晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

念道スネークマップ 6/4

2010-06-05 | 日記・エッセイ・コラム

2010.6.4(金)快晴

 上林でたわいもない雑談のネタになるのは猿と蛇である。猿についてはその被害より、仏壇にお詣りしている話や頭の上に乗っかった話など愉快な話、蛇については蛇嫌いの人の面白い話が続出である。私も蛇は苦手だが、さすがに慣れてきたというところである。かみさんは強烈蛇嫌いで、筋金入りである。じょんの散歩など完全装備で長靴、手袋は勿論のこと、堤防などの草道も真ん中を歩いているそうだ。怖くて見ようとしないので、余計どこに出るか、どのように出没するか解らない。そこで私の散歩しているコースのスネークマップを作った。本当は蛇がいるところの写真が臨場感があるのだが、それだと見ないので場所だけにしておく。参考にしていただきたい。じょんと歩くスネークマップのはじまり、はじまり~Img_4665
(1)隣のM井さん宅の下り坂、コンクリートの隙間に巣がある。じょんは毎朝挨拶に行っている。主はシマ公、出没度A。


Img_4667 (2)M井さん宅の石垣、南向きで絶好の日向ぼっこ地、住人はシマ公、出没度A。じょんは目線が合わないので気がつかないみたい。


Img_4668 (3)H多野さん宅の溝、影で涼しいのか時々見かける。出没度C。



Img_4669 (4) K北鉄工の石垣、ここは近くに巣があるようだ。角のところが絶好の日向ぼっこ場所。種類はアオダイショウやったかなあ。出没度C。


Img_4670  (5)F井さんとこの畑の新しい石垣。石垣というのは絶好のすみかのようだ。ところが人が住んでいる家の石垣には少ない。逆に畑の石垣とか、空き家の石垣にはしっかり居住している。やはり外敵の少ないところが選ばれるのだろう。出没度C。
Img_4671 (6)念道橋にいたる、鋪装の割れ目。子供のシマ公がいる。いつも首だけ出しており、じょんが行くとスーッと引っ込む。出没度A。


Img_4673 (7)念道橋たもと。マムシがいるでと言われたが、アオダイショウの子供を一度見ただけである。紋はマムシと同様である。ただ、頭は細く、すばしこかった。出没度D。

まあ充分注意してちょうだいか。

今日のじょんは、本文に登場のためお休みだワン。

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雨読 地名の研究(2) 6/3

2010-06-05 | 雨読

2010.6.3(木)晴

 縦貫道無料化の文句を言ったら首相が退陣してしまった。で、一体この話はどうなるのだろう。振り出しに戻る、となるのだろうか。どっちにしても無責任じゃないの。
 さて、雨読の話に戻るが、柳田国男氏は明治8年の生まれということで、文体はかなり難解である。格調が高すぎて今の人間には理解しにくいと言うこともあるが、回りくどい感を受けるのも確かである。そういう意味で読破するには時間もかかるし、理解するには何度も読み返さなければならない。日本民俗学の父と言われる柳田氏に対する賞賛と批判は多くあるが、史学における文献史料主義というものを批判し、民間伝承や伝説など従来は学問的には無視されていた分野から歴史や民俗を解明しようという姿勢は大いに賞賛されるべきだろう。批判については様々あるようだが、私は農耕文化至上主義でも言おうか、稲作農耕以外の文化について無視されているという部分が最も大きいと思う。これは本書の記事にも現れており、金属地名である、金子屋敷、多々羅という地名という項もかなり貧弱な文章である。
 しかし、地名に関する考察とフィールドワークはさすがに大御所という感があって、全面的に信頼できる。特にこの種の文章については、信頼感のない受け売り的な文章や、下手をするとオカルトチックなものまで現れる始末なのだが、本書については信頼感充分である。Img_4676

いかにも古本という感じだが、値打ちのある本だ。


 古文書に出てくる吉忠(よしただ)武吉(たけよし)という二つの地名について、いかなる所以があるのだろうかと久しく考えていたところだが、どうにもヒントが沸いてこない。本書の五、開墾と地名という項に、「多くの名が開墾者の名前をかぶせて呼ばるることである。中略。最も流行したのは久・延・吉・則・貞・利・元・友・充・宗などの好字、国・末(季)というのもあれば福・冨・得(徳)などという縁起を祝ったものものもある。これらの文字を二つずつ合わせたのが荘園盛時の身分の低い武士の名であったらしい。」とある。なるほど人の名前から来ている地名だとしたら、いくら地形や方言などを探しても見あたらないはずだ。ちなみに吉忠は現在の忠町、武吉は武吉町に比定される。Img_3338 Img_3340
 



左:上林川から忠町 右:武吉町、昨秋の
金刀比羅さんのお祭りは武吉町だった。

 この他数百という地名について考証されているが、開墾、農耕に関する分野が主流である。各地名が索引で紹介してあり、事典としても使えて便利であるが、やはり地名研究の入門書として必読の書であると思う。 完

今日のじょん:蛇と対峙しているじょんの写真を撮ってやろうと、カメラを持ち出す。すると何時もいるところに今日はいない。なんとマーフィーな蛇だろうと感心しながら、せめてその場所でも撮っておこうとカメラを起動すると、電池切れの表示である。なんとマーフィーなカメラだこと。
 

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