東洋紡は13日、東北大学が開発した骨の再生を促す素材を歯科治療材料などに製品化するため、6月に治験を始めると発表した。東北大を含め、5〜7の医療機関で数十〜100例の治験を実施。平成30年度の本格販売を目指す。
素材は、日本ハムが開発したブタ由来の医療用コラーゲンと、骨や歯の主成分であるリン酸オクタカルシウムを複合させて作る。骨の欠損部分に埋め込むと骨が約6カ月で再生するという。
まずは、インプラント治療に欠かせない歯を支える歯槽骨の再生に生かし、整形外科や脳外科領域への応用も検討する。開発した東北大の鎌倉慎治教授は「従来のように患者自身の(腰のあたりにある)腸骨を口内に移植する必要がなく、治療の負担が大幅に軽減できる」としている。東洋紡は、外傷などによる欠損神経を再生する「ナーブリッジ」に次ぐ再生医療事業の柱と位置付けている。
素材は、日本ハムが開発したブタ由来の医療用コラーゲンと、骨や歯の主成分であるリン酸オクタカルシウムを複合させて作る。骨の欠損部分に埋め込むと骨が約6カ月で再生するという。
まずは、インプラント治療に欠かせない歯を支える歯槽骨の再生に生かし、整形外科や脳外科領域への応用も検討する。開発した東北大の鎌倉慎治教授は「従来のように患者自身の(腰のあたりにある)腸骨を口内に移植する必要がなく、治療の負担が大幅に軽減できる」としている。東洋紡は、外傷などによる欠損神経を再生する「ナーブリッジ」に次ぐ再生医療事業の柱と位置付けている。