晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

じょんのびファーム’12春(前編) 4/30

2012-04-30 | 違いのわからん農学士

2012.4.30(月)曇

 世間では真夏日が続いて、春なんて言えないかもしれないが上林は春である。ついさっきまで桜は咲いていたし、雪だって先月の26日まで降ってたのだ。
 しかし野菜作りには気ぜわしい季節である。夏野菜の準備、特に苗ものを植える人はその段取りに忙しい時期である。もちろん米作り農家にとっては最も気ぜわしい時期である。
 さて我がじょんのびファームでは、昨年植えつけたタマネギがぐんぐん育っている。それほど需要はないのだが、とにかく苗は100本単位だったので致し方ない。それでも半分は人に分けて30本程度だろうか。タマネギは肥料食いという話なので、追肥として液肥を週一回程度一畝に施し、もう一畝は無施肥としている。農学士の習性としてなんでも比較実験をしたいわけだ。ちょいと見た目にはあまり差はなさそうだ。P1010589




 右の列が夏野菜準備用、次の列のこちらが戴いたジャガイモ、そのむこうが施肥タマネギ、三列目がスナックエンドウ、サニーレタス、無施肥タマネギである。4列目はキャベツ、一番左列は芽かき種芋の貧弱な発芽の様子。


 さてジャガイモだが、一畝には昨秋収穫のキタアカリとニシユタカを植えつけている。これが実は壮大な実験があるのだ。キタアカリの種芋は昨夏の芽かきをした芽から育ったものである。世界広しと雖もこの実験をしたものはそういないだろう。大体芽かきをした芽は棄てられるものである。それを植えつけたら小さな芋がとれた。それを種芋にして、そこそこに育ったら、これは事件である、、、そうでもないか。
 ニシユタカは秋穫のジャガイモとして有名だが、春に植えたらどうなるのかなと植えつけた。この畝は大変興味深いのだが、すこぶる成長は遅い。
 それに比べて成長の早いのが普通の種芋である。なー尾さんが、タキイの種芋キタアカリ、シンシア、アンデスレッドと少しずつくれた。植え付けは遅いのに、さっさと芽が出て、生育もぐんぐん早い。きっと美味しいジャガイモができるだろう。でも出来の悪い子供ほど可愛いように、前述の芋達が気になって、毎日毎日芽の出ないところは掘ってみたりして観察しているのである。
 スナックエンドウはさーきさんが昨秋撒いた種からの苗をくれたので植えつけ、もう支柱も造り、花も咲いている。毎年春に種を蒔いているのだが、秋に蒔くのと春に蒔くのとなにが違うのか不思議なことである。P1010590

芽かき種芋は早い植え付けにもかかわらず芽出しが遅い。葉も貧弱だ。しかし芋の形は出来上がっているので、養分は足りていると思うのだが、、、。 


 アスパラガスはなー尾さんにもらった苗はしっかり育ち、連日収穫しているのだが、問題は自分で買ってきた苗(というか根というか)は三回目なのだが一向に収穫できない。葉ばかり育って翌年には根が枯れてしまっているのだ。昨秋2本ばかしずいぶん太いのを収穫したのだがこれだけではつらいものがある。今年も根が枯れてしまっているかなと表土から削っていったら芽らしきものに行き当たった。どうやら品種の差で収穫時期が異なるのだろうか。つづく

【作業日誌 4/30】
夏野菜準備
倉庫整理(冬用品片付けと夏用品搬出)

今日のじょん:じょんじょん観察隊
 田舎暮らしをしていると観察眼が研ぎ澄まされてくる。18年間田舎暮らししていたのに何も見ていなかったように思う。観察には意識と機会が必要である。じょんとの散歩は最大の機会である。
 水仙は毒があるので鹿は食べないと言う説もある。ところが最近は食べているという話で、今朝の散歩で確認できた。P1010585

手前の4本の水仙の株を見て頂きたい。上部が食害に遭っている。


 夏になると溝の中で巨大に育って手の付けようのない草が、溝の中で小さな芽を出している。これがああなるかなあと不思議な思いがするのである。P1010587

溝の端に出ている芽が1mほどの巨大雑草に育つわけ。

 

コメント
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