンドーのバーゲン品を買ってきた。ちょっと柄が気にくわないなあと思っていたら、じょんはたいそうお気に入りで、さっそく丸まっていた。