『夏旅の晩餐』①。1日目は奈良県天理市に宿泊、ビジネスホテルなので夕食は外に食べにいく。もちろん、予約はしてきたのだが、店は駅前のホテルから徒歩で20分程度。宿に入ったのが16時半頃、駐車場で大粒の雨が降り出し、雨・風・雷の三拍子。予約は1830だが、18時にロビーからタクシーを呼ぶも捕まらず、駅まで歩く。
幸い小ぶりにはなったが、駅は人気がなく、止まっていたタクシーは1台のみ。何とか乗り込み、行ってもらうが、荒天の影響でJRも近鉄も不通。駅に人気がないのはこのためであった。
お店は『肉匠迎賓館天理店』、奈良県内に5店舗を展開するローカルチェーン、店の売りは新鮮な肉とオール個室らしい。予め、コースは予約済。あまり詳しくも調べもせずに『特選ブランド焼肉プラン』(3850円)をお願いした。
ところが前日にお店から電話があり、『量が質か、脂の乗りは大が小か、男女の比率は』などを聞いてくれ、好みに合わせたラインナップにしてくれるサービスには驚いた。
雨のせいもあり、時間ぴったりに店に到着。中に入るとほぼ満員、待つ人すらいる。奥の座敷(と言っても障子紙のない障子で仕切られた小部屋)に通され、すぐにコンロに火がつけられる。
ビールを注文、すぐにコーススタート。まずは生ビールで乾杯、冷えたビールがたまらない。
一皿目はタン塩、肉の上にたっぷりのネギとニンニクが乗っている。肉の一切れは厚さは普通、大きさは大きめでじっくり焼いて塩レモンのタレで頂く。厚めのタンだが、柔らかくジューシー。ビールとの相性も抜群。
一皿食べ終わる頃に巨大な皿にたくさんの肉と野菜(ズッキーニ、茄子、ニンジン、カボチャ、玉ねぎ)が載せられてくる。肉は9種類(リブロース、ハラミ、ハネシタ、ヒウチ、シンシン、カイノミ、イチボ、マルシン、かぶり)と細かく分けられている。
タレは辛口、普通、甘口の3種類、有料のワサビももらい焼き始める。まずはハラミ、やや厚めだったが、柔らかく、味わい深い。ハネシタはザブトンとも言う四角い部位、脂が乗って塩とワサビでいただくが脂の溶け具合がいい。ただ、だんだん肉だけを焼くのに飽きて、野菜を焼く。かぼちゃも玉ねぎも甘くなる。
半分くらい肉を食べたところでホルモン、レバー、センマイ、シマチョウなど5種類。いずれも新鮮なのだろうか、美味い。特にシマチョウなも脂が甘く、美味しく頂く。酒は酎ハイや焼酎ロックなどを飲む。
ようやく2人で食べ尽くすが、もう腹一杯。やはりセットメニューは我々シニアには多すぎる。残念ながらクッパやビビンバなどは食べるところまで行きつかなかった。
店員さんも元気があって気持ちよかった。いいお店、近くにあれば。ご馳走さまでした。
肉匠迎賓館天理店
天理市勾田町(まがたまち)115ー1
0743630029