晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続・大飯原発再稼働問題 4/20

2012-04-20 | 日記・エッセイ・コラム

2012.4.20(金)

 本日おおい町の隣高浜町と老富町の境界尾根、つまり若丹国境稜線上の丸山を登る予定だったのだが、雨天予想のため延期した。その高浜町で先般町長選が行われ、原発推進派の現職町長が無投票で再選されたということである。
 腑に落ちないのは対立候補が居なかったということである。高浜原発もいずれ再稼働問題が出てくるのは必定で、今回の結果は関電にとっても政府にとっても大変喜ばしいことだろうと察する。
 昨夜NHKのニュースでおおい町や周辺市、近畿地方の都市などで原発再稼働の賛否についてのアンケート結果を公表していた。おおい町以外では圧倒的に反対意見が多かったのだが、おおい町では賛成意見が54%であった。しかし反対意見も相当のパーセントにあがり、地元と雖も二分する意見があるのだなと感じた。
 ところが顔を見せるインタビューでは賛成の人ははっきり応えているのだが、大方の人は逃げていくのだ。中には勇気のある人だろう、「誰だって反対の気持ちなんだよ、でも言えないんだよ」と言っておられる人があった。
 原発地元という事故が起きれば真っ先に被害を受ける地域の人が自由に物が言えない事態となっているのではないだろうか。高浜町長選挙に対立候補が出ないのは異常としか思えない。原発反対の意見を持つ町民は投票という最低限の政治参加もできないわけだ。
 原発立地地元でこういう社会情勢になっていたとしたら、それは臨界事故が起こらなくても心理的な被害を被っているということにはならないだろうか。住民に対する思想、言論の抑圧と住民同士の確執があるとすれば、それは金には換えられない悲惨な状態といえよう。
 昨日、今日と提起した問題は単にわたしの杞憂かもしれない。現実にはそのようなことは全然無いのかも知れない。
 もしわたしのげすの勘ぐりが当たっているとしたら、原発の再稼働は絶対に阻止しなければならない。しかしわたしの思惑は全然的外れで、どう転んでもこの夏には電力不足となり停電の日が幾日か出るよということであれば、これは別問題である。
 不可抗力で無い限り絶対に停電することは許されない。そのために電力会社は一般の会社とは別の特別の援助を国家から得ていたのではないか。つづく

【作業日誌 4/20】
予告看板修理

今日のじょん:じょんはお留守番にして、おとーとおかーは桜井邸に夜桜見物に行く。人間は放っておくと食っちゃ寝のいかにも動物的な生活に陥ってしまう。文化的な生き方をすると言うことはアクションを起こす勇気や努力が要るということだ。P1010529 P1010527
 



 藁屋根に はな寄り添いて 夕げかな   うとく

 じょんはそういう楽しみを自分で作り出すことはできないだろうから、わたしたちがつくってあげなければいけないと思う。それは人間と同じものではなくて、彼が嬉しいなあ、面白いなあと思うことだろう。

 

コメント
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