hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『夏旅2024』⑤〜山の辺の道を僅かに歩く

2024-08-16 05:00:00 | 旅行
『夏旅2024』⑤、天理駅前のホテルに一泊、朝はホテルで軽く朝食を取り、7時半に出発。山の辺の道に行くことにする。もちろんてくてくと道を歩ければ良いが、アンテナショップでアドバイスされた通り、あまりの暑さに車と徒歩を組み合わせることにした。

まずは石上神宮にお参りする。石上神宮は歴史の教科書にも出てくる日本で最も古い神社の一つで古事記や日本書紀にも記述がある。創建は崇神天皇7年と言われ、勅命により物部氏の伊香色雄命が現在地を決め、『石上大神』として祀ったことによるとされる。

その後、色々な事象が起きたようだが、日本書紀に書かれた神社は当社と伊勢神宮のみであり、日本最古の神社であると言われる。文化財としては祭器として使われたであろう七支刀が有名で4世紀に百済からもたらされたらしく、国宝に指定されている。

駐車場に車を置き、参道を歩くと立派な鳥居、扁額には『布都御魂大神』とある。さらに行くと境内にはお使いと言われている立派な鶏が多数出てきて、まだ朝早いため時の声を上げるため少々うるさい。



境内に犬を連れて散歩する人もいるが、ニワトリもきにしていない。宮司もなれたもので箒で砂利を掃除していてこれを避けながら先に進む。



本殿の入口が左に出てくる。まずはこちらで手を合わせ、お参りする。社務所は後ろにあるが、まだ早いのか誰もいない。私が困り顔であたりを伺うと社務所のお隣の椅子にかけていたおじさんが神社の方を呼びに行ってくれ、無事に朱印を頂く。

社殿の裏には一段高くなったところに摂社拝殿(国宝)、天神社、出雲建雄神社、猿田彦神社などが固まっていて一つずつお参りした。



参道の灯籠を見ると可愛らしい5色の風鈴が付けられ(社務所にて1500円で販売)、意外に可愛らしい。鶏舎の後ろから山辺の道はスタートするのだが、あまりの暑さのため、取り敢えず車に戻る。



次に訪れたのは道の駅『なら歴史芸術文化村』、8時30分に到着。まだ、オープン前のため、車を停めて、『内山永久寺跡』を徒歩で訪れる。



内山永久寺は江戸時代には東の日光、西の内山永久寺と言われたほど栄えた寺院だが、1869年の廃仏毀釈の影響で廃寺となった。道の駅から500m程度歩き、すぐのところに跡地があると聞き、山の辺の道の雰囲気を感じようと歩き出す。しかし、もう30℃は越し、汗がたらたら。太陽光線を受けながらかぼちゃやスイカ畑の中を歩く。



無人販売所などの前を通るが、誰もいない。アンテナショップの人が夏は人が行かないから無理しないでと言われたことを思い出す。すると大きな池があり、池の横に『内山永久寺跡』の石碑があることに気づく。



江戸時代まではかなりの規模を持つ寺院だったが、今は石碑のみ。ただ、寺宝の一部は愛染明王像(国立博物館)などが残されていて、建物は先程見てきた石上神宮の出雲建雄神社の拝殿などとして残されている。松尾芭蕉の歌碑『うち山やとざましらずの花ざかり』などは残されていた。

再び、道の駅まで戻り、休息を取ったのちに先を急ぐ。左手には東乗鞍古墳や西乗鞍古墳がある。左に折れて一の鳥居をくぐり、細い道を左に行くと、夜都伎(よとぎ)神社に到着。

春日の四神(武甕槌命、姫大神、経津主神、天児屋根命)を祀る神社。二の鳥居の横に車を停めてお参りに行く。茅葺き屋根の拝殿は時代を感じさせる。



無人の神社ながら、朱印は箱に入れて置いてあり、参拝者が朱印帳に押すシステム。秋葉原で一度あったが、珍しい。もちろん、御朱印代は賽銭箱に入れることにした。

周囲は田んぼ、のんびりした山の辺の道らしい風景が広がっていた。(以下、次回)


最新の画像もっと見る