2012.4.25(水)晴
丸山上林側斜面はほとんど風化したガレ場となっているが、一部岩塊として残っているところがある。これは節理をなしているようでは無く、先生は「溶岩が水で急激に冷やされてできたものかも知れませんね」といいながら盛んに調べておられる。なんとかと言われたが忘れてしまった、枕状溶岩のことらしい。溶岩が急激に冷やされると表面にガラス質のものができるそうだ。ここの岩にそのようなものがあるか否かは解らないが、サンプリングしておられたので、後日判明するだろう。
なお、丹波負笈録にある「鬼の岩屋」といわれる洞窟はこのあたりにあったそうで、家本さんが若い時分にはタヌキの穴ぐらいになっていたというので、確かに存在はしていたのだろうが現在では完全に埋まっている。
上林側の斜面。
灌木伝いに主稜線まで行きいよいよサンドラ岩を目指す。昨年来たときは岩壁伝いにトラバースしていったが、あまりに危険なので下方のガレ場をトラバースして若狭側に進んでゆく。足場は悪いが転倒しても落ちないだけ安全だ。尾根状になったところをよじ登って岩に近づくが、足場が悪いのは相変わらずである。一応ザイルとカラビナなど準備してきたのだが、先生は思いの外健脚で大丈夫そうなので使わなかった。火山が専門とのことで、世界中の火山を巡っておられるということだ。
いわゆるサンドラ岩とは柱状節理になったものをいうのもので、特定の岩壁を指すものでは無いと思う。大規模なものは若狭側に二ヶ所あり、小規模なものや節理のはっきりしないものは沢山あり、丸山の八合目辺りをはちまき状に取り巻いている。先生に見せて頂いた地質図では、緑輝凝灰岩(含玄武岩質熔岩)云々と書いてあったが、実際そういったものらしい。
こういった節理が帯状にある。
ある程度観察を続けて、元来た道を帰る気はしない。登りは容易でも下りは難しいものだ。この際北のコルまでトラバースした方が安全そうだ。
北のコルから少し頂上側に辿り着いて、しばし休憩する。その後丸山頂上をに登り、主稜線を南下する。永谷坂峠、府道一号線に出るルートは大変大回りだが、あの倒木の谷を降りる気はしない。
頂上から若狭側、葉の無いこの季節は眺望が良い。川上の尾根は林道の土砂が茶色に目立って醜い。
懐かしい猪鼻峠を越え、稜線上を辿る。やがて市茅野から上がってくる坪坂峠に出る。ここには立派な地蔵さまがあり、雪に備えて囲いがしてあるが、倒木が乗っていて痛々しい。若狭側には林道が上がってきており、稜線上の山道はわかりにくくなっている。つづく
坪坂峠のお地蔵様。ここから若狭、関屋へは猪鼻峠からの道と合流するのだが、林道で無くなっているかも知れない。
【作業日誌 4/25】
予告看板(綾部側)ニス塗り、支柱防腐剤塗り終了
畑草引き
今日のじょん:ぽんぽこぽんののりが悪い。なんでってここ三年あまりぽんぽこぽんのご褒美は手作りジャーキーだったわけだ。それがアレルギー対策で御法度になり、食事と同じ成分のお菓子フィッシュアンドポテトにかわった。ぽんぽこぽん以外の時は食べるのに、この時ばかりは口にもしない。習慣というのはおそろしいものだとは思うが、ちょっと頑固すぎやねえかい。
ユキちゃんはすんなり食べるで。