『鉄道シリーズ』その260。『東京メトロスタンプラリー〜20年ありがとう』③、豊洲駅から取り敢えず有楽町線を戻る。
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まずは中心から外れた駅からと永田町駅で南北線に乗り換える。永田町駅は有楽町線・南北線・半蔵門線の3線に加え、赤坂見附駅と同一線扱いをするため、銀座線・丸の内線とも乗り換えられる交通の要衝となっている。
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ただ、有楽町線・半蔵門線の乗換は楽だが、南北線に行くには動く歩道を乗り換えながら階段を降りるなどかなり遠い。
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到着したのが高輪白金駅。都営地下鉄三田線との共用駅でコンコースも広い。改札口を出るとスタンプのところに人だかり、待っていたのは3人だったが、隣にマナーポスターが貼ってあったのは偶然なのだろうか。
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スタンプの意匠は9000系車両、1991年11月の南北線開業に伴い共用を開始した車両でこの形が一次車と言われる。流線型のアルミボディーで正面は曲面ガラスを使用するなど、当時としては最先端の技術が使われている。試作車と一次車両は端の部分にクロスシートが配されていた。スタンプ台も路線カラー同様の青緑色が使われていた。
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再び、南北線に乗り、王子駅の1つ手前の王子神谷駅で下車。ここはメトロ全駅スタンプの時に降りて以来下車するのは2回目、ただ小さな駅なのですぐにスタンプの場所はわかった。
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スタンプには先程同様の9000系だが、2009年から増備された5次車である。前頭部が大きくデザイン変更されて、フロントガラスの下の部分の配色やスカートが付けられている。さらに2022年以降は2両増結して8両編成となり、増加するラッシュ時に対応した。
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ここまでは東京メトロ一日券を駆使して回ってきたが、時間がなくなったこともあり、次の移動は王子駅までいき、JR京浜東北線に乗り換え一気に上野駅まで行く。
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上野駅には銀座線と日比谷線が乗り入れているが、スタンプは日比谷線側。JR線で来たため、地下に降りて日比谷線改札口を目指すが、ホームに降りるエレベーターの横と難しかった。
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スタンプは日比谷線13000系車両。同車両は日比谷線03系の置き換えとして2017年から共用を開始した。同じく日比谷線に乗り入れている東武鉄道も70000系を新造車として導入することになっていたが、開発段階から仕様の共通化を図ってきた。7両編成で一両の長さも20mと長くなり、車イスやベビーカーのスペースも取られている。
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上野駅から銀座線に乗り、さらに赤坂見附駅で丸の内線に乗り換えて方南町駅へ。直通が来たのでのんびりと地下鉄の旅を楽しむ。とはいえ乗り換えが込みで40分地下鉄に乗る機会はそうはない。方南町駅はホームが伸びて進行方向に歩き、改札口を出てから1フロア上にスタンプはあった。
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スタンプは丸の内線02系、1988年から運用開始した車両で一足早く導入された銀座線01系(1984年運用開始)に準拠している。当初は全体が赤い色で塗色されていた300、500系からの切替で違和感も感じたが、無塗装の上にスカーレットラインを引いたスッキリとした車両であった。
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ここで地下鉄のスタンプラリー初日は終了、バスで西永福駅に出て帰途に着いた。(以下、次回)