hokutoのきまぐれ散歩

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『大正・昭和の建築物を訪ねて』小網町編

2020-05-21 05:00:00 | 日記


『大正・昭和の建築物を訪ねて』その3。今回は人形町のお隣、日本橋小網町周辺で探してみた。日本橋小網町は日本橋七福神の一つである小網神社を中心とした人口1319人のこじんまりした町。




日本橋川に近いこともあり、江戸時代は白魚を献上する特権を得た漁師が住んでおり、彼らが網を干したことから名前がついた。その後は関東大震災で破壊されるまでは白壁の倉庫立ち並んでいた。

その一方でバーを兼ねた西洋料理店できるメイソン鴻乃巣の創業の地であり、木下杢太郎をはじめ、志賀直哉、芥川龍之介などの若い文化人が集う場所でもあった。そのほど近くにあるのが『桃乳舎』で創業は明治22年、当初は牛乳販売店であった。


その後ミルクホールの先駆けとなり、今の建物は昭和8年に作られたもの。現在も洋食ランチ食堂として営業中。建物に飾りとしてつけられている『桃』が可愛らしい。現在は1階のみを使っているが、昼時はサラリーマンに人気で混み合っている。(現在は休業中)

その近くにあるのが看板建築ねの三軒長屋なのだが、これが少し 変わっている。というのは一番右の建物のみが銅板が貼ってあり、残り2軒はモルタル造り。

左側の店は先日までは焼き鳥屋、真ん中はラーメン屋だったが、ラーメン屋は移転、焼き鳥屋も閉店しており、また右側の銅板貼りの1軒は住居として利用されている。店が2軒ともやっておらず、存続が気になるところ。



さらに少し歩くと『喜代川』という老舗鰻屋が出てくる。私は中々敷居が高くて入ったことはない。昭和2年に造られた数寄屋造りの店舗は登録有形文化財にも指定されていて風情がある。創業はさらに古く明治7年、一度一番安いうな丼でも食べに行ってみることにしたい。










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