hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

不動前駅〜中目黒駅の坂巡り①

2023-04-08 05:00:00 | 日記
『東京の坂、日本の坂』その170。久しぶりのこの企画、今回は不動前駅を降りて中目黒駅まで坂を巡りながらあるいてみた。



東急目黒線不動前駅前は品川区西五反田という都会にありながら結構庶民的な商店街が広がる。駅前には品川区立第四日野小学校、校門近くに植えてあるソメイヨシノはまだ頑張って綺麗な花をつけている。



その先、少し広い通りがかむろ坂通りと名付けられ、桜並木となっている。かむろ坂下は山手通りの交差点、かむろ(禿)とは江戸時代の遊郭で高級遊女の召使として雇われていた召使の少女のことをいう。



名前の由来は悲しい物語である。元鳥取藩士平井権八が辻斬り強盗を働き、1679年に鈴ヶ森刑場で処刑、目黒の冷法寺に葬られた。権八と恋仲だった吉原三浦屋・小紫はこの話を聞いて冷法寺に向かい墓前で自死したが、帰ってこないかむろが目黒に向かい、その死を知る。ここでかむろは襲われそうになり、桐ヶ谷二つ池に入水自殺をした。このかむろを偲んでこの名前が付けられたというもの。

かむろ坂を左に曲がると小学校の先に小さな公園があり、坂の名前の由来が書いた説明板がある。

長い坂だが、ソメイヨシノが植えられまさに花びらがハラハラと散り始めていて大変美しい。



少し戻って左に曲がる。目黒不動尊に向かう参道であり、緩い弧を描いている。しばらく歩くと下り坂となるが、この坂が『石古坂』。由来は①石ころが多かったので石ころ坂と言われたのが石子坂となった、②石河という屋敷が近くにあったという説などがある。



林試の森公園があるが、これは1900年に林業試験場が開設され、1977年につくば学園都市に移転するまでこの地にあった。その跡地に1992年開設された公園である。

坂を下り切ると右に曲がる。その先右に目黒不動尊の入口がある。ソメイヨシノやユキヤナギなどが咲き誇り、大変美しい。



目黒不動尊の参道を歩くと大きな恵比寿様の石像などが置かれていて目の前に滝が現れる。独鈷の滝と名付けられた滝の前には水掛け不動様。泰叡山瀧泉寺の名前はこの滝に由来するものである。



創建は808年慈覚大師円仁による開山で日本三大不動尊(木原不動、成田不動と目黒不動)、また江戸五不動(目赤、目黄、目青、目黒、目白)の一つに数えられる。(以下、次回)


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