hokutoのきまぐれ散歩

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1964年オリンピック記念切手の建物⑥

2021-08-03 05:00:00 | 切手
『切手シリーズ』その86。1964年オリンピック記念切手の図案となった建物のシリーズ最終回。6枚目、30円切手の図案は『日本武道館』である。

このブログを書くまでは日本武道館は戦前からある由緒正しき建物という意識でいた。しかし、調べてみると東京オリンピック(1964年)のために建設されたものである。
田安門を入った旧江戸城の一部であるこの地域は江戸時代初期には築土神社、その後徳川忠長などの邸を経て、御三卿の一つ田安家の屋敷となっていた。明治以降は近衛師団の兵営地であった。

戦後、柔道が東京オリンピックの正式競技になると党派を超えた国会議員柔道連盟が組織され、武道館の建設運動が起こり、1964年9月に落成を見た。私は知らなかったのだが、東京オリンピック開催の際に柔道競技に先立ち、10月15日には公開競技として日本武道館で武道(剣道、弓道、相撲)が行われたのである。

日本武道館の八角形になっているフォルムは法隆寺夢殿をモデルにしており、大屋根の稜線は富士山を表す。また、天頂に付けられているタマネギのようなものは擬宝珠である。

1964年のオリンピックでは柔道会場となったが、今回のオリンピックでも柔道、空手、パラリンピックでも柔道が行われる。ただ、現在では警備が厳しく、今回は遠くから眺めた写メを貼り付けた。


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