晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

楽しい腰痛(18) 1/3

2016-01-03 | 健康

2016.1.3(日)快晴

  長く続く腰痛の原因がようやく解ってきた。しかしなにか他に原病があって痛んでいるのかもしれない。骨や筋肉に明らかな異常があるかもしれない。これははっきりしておく必要がある。これらは診察や検査で解明することが可能だろう。内臓についても現在大腸ファイバー検査まで進んできた。それらの病気があったばあいには、既に治療法が確立されているわけだから、治療すれば腰痛は無くなるということだ。
 原病が無くて原因が解らない腰痛、非特異的腰痛であった場合、その前述のように原因は解ってきているのである。原因が解れば対処法も出来てくるわけで、それは認知行動療法と呼ばれている。 
 「腰痛をこころで治す」(谷川浩隆著)に書かれていることを紹介しよう。
 認知行動療法とは「認知療法」と「行動療法」をうまい具合に組み合わせる療法を総称したものです。認知とは「ものの受け取り方やとらえ方」です。行動とは「認知の結果としてとる態度・働きかけ・行動のすべて」です。(P193)
 「痛みがあって何もできない」という考えから「痛みがあっても何かできるのではないか」という思考回路に変えていくことが肝心です。「動くと痛いから動かない」から「動かしていきながら痛みと付き合おう」という行動に変えていきます。(P195)
 2015年7月12日、NHKスペシャル「腰痛・治療革命~痛みのメカニズムが見えてきた~」という番組が放送された。大きな反響があり、12月27日断トツのアンコールで再放送された。これをわたしは出先で見たわけだが、映像だけにより分かり易い内容であった。
 多くの慢性腰痛の場合、骨や軟骨などの部分の疾患(器質的疾患)ではなくて、脳の(DLPFC)不活性、回路異常が原因としている。その原因は痛みに対する記憶、不安や恐怖と言われている。
このことを理解するために映像を使って患者に見せると実に38%が改善したとされる。中には完全に痛みがなくなった方もあって、驚きである。次に腰の押し込み体操、上体そらしと同様の体操だが、たった3秒のこの体操を続けることで、改善した人が56%にのぼったということである。この体操は腰椎に対する物理的な改善の体操かと思っていたのだが、今までに「反らしたら痛いだろう」という意識を「反らせても大丈夫」なんだというふうに気付かせる体操だそうだ。
 それでも治らなかった人に認知行動療法という心理療法を施したという。番組ではシドニーに於ける1日8時間3週間の治療が行われて紹介されていた。
 カウンセリング+運動で、カウンセリングでは腰痛についての恐怖や将来への不安などを聞き出し、運動は動いても痛くないという意識をつくり、記録をとりながら徐々にハードな運動となり、筋力もアップするという相乗効果も出てくる。
 このことは「ひと・健康・未来」の02でも紹介されている。つづく

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