晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続々・図鑑 3/19

2010-03-19 | 歴史・民俗

2010.3.19(金)快晴

 老富に古い坑道が有ると聞く、いつか尋ねてみたいと思っているのだが、果たして穴だけ見てもどれだけの意味があるのだろう。例えば昨年小畑町の長谷で古い坑道跡を見せて貰った。地元の人に聞くと、昔この穴に入ってずっしりと重い鉱石のような石を持ち帰った、ということだ。やはりそこで何が掘られていたかを知りたいものだ。そのためには図鑑は大活躍するだろう。
 上林では丹生、つまり水銀に関するだろう地名がいくつかある。鉄以外にも水銀も産していたのかと期待している。以前に木小屋の工事で朱色の砂や小石が出てきたことをお知らせしたが、3月2日の記事で紹介したように、八津合町の山でも朱色の石を採取した。ひょっとしたら水銀の原料である辰砂(しんしゃ)かなと期待したが、およそそのようなものではなかった。Img_4019_2Img_4046_2 



山では写真のように泥の中に埋まっていた。写真右の上部3個が八津合町で採取したもの、下のカゴの中は薪小屋周辺で採取したもの、右上の黒いのはいかにも鉄分を含んでいそうな石。

 図鑑で調べると紅土(ラテライト)というのがまさにそのもので、酸化鉄、アルミナが凝縮すると書いてある。酸化鉄なら赤色を呈しても間違いないと思うが、熱帯地方に産するとあり、少し不安になる。結局図鑑があっても、確定できるものではない。粘土質の土壌に酸化鉄が凝縮し圧縮されて石化したものではないかと勝手に解釈している。興味ある人には現物を見て判断していただきたい。
 そういえば自転車旅行で出石に行った際に美しい赤壁を見つけた。ベンガラかと思い聞いてみたら、ベンガラではなく、もともと赤い土が取れるそうである。今から思えばその現場も見ておけば良かった。Img_5772
出石資料館の赤壁



昨日の答えは、右上の小さなチャートのみである。詳細は明日の記事で。

【作業日誌 3/19】
イスのペンキ塗り
薪小屋改良

今日のじょん:体力も回復してきたようだからシャンプーする、ちょうど一ヶ月ぶりだ。シャンプー前に体重を測る、一ヶ月前は18Kgだった。よっこらじょんと抱き上げて体重計に乗るが、妙に軽い、嵩も小さいようだ。体重は16,2Kg、やっぱりかなり減っている。たかだか1,8Kgというものだが、一割減だからかなりのものだ。Img_4055シャンプーが済んでくつろいでいるところ。

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続・図鑑 3/18

2010-03-19 | 歴史・民俗

2010.3.18(木)曇、雨

 図鑑で石を調べて、ジュラ紀だの先カンブリア紀のことを知りたいというのではない。上林の磁鉄鉱がどうやって出来たのか、どこに鉱脈があるのか、古代人はどうやってそれを探したのか、どうやって採鉱したのかを知りたいのである。製鉄や鉱山跡を地名や伝承で探っても、確たる証拠が欲しい。それはたたら跡であったり、鉄滓であったり、鞴の羽口であったり、坑道口であったりするのだが、そういう物の発見は確率的に薄いものであろうし、土木工事や開発の工事などに遭遇するという幸運もなければならない。そんな大発見を期待するより、自分自身で鉱脈を探したり、実際に採鉱し、野たたらで鉄を作ってみたらどうだろうか。インターネットを覗いたら、学校の理科の授業やサークル活動でたたら実験をしている例が結構ある。ところが原料の砂鉄はどこか豊富な浜から取ってきたり、バーナーや送風機を使ったり、太古の様子とは随分違っている。それでは、砂鉄から鉄が出来るということは証明されるが、かつてその地でたたら製鉄が行われただろうという実験とはならない。わたしがやってみたいのは、上林の鉱石、あるいは砂鉄を原料に、上林の地で、上林の薪を焚き、古代人がやったように鉄を造ることである。もしそれが出来たなら、過去にこの地で製鉄が行われていた可能性はあり得るということになるんじゃないか。古代の遺跡や遺物が発見できない時、ひとつの証拠となるのではないだろうか。必要充分条件ではないが、必要条件にはなりそうである。Img_4048

この中で磁石に反応する石はどれ?答えは明日。



 今調べているのは、上林川で採取できる、磁石に反応する三種類の岩石がいかなるものかということである。いくら図鑑を繰っても、ネットで調べても、これだっと確定できない。写真で色々見比べても解りっこない、似たようなのがいくらでもあるわけだ。結局その地域にあるだろう岩石を調べ、物理的、化学的な分析法を駆使して初めてその岩石がなんたるか確定できるようである。つづく

【作業日誌 3/18】
薪小屋整理
昨冬のクヌギを整理していたら、怖ろしく虫に食われている木がある。硬いクヌギの幹にきれいに穴を開けている。正体は分からないのだが、その穴にカメムシが入って冬眠している。まさかカメムシが穴を開けているとは思えないのだが、、、。
Img_4051

この穴の中にカメムシがどっさり。


 今日のじょん:今年もじょんの誕生日(3月20日)を祝って島田やさんで祝杯を挙げる。当のじょんは家で留守番をしている、何か変だなあ。

コメント (1)
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