寒い日が続いている。ランチに行こうと外に出ると思いの外寒い。こういう日は暖かくなるもの→担々麺と安直に考えた。ただ、少し時間が早かったので少し離れた店を目指す。

『天秤棒』は今までに1回だけお邪魔したことがあるが、開店直後ということもあり、落ち着いたかな?と思い5分ほど歩いて行く。実はこの店の前は『丈参』という好みの焼き鳥屋で特にシロモツが美味かったのである。

しかし、店に着くと様子が違う。『天秤棒』という看板の下に『とりかつ丼次郎』という垂れ幕、潰れたかな?と思ったが、取り敢えず入店してみた。


すると鳥カツ丼単品勝負の店になっていて、シングル(カツ4枚)1200円を注文した。店は居抜きで全く変わっていないが、先客はおじさん1人。寂しい感じ、店の人も若い女性が手持ち無沙汰そうに接客している。


待つこと7分ほど、私しか客がいない割には時間がかかる。出でくる丼は蓋が直立のままサーブされる。

中身は鳥カツが4枚並び上に卵黄、タルタルソースが囲んでいてレモンが添えてある。レモンを絞り食べるが、ややこしくなりそうなので卵黄をまず潰し、カツの上に掛ける。カツの下にはキャベツの千切り、ジャンクな鳥カツ丼である。

味はレモンの酸味がよく効いており、またササミカツのため、かなりあっさりとしている。カツを齧りながらご飯を木の匙で掬い、食べる。予想通りの味だが、悪くもない。きゅうりの漬物も添えられている。


汁物はわかめスープ、少し胡椒を掛けるなり、胡椒挽きを置くなり工夫が欲しい。味は普通であった。

ご飯の量からするとカツはこれで十分、ただ味変させるようか調味料を置いてもいいかな。店の女性に聞くとこの店は昨年10月に業態変更をしたが、運営は元の会社のまま、ランチのみがとりカツ丼、夜は中華料理を出しているとのこと。

なるほど、天秤棒の看板もあながち嘘ではないようだ。ご馳走さまでした。
とりカツ丼次郎
中央区日本橋人形町2ー5ー11
0338086505