2016.1.11(月・祝)曇
サーノ博士のヒーリング・バックペインを読む-2
「痛みの目的が本人の注意を身体に向けることであれば、患者が講義を受けることで身体に出た症状を無視し、心の問題について考えることで疼痛症候群を用無しにしたこととはいえないだろうか」
「痛みは注意をそらすためのものだという事実を認識し、しっかり理解するや(単なる認識では不十分でしっかり理解しなければならない)、ごまかしは通用しなくなり、痛みは消える。痛みの存在理由がなくなるからだ。」
こころ(脳)の中で抑圧された不快な感情から意識的な「こころの目」の注意をそらそうとしてTMSを発生させる。というのがTMSの発生する原因で上記の内容がその治療法である。
こころの目の図解はわかりやすい。
慢性痛症に関心の無い方には一体何のことか解らないと思うが、わたしにはこの意味がよく解る。「ひと・健康・未来」の冊子に出ていた「恐怖回避モデル」「痛みの悪循環」「痛み・ストレス・うつのトライアングル」もすべてこの事を指しているようだし、認知療法も上記の文と同じもののようだ。
TMS、慢性痛症の多くは脳内の作用によって発症し、そのことを理解することが治療の第一歩であるということだ。
氏は治療法プログラムは次の二つが中心としている。
1.疾患に関する情報を得てその本質を十分に理解すること。
2.その情報に従って脳の習性を変えるべく「行動」すること
これは将に認知行動療法そのものである。
氏は完全に回復するには、身体に対する処置や治療をすべて中止することが欠かせないとしている。マニピュレーション、温熱療法、マッサージ、運動療法、鍼治療などを中止せよと言っているのだ。ここには書かれていないが投薬も同様だろう。わらにもすがる思いでこれらをやっており、運動療法などは認知行動療法の一環としてすすめられているではないかという反発もあるのだが、さて一体どういうことだろう。
つづく
【今日のじょん】先日プレート田村さんにダウンのコートを見せびらかしに行ってきた。マック隊長のお焼香も忘れずに。
部屋が暗くてちょっとピンぼけになってるけど、、、。