都営浅草線の駅に『元楽』というラーメン店の広告があるのを見たことがあるかも知れない。その本店は蔵前、支店は銀座と新橋にある。なるほどこれを結ぶと都営浅草線となるのである。
蔵前にある総本店に行ってみた。大通りから一本中に入った角にお店はある。外観からも懐かしい中華屋さんという雰囲気が漂っている。
このお店のラーメンは大きく分けて2種類、醤油味のコッテリ系が『元ラーメン』、塩味のさっぱり系が『楽ラーメン』で併せて名物の豚めしの小サイズ(こぶためし)を付けて1050円のセットもある。
迷わず『楽ラーメン+こぶためし』の食券を購入、フロアの女性に渡す。すると『背脂は普通でいいですか』と聞かれ、普通でお願いする。
まだ少し早い(11時45分)のため、空き席も目立つ。全てがカウンター席で厨房の周りと窓側に27席ある。因みにお冷は離れたところにあり、セルフサービスである。
両側にコロナ禍の時のようにアクリル板があり、前しか見えない。
すぐにこぶためしがまず到着。やや小さめの丼にご飯と角切りチャーシュー、ネギ、海苔がかかっていてまずはそのまま頂く。
チャーシューが醤油系の味だが、良く煮込まれていてほろっと崩れ、これがご飯に良く合う。横にある板に食べ方があり、ぶためしのタレを掛け、少しごま油を垂らすと美味いとある。早速言われた通りにすると味がしっかりし、ごま油の香りと相まって美味さ倍増である。
こぶためしを半分食べたところで楽ラーメンが到着。やや濃いめの塩スープにちゃっちゃと背脂を効かせているが、これが後を引きそうな美味さ。なかなか表現が難しいが、決してくどくはない。
麺もコシがあり、中太くらいの太さ。縮れてはいないが、ストレートでもない。トッピングはゆで卵半分、やや甘めに煮たメンマ、ネギとたっぷり入っている。初めはあまり珍しくもない塩ラーメンと思ったが、独特の味付け、チャーシューもほろっと崩れてしまうほどであった。
スープも麺も独自色を出した完成度の高いラーメン、普段は色々な調味料で味変をさせるが、初めてということもあり、あっという間に完食、こぶためしと食べれば十分満足が行くランチとなること間違いなしである。ご馳走さまでした。
元楽 蔵前総本店
台東区蔵前2ー12ー3
0338514537