2010.8.29(日)晴
本日は綾部市議会議員選挙の投票日である。猛暑の中選挙戦を戦ってこられた候補者の方々は大変なご苦労であったと思う。綾部に来てから衆院選、参院選、府知事選、市長選、市議選と選挙が目白押しであった。今回の市議選は18の議席を23人で競うという熾烈な戦いである。市議選となると私たち有権者にとっては最も身近な選挙であり、生活が直結した選挙だと思うのだが、国政選挙に比べてわかりにくい選挙となっている。
その第一の理由は、政策が語られないと言うことである。連日街宣車が廻ってくるのだが、政策を語る候補は誰一人無かった。「元気に頑張っています」「ご挨拶に参りました」「最後までよろしくお願いします」なーんて言われても、選びようが無いわけだ。身近であるだけに、何をどうするという具体的な政策が聞きたい。自分の要求に一致する候補者に投票する事が市政に参加するということだ。演説会などに行けば質問も出来るだろうし、具体的な政策も聞けるのだろうが、23ヶ所もの会場を回るわけにも行かない。選挙告示前の訪問や電話もあったけれど、「よろしくお願いします」だけである。
「このふるさとを守ります」たって、一体何を何からどう守るんだい。
選挙公報となると、少しは政策が載っている。ところが相変わらず抽象的なお題目の候補者が多い。「市民の要求に応えます」「安心安全のまち作りをします」なんてのが一番怪しい。市民の要求って一体何なのか、どう応えるのかを語らなければ何の意味もなさない。安心安全は東国原知事あたりから言い出したのだろうか、選挙の際の体のいいキャッチフレーズだが、私たちが安心して、安全に暮らすために一体何をしてくれようというのか、これほど怪しげな言葉もない。
上林の街宣は厳しい、有権者よりイノシシやシカの方が沢山居そうだ。その上この暑さだから誰も表に出ていない。だから表に居ようものなら恰好の餌食となる。目線を合わさないように、いかにも用事をしているように見せかけてもお構いなしだ、「ご声援ありがとうございます」。誰が声援してんねん。みんなこれが嫌なので、街宣車が来たらこそこそと家に入る。有権者がゴキブリのような真似をしなくてはならない。
候補者の中には崇高なポリシーを持ち、市民のために働こうとしている方がきっとおられると思う。そのことが有権者に解らない、また有権者も解ろうとしないのが現状ではないだろうか。本当の民主主義はほど遠いところにあるなあと感じさせられた市議選であった。
今日のじょん:ワンちゃんが来ないなあなーんて書いていたら、今日はメイとアミエミと京都からモモまできた。それよりもなによりもじょん目当てのお客さまが多くて、みんなに触られてお疲れモードである。ありがたいことやで、いろんな人に触って貰うのがいいんだって。
モモ姉さんは食いしん坊だと思ったら、それがフツーなんだって。