晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

鉄鉱石 2/24

2010-02-24 | 歴史・民俗

2010.2.24(水)快晴

 タイトルを砂鉄改め、鉄鉱石とする。鉄鉱石探しも四日目になると慣れてきて、やみくもに拾うのではなくてらしいものを拾って磁石を当てるようになる。細かいのは面白くないので、大物を探す。今日は直径15cmの大物を見つけた。5cmぐらいのも見つけ、大満足。Img_3946

左は赤色チャートに酸化鉄が沈着したものか。中の二つは磁鉄鉱を含む花崗岩か。右のひとつは同じような石だが磁石は反応しない。

Img_3947
磁石は写真の部分と下方の黒い帯状の酸化鉄のあたりに反応する。 


 さて、この鉄鉱石は磁鉄鉱というものだが、昨晩色々と鉄鉱石について調べたのだが今ひとつはっきりしない。鉄、Feは地球生成時にはイオンとして大量に存在し、酸素の供給が増えると酸化鉄として沈殿し、結晶するという説明もあるし、フォッサマグマの中で鉄が生成されるというのもある。この辺がよく解らない。とにかくこうして結晶化した鉄を含む石が鉄鉱石である。鉄の結晶を含む花崗岩や変成岩が風化して結晶が河川や海岸に蓄積したのが砂鉄ということである。ちなみに現在、製鉄所で使われているのはほとんど赤鉄鉱であり、国内での生産は無いので輸入に頼っているということだ。古代からのタタラ製鉄では磁鉄鉱が使われており、砂鉄が使われることが多かったが、鉄鉱石を使った例もあるようだ。
 とまあ鉄に関する怪しげな理解だが、上林川流域に鉄の鉱床があることは間違いがない。ただ今の上林川の様子を見る限り大きな砂州があるようには思えない。二八水後の河川改修により川の流れが随分変わったのではないか。上林川中流域の念道でこれだけ大きな鉱石があるとすれば、ひょっとすれば鉱石からのタタラ製鉄の可能性がある。そうすると水車を使った鉱石の砕石が行われていても不思議ではない。などと想像は膨らんでゆく。
 さてもう一つの鉱石、昨日紹介した赤色チャートと思われる石であるが、もしそうであるとしたら、これは堆積岩で、赤い色の原因はやはり酸化鉄だそうだ。丹波にはこの石が多いそうで、三和町でも数個見つけて持ち帰ったことがある。我が家ではガーデニングに沢山使っているが、磁性を示すものはほとんど無い。現在2個ばかり磁石のくっつく石があるが、総ての部分ではなく鉄分が層状に存在し、茶色く変色している部分のみ磁石に反応している。チャートそのものは非常に堅い石だが、鉄の沈着した部分は少し脆いようだ。もう少し鉄鉱石について調べるとともに、鉱石集めも継続してみよう。つづく

【作業日誌 2/24】
椎茸柵作り(ネット張り終了、避難していたホダ木搬入)

今日のじょん:秘技両手ハイタッチの写真を撮るべく努力しているがうまく行かない。シャッタースピードが遅いので、タイミングが合わないのだ。いまのところすなぎもをやるときだけの芸なのでチャンスは一日一回しかない。これは両手ハイタッチが終わって、しまおうとしているところ。Img_3933  


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする