2011.6.30(木)曇
6月も今日一日となった、今年はどうかなと心配していたキヌガサダケが2本出現した。今日から衣笠茸情報を提供することとする。なお、是非一目見てみたい、写真に収めたいという方には、朝の9:00から10:00の間にお電話いただければ、その日の開花?情報をお知らせすることとする。午後にはネットが溶けてしまったり、虫に食われたりするので連絡の無いときは昼頃に収穫してしまうためだ。
さて第一号、第二号だが、発見は9:50、場所は第一木小屋の西4m辺り、発見時には完全にレースも開いており、正午頃に収穫する。所見としてはレースの色が純白でなく、妙に黄みがかっているのが特徴。一応大きさから石の下から出ていたのを一号とするが、茎の長さは19cm、二号は16cm。二号には壺(卵状のもの)が2個着いており、再度埋め戻して後日の開花を待つ。
第一号、第二号
昨年の様子を見てみると第一号は7月9日なので今年は随分早い。高温、晴天が続いたのが影響しているのだろうか。発見場所は昨年と同様である。一所懸命グラバを撒いた地点からは出現していなくて、見るからに条件の悪そうな処から出ているのが不思議である。
さて3年間失敗しているキヌガサダケの乾燥保管方法について今年こそという思いでチャレンジすることにした。その方法を御紹介しておこう。
(1)収穫
収穫は移植ゴテで根こそぎ取る。この時茎の部分が折れやすいので注意してやることと、まだこれから出てくる壺が着いている場合があるので、これを壊さないように気をつける。
第2号には二つの壺が着いていた。
(2)乾燥
昨年までは土などを洗っていたが、濡らすことによって乾燥が遅れ、カビが来やすいので歯ブラシなどで軽く汚れを落とすだけにした。
竹串を用意しておいて茎の部分を串刺しにし、天日で乾燥する。特に梅雨の時分はにわか雨などに注意し、風とおしの良いところで乾燥させる。
(3)乾燥後の処理
天気の良い日は一日で乾燥するが、そのまま放っておくと湿気の多い日にまた湿ってしまう。スポンジ状態なので吸湿性が高いのだ。また、乾燥したと思っても青カビが発生する。これらが昨年までの失敗で、乾燥後の処理について今年は色々試してみたい。
(4)グラバの処理
傘の黒い部分はグラバと言ってハエや昆虫の足について移動する胞子みたいなものである。従ってキヌガサタケは糞尿の臭いがするわけだ。昆虫の助けを借りなくても収穫の際に水に溶かして撒くと良い。バケツの水があっという間に黒褐色に変わり、傘は真っ白になる。きのこ博士に教えて貰ったこの方法を初年度から実践しているが、撒いたところから出てきたという感はしない。
というようなわけで今年も観察と実験を続けよう。
グラバを水に溶いて残渣と一緒に撒く。
【作業日誌 6/30】
草刈り(5-6)
薪割り
今日のじょん:じょんカレンダー6月号の紹介をしないままに月末になってしまった。忘れていたわけでないのだが、今年はアジサイの色づきが遅いようで、しっかり色づいてから発表しようと思っていたのである。
じょんカレンダー6月号(2010.6.24撮影)
右は本日の同じ花、随分貧弱だ。