晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

原発の問題点 4/9

2012-04-09 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.9(月)晴、曇

 我が家は高浜原発の30キロ圏内にあり、大飯原発の30キロ圏から3キロメーターのところにある。そして未だに関西電力や政府から「再稼働してもよろしいでしょうか」という問い合わせは無い。再稼働の同意は原発から半径50キロ圏内の住民、及び現在福島原発で避難している人からとって頂きたい。なぜならそれが現実に被害に合っている方、将来被害が想定される方だからだ。
 福島原発の事故の際に地元自治体のいわゆる推進派といわれる人物や関連企業の経営者などが、「住民をだましていました、申し訳ない」と涙を流していたのを憶えているだろうか。だまされているのは福島県の原発地域住民だけでなく、日本中の原発立地地域の住民、そして国民総てでは無いだろうか。
 そして今またぞろ、福島の問題が何一つ解決しない間に騙そうとしている。
 その騙しのテクニックは、本質をすり替えることだ。Img_12211
 
三松海岸から東をのぞむ。左手の大島の向こう側に大飯原発がある。(2010.8)


 わたしは現在の原発には反対である。現在のと言ったのは、将来臨界事故が起きてもそれに対処する技術、方策が確立されるなら大いに賛成ということなのだ。世界中の原発に対する基本的な問題点は、事故が起こるとどうしようも無い、誰も責任が取れないということではないか。そしてもうひとつ、使用済み核燃料の処理方法が確立されていないことである。つまり見切り発車で原発を推進してきたのである。
 それを単に地震と津波のせいにして、それさえ防げれば安全という理論のすりかえが行われている。ストレステストだの再稼働規準などもっともらしい言葉で飾っているが、騙されてはいけない。Img_1218_2
 
三松海岸から西をのぞむ。青葉山の右手の山の向こうに高浜原発がある。原発銀座と言われる所以だ。(2010.8)


 日本の福島の事故をみて、遠いヨーロッパのいくつかの国が脱原発に方向転換した。お膝元の日本では事故の処理ができないまま、問題が何一つ解決できないまま再稼働して原発推進をしようとしている。
 「このままでは電気料金が上がりますよ、夏は電力不足になりますよ」と騙しの上に脅しも上手くなってきた日本政府である。

今日のじょん:暖かくなって嬉しいのだが、ダニが猛烈に増え恐怖を感じている。今朝など散歩後に取ったダニは12匹。じょんはフロントラインしているからいいけど、こちとらじょんから逃げ出したダニにやられるんじゃないかと戦々恐々。
 今年は天気の都合か、死者まで出た事故のせいか野焼きが実施されなかった。そのことがダニの増加に影響しないだろうか。P1010297


本来ならこのあたりは今頃野焼きの後でまっ黒けなんだけど。
 

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地域振興は金では出来ない 4/8

2012-04-09 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.8(日)快晴

 雪中八策では獣害フェンスの功罪を延々と説いてきた。獣害フェンスは結果的に農業破壊につながるとまで言ってきた。農業にとどまらず農山村の生活環境そのものの破壊につながると言っていい。
 そんな獣害フェンスを18億円使って町内に160Kmも作ろうとしている町がある。(讀賣新聞2012.4.1)上林の隣にある福井県のおおい町である。夕張市や東北の被災地が聞いたら呆れかえるだろう施策だが、実はこの町には振ればお金のわいてくる打ち出の小槌があるのだ。電源立地地域対策交付金という原発立地のみかえり金のようなもので年間20億円程度交付されるそうだ。これは地域振興や公共施設整備に使うものだそうだ。道理で毎年さほど必要でも無さそうな豪華な箱物が建設されている。P1010247_2
 
こんなフェンスが160キロも出来るんだって。1Kmにつき1100万円だからもっと良いやつかもね。


 町に入る原発関連の収入はこれだけで無く、年間約60億円、予算の60%を占めるという。
 で、このお金誰が払ってるかと言えば、基本的に関西電力に電力料金を払っているものが負担しているのだ。
 さてこの計画に無駄遣いではという声が出ているそうだ。何が無駄遣いだって、獣害の被害は年間500万円程度だということだ。つまり獣害の無いところにもフェンスを張り巡らそうというのが無駄だと言うことのようだ。つまり毎年獣害の補償をしても360年は補償できるということだ。ところが交付金の目的上補償金としては使えないのだろう。何か建築物を建てなければならないのだろうが、もう建てるものがない。それでフェンスを作ろうということになったということか。
 無駄なお金を使って有害なものを建てる、こんな不条理があっていいのだろうか。
 おおい町には地域の振興として大変有意義な活動をしておられる個人や団体がある。そこにこういったお金が使われているか否かは知らないが、本来地域振興とは潤沢なお金が無くても、住民達が知恵と力を持ちよって作り上げるものだと思う。それでこそ意義と値打ちがあるもので、金で横っ面を張るような施策で地域の振興は決して出来るものでは無い。
 大飯原発の地元の方が言っておられた、「原発で沢山のお金が降りてきたけど、みんなバラバラになってしまった。」

今日のじょん:P1010476




 この花なーんだ?そうカタクリの花なのだ。桜の前にチョイトだけさいて珍しいそうで、場所は荒らされないように内緒にしておくネ。えっじょんとかんけーネエってか。本当はじょんも一緒に居るのよね。

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