晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 白鳥伝説(上) 6/10 

2010-06-12 | 雨読

2010.6.10(木)快晴

 快晴なのに雨読は変なんだが、とりあえず読み終えたということで、書くこととする。「白鳥伝説」谷川健一著、集英社文庫1988年出版、定価400円、購入価1,000円。文庫本の古本で定価以上、それも定価の倍以上の値段で購入した本は珍しい。下巻を先に163円で購入し、上巻もそのくらいとよんでいたらいつまでたっても1,000円から下がらない。それどころか出展数も少なくなって、やむなく1,000円で購入したものだ。上下巻に分かれていない単行本がオークションで1、200円で出されており、大失敗だ。この本不思議と数も少なく、値段も高いのだ。なにかみみっちい話をしているように思われるだろうが、古本の値段というのはなかなか奥が深いものがあって、なぜか本当に読んでみたいという本は高くなっている。逆にどうでも良いような本は極端に安い傾向があるが、人それぞれの指向というか要求があるのでこのことは意外と不思議なことだと思う。私にとって読書欲をそそるこの本が、万人にとって果たして読みたい本であるのか、疑問ではあるのだが。Img_4718
 この本の読みたいという源泉は、物部、白鳥、蝦夷、邪馬台国の東遷である。物部は綾部市内にあるし、白鳥は舞鶴に白鳥街道というのがある。蝦夷については、もともと西日本にも居住していたというような説らしいので興味が沸いたわけだ。先般「鉄と俘囚の古代史」の中で別所地名に関する疑問を呈していた。(2010.4.7参照)別所に蝦夷の俘囚が住まわされたとなると、畿内の文化とは違った文化、独特の地名が残るはずなのに、どうも見あたらないようだというのが私の疑問である。しかしもともと、蝦夷の人間がそこいら中に住み着いていたとしたら、改めて東国から連れてこられたとしても、それは異文化にはならないだろうというのが私の推理である。蝦夷というのは征服した側の呼び名なので、自らはそうは名乗らないだろうから、エビスとかエビス谷等という地名が別所に無くても当然である。Img_4649
 
小畑町別所はこの谷の奥、もう一ヶ所小字別所もあるようだ。


 さてこの本の要旨は、物部氏が筑紫から大和に東遷し、続いて狗奴国と和解した邪馬台国が大和に東遷し、物部、ナガスネヒコ連合軍と激戦の末、大和に定着するというものである。タイトルの優しさに比して、内容はすこぶる難しい。記紀をはじめとする神話の解釈、地名の比定からこの説を展開されており、神名に弱い私などちんぷんかんぷんである。それでも「古代の鉄と神々」以来、神様の勉強はさせて貰ったが、まだまだというところだ。つづく

【作業日誌 6/10】
山椒のへた取りImg_4706

これって大変なのだが、冷凍して手でもんだら簡単に取れるそうだ、さっそく冷凍してみる。

今日のじょん:じょんの一番のお友だちはジロー、最近トラブルが多いジローだが、元気でおってよ。Img_4709 Img_4710

コメント
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