2010.8.28(土)晴、曇
本ブログのアクセス解析をすると、検索からのアクセスの項にスジキリヨトウ関連が圧倒的に多い。各地でスジキリヨトウの大発生に困っている人が沢山あるようだ。出来るだけ懇切丁寧に対処法をお知らせしたい。ただ昨年一昨年は極小さな面積の芝生での発生だったので、スミチオン1,000倍液の散布1回のみで解決した。今年は30坪と広い場所での発生でもあり、芝生の土壌も条件が違うので今回の対処法が正解なのかよく解らない。真摯に考えた結果の対処なので参考にはなろうかと思う。
予防と駆除
(1)芝の生育をよくする。
刈り込み、施肥、灌水、除草の基本的な世話は勿論、ベンチレーション、砂入れなど季節の作業もしっかりして、丈夫な芝を育てること。特に今夏のような高温小雨の夏にはしっかり灌水が大切。昨年など冷夏だったため、ヨトウの姿はあったが大発生はしなかった。
(2)定期的に刈り込みをする。
葉に卵を産み付けさせない、発生時の早期発見、薬剤散布の効果を上げると言う意味で刈り込みがしっかり出来ていることが予防となるのではないか。
一日で刈り込みを終える。今回の目的は薬剤の効果を上げるため。
(3)いつも注意して見回り、卵が産み付けられていないか、幼虫が発生していないか、食害が出ていないかなど早期発見に努める。
(4)発見したら発生の程度を調べる。割り箸などで土を掻くと幼虫が出てくる。そこそこの幼虫がいると他の場所にも大抵いるものだ。極限られた部分の発生だと、その部分だけの薬剤散布、或いは手で捕虫しても良いだろう。ただしそれで放ってしまうとだめ、継続して観察していないと大発生につながる。
(5)大発生しているときは薬剤全面散布ということになるが、芝丈の伸びているものは刈り込んでしっかり切りくずをとる。食害にあって坊主になっているところも食いカスなどが溜まっているので熊手できれいにする。
(6)薬剤は現在はスミチオン乳剤(MEP乳剤)を使っている。根が発達していない土壌では1,000倍にして使っているが、根がふかふかしているところでは2,000倍にしてしみ込むようにしている。これは根の中に隠れている虫も多く居そうだし、薬剤にかかった虫も根の中に逃げ込むことがあるからだ。殺虫効果については、捕まえた虫で実験しても充分に効果があるようだが、条件が異なるので何とも言えない。
捕虫したものに霧吹きで薬剤を掛けると、5分程度で死んでしまう。
(7)散布の方法は、バケツに14リットルの水で2,000倍の薬剤を作り、目の細かい如雨露で直接散布している。地面に撒くのだから噴霧器まで必要ないだろう。
これらは試行錯誤で進行中の方法なので勿論ベストではない。下手をすると芝を痛めることになるかもしれない。と言うわけで責任は負いかねるので悪しからず。
【作業日誌 8/28】
芝生広場刈り込み3回目
今日のじょん:先日じょんが隣のチコのところへ逃げ出した。いつものように手の込んだ作戦を練って脱走している。せんぞ叱ったので続けてはしないが、最近暑さのせいでワンちゃんが訪ねてこないのでフラストレーションかな?
夕方の散歩時は放して貰えない。